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かつては伝説のレコード店主、いまや哀愁のカウチサーファー。五十路の男ヴェルノンがたずね歩く旧友たちの心にも、90年代の輝かしい記憶が響きつづけるのであった。パリの片隅で生きる人々の哀しさと滑稽さを音楽が彩る、現代版・バルザック『人間喜劇』と称される文芸三部作、開幕。
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ヴェルレーヌは、マラルメ・ランボーらとともにフランス象徴主義の代表的詩人だ。終生飲酒・遊蕩の悪癖に悩まされ、貧窮のうちに施療病院で死んだ。妻を捨ててのランボーとの同性愛事件は有名で、ピストルでランボーを傷つけ2年間の獄中生活を送った。その詩は日本でも古くから紹介され、上田敏の「海潮音」をはじめ、永井荷風や鈴木信太郎らの訳詩によって親しまれた。
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〈西のはて〉を舞台にした、ル=グウィンのファンタジーシリーズ第二作!文字を邪悪なものとする禁書の地で、少女メマーは一族の館に本が隠されていることを知り、当主からひそかに教育を受ける――。
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女郎の身体に花が咲いたら、そらぁ綺麗でおますやろ。 白磁のような肌とはよう言いよりますけどな、血の通った柔肌言うんは、どないに薄う漉いた紙すら及びもつかんほど、透き通っとるもんです。そこに彫りもん入れたら、黒い墨で青い花が咲いて、朱い墨で赤い花が咲いて、そんな身体が艶めかしく床で悶えよるんですから、喜ぶ旦はんもそら多い言うもんですわ。 けどなぁ、もしもその柔肌から……ほんまもんの花が咲いたらどう思わはらます。 そういう彫りもんを彫る彫り師がおったんです。人の本性、ぜぇんぶ暴いてしまいよる彫り師。えろう見目のええ女やったぁ言う話ですけど……。
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「お前の望みどおりタナトスの影が覆い、鈴木健三には無残な死が訪れるであろう」。 SNSアプリ「リアリズム」に投稿された呪詛に死神からの予告が返信された。誰もがいたずらと思った矢先、実際に鈴木健三がビルから転落し、死亡。現場には投稿された呪詛画像のプリントアウトが貼られていた。この大胆な殺人事件に世間は沸騰。「リアリズム」内には殺害を依頼する投稿があふれかえった。25歳の女性会社員、静岡県の中年男性教師、イラストレーター・・・・・・都や県の垣根を越えて無作為に人間が殺されていく。殺害方法は様々でも、いずれも投稿画像が傍らに添えられていた。犯人は同一か、複数か。模倣犯は含まれていないのか。一課の警部補・虹ヶ谷礼太郎と女性刑事・音羽沙織は、翻弄されながらも粘り強く捜査を続けるが、事件の範囲は拡大を続けるばかりで――。 ラストの衝撃まで目が離せない。 著者プロフィール 1981年京都府生まれ。2014年『闇に香る嘘』で江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。数々のミステリランキングで高評価を受ける。15年「死は朝、羽ばたく」が日本推理作家協会賞(短編部門)、16年『生還者』が日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)の候補になる。2024年『同姓同名』がビブリオバトル3冠を達成し話題に。著書に『真実の檻』『黙過』『ヴィクトリアン・ホテル』『そして誰かがいなくなる』『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』『ネタバレあり 双紋島の殺人』などがある。
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ヒトラーとは、何者だったのか。 完全なる独裁者はなぜ誕生したのか。 歴史小説の泰斗が描き出す、戦争の本質。 1918年11月19日。一人の上等兵が、陸軍病院から退院した。その名はアドルフ・ヒトラー。行くあてのないオーストリア人のこの男は、第一次世界大戦敗戦後も軍隊に残る道を選んだ。そして、自分の思いもよらなかった才能に気付いたヒトラーは、ある政党の集会に潜入することを命じられる。それをきっかけに政治家を志し、ついには政権奪取にまで至る――。 全3巻刊行開始。 第II巻「戦前篇」2026年9月28日配信予定。 第III巻「大戦篇」2026年10月26日配信予定。 【著者略歴】 佐藤賢一(さとう・けんいち) 1968年山形県鶴岡市生まれ。93年『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。99年『王妃の離婚』で第121回直木賞受賞。2014年『小説フランス革命』で第68回毎日出版文化賞特別賞を受賞。他、小説に『ハンニバル戦争』『遺訓』『ナポレオン』(第24回司馬遼太郎賞受賞)『最終飛行』『チャンバラ』『釣り侍』等、ノンフィクション・随筆に『英仏百年戦争』『テンプル騎士団』『フランス王朝史』(全3巻)、『よくわかる一神教』『王の綽名』等、著書多数。
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週6日の練習で、目指せ全国大会! ――部活動って、そんなに頑張らないとダメですか? 部活動の顧問≒タダ働き、にもかかわらず、 学校の先生は「子供達のために」今日も残業地獄。 中高生とその親世代から、いま最も信頼される著者が、 教育現場の理想と現実に迫る、学校変革小説! 都内の公立中学校で、ひとりの音楽教師が過労死した。 働き方改革の命を受け、教育庁から赴任した新校長が掲げたのは、 「定時帰り」「部活動廃止」「完全週休二日制」。 同僚の訃報に「次は私かも」と怯える、英語教師の亜梨子。 勉強で負けても、部活では私立中に勝ちたいバレー部部長の一花。 子供達の青春の場を守ろうと、使命感に駆られる保護者会会長の優佳。 それぞれの立場から「学校」のあるべき姿を見つめ直す、再生の物語。 【著者略歴】 額賀澪(ぬかが・みお) 1990年茨城県生れ。2015年に『屋上のウインドノーツ』で松本清張賞を、『ヒトリコ』で小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。「タスキメシ」シリーズ、「転職の魔王様」シリーズ、『天才望遠鏡』『さよならの保険金』『恋するブタハナ』『1冊目に読みたい小説の書き方の教科書』など著書多数。
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台湾出身で日本で暮らす思云(しうん)は、ひと月前に別れた恋人りさと共にエジプトを訪れる。手配がキャンセルできず、交際が終わった記念としての観光旅行だった。二人は、別れの原因となった事柄について言葉を交わすのだが・・・・・・(「地の果て、砂の祈り」)。 台湾に住む清猗(チンイー)と永真(ヨンジェン)は、小学生のとき一緒にRPGゲーム〈仙剣奇侠伝〉に熱中していた。大学生となった二人は、ミャンマー出身のツァイリーと三人でアパートを借りることに。卒業後、清猗と、ジーリーと名前を変えた永真は、それぞれに日本に向かった。そして、祖国に戻ったツァイリーと連絡が途切れたことをきっかけに再会し・・・・・・(「東京奇侠伝」)。 アイデンティティをめぐる思索と実践、恋愛と友情の多様なかたちを芥川賞作家が描く、連作中編小説。 【著者略歴】 李琴峰(り・ことみ) 1989年、台湾生まれ。作家・翻訳家。2013年来日。早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。2017年、『独り舞』で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。2021年、『ポラリスが降り注ぐ夜』で第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞、『彼岸花が咲く島』で第165回芥川龍之介賞を受賞。2026年、『日本語からの祝福、日本語への祝福』で第15回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。著書に『星月夜』『生を祝う』『言霊の幸う国で』『シドニーの虹に誘われて』『月を見に行こうよ』他。
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浜村渚の計算ノートシリーズ 5さつめ~8と1/2さつめ 全5冊合本版 『浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上』『浜村渚の計算ノート 6さつめ パピルスよ、永遠に』『浜村渚の計算ノート 7さつめ 悪魔とポタージュスープ』『浜村渚の計算ノート 8さつめ 虚数じかけの夏みかん』『浜村渚の計算ノート 8と1/2さつめ つるかめ家の一族』全5冊収録 浜村渚が修学旅行で大冒険! 京都で謎の連続殺人事件が発生。現場には、なぜか京野菜が撒かれていたのだ。テロ組織『黒い三角定規』の不気味な影がちらつく中、渚&親友のセチが真相を見抜く! 魔方陣を使った謎解き合戦、鳩の巣原理を操るテロリストとの対決なども加えた、傑作4篇を収録(『浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上』)。
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四色問題、フィボナッチ数列、円周率――。対「数学テロ」。警視庁の最終兵器は、天才数学少女! 浜村渚の計算ノートシリーズ、1~4さつめ 全5冊合本 『浜村渚の計算ノート』『浜村渚の計算ノート 2さつめ ふしぎの国の期末テスト』『浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学』『浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理』『浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声にのって』全5冊収録 「数学の地位向上のため国民全員を人質とする」。天才数学者・高木源一郎が始めたテロ活動。彼の作った有名教育ソフトで学んだ日本人は予備催眠を受けており、命令次第で殺人の加害者にも被害者にもなりうるのだ。テロに対抗し警視庁が探し出したのは一人の女子中学生だった!(『浜村渚の計算ノート』) 新時代数学ミステリー!!
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多筆名作家で、[文壇のモンスター]と呼ばれた破格の作家の第2弾。〈めりけん・じやつぷ〉物を中心に全18篇を収録。 牧逸馬(長谷川海太郎)は複数の筆名を使い、海外ルポ、翻訳、探偵・怪奇・恋愛・歴史・捕物小説など多彩なジャンルで人気を博し、「文壇のモンスター」と呼ばれた作家。 今巻は、そんな彼の第12巻に続いて2巻めで、「こん・げいむ」「感傷の靴」「喧嘩師ジミイ」「サム・カゴシマ」「國のない人々の國」など1925-27年に雑誌掲載された18作品を収録。今巻の初出は、巻頭「紋十と牛之介」と巻末「海へ歸る女」の林不忘名義以外は、すべて谷譲次名義作品。しかもアメリカ在住の日本人や日系人を主人公とした[めりけん・じやつぷ]物が中心。さらに[めりけん・じやつぷ]物の中でも、彼らの生活描写を端緒として、多民族国家アメリカの都市風俗を皮肉交じりに紹介する作品が多い。具体的には、奇想天外な手管を駆使した詐欺師やマイノリティの生き様、アイデンティティの揺らぎをテーマに、資本主義社会の欺瞞や、自己欺瞞を描いている。多民族国家アメリカを単身放浪した牧自身が、目に見えない線で人間を区切ることの無意味を噛みしめながら、同時に現実の人種差別の圧倒的強度を思い知った実体験が作品の根底にあるのだろう。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究者で追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料も収録する。 (電子版 2026年8月28日配信開始)
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新婚旅行+恐怖殺人、絡み合う二重のストーリーに隠された異色のトリック! 新婚夫婦の初夜の儀式を参列者が見守るという、奇想天外な結婚式が福島・磐城母子温泉のホテルで行われた。同じ頃、東京でモグリの外貨金融業を営む外人夫妻が陰惨な姿で殺された。被害者夫妻の悪虐ぶりには怨みを持つ者が多く、犯人割り出しは難航が予想された。同時進行する二重のストーリーの交点に隠された異色のトリックとは……!? 長篇ミステリ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。
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1億円奪取に成功した犯人グループを奇怪な連続殺人が襲う! GNE社が開発した波動エネルギー装置の資料を強奪し、1億円と交換することを計画した男女6人グループ。彼らは警察の張り込みにもかかわらず、寝台特急〈みずほ〉の車内で現金の獲得に成功した。だが、集合場所に運び込まれた1億円が何者かに奪われたことから、謎めいた事件が始まる。計画はなぜ洩れたのか、裏切り者は誰なのか。連続する仲間たちの奇怪な死に、疑心暗鬼となった犯人グループは……。長篇ピカレスクロマン/ミステリ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。
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列車ジャック事件の直前に失踪した江戸川警部……その行動の真意は? 暴力団・土井組が麻薬取引のために五億円の現金を大阪に運ぼうとしている。鉄道警察隊の江戸川と尾瀬は、厚生省の麻薬取締官とともに新幹線に乗り込んだ。組員の大黒と吉田を尾け、密売人もろとも逮捕するのが任務だった。だが、大黒らが名古屋で新幹線を降り、近鉄特急〈アーバンライナー〉に乗り換えた時、江戸川は急病と称して、行方をくらましてしまう。やがて列車ジャック事件が起きて、尾瀬は孤軍奮闘の捜査を強いられることになるのだが……。長篇トラベル・ミステリ「江戸川警部」シリーズ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。
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寝台列車の個室で起きた密室殺人! だが捜査陣を待ち受けていたのは第二、第三の殺人事件だった 大阪発札幌行きの超豪華寝台列車の個室で、徳田財閥の御曹司・義明とその婚約者が殺された。死因は毒殺、しかも部屋は密室だった。美人ハコ師・瓜生姉妹を追って同列車に警乗中だった鉄道警察隊・江戸川警部と尾瀬刑事は、ただちに捜査にあたるが、当初徳田の婚約者だと思われていた被害者の女性が、別人であることが判明、事件は混迷の状況を迎えてしまった……。長篇トラベル・ミステリ「江戸川警部」シリーズ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。
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偶然同じ個室に乗りあわせた容疑者の兄弟たち……そのアリバイ・トリックを見破れるか ゴールデンウィークの初日、逗子と軽井沢を結ぶJR自慢のリゾート列車欧風客車〈そよかぜ〉は、満員の客を乗せて逗子駅を出発した。同じころ、鎌倉御成町でモグリの金融業を営む老女が何者かに連れ去られ、死体で発見されるという事件が起きた。偶然、容疑者の兄弟たちと同じ欧風客車の客室に乗り合わせた大学助教授・御調哲司は、持ち前の推理力で彼らが主張するアリバイを崩していく……。長篇ミステリ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。
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枯山水で囲まれた古寺で起こった“開かれた密室殺人”に挑む高校生の推理 夏休みに京都を訪れた高校生・佐野進は、ふとした好奇心から、ホテルで見かけた挙動不審の男を尾行した。男は観光コースをはずれ、虎安寺の六角堂の中に入りこむが、進が一瞬目を離した隙に何者かに殺されてしまう。はからずも第一発見者となったうえに、殺人容疑をかけられた進は、自らの容疑をはらすため行動を開始。だがそのために、事件は思わぬ方向へ……。中篇ミステリを3作品収録。 *京都殺人事件 *雪の密室殺人事件 *死を呼ぶ将棋の駒 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。
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1億円の身代金の行方は!? ハイテク列車を駆使して行われる誘拐殺人事件 元伯爵の血筋を引く姉小路家の令嬢が誘拐された。付添いの運転手を殺害したうえで拉致するという凶悪な犯行だった。犯人の目的は1億円の現金。その受け渡し方法は、常磐自動車道を北上する車の自動車電話に、並走する常磐線特急列車〈スーパーひたち〉から指示するという突飛なものだった。犯人は〈スーパーひたち〉に乗っている!? 茨城県警捜査本部から急報を受けた鉄道警察隊・江戸川警部は、尾瀬刑事とともに車内捜索を開始する。だがその直後、尾瀬までが「不審な人物を尾行する」と無線連絡を残したまま失踪してしまった……。長篇トラベル・ミステリ「江戸川警部」シリーズ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。
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海外旅行の先々で起こる謎の殺人事件……解決の糸口は帰国しなければ見つからない!? 若き宝石商・京林哲夫の自邸の金庫から、時価四億円もの宝石類が消失した。趣味のゴルフ仲間とともにヨーロッパ旅行の打ち合わせを行った直後のことだった。哲夫は顧問弁護士の小桜美樹に調査を託して、予定通りパリへ発つが、同行した友人・白子純一がゴルフ場で刺殺され、その内妻も全裸で殺されてしまう。殺人容疑は、状況から哲夫に向けられるのだが……。長篇ミステリ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。
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同一列車内で起こった連続殺人事件に挑む、鉄道警察隊・江戸川警部の活躍! 通勤客で満席の〈湘南ライナー2号〉から、女の殺し屋が失踪した。仲間の男たちは、女が車内に残した秘密書類を回収すべく、折り返しL特急〈踊り子3号〉となった列車内をくまなく捜しまわるが発見できず、列車は伊豆急下田駅に着いてしまった。だが、そこで発見されたのは、失踪した女の得意技・毒針で殺された仲間の死体。しかもそれは、連続して起きる殺人事件の幕開けにすぎなかった……。長篇トラベル・ミステリ「江戸川警部」シリーズ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。
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死体なき殺人事件? 失踪した恋人の行方に影を落とす謎の秘薬・冬虫夏草とは 若き薬学者・皆川洪志が、漢方の秘薬といわれる怪草・冬虫夏草を採取するために、蔵王へ出かけたまま消息を絶った。皆川のマンションに残されていたのは、他人名義の預金通帳。しかもその通帳には一千万もの不明な金が入金されていた。皆川の身を案じた婚約者の桂木由美子は、蔵王で知り合った医師・佐々木哲彦に、皆川捜索の協力を求める。だが、その矢先、失踪の鍵を握っていると思われた人物が、顔一面に冬虫夏草を生やした姿で惨殺された。手掛かりを失った由美子らは、皆川を捜して再び蔵王へ発つが、そこでは第二の殺人が……。謎の連続殺人に挑む長篇本格ミステリ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。
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肉体のダメージよりも、精神のダメージの方が深刻だ。どんな格闘家も一人では闘えない。「痛み」が伝わり、彼女らの戦いから目がそらせない。心して読んでほしい。 今野敏 =第8回大藪春彦新人賞映像化奨励賞選評より= 主人公とヒロイン=ミューズにあたる「マーヤさん」の距離感。様々なシチュエーションで二人の会話を聞きたくなる。登場人物すべてに映像化に値する「顔」がある。 原田眞人(映画監督・脚本家) 女子総合格闘技団体ケージローズのトップファイター・マーヤに、 試合直後ケージ上で突然挑戦状が叩き付けられた。 「同時代に敵なしの選手が二人いたら、本物を決めるしかないよな!」 ケージローズの興行主・原木山徹のサプライズ演出だ。 根回しもなしに持ちかけられたマッチメイクの相手は、五郎丸真希。 レスリング五輪銀メダリストであり、未来のスターであり、 そしてマーヤの妹分だった。 ――後楽園ホール、1600席完売の大晦日、決戦の火蓋が切られる! 第8回大藪春彦新人賞・同賞映像化奨励賞ダブル受賞作に大幅加筆。 ジョシカクの世界を新視点で鮮烈に描いた長篇デビュー意欲作! 目次 第一話 蜜蜂と怪物 第二話 悪魔と怪物 第三話 武人と怪物 第四話 魔物と怪物
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何が日本の詩や芸術を支えてきたのか 恰好の日本詩歌入門 古代から現代まで、色と色離れ、うたげと孤心、全体と個といった対立概念がいかに日本の詩歌を支えてきたかを闊達に語った名講演。 === 古代から現代まで日本の詩歌はどのようなものに支えられてきたのか。彩り豊かな表現が行われる一方、色彩のない鋭い感覚自体が色となる転換も起きる。そうした「色」と「色離れ」をはじめ、大勢の人々が集い、交歓する「うたげ」と一人でいる孤独の心「孤心」、全体の世界と個の世界といった、遠心的動きと求心的動きの振幅が時代ごとの文芸を形づくったと著者は主張する(「詩歌の読みかた」)。その他、本書には、松尾芭蕉、高浜虚子、飯田蛇笏をテーマにした講演など七つを収録。著者自身、日本文学の全体像をめぐって語るべきことを語ったと述懐する、またとない日本詩歌入門。 【目次】 Ⅰ 詩歌の読みかた Ⅱ 芭蕉について立派だと思うこと 文学・美術にみる幕末 虚子文学の意味 飯田蛇笏の文業 Ⅲ 日本詩歌の特質 『日本とヨーロッパ 一五四三~一九二九』展 あとがき 解説(中西恭子)
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男女、放浪、人情、孤独、デカダンス、そして死―― 文庫未収録作品多数収録 戦中戦後を駆け抜け、散った 無頼派作家の魅力とエッセンス 「織田の笑い顔は私たちを元気づける。勇気づける。 実は厳しい視線を交えて地上を丸ごと肯定する。 ほんで、どないすんねんと、問いかけるように。」(編者解説より) 【収録作】 ひとりすまう/探し人/写真の人/立志伝/家風/航路/許嫁/大人の童話/事始め/婦人/周囲/訪問客/見世物/奇妙な手記/饗宴/冴子の外泊/影絵/死神 ああこの女は身投げするに違いない──南紀白浜で遭遇した奇妙な関係の男女をめぐる心理を描いた小説第一作「ひとりすまう」、急死した一度会ったきりの許嫁のもとに駆け付ける二十歳の女性を通して人情と運命の厳しさを描く「許嫁」など全十八編。徹底して生を肯定し、戦中戦後を疾走した無頼派・織田作の新たな魅力を堪能できる、文庫未収録作品を中心とした傑作集。 編者解説 重里徹也
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『百年の孤独』の世界と交差する傑作。ガルシア=マルケス、最高の短篇集! 大きな翼を持つひどく年取った男、この世でいちばん美しい水死人、無垢な少女エレンディラの数奇な物語……"大人のための残酷な童話"ともいえる6つの短篇と中篇「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」を収録。『百年の孤独』ともつながる、コロンビアのノーベル賞作家ガルシア=マルケスの代表的短篇集。改訳し、詳細な解説を付した新版。(解説 木村榮一・松本健二) 『百年の孤独』と『族長の秋』というふたつの大作にはさまれて生まれたのが、ここに紹介した『エレンディラ』である。とめどなくエピソードがくり出される壮大なスケールの二編の小説の余滴とも言えるのがこの短編集だが、一方ではこの二作品をつなぎ合わせる性格をも備えている。――木村榮一 ガルシア=マルケス初心者にうってつけの入門書ともいえるのが、本書『エレンディラ』であろう。――松本健二 【目次】 大きな翼のある、ひどく年取った男 失われた時の海 この世でいちばん美しい水死人 愛の彼方の変わることなき死 幽霊船の最後の航海 奇跡の行商人、善人のブラカマン 無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語 訳者あとがき 木村榮一 余談ながら――新版あとがき 木村榮一 解説 松本健二
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各メディアで話題騒然。もうひとつの20世紀アメリカ文学史を大胆不敵に描く、壮大なデビュー作にして、第73回読売文学賞(小説賞)受賞作が待望の文庫化! 【内容紹介(詳細)】 デビュー小説で読売文学賞(小説賞)を受賞し、各メディア絶賛の超話題作が、宇野亞喜良の装画で待望の文庫化! 作風は優雅にして猥雑、生涯は華麗にしてスキャンダラス。トルーマン・カポーティ、ゴア・ヴィダル、ノーマン・メイラーと並び称された、アメリカ文学史上に燦然と輝く伝説の小説家ジュリアン・バトラー。その生涯は長きにわたって謎に包まれていた。 しかし、2017年、覆面作家アンソニー・アンダーソンによる回想録『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』が刊行され、遂にその実像が明らかになる――。 第73回読売文学賞(小説賞)、第9回鮭児文学賞、第2回みんなのつぶやき文学賞国内篇第1位受賞。あまりにも壮大なデビュー長編小説。 ◎解説=若島正
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