野原慎司のレビュー一覧

  • 人口の経済学 平等の構想と統治をめぐる思想史

    Posted by ブクログ

    人口経済学を学習するにあたって必要な歴史についてまとめられている。人口というものが経済学にどう関わってきたのか,思想の流れを追うことも重要。

    0
    2023年07月24日
  • 人口の経済学 平等の構想と統治をめぐる思想史

    Posted by ブクログ

    経済学の専門家が、人口について歴史的な考え方の変遷を研究し、まとめたもの。重商主義の時代から現代にいたるまで、経済学がどのように人口を扱ってきたのか述べている。アダム・スミス、マルサス、リカードウ、J・S・ミル、ケインズなどの思想家、経済学者の人口に関する考え方をまとめており、自由と平等、経済格差や統治に重きが置かれている。著者が言うとおり、子供を産む行為の所得や費用分析など、純粋な経済的な人口・出生分析では限界があり、伝統的な考え方、医療や避妊、教育レベル、政治体制など多岐にわたる問題といえる。きわめて学術的にまとめられており、現在の研究成果にも触れられていて役立ったが、哲学書的な内容のとこ

    0
    2023年01月15日
  • 戦後経済学史の群像:日本資本主義はいかに捉えられたか

    Posted by ブクログ

    本書は、戦後の経済学史家6名を取り上げて、日本資本主義がいかに捉えられたかを論じている。取り上げられた学史家は内田義彦(1913−89)、大河内一男(1905-84)、高島善哉(1904-90)、小林昇(1916-2010)、水田洋(1919- )、伊東光晴(1927- )。最後の伊東光晴を除いて、我々世代の先生の先生というくらいの世代が中心で、戦後の学史家といっても戦前に研究を開始した世代の方々である。

    本書はこの6人が日本資本主義をいかに捉えられてきたかを中心に辿りながら、今なお考えられるべき問題(「近代化」の問題、豊かさとは何かなど)に対してどのように向き合うべきかを示唆している。

    0
    2021年03月02日