ワーニャ伯父さん/三人姉妹

ワーニャ伯父さん/三人姉妹

748円 (税込)

3pt

若い姪と二人、都会暮らしの教授に仕送りしてきた生活。だが教授は……。棒に振った人生への後悔の念にさいなまれる「ワーニャ伯父さん」。モスクワへの帰郷を夢見ながら、次第に出口のない現実に追い込まれていく「三人姉妹」。生きていくことの悲劇を描いたチェーホフの傑作戯曲二編。すれ違う思惑のなかで、必死に呼びかけ合う人々の姿を、極限にまで切りつめたことばで浮かび上がらせる待望の新訳。

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ワーニャ伯父さん/三人姉妹 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年10月22日

    4幕の劇である。ワーニャが仕えてきた教授をピストルで撃つ場面がクライマックスである。しかしけがはしない、ということであとはそのまま進行する。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月21日

    ワーニャ伯父さ/20221021

    老いの苦しみ
    時代の変遷、諸行無常による空虚感
    それでも、なお。

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    Posted by ブクログ 2022年06月03日

    私もワーニャとほぼ同じ四十六歳になった。この戯曲は、死ぬことが出来ず、それでも生きていかなくてはならない、中年の嘆きを取り上げた戯曲であり、中心人物のいない複数視点の同時立脚的なポリフォニー的な物語である。

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    Posted by ブクログ 2022年03月10日

    チェーホフは36歳で「ワーニャ伯父さん」を書き、40歳で「三人姉妹」を書き、そして44歳で亡くなった。何という老成だろう。「ワーニャ伯父さん」では自分の人生が絶望だったと知る。「三人姉妹」では夢が次々と押しつぶされていく。人生とはそもそも絶望なのだ、その冷徹な現実を淡々と描きだす。それでも人生を生き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月06日

    解説と訳者あとがきが素晴らしい。チェーホフ初心者に、その味わい方を丁寧に教えてくれる。再読したときの味わいが全く変わった。
    チェーホフ、良い。

    0

    Posted by ブクログ 2021年12月31日

    チェーホフの登場人物は、私が口にするのを躊躇い胸に閉じ込めている本音を、どうしてこうすんなりと口にしてしまうのか。現実に翻弄されて、自分がしがみついてきた美しい幻想を壊されても、生きていかねばならない人々の姿。終わりが来ることを救いにすれば、目の前の幸せを味わえるようになるのだろうか。

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    Posted by ブクログ 2021年09月30日

    ペシミスティックな美学?

    何かありそうで、結局何もなく、
    誰も幸せにならない。
    庶民の暮らしと悩み。
    中年ワーニャの文学には、死も許されず、
    未来は暗くそのまま続く。

    チェーホフなりのユーモアは、
    その『間』において、俳優により表現されそう。

    エレーナにはなかなか惹かれない。

    0

    Posted by ブクログ 2011年01月04日

    初チェーホフ!
    慣れると思ったよりすらすら読めて驚きでした。
    ワーニャ伯父さんの方だと、最後のところが言いたかったんだなと気づき、何だか納得です。

    三人姉妹:
    登場人物が多くて混乱しましたが、少しだけチェーホフがわかってきたような感じがします。
    辛いながらも生きていこうと思うようになっていく登場人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月08日

    20歳の頃、「桜の園」を読んだときには知的にとりすましたような印象しか受けなかったチェーホフだけど、年を取ったせいか、この本読んだら泣けてしょうがない。一字一句、ずきんとくる。
    生きることの悲しさ、分かり合うことはない、夢は崩れさるとう痛々しい現実。その中でも、何かに希望を見つけて生きていこうとする...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月17日

    読書会のテーマ本として精読。
    ワーニャ伯父さん、三人姉妹共に、不仕合わせで、思い通りにいかないロシアでの群像劇が描かれます。

    暗いストーリーテリングの中では歌や、楽団の演奏も焼け石に水。ニコニコして読める一冊ではありません。

    ただ、それが良いところなのかもしれません。
    西瓜に振りかける塩のよう。...続きを読む

    0

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