終戦後まもない昭和二十年十月、東京。坊や哲(哲也)の物語はここから始まる――。職にあぶれ街をさまよう哲は、麻雀の主のような男出目徳に出会い、徐々に技(イカサマ)を駆使した高レートの麻雀に惹かれていく。出目徳の下でイカサマ技術を覚えた哲は、長年のライバルドサ健のみならず出目徳すらも凌駕しようと、上野下車坂の「喜楽荘」で勝負を挑む。有り金全てを賭けた真剣勝負の勝者は……!? 麻雀史のみならず小説史にその名を残す金字塔「麻雀放浪記」の第一弾。
Posted by ブクログ 2014年09月24日
不幸じゃない生き方ってのは、つまり安全な生き方って奴があるだけだな。安全に生きるために、他のことをみんな犠牲にするんだーードサ健
俺たたちゃこれで生きてるんだ。死ぬまでやるのさ。負けるってのは、つまり死ぬときのことなんだーードサ健
面白えね!博打はこれだから面白れぇ。死ぬも生きるもサイの目ひとつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月26日
麻雀小説の金字塔4部作の第一弾『青春編』。戦後焼け野原となった東京で博打を生業とする男たちの社会があり、少年『坊や哲』もその世界に魅かれて身を投じることになる。人としては破綻している連中だが、ギャンブルに関しては大まじめ、全身全霊を傾けて取り組む姿にはニヤついてしまう。「この世界の人間関係は、ボスと...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月12日
何が面白いのかうまく説明できないけどとにかく面白い。続きが気になって夢中になる、という面白さではない。ただなんとなく読んでいて面白いのだ。面白いというより楽しいといった表現の方がふさわしいのかもしれない。
イカサマ技を決め、見事に相手を出し抜いたときの爽快感はたまらない。コンビプレイもなかなか熱い。...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月11日
最高だ。面白い。面白ければ全て良し。
意外と文もきちんとしていて、麻雀以外の臨場感、戦後の空気ってのが楽しめる。
おもしろい。
----(後日加筆)
麻雀小説だからって舐めたらいけない。
全四巻だが、一巻に関してだけ言うと神掛かっている。
博打から出る人間の本性みたいなところが上手く描写されて...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
まあ、好きな本です。
何回でも読み返しちゃう。
麻雀小説っていってんのに、チンチロリンから始まったり。
阿佐田さんの小説は書き出しと終わりが最高にかっこよい。
麻雀知らない人にこれをすすめても読まないと思うんだけども。
麻雀知らない人が呼んでも絶対に楽しめると思うよ。
正直わかってない手もあ...続きを読む
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