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Posted by ブクログ
小惑星が地球に激突するというので外宇宙に向けてテラフォーミングを目的として旅立つもの、またシェルターを作り生き残りを賭けるもの、そして意識をサイバースペースに移して生きていくもの、様々な人間模様を描き出すポストアポカリプスなSF小説。
普段SFってあんまり読まないのでたまに読むと新鮮でとても楽しい。設定としてはがっつりとしたSFでありながらも結構生々しい人間ドラマがまたリアルでいいですね。技術はSFでも結局は人間が使うものだしねえ。
「死」という概念が非常にあやふやな感じが興味深い。意識はデータであって、消失してもバックアップから理リロードするし、肉体は凍結保存されていてもなくなったらなくなったでクローン作れば・・・という。登場人物たちもそれを当然としてやっているのがある意味不気味にも思えました。遠い将来にそんな未来が・・・いやどうなんだろうな。
読み応えもたっぷりで満足の一冊でした。
Posted by ブクログ
なんとあの『邂逅の森』の熊谷達也がSF!
半ば怖いもの見たさで手に取った本書ですが、立派なハードSF大作でした。
小惑星の衝突が迫った地球。人類の一部は新天地を求めて太陽系を脱出し、一部は地上が生存可能になるまでの数世紀を地下シェルターで乗り切ろうとし、さらに一部は身体を冷凍保存しサイバー空間での生存を図る。そんな世界を第一部では衝突前から衝突後の混乱や陰謀を、第二部では新たな危機の発覚とスペースオペラ風な活劇が描かれます。
1970年代のビッグ・スリー(アシモフ・ハインライン・クラーク)のストーリー骨格に、最新のサイバー世界を織り込み、登場人物に名作SFアニメ(詳しくないがエヴァンゲリオンあたりか)のキャラを持ってくる。そんな感じで、どこか既視感があるのですが、良く出来てます。
巻末には沢山の参考図書が挙げられているように、ハードSFとしてのリアリティも充分ですし、登場人物のロマンスもあり、久しぶりにビッグ・スリー的な楽しいSF小説を読んだ気がしました。
Posted by ブクログ
警備アーマーボットとして活動するレンは全能AIがコントロールするサイバーコロニーの謎を解き、再度の地球への小惑星の再衝突を防ぐために宇宙へと向かう。
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熊谷さんが満を侍して発表したSF大作です。これはまた、もう持てる全てを詰め込んだ印象のある大盛り特盛りのSFですね。大変(いろんな面で)面白かったです。
熊谷さんがここ10〜20年ほど、某アニメシリーズやSFに影響を受けて、ずっと暖めていたネタなんじゃないかという印象を受けました。熊谷さんの作品を追っていると分かるのですが、分かりやすいオタクなので他作品から影響を受けるとすぐに自分で書きたくなってしまう。そんな衝動を余すとこなく詰め込んだような、ストーリーについてもSFの蘊蓄についても、組み込まないと気が済まないベタ甘ラヴについても、書きたいだけ書き込んだ作品だな、と思います。そういう意味でオタクとしてとても共感しますし、楽しめますが一方で少し気恥ずかしくなりながら読みました。そんなオタクなあなたもどのエピソードやキャラクターがどの作品からインスピレーションを受けているのか、想像しながら読むと面白いかもしれません。
まあ、そんなこんなですのでストーリーや内包される「人とは何か」といったテーマは少し使い古された印象があるので、残念ながら目新しいSFというわけではありませんでした。
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