作品一覧 2024/03/05更新 トランスジェンダー入門 試し読み フォロー 極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる 試し読み フォロー トランスジェンダーと性別変更 これまでとこれから 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 高井ゆと里の作品をすべて見る
ユーザーレビュー トランスジェンダー入門 周司あきら / 高井ゆと里 性同一性障害ということばは誤り。「障害」ではない。 ジェンダーアイデンティと性自認と性同一性は同義。 そもそもこのことからしてわかっていない「知識人」が 多数いるのではないか。日本に。 「知識人」としたのは、政治家に対する皮肉だ。 特に自民党の一部。 この新書は、トランスジェンダーにとって、 ...続きを読むこの日本がいかに生きづらい国であるかを綴っている。 トランスジェンダーは人口の1%もいない、という。 出生時に割り当てられた性と、ジェンダーアイデンティティが異なる人。 従来はこれらの人々は「いないもの」にされていた。 それこそ「障害」「異常」とされていた。 しかし時代は変わり、少数派を尊重することが当たり前の世の中になってきた。 考えてみれば、以前は、そして今も、左利き、すら差別されてきた。 それは道具に代表されよう。 はさみ、スープをすくうお玉、自動改札機、、、 10%いる左利きですら不便な世の中。 様々な技術でようやく改善されつつある、まだその途上。 ましてや1%もいないトランスジェンダー。 「効率化」からすれば無視したくなる、というのも理解できなくもない。 しかし、 トランスジェンダーを認めないときの事例はいつも 「トイレはどうする」 「銭湯はどうする」 ばかり。 既に欧米では男女トイレを区別しない国も出ているという。 銭湯は、、今日日銭湯を日常的に利用する日本人がどれだけいるというのか。 問題のすりかえ。 些細なことを咎め、本質的なトランスジェンダーの生きづらさに向き合わない。 なんて偉そうなことを言うが、私もつい最近まで、 LGBTのうちT、トランスジェンダーは理解できない、と言っていた。 なぜ性転換手術(このことばもいまや使わないそうだ)をしてまで姓を換えるのか、と。 今はそれが誤った考えだとわかる。 中には好んで体にメスを入れる人もいるかもしれないが、 大半の人は、生きづらさから逃れるためにやむを得ずに手術を選んでいるのだ。 そもそも法律がそれを強いている。 生殖能力が無くならなければ戸籍上の性別を変えてはいけないと。 それは「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」 名称だけでもアウト。2003年成立時点ではやむを得ないとしても速やかに変更すべき。 内容もだ。 要件は 一 十八歳以上であること。 二 現に婚姻をしていないこと。 三 現に未成年の子がいないこと。 四 生殖腺せんがないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。 五 その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。 この四が憲法違反であると最高裁の判決が2023/10に出た。 世の中は確実に変わってきている。 変わらないのは自民党の一部。 いや、もっといえば日本の官僚制度だろう。 明治維新で作られた薩長政権の考えは敗戦を経ても変わっていない。 戸籍がその最たるもの。たかだか150年の歴史、変えればいいのだ。 廃止すればいいのだ。そのためならマイナンバー義務化も理解されよう。 ・・・そもそもカードじゃないけどね、今の時代。 色々絡まる。 キックバックの安倍派を干すことで自民が割れれば、今の官僚制度も変わるのか? トランスジェンダーなどマイノリティに目を向けた国になるのか。 いずれにしても多数派が少数派を切り捨て、効率化を求める時代ではないのだ。 それが通用しないことはこの30年で誰しもわかっているはず。 変えねば。変わらねば。 Posted by ブクログ トランスジェンダー入門 周司あきら / 高井ゆと里 読むのが辛かったけど、とても勉強になった。ノンバイナリーの人の自殺率の高さはなんとかならないものだろうかと思う。性同一性障害という言葉は、もう現代の医療では使われず、性転換手術をする方が良いという見解になっているらしく、その常識はわりと衝撃的だった。虫の医療を考えている私にとってはものすごく深い内容...続きを読むで、今年読んだ中で一番ぐらいに良い本だった。 自分で選択した性を生きるって、素晴らしいことなのかもしれない。 Posted by ブクログ 極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる 高井ゆと里 / 大澤真幸 / 熊野純彦 最上級に噛み砕いて、これほどわかりやすく『存在と時間』を解説してくれた本はない。 自分の生を日常性から一歩深い視点で見つめることができる。 初めて解説本を読んで、『存在と時間』そのものに挑んでみようと思えた。 Posted by ブクログ トランスジェンダー入門 周司あきら / 高井ゆと里 LGBTQについて、いかに自分が性的マイノリティ、特にトランスジェンダーについて無知であったか分かった。本書はトランスジェンダーについての分かりやすい入門書であり、彼らが、どのような社会的状況に置かれ、特に日本で彼らを取り巻く状況は世界の中でも最も遅れている状況であるかもわかった。国際的にも人権意識...続きを読むが遅れている我が国であるので、特に驚きはしないが。法的な問題については、明治以来の戸籍の問題がネックになっていること、またフェミニズムや男性学との関係、ノンバイナリーについて、分かりやすく整理されて書かれている。本書を通読して思うのは、世界の人権意識や差別問題は進歩している中、わが国だけが逆流している印象を受ける。トランスジェンダーの問題は、トランスジェンダーだけの問題だけではなく、すべての人にとっての問題あることが理解できた。すべての人が生きやすい世の中にしていくには共に運動をしていくことが重要であることが示唆された。 Posted by ブクログ トランスジェンダー入門 周司あきら / 高井ゆと里 生まれた時に性別が「割り当てられる」という感覚への違和感や、LGBとTの違い、ノンバイナリーやAセクシャルの存在など、知らなかったことや理解不足がたくさんあった。性別は生きる上で大きな固定概念であり、縛りになってるんだなぁ。 「女性らしさ/男性らしさ」というこの「らしさ」に苦しめられる人が多いように...続きを読む、性別の問題に拘らず固定概念は厄介。いろんな物事の捉え方があるということを知るために、またさらに自由な生き方を促進し多様性を受け入れるためにも、本書は早い段階で教育現場に導入されてほしい。 誰もが自分を大切に、相手の自由も尊重した生きやすい世界になるといいなぁ。 Posted by ブクログ 高井ゆと里のレビューをもっと見る