作品一覧 2017/09/08更新 イザベラ・バードの日本紀行 合本版 試し読み フォロー イザベラ・バードの日本紀行 試し読み フォロー 朝鮮紀行 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 時岡敬子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー イザベラ・バードの日本紀行(上) イザベラ・バード / 時岡敬子 ずっと昔の日本の姿が、外国人旅行家の女性の目線で書き記されている。 当時の日本という国、そこに生きる人たちに会いにいけたように感じた。 イザベラ・バードが描写する美しい景色がどんなものであったのか、それを同じように見てみたくて、彼女が訪れた場所に行ってみたくなった。 もちろん当時と今では全然違った景...続きを読む色ではあろうけれど、当時から残る建造物や森や川、そういった場所に立ち彼女と同じものを見た時に、「歴史」というものを感じられるだろうと思う。 過去も今も未来も、不変ではないけれどずっと繋がっているんだと。 これを読んでいる間はなんだかタイムスリップしたような、不思議でワクワクした気分になれた。 Posted by ブクログ イザベラ・バードの日本紀行(上) イザベラ・バード / 時岡敬子 江戸から明治の近代に移り行く日本の様子が非常に細かく描写されていることも面白いが、作者なりの日本人観が面白い。 良いか悪いかは別にして、今の日本人にも当てはまる部分は多い。 ・信条としての物質主義、宗教に対して無関心、それにも関わらず迷信は信じている。 ・親切で勤勉だが誠実でも純粋でもない。 ・...続きを読む日本全体の均質性。気候や植生や方言は違えど、建物や植物の栽培方法は変わらずまた社会を取りまとめている礼儀作法は都会も田舎も同じ。 ・重大な事を話しているようでどうでも良いことを話しており、むしろ政治や宗教の話しはタブーで、芸術や文化は興味の対象ですらない。 Posted by ブクログ イザベラ・バードの日本紀行(下) イザベラ・バード / 時岡敬子 下巻の前半は蝦夷地だが、アイヌとの交流が中心となる。イザベラはアイヌの人々をいたく気に入っていることがわかる。そして、一旦横浜に戻り、京都や伊勢神宮、大津へ行く。日本語のできるギューリック夫人と2人で行く伊勢神宮。イザベラの楽しい気分が伝わってくる。しかし蝦夷地が一番楽しかったのではなかろうか。後半...続きを読むでは日本にも慣れてきてどちらかと言うと、政治的、宗教的、国の発展に関する感想意見が増えてくる。蝦夷地に随行した伊藤がいなかったのも大きいか。そして紀行文のラストでイザベラが日本を離れる時の気持が少しわかる気がした。彼女が当時後ろ髪を引かれながら日本を発ったように、淋しさを感じながら本を閉じる。 Posted by ブクログ イザベラ・バードの日本紀行(上) イザベラ・バード / 時岡敬子 明治の初めに東京から北海道を旅したイギリス人女性イザベラバードの旅行記。上巻は日光、新潟、山形、秋田、青森まで。通訳に伊藤という若者を雇い人力車を使って北へ向かう。三谷幸喜ナビゲートのFMを聴いてから無性に読みたかった。我々は150年前の日本を知らない。我々の思考は寧ろイザベラに近い。これを読むと日...続きを読む本人ではなくイザベラの視点から当時の日本を知ることができる。西洋人の彼女から見た日本人の短所と長所、今の我々も知らない日本文化の特徴。いちいち面白いので意外と一気に上巻終了。 Posted by ブクログ イザベラ・バードの日本紀行(上) イザベラ・バード / 時岡敬子 海外からの本帰国に伴う、2週間のホテル隔離中の読書4冊目。 上巻は東京を出て北上、青森までの道程。作者が可哀想だったのは、梅雨の時期でとにかく雨が多かったこと。その雨の中、馬で峠をこえ、川をわたり、時にはぬかるんだ道や増水した川に手を焼きながら進む。 一部翻訳のせいもあると思うが、作者のストレートな...続きを読む感想、批判が面白い。結構きつめのdisり笑。最先進国イギリスからやってきて、世界各地を旅してきた作者ならではか。今の日本人が発展途上のアジアの国を訪れたときに、同じような表現をしてしまうだろう、と思うと、腹も立たないし、こういうこと全てが旅の楽しさ。 作者が旅したのは1878年。今から150年くらい前か。わずか150年で未開の地だった日本は文明化し、いくつかの戦争を経て、高度経済成長、バブル崩壊、失われた○年と、目まぐるしい変化。当時の衛生状態は今から考えられないし、庶民の生活レベルも目も当てられないほど酷かった。 それでも日本人の気質はやはりいまと通じるものがあり、イギリス人作家の目を通じて驚きや発見がある。 ああ、10年ぶりに日本に帰国したんだから、早く国内旅行したい。コロナに打ち勝とう! 下巻は北海道函館からスタート。アイヌとの交流もあるみたい。楽しみ。 Posted by ブクログ 時岡敬子のレビューをもっと見る