野原慎司の作品一覧
「野原慎司」の「今こそケインズ!?」「人口の経済学 平等の構想と統治をめぐる思想史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「野原慎司」の「今こそケインズ!?」「人口の経済学 平等の構想と統治をめぐる思想史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
経済学の専門家が、人口について歴史的な考え方の変遷を研究し、まとめたもの。重商主義の時代から現代にいたるまで、経済学がどのように人口を扱ってきたのか述べている。アダム・スミス、マルサス、リカードウ、J・S・ミル、ケインズなどの思想家、経済学者の人口に関する考え方をまとめており、自由と平等、経済格差や統治に重きが置かれている。著者が言うとおり、子供を産む行為の所得や費用分析など、純粋な経済的な人口・出生分析では限界があり、伝統的な考え方、医療や避妊、教育レベル、政治体制など多岐にわたる問題といえる。きわめて学術的にまとめられており、現在の研究成果にも触れられていて役立ったが、哲学書的な内容のとこ
Posted by ブクログ
本書は、戦後の経済学史家6名を取り上げて、日本資本主義がいかに捉えられたかを論じている。取り上げられた学史家は内田義彦(1913−89)、大河内一男(1905-84)、高島善哉(1904-90)、小林昇(1916-2010)、水田洋(1919- )、伊東光晴(1927- )。最後の伊東光晴を除いて、我々世代の先生の先生というくらいの世代が中心で、戦後の学史家といっても戦前に研究を開始した世代の方々である。
本書はこの6人が日本資本主義をいかに捉えられてきたかを中心に辿りながら、今なお考えられるべき問題(「近代化」の問題、豊かさとは何かなど)に対してどのように向き合うべきかを示唆している。