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どうしようもない淋しさにひりつく心。月明かりの晩よるべなさだけを持ち寄って躰を重ねる男と女は、まるで夜の海に漂うくらげ――。切実に生きようともがく人々に温かな眼差しを投げかける絆と再生の物語。
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Posted by ブクログ
処分する前にもう一回読んでおこうと思って読み始めたら一気に引き込まれた。前回読んだ時はそこまで感じた記憶がないが、歳をとったせいか? 逆境の中で自分の気持ちに正直に生きようとする、キャラクターたちの心の動きが鮮やかに描かれていて素晴らしかった。 売るのやめた。
桜木紫乃さんの本、文章は好きだけど暗くてじっとり湿気があるから読むのに体力がいる、と今日まで思っていました。 大人の恋愛や感情の揺れを描かせたらピカイチなんだけど、なんかしんどい、と今日まで思っていました。 今回は違った!違ってないけど違った。暗く湿り気はあるんだけど希望もある。 現実的にありそう...続きを読むな話で綺麗事ばかりじゃないのが余計にいい。甘いだけの恋愛や都合のいいばかりの友情もいらない。 胸に手をあてて読後感に浸りたい。四十代以上のちゃんと生きてきた大人に薦めたい本です。
問題を起こして僻地に出向になった医師。母の理想になることを求めすぎて大切な人を失った医師。彼氏にDVを受けた元バイトを匿う店長。患者からの告白に淡い期待をしてしまうベテラン看護師。経済的理由で医学部進学を諦めたことを引け目に感じ続ける技師。それぞれの人生の綻びを紡ぎ直す話。
何故か読む度に好きになってしまうのですよ、桜木紫乃さんの世界を♡ ハナマル急上昇中の彼女の作品、次は何を読もうか時間をじっくり掛けて吟味した結果『ワン・モア』に決定 期待した通りとても味わい深い時間を堪能させていただきました 本書は大人の恋愛、それぞれの人生が 色濃く描かれた連作長編です 一話目の...続きを読む『十六夜』は主人公の柿崎美和のやるせない桜木紫乃さんらしい話ですが、二話目以降は趣きが変わって行き、それぞれ語り手が変わります 嬉しい事にどの話にもどっぷりしっかり浸わせてもらい、人間臭いドラマに夢中になってしまいました 解説にもあるのですが、本書の中で心の内が語られていない柿崎美和 多くを語らない美和ですが、自分の信念だけは曲げない彼女の生き方が格好良いのです 謎めいた彼女の存在を仕上げた著者の上手さに感銘を受けました しかし、最終話最後のエピローグ的な五頁は欲しくなかったです 賛否両論だと思いますが、今までどの話も読み応えがあったのに、最後にあの全て良しのノリはらしくない、あくまでも個人的な希望です ですので評価はマイナスしちゃうのですが、元々☆5以上だったので☆5のままです 笑 次何読もうか吟味Time楽しみです♪
無表情で読み切ったけど、心は打ち震えた。これぞ大人の恋愛小説。恋愛のみならず友情、信頼、生と死…こよりのように細くても強い絆を感じさせた。安楽死事件を起こし離島に左遷された孤高の女性医師、美和。余命半年余りと宣告された美和の同僚医師、鈴音。美和は鈴音の病気をきっかけに島を出る決意をする。不器用な登場...続きを読む人物たちに共感しているわけではない。でも心がねじ切れるような気持ちにさせられるのはなぜだろう。そして想像以上に穏やかな最終章を迎え『ワン・モア』という題名が胸に沁みわたる。文字を嚙みしめるようにして読んだ。
特に今回のお話は、美和をはじめ、かなり芯のずしんとした強い女性が多いが、どのひとも可愛さがある。一人ひとり登場するごとに人物に色や形が増していき大きな物語となった。少し大袈裟だが曲「ボレロ」を感じた。 最後のワンちゃんまで加わる大集合には、好き嫌いが分かれるようだが、自分はとても好き。みんなのワンモ...続きを読むアが積み重なっている。それにしてもものすごく上手い。 このところ桜木さん作品が多くなり、一旦休憩します。
美和、問題ありの医者の危ない恋から始まる物語。美和は自分の信念に基づき行動する。白い目で見られても後ろ指さされても自分が信じた道を歩く。大切なことは何かを分かっている。だからかっこいい。美和を中心にいろいろな人物が関わり合ってくる連作短編集。佐藤店長の話はどうなることかと。あと赤沢さんのけじめ。そし...続きを読むて鈴音が捨て身で拓郎にぶつかっていった結果。どれも良かった。泣かされた。登場人物が全員集合する最終話。人生はまだまだ続く、問題もあるだろう。けれどなんとかなる。希望を捨てずに前に進めば。そんな気持ちになる一冊。
桜木紫乃って最初はそんなに好きじゃないと思ってたけど だんだん好きになるかも。この人って文章がうまいだけじゃなくて ひとの造形がうまいっていうか。これはこの人のなかでも1番のハッピーエンドって感じだけど そこが好き。
桜木紫乃さんの本はこれで7冊目。 これまで読んだ6冊の中では【蛇行する月】に☆5つをつけていて、そのレビューにも”この本が一番好み”とかいています。 が~! 訂正です。 この【ワン・モア】が一番好きです。 医師の柿崎美和は安楽死事件を起こしたため、離島に左遷される。 高校時代から問題児の美和は離島...続きを読むでも、自分の生き方を変えようとせず、元競泳選手の昴と不倫関係になる。 そんな美和のものに、高校時代からの同級生で医師の滝澤鈴音から「癌で余命宣告を受けている」との連絡が。 離島から鈴音のもとに帰る美和。 そんな二人を取り巻く人たち。 それぞれが抱える人生。 いろんなことがあって、いろんなことに傷つくけれど… 来年はもっと桜木さんの本を読んでみよう! そう思わせてくれた一冊です。
まだ、直木賞受賞作も読んでいない私ですが、今まで読んだ桜木さんの作品の中では、これが一番好きです! 巻末にあった北上さんの解説によると、この作品から桜木さんの第2ステージが始まるとか……その評価も頷ける作品だと思います。 死がモチーフになっている連作長編なのに、重すぎず、どこか爽やかで優しい印象すら...続きを読む受けました。 最初の美和さんが主人公の「十六夜」だけは、今まで読んできた桜木さんの作品らしい、やるせなさを感じ後味の悪さが残ったのですが、次の「ワンダフル・ライフ」最後の方の別れた夫を玄関で見送る場面で、ガツンとやられ、「ラッキー・カラー」のベテラン看護師さんには頑張れと内心で励まし、そして「ワン・モア」の最後のバーベキューの場面では、気になっていたトキワ書店の店長さんのその後を知ることができて、みんなで子犬のの誕生会をする平和な様子にじんわりと涙ぐみました。 あまり正面から「頑張れ」と言われるのも辛い、この作品には、押しつけがましくない前向きさを貰えた気がしました。
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