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Posted by ブクログ
偶然見つけた名前も知らないイギリスの作家。久しぶりに没頭するように読んでしまった珠玉のミステリー。最近北欧のミステリーにはまっていたが、同じ欧州であっても全く異なる深みに満ちている。舞台はイタリア、主人公はバイオリン職人。訳者の後書きにもあるが、欧州らしい長い歴史と現在がつながっていることが主人公を通して感じられる。「過去があって、現在の自分たちがあり、その上でどう生きるか」、日本人に相通じることだけれども、米国には決してない上手く表現できないが、人生、価値観といったものだろうか。様々な意味で豊かな人生を歩んできた人物像が見事に描かれている。音楽、ミステリー、歴史、イタリアが大好きな方々にお勧めの一冊です。シリーズ化されていて3作目が刊行されています。早速2冊目を読んでいるところ。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ複雑に入り組んでいる…読み終わったときの達成感はひとしお。
登場人物がめっちゃ多くて、登場ヴァイオリンも多くて、読みながら頭の中が迷宮状態。
でもジャンニが小さな手がかりを見つけてそこから徐々に徐々に真相を掴んでいくのが良かった。ヴァイオリン職人ならではのアプローチがおもしろい。
ヴァイオリンて、音楽の歴史って、こんなにミステリー向きなのね…( * ॑꒳ ॑*) ショパンのピアノを巡ってのミステリとか、出ないかな。
ジャンニがひたすら真っ直ぐに真摯に音楽とヴァイオリンに向き合う姿勢がかっこよかった。
ヴァイオリンコレクターとかディーラーも出てくるから、価値あるヴァイオリンに対して主にお金の面で裏の世界を感じたけど、それに一切揺さぶられないのは職人としてのプライドの賜物だろうなぁ。
グァスタフェステ、警官のはずなのに個人で動くジャンニにずっと付いててあなたの仕事は?ってなっちゃった笑
観光地の状況や風景描写がすごい鮮やかで、ヨーロッパならではのあの荘厳な感じが頭に浮かぶのが素敵だった。その中にも観光地を皮肉ってる一文が差し込まれてるのが笑えて楽しい。
Posted by ブクログ
英国人作家によるイタリア人ヴァイオリン職人が主人公ジャンニの作品。
日本で翻訳版が出版されていた頃結構話題になっていた記憶。私は個人的にクラシック音楽の蘊蓄、特にヴァイオリンに関する話はノーサンキューなのだ。ヴァイオリン、いやヴァイオリニストについてちょっとしたトラウマがある(それも読み終わるまで忘れていたが)。したがって蘊蓄系語りはすっ飛ばし気味に読んだ。それでもすぐに夢中になった。
イタリア人の皮をかぶった英国人の語り口の魅力だろうか。63歳のジャンニは、ヴェネツィアで会った女性に次々と親切を施した(ここまでは英国人紳士もやることだ)。別れてから、電話番号を教えるか聞くかすればよかったかと考えるなどという奥手ぶりを見せる。
蘊蓄系語りはさまざまなミステリーを解くカギとなっていたのか?単に複雑なのか、種明かしの段階になって、え、ちょっと待って、えーっとになった。読みなおすべきかも。
それでもおもしろかったし、読後感もよい。シリーズ次作も読みたい。
Posted by ブクログ
「ヴァイオリン職人の探求と推理」というタイトルと、クラシカルなカバーイラストで、良作の予感。
ポール・アダム…作者の名前は平凡な感じだけど…
もちろん初読。
トリックとかなんとかではなく、探偵役となるヴァイオリン職人・ジャンニの人間としての円熟した魅力がとにかく楽しめる作品。
本作では63歳。もちろんヴァイオリン職人として一流で、自然豊かな土地に工房を構え、今も仕事を楽しんでいる。昔からの友人たちに囲まれ、多くの教え子に慕われ、子供たちや孫たちも時折遊びに訪れる。
心から愛していた妻を亡くしてしまったが、やはり子供や孫もいる58歳の魅力的な女性・マルゲリータとの恋の予感も。
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小説・文芸
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