高井ゆと里のレビュー一覧

  • トランスジェンダー入門

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    トランスジェンダーが直面している性、差別、医療と健康、法制度上の問題などを分かりやすく解説してくれている。何となくトランスと言うと今とは違う性別になりたい人というイメージだったが、一人一人の望みや実情は全然一括りにできるものではなくて、様々な思いがあるのだと知った。
    また、現行の法制度や社会規範がいかに人々を抑圧し時に傷つけているのかという問題も、考えていかなければならない。

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    2025年10月24日
  • トランスジェンダーと性別変更 これまでとこれから

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    トランスジェンダーの方々に伴走する人材の少なさ、法整備の必要性について、こんなにもわかりやすく書いている本に出会えたことに感謝。
    性別変更を叶えたとしても、その後の経済的、社会的な支援は欠かせないことを痛感した。

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    2025年08月28日
  • トランスジェンダー入門

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    とりあえずジェンダーについて最低限これだけは読んでおいてほしい。シスジェンダー、ノンバイナリーのことも基本がまとまっていて、これ1冊読んでもらえれば一旦いいと言える本。すすめやすく読みやすい。こんな本を出版してくださり感謝しかない。最低限これだけは読んでほしい!

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    2025年08月02日
  • トランスジェンダー問題――議論は正義のために

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    ネタバレ

    LGBTQ+差別の問題を正確に知る為に欲しく、以前購入したが少し読んで「積読」状態となった。
    「ブレンダと呼ばれた少年」はノンフィクションでも小説のスタイルなので、アメリカ文学を味わう事が強いられるので尺が長過ぎて早々にめげた。本書は論文なのでこれよりはとっつき易そうだが、それにしても分量が多い。大変だが頑張ろうと思う。

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    2025年03月30日
  • トランスジェンダー入門

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    トランスジェンダーへの理解のための考え方や直面している問題点がわかりやすくまとめられている。

    それらは誰しもにとって無関係ではない。
    差別をされたり或いはしたりしないために。

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    2024年09月10日
  • トランスジェンダーと性別変更 これまでとこれから

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    性別変更をするためこんなに困難な条件を突きつけられていたなんてと驚いた。日本の性別変更の条件については国際人権理事会からも、批判されていて、トランスの人も生きやすい社会に変えていってほしい。
    また、現在横行するトランスヘイトに対抗するためにも皆が知識をつけていくことが大切なのではと感じる。

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    2024年08月29日
  • トランスジェンダーQ&A 素朴な疑問が浮かんだら

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    トランスジェンダーに関する基本的な知識。労働者が特に排除されがちで、17.3%のトランスジェンダーの人は労働じたいができていない(だから、手術も受けられない)といった内容にも触れられている。また、トイレについては、その性で生きている人はその性で生きているので、困っていないという人もいる、ということも書かれている。

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    2024年08月04日
  • トランスジェンダー入門

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    性同一性障害ということばは誤り。「障害」ではない。
    ジェンダーアイデンティと性自認と性同一性は同義。

    そもそもこのことからしてわかっていない「知識人」が
    多数いるのではないか。日本に。
    「知識人」としたのは、政治家に対する皮肉だ。
    特に自民党の一部。

    この新書は、トランスジェンダーにとって、
    この日本がいかに生きづらい国であるかを綴っている。

    トランスジェンダーは人口の1%もいない、という。
    出生時に割り当てられた性と、ジェンダーアイデンティティが異なる人。
    従来はこれらの人々は「いないもの」にされていた。
    それこそ「障害」「異常」とされていた。
    しかし時代は変わり、少数派を尊重するこ

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    2023年12月13日
  • トランスジェンダー入門

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    読むのが辛かったけど、とても勉強になった。ノンバイナリーの人の自殺率の高さはなんとかならないものだろうかと思う。性同一性障害という言葉は、もう現代の医療では使われず、性転換手術をする方が良いという見解になっているらしく、その常識はわりと衝撃的だった。虫の医療を考えている私にとってはものすごく深い内容で、今年読んだ中で一番ぐらいに良い本だった。

    自分で選択した性を生きるって、素晴らしいことなのかもしれない。

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    2023年11月05日
  • 極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる

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    最上級に噛み砕いて、これほどわかりやすく『存在と時間』を解説してくれた本はない。

    自分の生を日常性から一歩深い視点で見つめることができる。

    初めて解説本を読んで、『存在と時間』そのものに挑んでみようと思えた。

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    2023年10月19日
  • トランスジェンダー入門

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    LGBTQについて、いかに自分が性的マイノリティ、特にトランスジェンダーについて無知であったか分かった。本書はトランスジェンダーについての分かりやすい入門書であり、彼らが、どのような社会的状況に置かれ、特に日本で彼らを取り巻く状況は世界の中でも最も遅れている状況であるかもわかった。国際的にも人権意識が遅れている我が国であるので、特に驚きはしないが。法的な問題については、明治以来の戸籍の問題がネックになっていること、またフェミニズムや男性学との関係、ノンバイナリーについて、分かりやすく整理されて書かれている。本書を通読して思うのは、世界の人権意識や差別問題は進歩している中、わが国だけが逆流してい

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    2023年10月04日
  • トランスジェンダー入門

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    生まれた時に性別が「割り当てられる」という感覚への違和感や、LGBとTの違い、ノンバイナリーやAセクシャルの存在など、知らなかったことや理解不足がたくさんあった。性別は生きる上で大きな固定概念であり、縛りになってるんだなぁ。
    「女性らしさ/男性らしさ」というこの「らしさ」に苦しめられる人が多いように、性別の問題に拘らず固定概念は厄介。いろんな物事の捉え方があるということを知るために、またさらに自由な生き方を促進し多様性を受け入れるためにも、本書は早い段階で教育現場に導入されてほしい。
    誰もが自分を大切に、相手の自由も尊重した生きやすい世界になるといいなぁ。

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    2023年08月30日
  • トランスジェンダー入門

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    いる人をいないことにしてしまうのは、「だれかを踏んでおいて居直るのと同じ。いっちゃん始末悪い」こと(引用はべつの、好きな漫画から)。

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    2023年08月17日
  • トランスジェンダー問題――議論は正義のために

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    ネット言論でのパニックめいたトランスヘイトに左右されないため、まずはトランスジェンダーの人々がどのような状況にあるかを知るべきだろう。英国の事例が中心ではあるが、解説や訳者解題まで読むことで、日本の状況についてもある程度の理解を得られる。右派のトラスフォビアは今に始まったことではないが、驚くべきはマイノリティ側から社会変革を求める左派にもトランス排除の言説に取り込まれる層がいるということだ。そこにあるのは、かつて白人フェミニズムが犯してきたような権利獲得の力学であり、つまるところ更なる弱者を維持しようとするシステムである。ある程度 フェミニズムを理解したと考えている層にこそ、次なる連帯のために

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    2023年03月27日
  • 極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる

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    自分がいまだに通読したことのない『存在と時間』についての読みをこの一冊で包括的に提供してくれた、(単行本ではあるが)新書的アプローチの本。注釈を中心に国内外の最新のハイデガー研究の成果が書かれており、読者としては信用がおける。

    要約の仕方については論争的な部分もあることも含めて著者自身が丁寧に紹介しているが、素人目にはあまりその点はわからない。とはいえ木田元の「未完問題」アプローチがあることは知っており、それゆえ「未完のものをどう論ずるのか」という先入見が自分にも多少残存していたので、その懸念をかなり早い段階で棄却してくれた点は読み進める上でありがたかった。

    ハイデガー哲学に必ずしも「(健

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    2023年02月10日
  • トランスジェンダー問題――議論は正義のために

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    これは現在まかり通っている不正義についての正義の書であり、当事者たちが直面させられている絶望に対する希望の書だと思う。
    そしてその不正義も絶望も生み出しているのはシスヘテロ優位のジェンダー規範であり、その恩恵に預かる我々(僕含め多くのシス男性)であることを決して忘れてはならない。
    僕は加害者でもある以上、安直な連帯は許されないと思う。それでも、なんとか連帯できる手立てを探し続け、この不正義を変える義務が僕にはある。

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    2022年11月03日
  • 極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる

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    本書は「私たちがそれぞれ『私』の生を生きているとはどのようなことか』という問題に対する取り組みとして『存在と時間』を解釈する。
    実存主義にも存在論にも還元できない、そうした『存在と時間』に固有とも言える哲学的洞察を評価する試みであることを個々に明記しておく。

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    2022年04月11日
  • トランスジェンダー入門

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    Twitterで熱く語り合っているかたたちには、このような事実を知って欲しい。そしたらもっと議論が有意義で楽しくなると思う。

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    2025年09月23日
  • トランスジェンダー問題――議論は正義のために

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    ある日、何かと強い意見がある同僚が、トランスジェンダーへの配慮が行き過ぎているのでは、と言った。オールジェンダートイレとかはやりすぎ。彼らは心の中でだけ思っておけばいい、そこまでは何も批判しない、という。ほとんどマジョリティの要素ばかりの彼のそのえらっそうな言い草に心底腹がたって反論したが、ずっとこれまで遠慮して我慢してきたのに、それはあんまりなのでは、というようなぼんやりしたことしか言えなかった。その時思い浮かんだのは1人トランスの知り合いのことだった。まだトランジションの途中で、ぱっと見て男性だったことがすぐ分かる容姿だった。海外で買い物に付き合ってくれた時、モールのトイレには行けないから

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    2025年06月08日
  • トランスジェンダー入門

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    入り口として丁寧に説明していただいた印象です。

    分かっているつもりで全く分かっていないことばかりでした。
    過去別の本で読んだ日本の社会にある「人間教」の考え方を思い出しました。

    多数派の過ごしやすさによって、その枠から様々な事情で該当しないとなった人達が生きること自体に難しさを感じなければならないことは悲しい

    その一方、自分自身も多くの差別をしてしまっていると思うと実現できるのか、自分ごととしてどこまで考えられているのかは不安になりました。

    書籍の構成上仕方ないのかもしれませんが、様々な状況に対して、現在の状況について、強い批判のみで書かれていると感じる部分があり、分かりやすいと思う一

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    2025年03月01日