国内小説作品一覧

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  • マンハッタンラブストーリー
    4.3
    恋に疲れた女がひとり、その店のドアを開けた。その店の名はマンハッタン。こだわりの店長とマンハッタンにやって来る客たちが繰り広げる片思いの連鎖。大人の恋がもうすぐ始まる。クドカンドラマのブルーマウンテン。
  • 万引き家族
    4.1
    第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にてパルムドール(最高賞)をはじめ、 第42回日本アカデミー賞最優秀作品賞はど数々の賞を受賞した映画『万引き家族』を 是枝裕和監督自ら小説化。是枝監督が小説で描き出す、「家族の絆」とは―――。 「彼らが盗んだものは、絆でした」 とある住宅街。柴田治と息子の祥太は、スーパーや駄菓子店で日常的に万引きをする生活を送っていた。 ある日、治はじゅりという少女が家から閉め出されているのを見かねて連れて帰ってくる。 驚く妻の信代だったが、少女の家庭事情を案じ、 一緒に「家族」として暮らすことに。 年金で細々と生きる祖母の初枝、信代の妹でJK見学店で働く亜紀。 6人家族として貧しいながらも幸せに暮らしていた。 しかし、ある出来事を境に、彼らの抱える 「秘密」が明らかになっていく―――。
  • 万引き天女
    3.0
    このところ急増している万引き被害に頭を痛める門花民芸店主・門花靖雄。小物ばかりではない。石の道祖神や傘立てなど盗られようがないものまでが次々と店先から消えていく。万引き犯の第一候補はいつも帽子を被って来店する女だが、疑惑が恋心に変わってしまったことから話はおかしな方向へ――。表題作ほか、不思議な味わいの2編を新たに収録したユーモア小説集。『万引き変愛記』改題。
  • 万病に効くという温泉旅館へ
    -
    1巻880円 (税込)
    バブル景気がはじけて以降、厳しくなった仕事に日々汲々としていた高木は、妻の強い申し出によって二泊三日の温泉旅行に出かける。頸椎と腰のヘルニアを患い挫骨神経痛の疑いもある満身創痍の妻が探してきたのは「万病に効くという温泉旅館」。 ?本当にそんな温泉旅館が存在するのか。半信半疑の高木。しかし現地を訪れた夫婦は、景観の素晴らしい場所に立つ旅館の行き届いた対応に驚くと同時に、二人の世話係になった若い男女の従業員に好感を抱く。若い男女は、実は夫婦。お客には夫婦で世話をする、それが、全国で唯一この旅館だけのユニークなシステムだった。温泉もアルカリ・酸性・単純の三種が自然湧出し、それに薬湯風呂も設けられている。高木は、密かに期待を抱くようになる。 しかし、今まで自分から決して言い出すことはなかった旅行の話を、今回だけ妻が提案してきた真の理由がどこにあったのか。高木にひとつの苦しい想念が浮かぶ……。そして、高木にはどうしても妻に伝えておかなければならない言葉があった。 電子書籍版書き下ろし作品! 〈目次〉 1 藁にもすがりたい患者 2 変化の予兆 3 予想外だった医師の診断 4 膨らむ旅館への期待 5 古墳巡りと骨の記憶 6 生活が苦しかった頃 7 苦しい想念 8 伝えなければならない言葉

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  • マン・マシンの昭和伝説(上) 航空機から自動車へ
    -
    1~2巻961円 (税込)
    航空技術者たちが心に期した、技術大国への道。戦前、世界に立ち後れた日本の産業の中で、航空産業は数少ないハイテク産業として、アメリカに対抗していた。その技術者たちが、奇蹟のエンジン誉の開発、高高度戦闘機キ94の設計に明け暮れた苦闘の日々を、当時の関係者に取材してまとめた、傑作ノンフィクション。<上下巻>
  • 万葉集をつくった男 小説・大伴家持
    -
    古来、武をもって朝廷に仕えた大伴氏に、旅人、家持と、2代続けて歌才に恵まれた当主が現れた。愛妻の死、叔母・坂上郎女の支配に苦悩しつつ、家持は生まれながらの使命である『万葉集』編纂に奔走する!
  • 万葉と沙羅
    4.0
    本は非常口。いつだって、逃げていいんだよ。 中学で友人関係に苦しみ不登校だった沙羅(さら)が選んだのは通信制高校。そこで再会した幼なじみの万葉(まんよう)は、古本屋でバイトする青年。「本という宝を探すにはコツがいる」と彼に教えられるうちに、沙羅も読書の奥深さに目覚めていって――。絵本や小説など著名な25冊の本が登場。大切な人と本でつながる瑞瑞(みずみず)しい青春小説。解説・若松英輔 ※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • マーカス島
    -
    1巻330円 (税込)
    四国の室戸岬で死んだかつて離島勤務者だった友人の遺骨を、友人が愛した「マーカス島(南鳥島)」の邦人墓地に埋めに行くという物語。敗戦によって米軍のローラン基地となってしまった島の沿革と戦後の推移を辿りながら、一組の男女のはかない愛の軌跡と非情な運命をドキュメントタッチで描く。
  • マーキュリーの靴~鮎川哲也「三番館」全集 第2巻~
    -
    東京に雪の降った夜、推理作家の今井とも江が自室で不審な死を遂げた。屍体の状態から当初は自殺説が有力だったが、死亡推定時を過ぎた早朝に被害者は友人の電話に出て、背後には落語が流れていたというのだ。遺族の依頼で私立探偵のわたしは調査を始めたが謎は益々深まるばかり。結局は西銀座のバーテンの知恵を借りることに……。大好評の「三番館」全集第2巻!
  • マーキングブルース
    -
    1巻1,018円 (税込)
    ――あなたの知らないところから、 猫は見ている。人の心の闇の中を。 猫好きでエッセイストとしても活躍する女優・室井滋が 初めて紡いだ“猫”と“女”の不思議な物語。 第1夜 猫随想「深夜の訪問者」 猫物語「帰省」 第2夜 猫随想「可愛い仔がお家で待ってます」 猫物語「クリスマス、タクシーで」 第3夜 猫随想「真夜中のチラシ」 猫物語「29番の猫」 第4夜 猫随想「美容師A子、かく語りき」 猫物語「若いうちから猫と暮らすと……」 第5夜 猫随想「あの仔のためならどこまでも」 猫物語「粉雪の舞う夜に」 第6夜 猫随想「シゲルとチビ その愛の形」 猫物語「ぼくは繋がれし者」 第7夜 猫随想「大切にしよう“ネコ”と“エコ”」 猫物語「男一匹、松岡!」
  • マーケティング恋愛4.0(大和出版) 1ヵ月でプロポーズさせた、私の戦略と軌跡
    4.0
    1巻1,300円 (税込)
    35歳女子(マーケティングのプロ)が手に入れた“計画的スピード婚”実践法。いかにして顧客(彼)に商品(私)を買って(プロポーズ)もらうのか? 尽くされ婚で思い通りの幸せを手に入れる新しい恋愛スキル! 中里桃子(Momoko Nakazato)同志社大学を卒業後、広告会社に入社。会社員の傍ら、自らのマーケティング力・企画力を武器に複業を行い、後に起業。それらと並行して、結婚を視野に入れた男性とお付き合いをするも、1年経たずして関係が破綻したり、結婚の見込みが立たず別れるなどを繰り返し、5年間を棒に振る。そこで、それまでの恋愛の方法を捨て、自らが結果を残してきたマーケティングを活用しようと思い立つ。これが功を奏し、運命の彼を見つけて1ヵ月でプロポーズさせ、3ヵ月後には入籍を果たす。現在は、会社の経営、多数の書籍の執筆など、夢も家事も、全面的にサポートしてくれる、理想の夫と幸せな日々を送っている。
  • マーシャに
    -
    1巻495円 (税込)
    ロンドンに留学中の版画家コウヘイは、ある日、図書館に勤める若く美しいマーシャと出会う。日本に妻子を持つコウヘイと、両親の離婚がトラウマになっているマーシャ。おずおずとした交際は、やがて激しい愛欲をともなった、のっぴきならない恋愛へと変貌する。行きどまりの恋の顛末を、繊細に、同時に赤裸々に描いた恋愛小説。
  • 麻雀狂時代
    3.5
    博打打ちは例外なく、皆、臆病である。博打で生きている限り、現金以外は武器にならない。彼らにとっての恐怖は、負け続けることではなく、負けて現金が尽きることである――。絶対ガン札は出来ないといわれているヴァイスクルの封切版カードで、日本ギャンブラーを手玉にとるメリケンお玉。韓国のカジノで15分で1500万稼ぎ、勝ち役の名が鳴り響いている空野とノミ屋ゴロシのプロ車券師。ギャンブルを通して、人間の切なさ、哀しさ、凄まじさを描いた阿佐田哲也の傑作小説。
  • 麻雀放浪記(一) 青春編
    4.1
    1~4巻550~594円 (税込)
    終戦後まもない昭和二十年十月、東京。坊や哲(哲也)の物語はここから始まる――。職にあぶれ街をさまよう哲は、麻雀の主のような男出目徳に出会い、徐々に技(イカサマ)を駆使した高レートの麻雀に惹かれていく。出目徳の下でイカサマ技術を覚えた哲は、長年のライバルドサ健のみならず出目徳すらも凌駕しようと、上野下車坂の「喜楽荘」で勝負を挑む。有り金全てを賭けた真剣勝負の勝者は……!? 麻雀史のみならず小説史にその名を残す金字塔「麻雀放浪記」の第一弾。
  • 麻雀を打つ剣豪
    -
    剣法に通じる麻雀の妙諦。空前の剣豪小説集――闇をつらぬいて飛来する手裏剣、と思いきや、麻雀牌! さては忍びか!? 名だたる剣豪が麻雀にしたしむ。それは、麻雀の持つ奥深さが、兵法の奥義や剣法の妙諦に深く通じているからだ。富田勢源、佐々木小次郎、山崎重政、神子上典膳、柳生十兵衛、荒木又右衛門、平手酒造ら、そうそうたる剣士が、雀士という奇想天外な着想で描く、空前の傑作剣豪小説集。
  • 会社喰い(マージャー)
    -
    199X年。アメリカ企業の、日本産業への狙い射ちが横行している。和光電機のコンピューターシステムに侵入した形跡が見つかった。副社長は優秀な調査員に徹底的に調べさせる。が、次々と起こる奇怪な事件。和光電機は危機に……! ベストセラー『十年後』の著者が、マージャー(合併屋)、ヘッドハンター(首刈り)の暗躍する、10年後のビジネス界を鋭く描く!
  • マーブル
    3.7
    1巻1,408円 (税込)
    一番近い異性(ひと)で、遠い存在(かぞく)。 本当の幸せって何だろう。 『檸檬先生』で小説現代長編新人賞史上最年少デビュー!  十九歳の作家が描く、切なくて、温かい姉弟小説。 東京で大学生活を謳歌していた茂果は、友人の由紀からあるアニメを布教される。 柔らかな表情、手描き感のあるタッチ、自然な体重表現、甘い雰囲気の色使い、繊細な塗り。紹介された絵師のイラストは、弟の穂垂が描いたものだった。 Twitterの裏アカウントでBL作品を創作し、普段から異性との恋愛話をしない穂垂に対して、茂果は同性愛者なのではないかと考え、やがて過干渉してしまう。境界の曖昧さ、線引きの難しさを、姉弟の視点から見つめ直す。 小説現代長編新人賞受賞後第一作。
  • マーマレードの朝
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    飲んで、移動して、また飲んで、移動して、 やがてマーマレードの朝。 クラブのホステスと、たまたま店に来た一介のサラリーマン。 決定すること、依頼することが女の役目であり、 引き受けること、運転することが男の役目だ。 女はアルコールを、飲む、飲む、飲む。 男は部屋に連れて行くこと、待つことくらいしかすることがない。 時間が経過し、女の懸案が済んで、正月五日。 夜ではなく、アルコールはなく、 ベーコンエッグとマーマレードを塗ったトーストと ささやかな出発の朝が来る。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • Mermaid Skin Boots
    4.3
    彫刻を学ぶ美大生の綾瀬ナジュは、ダーツでその夜を共にする相手を決める、刹那的な恋を繰り返していた。 おしゃれやメイクで寂しさをまぎらわす日々の中、彼女は飛行機で偶然隣り合った男・霧帆に恋をする。 「今度こそ、一人の本命と幸せな恋ができるかもしれない」しかし霧帆は、彼女の大切な人の恋人だったと分かり……。 この世界のどこかに、自分のすべてを受け入れてくれる“オンリーワン”はいるのだろうか。
  • 見上げた空は青かった
    4.3
    1巻1,155円 (税込)
    ユダヤ人への迫害が厳しくなるドイツで、親と離れ、ドイツ人の戦争孤児といつわり、妹と二人で隠れ家にくらすユダヤ人の少女、ノエミ―。 空襲が激しくなった東京から、家族と離れ、田舎に疎開している日本人の少年、風太―。 戦争末期を生きる二人の少女と少年が見たものは?
  • 見上げれば空はブルー
    -
    1巻1,100円 (税込)
    死に向き合い、もがきながらも、生きる意味を探す少年の姿を描いた青春小説。 主人公の純太は、幼馴染でクラスの人気者の聡とともに小学生時代を過ごし、同じ中学校に進学した。しかし、聡はある同級生の怒りを買ったことがきっかけで殺されてしまう。気持ちを整理できないまま高校生になった純太は、理不尽な理由から悪質ないじめを受け、自ら命を絶つことを決意。その時、夢の中に死んだ聡が現れて――。 <目次> そら美が死んだ日 泣けないのは何故 成長という木  純太の夢 エール <著者紹介> EIKO(えいこ) 1948年生まれ。大阪生まれ、八王子在住。1971年玉川大学文学部教育学科卒。 幼稚園、保育園、学習塾、自主学習サークルなどで、幼児から中学生たちと触れ合う。

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  • 見出された恋 「金閣寺」への船出
    -
    テレビでおなじみの作家・岩下尚史が描く三島由紀夫の知られざる物語。 舞台は、約50年前の東京。赤坂の一流料亭の長女として、絹に覆われ贅沢に育った19歳の満佐子は、才気あふれる一人の文士と出逢う。本来、住む世界が違うはずの二人はなぜか強く惹かれあい、逢瀬を重ねるうちに、男はある“決心”を固める。若き三島由紀夫の秘められた恋を、実話をもとに絢爛たる文体で小説に仕立てた傑作。
  • ミイラになるまで 島田雅彦初期短篇集
    3.0
    現代文学を牽引し続ける著者の初期短篇7作品。文学と社会への強烈な批評精神と、アイロニックな饒舌文体で繰り広げる島田文学の原点。収録作「観光客」「聖アカヒト伝」「ある解剖学者の話」「砂漠のイルカ」「アルマジロ王」「断食少年・青春」「ミイラになるまで」
  • 木乃伊(ミイラ)の都
    -
    1巻2,090円 (税込)
    十六世紀の長崎。十歳の次郎丸は、ある日、貿易商ペドロに誘われ、貿易船を見学することに。しかしそれは罠であり、次郎丸は奴隷として売られ、母はペドロの妾となったことを知る。奴隷として働き一年が経った頃、嵐により船が難破。次郎丸は命からがら生き延び、エジプトでミイラ職人と出会う。ある時、大量のミイラを注文する商人がペドロであることに気づき、復讐の炎を燃やすが……。壮大なスケールで描く歴史冒険ミステリー!
  • 木乃伊館
    -
    備前・黒井山中に隠された宇喜多秀家の財宝は、はたしてあるのだろうか……。かげろふ太刀で真っ二つに両断された冥官胄と、その幻の剣法の使手・下山新八郎の妖気漂う謎の死を結んで、黄金伝説を伝える「黒井館」の怖るべき謎が解かれてゆく……という「木乃伊館」のほか、「下郎君平」「八代目団十郎」「片耳奴」「寺田屋兇変」の5編。「夢と恐怖と妖しさと謎」をはらむ、迫力の伝奇時代小説集。
  • 三浦綾子 電子全集 愛の鬼才―西村久蔵の歩んだ道
    値引きあり
    3.0
    キリスト者としての西村久蔵の一生を克明に描いた伝記小説。 札幌の小さな牛乳販売店の長男として生まれ、札幌商業学校の教師となり、洋菓子店ニシムラ(後の西村食品工業)を創業した西村久蔵。わけへだてなく人々に大きな深い愛をもって尽くし、著者・三浦綾子にとっても心の師であった久蔵の、キリスト者としての一生を克明に描いた伝記小説。北海道銘菓「ユカたん」「レモンケーキ」などを作り上げた、初期の試行錯誤の様子も描かれている。 1981年(昭和56年)日本テレビ系列で、西村食品工業とそれに携わった人々をモデルにしたヒューマンドラマ「百円ケーキの店」を放送。聴覚障がい者のためのケーキ店を描いた。 「三浦綾子電子全集」付録として、「忘れ得ぬ人 忘れえぬ言葉」のテーマで書かれた主人公・西村久蔵についてのエッセイを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 青い棘
    値引きあり
    3.2
    人の心に根深く潜む棘とは何かを、平和への願いもこめながら描く問題小説。 戦争で亡くなった先妻と似ている長男の嫁・夕起子を通して亡き妻を思う康郎。そして夕起子も康郎に理想の男を感じている……。 若い嫁と大学教授の義父との「精神的交流」を元に、人間の心の棘とは何か、愛とは何かを描きながら、戦争問題を真正面から取り上げた作品。 「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館初代館長・高野斗志美氏の「登場人物を読む/康郎――『青い棘』」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 あのポプラの上が空
    値引きあり
    3.3
    札幌の病院長一家を密かにむしばんでいるものは? 家族のあり方、生きることの意味を問う問題小説。 北海道大学・医学部を目指す佐川惇一は、札幌の病院長の家に下宿するが、その家庭は病んでいた。惇一の目を通して暴かれる病院長一家を密かにむしばむものとは? 家族を構成する一人ひとりの心に潜む闇に迫り、人間のエゴと真実の愛、生きるとは何かを問う問題小説。 推理小説的要素ももつ、現代文明への批判の書でもある。 「三浦綾子電子全集」付録として、初代館長・高野斗志美氏の産経新聞夕刊への本書書評を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 雨はあした晴れるだろう
    値引きあり
    3.7
    「人間の罪」、そして、愛することと人生とは何かを見つめる短編集。 義兄と自分だけの秘密。好きだと言ってくれる同級生との微妙な距離感。そして、義兄の秘密。一人の女子高生の微妙な心の揺れを日記形式で描いた表題作のほか、年をとってから生まれた反抗期の息子に、生きることに必死だった過酷な半生を綴った手紙を渡す父親を描いた「この重きバトンを」、相手候補のデマ記事を流すなど、汚い手を使っても町長選に勝とうとする父とそれに協力する母と姉。投票日に家を出る決心をする主人公を描いた「茨の蔭に」の2作を収録。「人間の罪」を描いた短編集。 「三浦綾子電子全集」付録として、夫・光世氏のエッセイ「自然への礼儀」を収録!
  • 三浦綾子 電子全集 嵐吹く時も(上)
    値引きあり
    3.4
    ひとりの人間の生き方が、周囲の人々にどのように影響を与えるか。生々しい人間ドラマ。 中津志津代の両親は、佐渡・真野村から北海道・苫幌村(仮名)に来て、村唯一の日用荒物雑貨、食料、衣料品を扱う商店を営んでいる。志津代は旅人宿を営む西館家の次男・文治に思いを寄せていたが、天性の美貌と豊かな感受性をもつ母・ふじ乃が、ある一夜、行商人と過ちを犯してしまう。翌年生まれてきた新太郎をめぐって、父と母の対立がはじまり・・・。 著者の父方の祖父母をモデル(性格が似ているだけで、ストーリーは虚構)に、人間の生々しい生き方を描く問題作!。 「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館初代館長・高野斗志美氏の「登場人物を読む/ふじ乃――『嵐吹く時も』」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 石ころのうた
    値引きあり
    4.0
    女学校に入った時から、小学校教師として敗戦を迎えるまでの「石ころのような平凡な女」三浦綾子の自伝的小説。 昭和10年に女学校に入学した「わたし」の無愛想で生意気な学校時代から、昭和14年に小学校教師になり、敗戦の翌年の昭和21年に退職するまで、生徒や同僚と関わり合いながら生活していくさまを描いた自伝的小説。軍国主義時代に、いかに世間や社会に対し無知であったか、いかに教師として無力であったかの懺悔の書でもある。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者インタビュー「青春の情熱をかけた教師時代を省みて」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 石の森
    値引きあり
    3.7
    人にはわかってもらえない苦しみと、人に言えない悩み。人間が背負う孤独に迫る―。 父の秘密などから、家族を、人を信じ続けることに悩む19歳の主人公・三木早苗。早苗を通して迫る人間の孤独感、そして実はそれに続いている「ほんとうの愛」を描く。月刊「セブンティーン」に連載し、特に若い女性に向かって、愛の力といのちの神秘を訴えた佳作。 「三浦綾子電子全集」付録として、北海道遠軽町「オホーツク文学碑公園」内に飾られた「石の森」文学碑の写真を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 命ある限り
    値引きあり
    4.0
    『氷点』当選から約10年間の愛を育み、病と闘い、信仰に生きた作家の軌跡を描いた自伝的小説。 1964年『氷点』で新聞の懸賞小説に当選し、旭川で雑貨店を営む一人の主婦の生活は激変した。授賞式、夫の退職、取材旅行、予期せぬ来訪者たち、秘書のこと、弟の死、新しい教会堂の設立など、文筆生活に入って約10年間のさまざまなできごとを通し、愛を育み、病と闘い、信仰に生きた作家の軌跡を描いた自伝的小説。 「三浦綾子電子全集」付録として、病気との共存について語った一文を収録!
  • 三浦綾子 電子全集 岩に立つ
    値引きあり
    3.7
    実在の市井の人物をモデルに、気骨あふれる半生を描いた痛快長編。 著者が、私心のないその生き方に関心を持ち、実在の市井の人物・鈴木新吉を主人公にして、小説を書いた。「七年の歳月をかけ祈りをこめて描く初の書下ろし」(初版・帯より)。 著者夫妻がはじめて持った小さな二階建ての家を建てたクリスチャンの棟梁は、気骨あふれる痛快な男だった。著者には珍しく、男っぽい語り口で綴った貴重な一作。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者が文庫情報誌『講談社文庫 IN POCKET』に載せたエッセイを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 海嶺(上)
    値引きあり
    5.0
    海の自然とちっぽけな人間の闘いを描いた実話を元にした大漂流記。 天保3(1832)年、知多半島の小野浦から江戸に向かって出航した千石船宝順丸は、遠州灘で嵐に遭い、難破してしまう。1年2か月間の漂流ののち、宝順丸は奇跡的に北アメリカのフラッタリー岬に漂着する。14名いた乗組員はこのときすでに、10代の音吉、久吉、そして舵取りの岩松だけとなっていた……。 強大な自然にも負けない人間の強さを描いた大長編。 1983年(昭和58年)に松竹で映画化。西郷輝彦、竹下景子の主演で話題となった。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者がキリスト教関係の雑誌「けつたん」に載せたエッセイを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 帰りこぬ風
    値引きあり
    3.6
    ほんとうの自分とは何か、存在するのか、どういうものなのか。生き方に悩む主人公が日記体で綴る、青春小説。 理想にもえる22歳の看護婦・西原千香子は、同じ病院に勤める独身の青年医師・杉井田に心を引かれ、関係を持ってしまう。しかし杉井田は患者の母親と出奔してしまった。ほんとうの生き方と何か、ほんとうの自分とは何か。ひたむきに生きる千香子が日記に綴る、青春の記録。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者が新刊展望に書いたエッセイ「ヒロイン千香子について」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 草のうた
    値引きあり
    4.5
    生きること、死ぬこととは何か、三浦綾子の原点を描く幼少期の自伝的小説。 1922(大正11)年、7人きょうだいの次女として旭川で生まれた綾子は、生来体が弱く臆病な子供だった。のちに綾子を献身的に支える前川正の妹・美喜子に誘われ、教会のクリスマスに参加したが、教会よりも寺に興味を持ち、禅寺の日曜学校に通うようになる。5年生になり、異性への憧れにも目覚めた綾子は、ふたつの人の死に遭遇するが、悲しいという感情の不確かさを思い、死や大人になることについて考えるようになる。三浦綾子の原点である幼少期(小学校6年生まで)を綴った自伝的小説。 「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」と、3歳ころの写真を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編
    値引きあり
    4.2
    愛を持続させることはいかに大切であるか――。新婚生活から新聞懸賞小説に入選するまでを綴った自伝的小説。 37歳で結婚し、綾子の実家に近い一間だけの小さな新居で始まった結婚生活。新聞社の1,000万円懸賞小説に『氷点』を投稿し、入選するまでの愛と信仰の日々を描く。「大きな愛」に包まれた「小さな家」には、さまざまな人が立ちあらわれる。また日常生活の中で、人を信じる、愛することの重要性を説く。 「道ありき 青春編」の続編。 「三浦綾子電子全集」付録として、週刊新潮1999年10月28日号の記事「墓碑銘・作家、三浦綾子さんの苦難を支えた信仰と夫の愛」を引用収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 裁きの家
    値引きあり
    3.6
    人は人を裁くことができるのか? 誰もが持っている人間のエゴイズムに光をあてた問題作! 「『家庭は裁判所ではない』ということを、わたしは度々口にする。しかし、現代は家庭もまた裁き合う場であって、憩いの場でもなければ、許し合う場でもなくなっていると言える。わたしは、現代の持つこの一つの問題を、親子、兄弟、夫婦、嫁姑の家庭関係の中で追求してみたかった。」(単行本「あとがき」より)。小田島博史と滝江夫婦、その息子・清彦、小田島謙介と優子夫婦、その息子・修一と弘二、そして姑・クメらが織りなす愛憎模様から、救いようのない現実の醜さを描く。 1970年(昭和45年)、1973年(昭和48年)に2度、テレビドラマ化され話題を呼んだ名作! 「三浦綾子電子全集」付録として、週刊誌連載時に取材旅行先で撮影した三浦夫妻の写真を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 残像
    値引きあり
    3.8
    良心とは何か?主人公を襲う家庭の崩壊から、どのように心を持つべきかを問う問題作。 女性を妊娠させ自殺に追いやる兄、体面だけを気にする教育者の父、何を考えているかわからない母―。そして、その間で悩む主人公・真木弘子。真木家と自殺した女性の西井家を襲う不安と不信が家庭崩壊を起こしていく。 醜悪な人間関係の中で良心のあり方、愛することの重みを綴っていく。 1973年(昭和48年)にテレビドラマ化され話題となった。 「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館初代館長・高野斗志美氏の評論「弘子――『残像』」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠
    値引きあり
    4.4
    明治42年に実際に起こった鉄道事故を元にした人間のあり方と愛と信仰の物語。三浦綾子の代表作であり、多くのファンに愛される大ベストセラー作品! 東京で、父と厳格な祖母に育てられた信夫は、祖母の死後、キリスト教徒であったために家を出されていた母親とも暮らすようになる。母と妹、そして父までもが信じるキリスト教に違和感を抱きながらも、まっすぐに成長していく信夫。やがて、少年時代からの友人・吉川に誘われ北海道に渡り、鉄道会社で働くようになる。この地で信仰に目覚めた信夫は自らも洗礼を受け、吉川の妹・ふじ子との結婚を決意する。結納のために汽車で札幌に向かうが、塩狩峠の頂上にさしかかったとき、信夫の乗った客車が突然汽車から離れ、暴走を始めた……。 「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」などを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 死の彼方までも
    値引きあり
    3.0
    人間の強さと脆さ、愛憎、生と死を厳しくも優しい視点から描いた傑作中短編集。 作家活動の最盛期にあった著者が、長編執筆のかたわらで、何気ない日常の中に垣間見える、底知れぬ闇を抱えた人間の弱さを描き出した傑作中短編集。平穏な家庭に忍び込んでくる死の影を背負った女の息遣いに、家族の信頼と幸福がもろくも崩れ去っていく姿を描いた表題作「死の彼方までも」の他に、「赤い帽子」「足跡の消えた女」「逃亡」を収録。 1977年(昭和52年)、1983年(昭和58年)の2度にわたりテレビドラマ化された稀代の名作。 「三浦綾子電子全集」付録として、表題作が1977年にテレビドラマ化された時の台本、単行本として出版されたときの記念写真を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 自我の構図
    値引きあり
    3.7
    人は果たして人を真に愛し得るか。人間にとっての永遠の課題を追求した問題作。愛のあり方、求め方とは――。 高校教師・南慎一郎は、同僚であり、新進の日本画家であった藤島壮吉から絵の手ほどきを受け、日展初出品で協会賞を受賞する。入選した絵は、藤島の妻・美枝子をモデルにし、藤島と共に描いたものだったが、藤島は落選した。しかも、藤島は美枝子への慎一郎の気持ちに気づき、自殺してしまう。そして、藤島の死は大きな波紋を呼び、慎一郎と藤島の家庭は崩壊していくのだった。人は果たして人を真に愛し得るか。人間にとっての永遠の課題に正面から取り組んだ問題作。 1978年(昭和53年)にテレビドラマ化され、話題を呼んだ。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者が北海道新聞に書いたエッセイ「敷島の滝」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)
    値引きあり
    4.2
    人間の本質に迫る三浦文学の最高傑作! 昭和元年、北森竜太は、北海道旭川の小学4年生。父親が病気のため納豆売りをする転校生中原芳子に対する担任坂部先生の温かい言葉に心打たれ、竜太は、教師になることを決意する。竜太の家は祖父の代からの質屋。日中戦争が始まった昭和12年、竜太は望んで炭鉱の町の小学校へ赴任する。生徒をいつくしみ、芳子との幸せな愛をはぐくみながら理想に燃える二人の背後に、無気味な足音……それは過酷な運命の序曲だった。 「第1回井原西鶴賞」受賞作品。三浦綾子、生前最後の小説。 1996年(平成8年)、NHKで「銃口 竜太の青春」としてテレビドラマ化され、作品が第14回ATP賞‘97奨励賞を受賞した。

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  • 三浦綾子 電子全集 ちいろば先生物語(上)
    値引きあり
    3.5
    虚飾のない、血のかよった人間味溢れる「ちいろば先生」こと榎本保郎牧師の姿を描く、伝記小説。 貧しい家庭に育ち、家の手伝いをしながらも、中学に合格し、積極的な活動をしていた榎本保郎。しかし満州から復員してから、虚無に陥り、生きる目的を失ってしまう。苦労して同志社大学神学部の聴講生になったものの、自殺騒動を起こしてしまうのだ。徐々に落ち着きを取り戻し、神学部にも復学し、神への献身を決意するのだが・・・。 自らをイエスの乗り物、小さいロバに擬し、生涯を伝道に捧げた榎本康郎牧師の壮絶な生と死を綴った伝記小説。 「三浦綾子電子全集」付録として、主人公・榎本保郎の弟・栄次氏が新潟の高校校長になったときの三浦綾子のお祝いの言葉を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 積木の箱(上)
    値引きあり
    3.8
    親と子、教師と生徒の絆を深く描く問題作。 旭川の私立中学校に赴任した教師の杉浦悠二は、生徒のひとり、佐々林一郎の暗い表情が気になっていた。じつは一郎は、実業家の父を持つ裕福な家の息子であったが、姉だと信じていた奈美恵が父・豪一の愛人だったことを知って以来、すさんでいたのだった。悠二は一郎の力になりたいと何かと尽力するが、一郎は全く心を開かない。それどころかますますすさんでいくのだった。 1968年(昭和43年)、1975年(昭和50年)に2度、テレビドラマ化された、昭和を代表する名作! 「三浦綾子電子全集」付録として、新聞連載にあたっての文章(単行本未収録コラム)を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(上)
    値引きあり
    4.1
    運命や自然に翻弄される人間の愛とエゴイズムを描く長編小説。 貴乃と孝介は結婚を誓い合った仲だったが、貴乃に恋慕する完治の策略によって、孝介一家は村から追いやられ、貴乃は強引に完治の妻にさせられてしまう。それから10年。樺太に渡り、金持ちになった孝介が貴乃と完治の前に現れ、完治の妹のあき子を嫁にほしいと告げる……。運命や自然に翻弄される純愛を通し、十字架を背負った人間たちのドラマを描く長編小説。 1977年(昭和52年)にテレビドラマ化され話題を呼んだ。 「三浦綾子電子全集」付録として、1977年のTVドラマ化に際し毎日新聞に載せたコメントを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯
    値引きあり
    4.4
    誠実に生きる人間に自然は容赦なく襲いかかる。「苦難の意味」を真正面から問いかける感動の長編。 上富良野郊外で、開拓農民の祖父母や兄、姉、妹と暮らす耕作は、中学進学をあきらめ、小学校の代用教員として、一家の生活をわずかながら支えている。そこへ、長い間離れて暮らしていた母が帰ってくるという吉報が届く。そんなとき、十勝岳が突然大噴火、一帯を泥流が襲う……。1926(大正15)年5月に実際に起こった十勝岳大噴火を背景に、懸命に生きる人間の姿を描く感動の長編。 「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」、十勝岳中腹に立つ著者写真等を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 毒麦の季
    値引きあり
    3.8
    人間の弱さや醜さを凄惨なまでに描いた人間の生き方を問う5編の短編集。 知らぬ間に麦畑に紛れ込み、はびこっていく毒麦のように、容赦なく人々の心をむしばんでゆく悪意の種子。その種子を蒔くのは、生まれついて悪しき人々なのか、あるいは無垢と見える我々自身なのか。父の不倫に端を発した両親の別居で、徐々に孤独の淵に追い詰められていく少年の姿を描いた表題作のほかに、『尾灯』『喪失』『貝殻』『壁の声』を収録した短編集。 『尾灯』は、2002年(平成2年)に、『喪失』は、2005年(平成5年)に、テレビドラマ化され話題を呼んだ。 「三浦綾子電子全集」付録として、よく通った地元の居酒屋広告に載せたコラムを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 果て遠き丘
    値引きあり
    3.8
    安易な人生を願う主人公を通し、人間の嫉妬心やエゴイズムを鮮烈に描いた大長編。 自分だけが幸せであることを願い、他人の愛を壊すことを楽しむ香也子の実は危うい生き様……。週刊「女性セブン」に連載し、多くの読者の反響を得た、人間の嫉妬心やエゴイズムを鮮烈に描いた長編。 1978年(昭和53年)にテレビドラマ化され話題となった。 「三浦綾子電子全集」付録として、郷土誌に載せた旭川PRのコラムを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 母
    値引きあり
    4.2
    『蟹工船』の著者・小林多喜二の母・セツの波乱に富んだ生涯を描いた伝記小説。 秋田の貧しい家に生まれたセキは、農家の小林家に嫁ぐが、長男の死を機に北海道小樽に一家で渡り、パン屋を経営する。伯父の援助で進学した次男の多喜二は、卒業後、銀行に勤め、家計を支えるようになるが、反国家権力の小説により、何度か投獄され、そしてついには・・・。 プロレタリア文学で後生に名を残した『蟹工船』の著者・小林多喜二と、その母・セツの波乱に富んだ生涯を描いた伝記小説。 「三浦綾子電子全集」付録として、「母」を元にした舞台上演への寄稿文、夫・三浦光世氏による「創作秘話」、愛用のパーキンソン病患者用の椅子写真を収録!
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘
    値引きあり
    4.2
    過ちを犯さない人間はいない。だからこそ愛することはゆるすこと。永遠の愛のテーマ。 牧師の家に育った奈緒美は高校卒業後、友人・京子の兄、良一から求婚される。やんちゃな面を持つ良一に奈緒美は惹かれていくが、良一の人間性に不安を感じ取った両親は反対する。一方、奈緒美の高校時代の担任で、良一の女性遍歴を知る竹山もまた、奈緒美への密かな思いを抱くだけに祝福することができなかった。周囲の声に反発する奈緒美は函館に帰る良一を送りに行き、そのまま結婚生活を始めてしまう。だが、そのわずか数か月後には、良一の冷酷な面を知ることになるのだった。 「三浦綾子電子全集」付録として、 夫・三浦光世氏による「創作秘話」などを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)
    値引きあり
    4.5
    北海道旭川市を舞台に人間の「原罪」をテーマにした著者のデビュー作であり、代表作。 ある夏、北海道旭川市郊外の見本林で3歳の女児が殺される。父親、辻口病院院長の啓造は出張中、母親の夏枝は眼科医の村井の訪問を受けている最中の出来事だった。夏枝と村井の仲に疑いを抱いた啓造は、妻を苦しめたいがために、自殺した犯人の娘を引き取ることにする。事実を知らない夏枝はその娘に陽子と名付け、失った娘の代わりにかわいがる。夏枝や兄の徹らの愛情に包まれて明るく素直な娘に成長していく陽子だったが、いつしか家族に暗い影が忍び寄る―。 三浦綾子の朝日新聞の懸賞小説当選作であり、デビュー作。 そして、1969年(昭和44年)、1970年(昭和45年)、1981年(昭和56年)、2006年(平成18年)と昭和から平成にかけて4度にもわたりテレビドラマ化された、空前の名作である。 「三浦綾子電子全集」付録として、懸賞小説の当選発表記事や受賞の言葉などを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 広き迷路
    値引きあり
    3.7
    広い迷路をさまよう人間の孤独と欲望を描く、サスペンス風長編。 旭川出身で、銀座のデパートに勤める早川冬美には、エリート会社員の町沢加奈彦という素敵な恋人がいた。しかし札幌に出張中のはずの加奈彦を都心で見かけて以来、心に不安の影がよぎる・・・。小心で平凡な人間に潜む欲望が、犯罪に結びついていく心理的サスペンス。著者には珍しい推理小説風の作品。 1979年(昭和54年)にテレビドラマ化され話題を呼んだ。 「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館初代館長・高野斗志美氏による論評「登場人物を読む/冬美――『広き迷路』」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 水なき雲
    値引きあり
    3.6
    家族とは、家庭とは? 「教育ママ」の姿をえがいた人間のエゴと魂のあり方を問う問題小説。 札幌に住む二人の才色兼備の姉妹、遠野木佐貴子と桜田亜由子。亜由子の息子、純一の目を通しながら、父母のさめた関係、母から弟・真二への冷たい仕打ち、叔母・佐貴子とその息子・俊麿の異常な関係などを描いていく・・・。 大人たち、特に母親のエゴを通し、家族の崩壊をえぐるように描く問題長編。家庭小説、社会小説としても必見の一作。 「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館初代館長・高野斗志美氏によるコラム「登場人物を読む/俊麿――『水なき雲』」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 病めるときも
    値引きあり
    3.8
    自己本位にしかものを考えることができない人間の悲劇。6つの作品からなる短編集。 性愛に奔放な元小学校教師の加代は、真実の愛があることを信じない(「井戸」)。入院中の療養所の裏山で性愛におぼれて妊娠してしまう霧子(「足」)。東京を離れることをいやがり実家に帰ってしまった妻に対し、つつましやかな女性に惹かれる慎二だが(「羽音・1969年(昭和44年)にテレビドラマ化」)。少年・清志は家出した母の面影を優しい女性教師に見るが(「奈落の声」)。金と情欲に支配された人たちに翻弄され続けた美津子は不幸のまま……(「どす黝き流れの中より」)。研究室が火事で全焼した後、精神に異常をきたしてしまった夫を支える明子(「病めるときも」)。人間の弱さと罪深さを描いた6つの短編集。 「三浦綾子電子全集」付録として、出版ニュースに載せた「わが著書を語る」、講演写真を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 夕あり朝あり
    値引きあり
    3.4
    日本初のドライ・クリーニング店「白洋舎」を創業した五十嵐健治の骨太な波乱に満ちた生涯を描く伝記小説。 家の事情で、幼いころ生母と別れ、養子となり、一攫千金を夢見て16歳で家を飛び出す五十嵐健治。さまざまな仕事に就いては、投げ出すという奔放を繰り返す中で、キリスト教に目覚める。紆余曲折を経て、三越百貨店の宮中係となり、そして、日本で初めてのドライ・クリーニング店「白洋舎」を創業した五十嵐健治の波乱に富み、しかし骨太な一生を、一人語りで綴った伝記小説。網羅的ではあるが、明治・大正・昭和の主要な出来事が紹介され、一種の近現代史にもなっている。 「三浦綾子電子全集」付録として、白洋舎発行の雑誌に寄稿した本書を書き終えた感想と、『氷点』の当選祝いに五十嵐健治氏から贈られた真珠のネックレス写真 を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 雪のアルバム
    値引きあり
    3.0
    母子家庭に育った浜野清美は、いじめや母の愛人の性的虐待などから人間不信に陥り、絵を描くことだけが救いとなるが、信仰深い叔母と一人の少年に出会い……。暗い環境に育った少女の、信仰に目覚め、生けるものすべてに愛を向けるまでの一人称で書かれた真摯な告白の記。 「三浦綾子電子全集」付録として、雑誌連載を終えてのインタビュー記事「看護婦さんって愛のある人たちだと思う」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 われ弱ければ-矢嶋楫子伝
    値引きあり
    4.0
    時代の常識を超えて新しい女性の創造に命を燃やした女子学院初代院長・矢嶋楫子(やじま・かじこ)の生涯 厳しい明治の世にあって、結婚、出産、離婚、そして郷里・熊本から上京し、教師の道を歩みながら妻子ある人の子を産んだ矢嶋楫子・・・。日本キリスト教婦人矯風会を結成し、禁酒、禁煙、廃娼運動を広く行う一方、女子学院の初代院長となる。愛と情熱のおもむくままに生きた新しい女性・矢嶋楫子93年の生涯を、著者が思いを込めて綴った伝記小説。 「三浦綾子電子全集」付録として、矢嶋楫子や女子学院、矯風会関連の写真と、「道南オリーブの会ニュース」発足10周年記念号に三浦綾子が寄せた文章「信仰の自治」を収録! 2013年に矢嶋楫子 生誕180周年。

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  • 見えない影に
    -
    戦後、数年にわたって起きた不可解な3つの事件。社会的地位のある被害者と加害者が、何のために殺し合わなければいけなかったのか、まったく不明な難事件だ。双方同時に殺意を抱くという、加害者もなければ被害者もない、この相互殺戮事件のカギは……。240年以上前にもさかのぼり、そして日米両国を舞台に繰り広げられる、直木賞作家の傑作。
  • 見えない敵
    -
    少年たちは武装する。それぞれの敵に挑むために。そして、戦い続ける少年たち。――腕っぷしの強い幼なじみのアキラと、都会から来た知的な転校生カツミ。そのどちらとも友達になったケンジは、ある日、残酷な決断を迫られる。時に誇りに顔を輝かせ、時に苦いくやし涙を流しながら、次々に立ちはだかる見えない敵と、渾身の力をふりしぼって戦いつづける、少年たちの姿を描く、胸に迫る長編小説。
  • 見えない星に耳を澄ませて
    3.6
    音大のピアノ科に通う曽我真尋は、たまたま参加した大学の授業で人の心を薬のように癒す音楽もあることを知り、三上先生の診療所で音楽療法士の実習を受けることにした。大人の声に耳を閉ざす少女、キラキラと飾った虚構の自分しか愛せないパーソナルスタイリスト、探し求めた愛情を見付けられず無気力に生きる中年男性……様々なクライエントと音を通じて向き合ううちに、真尋自身も自分が抱えた秘密と向き合うことになり――。 私たちはこんなにも弱くて、脆い。それでも生きることから、逃げられない。美しい旋律と共に、生き抜く強さを与えてくれる感動の一冊。
  • 見えないほどの遠くの空を
    値引きあり
    -
    2011年5月公開映画の原作小説。 賢は大学で映画研究会に属している。今回は賢が監督で映画を撮ることになった。映画のヒロインには同じく映画研究会に所属する杉崎莉沙が選ばれる。莉沙も実は監督志望、賢が書いた脚本のセリフをめぐって言い争いとなり、賢は莉沙と少し険悪になる。撮影は進むが、莉沙の最後のワンショットを残して、彼女が交通事故に遭い死んでしまい、映画は頓挫する。そんな時、賢は街で莉沙にそっくりな女性を見かける。追いかけて話を聞くと、莉沙の双子の妹の洋子だった。賢は洋子に白羽の矢を立て、彼女を起用して最後のワンショットを撮影し、未完の映画に終止符を打とうとする。大学の映画研究会のメンバーを招集して撮影の再開を告げる賢だったが。集まったメンバーたち、そんな賢の申し出に、何故か戸惑うのだった。「見えないもの。手で触れられないもの。あるってことを証明できないもの。それを信じて欲しいんだ」ひそかに莉沙に思いを寄せていた賢には、深く胸に突き刺さる彼女の言葉だった。2011年5月公開映画の、監督自らが執筆した原作小説。
  • 見えなくても…私 盲導犬とともに歩んで
    4.5
    高校三年春にベーチェット病を発病、そして27歳で失明。しかし、結婚し一児をもうけ、犬嫌いを克服して始めた盲導犬との生活が彼女を変えた! 困難に満ちた人生を力強く生きる著者の、感動ポジティブ人生!!
  • 霊視(みえ)るお土産屋さん~千の団子と少女の想い~
    4.0
    琵琶湖(びわこ)のほとりにあるお土産屋さん『鳰(にお)の海』。そこにはお土産を求める人々だけでなく、霊にまつわる悩みを抱えた人々までが駆け込んでくる。三度目の失職を経て、傷心旅行で琵琶湖を訪れた燈子(とうこ)は、ひょんなことから『鳰の海』で働くことに。オーナーの息子で無愛想だけれど美青年な甲斐(かい)とともに、燈子は霊感がないながらもお悩み解決に乗り出す――!
  • 視えるのに祓えない~九条尚久の心霊調査ファイル~
    NEW
    5.0
    「捨てるなら、私にくれませんか」。母親の死、恋人の裏切り――絶望に打ちひしがれた黒島光は、死に場所として選んだ廃墟ビルで、美しい男に声を掛けられた。九条と名乗るその男は、命を捨てるくらいなら、自身の能力を活かして心霊調査事務所で働いてみないかと提案してくる。しかも彼は、霊の姿が視える光と同様に『見えざるもの』を感じ取れるらしく、それらの声を聞いて会話もできるとのこと。困惑しつつも、初めて出会った同じ能力を持つ彼が気になり、光はしばらく共に働くことを決めるが……
  • 澪

    -
    1巻440円 (税込)
    失業した匠は焦りと不安の中、日々を過ごしていた。そんなある日、近くの喫茶店に勤め始める。そこで、女性同士のカップルと出会い、やがて惹かれ合うようになる二人。女と女が恋に落ちていく模様を描いた恋愛小説。
  • 見送ル―ある臨床医の告白―
    3.7
    1巻1,408円 (税込)
    医者だって人間だから、患者の好き嫌いは当然あるし、贔屓もすれば、外科と内科の対立も日常茶飯事。ほとほと疲れる日もあるけれど、輝く笑顔で退院する患者を、見送る。力を尽くしてもひっそりと消えゆく命を、見送る。どちらも私が選んだ仕事……。現役医師だからこそ「小説」でしか描けなかった、命の現場のいま。
  • みおつくし 総集編
    -
    四回続いたミニ澪標こと『みおつくし』もついに総集編! まとめて読みたい方にオススメな構成となっています。紙版もありますよ~ 『みおつくし』総集編。表紙イラストはタリーズさん。『みおつくし』2015年10月号掲載作品が3作品、『みおつくし』2015年11月号掲載作品が3作品、『みおつくし』2015年12月号掲載作品が2作品、『みおつくし』2016年02月号掲載作品が3作品掲載されています。 青空つばめ『スノードームと空の色』<みおつくし2015年10月号掲載> 尋隆『会いたいです。』<みおつくし2015年10月号掲載> 二三竣輔『君を探す』<みおつくし2015年10月号掲載> 二三竣輔『ある貴婦人と未来の話』<みおつくし2015年11月号掲載> 青空つばめ『月光』<みおつくし2015年11月号掲載> 松葉クラフト『贅沢な旅』<みおつくし2015年11月号掲載> 尋隆『十二月には隠蔽する。』<みおつくし2015年12月号掲載> 二三竣輔『コワイヨル』<みおつくし2015年12月号掲載> 二三竣輔『眠たげな女』<みおつくし2016年02月号掲載> 野秋智『架空の少年少女』<みおつくし2016年02月号掲載> 松葉クラフト『指先の丘』<みおつくし2016年02月号掲載> タリーズ<表紙イラスト> 三浦茜<身を尽くす会サークルロゴ> タリーズ<澪標タイトルロゴ> 小桜店子<総編集長> 二三竣輔<編集長> 身を尽くす会編集部<編集>
  • 澪標・落日の光景
    -
    亡き妻への愛を吐露して哀切限りない「夢幻泡影」。読売文学賞受賞の名著、著者のヰ夕・セクスアリス「澪標」。夫婦ともにガン発病、迫り来る死とたたかう闘病生活の不思議な明るさと静寂感充ちる「落日の光景」「日を愛しむ」。愛する者の死。人生の不可思議。末期の眼。死へ向う透明な生。外村文学の鮮やかな達成4篇。
  • 見憶えのある場所
    3.6
    結婚をしないまま、娘・千草を産んだゆり子。スーパーのパート勤めの間、千草は母・菜穂子のもとに。父が出ていったあとに一人暮らす母のいる家は、ゆり子の「見憶えのある場所」だった。千草の姿に重なるように家族の日々と忌わしい記憶が蘇る。母はゆり子と千草の生活にかかわるうちに、次第に常軌を逸していく…。母と娘の確執、それぞれが抱える苦悩を丹念に描く注目の小説。
  • ミカ!
    3.6
    小学生の生活って大変だよ。ぼくはユウスケ、六年生。双子のミカは喧嘩じゃ無敵のオトコオンナだ。女はイヤ、男になりたい! 生理とかおっぱいとか、全部イヤや──と言ってる。母さんが家を出た。友達がぼくの悪口を言ってた。父さんは女友達がいるみたい。こっそり飼っていた「オトトイ」が消えた。友達のコウジはなんとミカが好きらしい……でも父さんは言う。子供には幸せになる権利があるんや。だからきっとぼくらは大丈夫。第49回小学館児童出版文化賞受賞作。
  • ミカエルの鼓動
    4.1
    1巻1,700円 (税込)
    この者は、神か、悪魔か――。 気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。 大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。 あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。 「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。 そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。 大学病院の闇を暴こうとする記者は、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。 天才心臓外科医の正義と葛藤を描く。
  • みかづき
    4.5
    「私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです」 昭和36年。人生を教えることに捧げた、塾教師たちの物語が始まる。胸を打つ確かな感動。著者渾身の大長編。小学校用務員の大島吾郎は、勉強を教えていた児童の母親、赤坂千明に誘われ、ともに学習塾を立ち上げる。女手ひとつで娘を育てる千明と結婚し、家族になった吾郎。ベビーブームと経済成長を背景に、塾も順調に成長してゆくが、予期せぬ波瀾がふたりを襲い――。 阿川佐和子氏「唸る。目を閉じる。そういえば、あの時代の日本人は、本当に一途だった」 北上次郎氏「圧倒された。この小説にはすべてがある」(「青春と読書」2016年9月号より) 中江有里氏「月の光に浮かび上がる理想と現実。真の教育を巡る人間模様に魅せられた」 驚嘆&絶賛の声、続々! 昭和~平成の塾業界を舞台に、三世代にわたって奮闘を続ける家族の感動巨編。
  • 三日月少年の秘密
    3.4
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 夏の夜届いた"少年電気曲馬団"への招待状に誘われ、ぼくはお台場へと向かっていた。しかし、遊覧船は知らぬまに"日付変更線"を超え、船で出会った紺という名の少年と二人、時をスリップしてしまう。やがてぼくらは、東京タワァ完成祝いの点灯式を見にいくのだが…単行本を大幅改稿。空中電氣式人形の秘密が、今明らかに。
  • 三日月少年漂流記
    4.2
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 博物館に展示されていた三日月少年が消えた。充電式のニッカド電池で動く精巧な自動人形は、盗まれたのか?自ら逃亡したのか?三日月少年を探しに始発電車に乗り込んだ水蓮と銅貨の不思議な冒険を描く、幻の文庫オリジナル。
  • 三日月邸花図鑑 花の城のアリス
    4.0
    『後宮の烏』の著者が描く和風アリスファンタジー!「早くわたしを見つけて」禁忌の庭に住む少女と、優しすぎる探偵が解く、切ない秘密。「庭には誰も立ち入らないこと」――光一の亡父が遺した言葉だ。広大な大名庭園『望城園』を敷地内に持つ、江戸時代に藩主の別邸として使われた三日月邸。光一はそこで探偵事務所を開業した。ある日、事務所を訪れた不思議な少女・咲は『半分この約束』の謎を解いてほしいと依頼する。彼女に連れられ庭に踏み入った光一は、植物の名を冠した人々と、存在するはずのない城を見る。
  • 三日月と会話する
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    短篇小説のタイトルは、未来の短篇小説からもたらされる 『甘く優しい短篇小説』と題された短篇集に収録された作品たちは それぞれ「短篇小説を書く」ということがどのようなことかが描かれ、 作家・野村五郎を共通の登場人物にしている。 この短篇もそれらの中の一つだ。 別の短篇「甘く優しい短篇小説」では2人の女性が登場したが ここでは3人。いや、その3人もやがて女性3人ではなく、 それぞれのジェンダーが割り振られ、バランスを変えていく。 そしてこのタイトルは、野村五郎が女性からヒントをもらい、 未来に向けて構想する短篇のタイトルがそのまま定着したものだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ミカドの淑女
    3.7
    その女の名は下田歌子。女官として宮廷に出仕するや、その才気によって皇后の寵愛を一身に集め、ついには華族子女憧れの的、学習院女学部長となった女。ところが平民新聞で、色恋沙汰を暴露する連載記事が始まり、突然の醜聞に襲われる。ここに登場するのは、伊藤博文、乃木希典、そして明治天皇……。明治の異様な宮廷風俗を描きつつ、その奇怪なスキャンダルの真相を暴く異色の長編。
  • ミカンの味
    3.7
    『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者の新作。中学校の映画サークルで出会ったソラン、ダユン、ヘイン、ウンジは「いつも一緒にいる4人」だった。中学3年に上がる直前、旅先の済州島で彼女たちは衝動的にある約束をするのだが──。
  • ミカ×ミカ!
    3.9
    『ミカ!』で大活躍の双子、ミカとユウスケが、中学生に。「女らしいってどういうこと?」ある日“オトコオンナ”といわれるミカが、ユウスケに聞いた。ミカは、人気の男子に告白して「もっと女っぽい子が好き」と振られたらしい。恋におち、スカートを穿いて、変化してゆくミカに戸惑うユウスケ。しかし、ユウスケにも告白してくる女の子が現れた! その上、前作で離婚した父さんまで恋をしてる? 芥川賞作家が、中学生の日々を爽やかに描く『ミカ!』第2弾。
  • 未刊行小説集
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    「あれ、こんなの書いてたっけ…?」著者自身が驚嘆。『想像ラジオ』以前に執筆された幻の長篇を含む、記憶の空白を埋める小説集。
  • 未完成の友情
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    自分の人生はこれでいいのかと心に隙間風が吹くことは、誰にだってあるし何度かはある。それでもまた気を取り直して生きていくのが、わたしたちの人生だ。濃密な人間関係と情念を精緻に描いた甘口ではない、大人の文学。あなたには、親友がいますか。
  • みがわり
    3.7
    ファンを名乗る主婦から、亡くなった姉の伝記執筆を依頼された新人作家の律。その姉は生前の姿形が律と瓜二つだったという。取材のために主婦の自宅を訪れると、娘は驚愕の表情を浮かべ、夫は意味ありげに見つめてきた。伝記を書き進めるうち、依頼主の企みに気づいた律。姉は本当に死んだのか ――?孤独な姉妹の、時を超えた愛の物語。
  • 身がわりの夜
    -
    それは少女だけに許された、幻のような記憶かも知れない。下宿人だった画学生の杉浦が、正子の裸体を熱っぽくデッサンし、鮮紅色の乳房に、ふと触れた日の感傷は……。正子は、いま新宿・元青線のバー勤め。マダムの弥生は画家の未亡人で、かつて杉浦を愛した過去をもつ女だ。「杉浦はパリの安宿で病いに臥せている」と耳にした正子は、パリ行きを決意した。彼女は幻影を追って稼ぐ。ある夜、正子がとった男は甘美な肉体の香に酔いながら、奇妙な述懐を始めた……。女の感傷の傷跡を描く表題作ほか、全10篇。
  • 神酒クリニックで乾杯を
    4.0
    1~2巻660~748円 (税込)
    医療事故で働き場所を失った外科医の勝己は、知人の勧めで「神酒クリニック」で働くことに。そこでは院長の神酒章一郎を初め、腕は立つが曲者の医師達が、世間に知られることなくVIPの治療を行っていて……。
  • みきわめ検定
    3.1
    この男とキスのその先をするかどうかの、慎重なみきわめ。電車待ちのホームで突然わき起こる、見ず知らずの冴えない男に抱かれたい衝動。恋人に別れを告げられた女の一日。人生の花の盛り、「結婚前」の男女の点景を通して、日常に突如おとずれる取り返しのつかない瞬間を鋭敏に描き出した、傑作短編小説集。(講談社文庫)
  • 右から二番目の夏
    -
    1巻1,430円 (税込)
    「あなたがどんなに過去を変えても――私、あなたの帰りを、未来でずっと待ってるから」 幼いころ「ネバーランド」と名付けた秘密基地で仲のいい幼なじみたちと過ごしていた神田桐(かんだきり)。そのさなか、幼馴染の一人だった初恋の相手を事故で失ってしまう。それから8年、心を閉ざし人との関わりを避けていた桐の前に、亡くなった初恋の人の“妹”を名乗る少女、雪音(ゆきね)が現れる。 「姉は、殺されたんです。……あの日、ネバーランドにいた誰かに」 彼女から告げられたのは、姉は事故ではなく誰かに殺されたという衝撃の事実と、さらに「タイムリープ」――時空を超えて過去に戻ることができる方法だった。 桐は初恋の人を失った過去を変えるため、あの日に戻ることを決意する。 8年前から時が止まっていた桐の夏は、雪音と出会い、いま再び動き始める――。
  • みぎがわ
    -
    1巻1,408円 (税込)
    ギターを手に歌う少女のシンデレラストーリー。 彼女のデビュー・活躍の裏には、1人の男の子の存在があった―― 「私の音楽でだれかを救う『英雄』になりたい」 YOASOBI「夜に駆ける」の原作が生まれた小説・イラスト投稿サイト「monogatary.com」(運営:ソニー・ミュージックエンタテインメント)から、 新たなアーティストが誕生! 「普通がいちばん」をモットーに生きてきた高校3年生の智也。 代わり映えのしない日々を過ごしていたが、ある日の放課後、通学路の土手で、ギターを手に歌うリカに出会った。 リカの歌は、もっと多くの人に聴かれるべきだ。 彼女のために力を尽くす智也だったが――。 青春時代、かけがえのない相手と出会った2人の感動の物語。 「monogatary.com」主催「モノコン2020」優秀作品、待望の書籍化。
  • 右手で、朽ちた銃架を握り締め
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ハードボイルド三部作の第二作。ロシア人宇宙飛行士コズロフは宇宙で突然死する。それは序章だった。世界犯罪集団「F」が仕掛ける宇宙弾丸衛星は、やがて世界の軍事衛星の脅威となる。宇宙犯罪対策チームが宇宙弾丸衛星の暴走を止められるか。手に汗握る未来型ハードボイルド作品です。
  • 右手左手、左手右手
    -
    1巻471円 (税込)
    定時制高校で始まる新しい人間関係と学校生活。思いがけず見つけた懐かしい顔。青春期の不器用な生き方を描いた作品。「第11回坊っちゃん文学賞」大賞受賞作。電子書籍として2011年11月に刊行。

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  • 右の心臓
    値引きあり
    4.0
    少女の目線で戦後を描いた幻の自伝的小説。 「戦争が終ってからずっと父さんは内地の話をしてくれた。あぐらの中にタダシをすっぽり入れて、ヒロシと私は父さんにぐてりと寄りかかって、兄さんは、父さんの前にかしこまって坐って、みんなシーンとして父さんの口を見ていた」――中国からの引き揚げ。父さんの伯父一族が住む山梨の田舎での貧しいがエネルギーに満ちあふれた生活を、あくまで少女の目から描いた自伝的小説。小さな共同体の中の子だくさんの家族、昭和20年代の日本の原風景が丸ごと裸のままで立ち上る。「心臓が右にある」最愛の兄の死の描写は、この作品のハイライトだ。「もう死んだから下着もパンツもはかせないのか。いやだなあ、とわたしは思った。パンツぐらいはかせればいいのに」 * 本作は1987年から88年にかけて「図書新聞」に連載され、88年10月に(今はない出版社)リブロポートから刊行された。絵本作家佐野洋子が初めて書いた長篇小説である。数々のエッセー集で繰り返し描かれてきた「家族」がほぼそのまま登場する自伝的な小説といっていいだろう。この幻の作品が文庫化され再び世に出る意味は大きい。 解説:岩瀬成子(児童文学者) ※没後10周年の企画として、表紙を差し替えました。 この作品は2012年6月より配信している『右の心臓』の内容と同様のものです。
  • 右の頬に触れる指さき
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    その涙、その指 女性と男性は常に1対1の対等の関係にある。 しかしながらそれはAとB、CとDといった固定されたものでなく、AはBと親密、AはCとも親密、そのうえBとCもまた面談し、親しく交際するのだからそうすることがすなわち個人でありその人がまさにその人であることなのだ、と多くの片岡作品同様、この短篇もそう告げている。 その関係の交錯に不意に挿入される涙、カメラが捉えるか捉えないか微妙なその指、それを読むのが小説を読む、ということかもしれない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ミクマリ
    -
    1巻220円 (税込)
    「ぁああああ、むらまささま、もうだめですぅ、いきますぅ」――あんずにナンパされたのは、高校に入ってすぐ、友だちに無理矢理連れて行かれたコミケで。あんずはおれよりも十二歳も年上で、結婚もしていた。以来、学校が終わると週に1、2回はこの部屋に来て、やりまくっている。「なにかのアニメのなんとかという役」のコスプレをして。あんずが書いた台本どおりに。それがあんずの条件なのだ……。男子高校生の目線で描かれる性と生の物語。第8回R-18文学賞大賞受賞作。

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  • 三毛猫がくれた幸福 ボクを癒してくれた「役立たず」のナッコ
    4.7
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 勝手気まま、飼い主の思い通りにはならない「役立たず」……。23年前の出会い、そして別離(わかれ)の時――。マンガ『釣りキチ三平』の作者宅に迷い込んだ1匹の仔猫をめぐる物語。あの可愛いばかりの小さな生命体が醸し出す存在感そのものが、与えてくれた「励み」と「潤い」。「ペットロス」に悲しむ人々、そしてペットを愛するすべての人に贈ります! ●この悲しみと虚脱感は一体何だろう。心の中にポッカリ空いた空洞。底をヒューヒューと風が吹き抜けていくような寂しさは、何だというのだ。単なる「役立たず」が遺(のこ)した業ではあるまい。(まえがきより)
  • 三毛猫ホームズの十字路
    -
    友人・絵美の別れ話に立ち会った片山晴美。別れを切り出された男は絵美のアパートに爆発物を仕掛け、爆発に巻き込まれた晴美は目が見えなくなってしまう。兄の片山義太郎刑事は、姿を消した犯人とその母親を追い始める。しかし、見つけた母親を尾行し行き着いた団地では、幼女を襲う犯罪が多発、さらに爆破犯の姉が死体で発見されて……。複雑に交錯する事件の結末は?
  • 三毛猫ホームズの茶話会
    3.3
    BSグループ会長の遺言で、新会長の座に 就いたのは25歳の川本咲帆。しかし、帰国し た咲帆が空港で何者かに襲われた。大企業に潜む闇に、片山兄弟と三毛猫ホー ムズが迫る。 人気シリーズ第44弾。
  • 三毛猫ホームズと炎の天使
    4.0
    事故で洞窟に閉じ込められてしまった男女7人。闇に包まれ酸素が薄まり全員が朦朧とするなか、何者かが過去に犯した殺人の告白を始めた……。間一髪、奇跡的に全員が無事救助されたが、あの告白が誰のものなのかは謎のままだった。やがて、命拾いした7人のうち、若くにぎやかだった女性が刺し殺され、その直後、やはり生還した会社員がひき逃げに遭い命を落とす。片山兄妹はホームズと連鎖する事件の真相に迫る。シリーズ第55弾!
  • 三毛猫ホームズの暗黒迷路
    4.5
    ゴーストタウンに逃げ込んだ殺人犯の金山を追跡中、笹井は誤って同僚を撃ってしまう。その現場を金山に目撃され、逃亡の手助けを約束させられる。片山兄妹がホームズと共に大活躍する人気シリーズ第43弾!
  • 三毛猫ホームズの危険な火遊び
    3.2
    美咲の兄が殺人容疑で逮捕された。弁護士費用を出そうとしない義理の父親からお金を引き出すため、美咲は兄の友人・中田を巻き込んで偽装誘拐を計画する。しかし誘拐犯役の中田は偶然居合わせた片山刑事たちに動揺し、美咲の近くにいたエミを連れ去ってしまった。事情を聞いたエミは、自分が愛人をする国会議員に身代金を要求すればいいと協力を申し出るが……。 猫のホームズの推理が冴えわたる、シリーズ第42弾!

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