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名ヴァイオリン職人ジャンニのもとに一挺のグァルネリが持ちこまれた。天才演奏家パガニーニ愛用の名器“大砲(イル・カノーネ)”で、コンクールの優勝者エフゲニーがリサイタルで弾く予定だった。修理を終えた翌日、リサイタルに来ていた美術品ディーラーの撲殺死体が発見される。彼はホテルの金庫に黄金製の箱を預けていた。中にはエリーザという女性がパガニーニに宛てた1819年の古い手紙があり、彼女がパガニーニに何かを贈ったことが書かれていた。殺人事件解明の手がかりなのか? 名職人にして名探偵が“悪魔のヴァイオリニスト”をめぐる謎に挑む!/解説=青柳いづみこ
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目!前作は幻のストラディヴァリの謎でしたが、今回はヴァイオリンそのものではなく、悪魔的ヴァイオリニスト・パガニーニの人生の謎が絡んできます。
そして、当時のヨーロッパの有名な王族階級の人々の人生も絡まり、歴史ミステリの要素も満載! もちろん名ヴァイオリン、パガニーニ使用のグァルネリ「大砲=イル・カノーネ」も登場します! そして殺人事件も!
ジャンニとアントニオが殺人事件の謎を追うのと同時に音楽や楽器に関する謎も解けてゆく…という前作のスタイルは変わらないので、安心して楽しめました。
クラシック音楽好き、ヴァイオリン好き、そして西洋史好きの私にはもうドンピシャ♪な内容です。
3作目のアナウンスはありませんでしたが、出たらまた読みたいなあと思います。
Posted by ブクログ
面白かった。続編が面白い説はやっぱり正しい。
腕の良いヴァイオリン職人のジャンニのもとに、名器「大砲イル・カノーネ」の修理の依頼がくる。最初の冒頭で、「大砲」がまるで大名行列のように持ち込まれるくだりが既に面白い。天才ヴァイオリニスト、エフゲニーとも知り合いになり、母親に徹底的に管理された、彼の孤独な人生が語られる。
18世紀、「大砲」を愛器としていたパガニーニも、かつて同じような人生を歩んでいた。彼は過保護な父親のもとから飛び出し、ヴァイオリンを片手にヨーロッパ中を駆け巡っていた。そこでナポレオンの妹であったエリーザに出会い、黄金の箱が贈られる。
そして現代、その黄金の箱を持っていたディーラーが殺され、エフゲニーも失踪して・・・。というあらすじ。
パガニーニの破天荒な人生をたどっていく過程で、黄金の箱(そして、かつてあっただろう中身も含め)がいろいろな人の手に渡っていった数奇な運命が、いかにもな感じで面白かった。
ミステリー部分も良かったが、この話を読まなければ、パガニーニという人を知ることができなかったし、彼の曲「モーゼ幻想曲」も聴くことがなかった。Youtubeでこの曲を聴いて、うわっ本当にG線だけで弾いている!とびっくりした。そういうのも楽しかった。
Posted by ブクログ
ヴァイオリン職人が探偵役のミステリ、シリーズ2作目。
ヴァイオリンをめぐる事件や、音楽がらみの薀蓄が新鮮でした。
初老のジャンニ・カスティリョーネは、名ヴァイオリン職人。
200年前に活躍した天才ヴァイオリニスト、パガニーニが愛用した名器が修理のために持ち込まれます。
コンサートを前にした若きヴァイオリニストとのふとした出会いに、父親めいた感情を抱くジャンニ。
ジャンニも知るディーラーが事件に逢い、金庫には黄金のヴァイオリンが残されていた。
友人のクレモナ警察の刑事アントニオに協力を依頼されたジャンニは、事情を調べ始めます。
若い友人のアントニオは、ジャンニの薀蓄と推理を頼りにしているんですね。
枯れた雰囲気のジャンニですが、一人暮らしでも料理はてきぱきと。しかも実は知的な美女と、大人の関係に。
さすが、イタリア☆
パガニーニのパトロンだった女公エリーザは、ナポレオンの妹。悪魔のような才能に溢れたパガニーニの、きらびやかだが不安定だった生涯。
心の交流がうかがえる歴史の一こまに思い馳せたり。
渋いようで、味わい深い、なかなかの佳作でした。
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小説・文芸
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