【感想・ネタバレ】ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密のレビュー

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精巧に良く出来ている、淡々と進みながら山場も何度かあり、何度も感心させられる。なんと言っても、主人公のバイオリン職人のジャンニが、思慮分別があり、思いやりもあり、人柄も良いので、安心して読み進められる。それでいて二転三転と事態が変わり読む者を飽きさせない。

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2020年09月18日

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ネタバレ

前作に続いて、ヴァイオリン職人のジャンニが殺人事件に巻き込まれ・・・またもや名推理。今回は、謎の黄金製のヴァイオリンの箱となくなった黄金のヴァイオリン。これを探す旅が繰り広げられます。展開は少々唐突なところがあるのは否定できないのですが、最後の結末は感動です。文句なしに面白いです。

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2017年07月10日

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シリーズ2作目!前作は幻のストラディヴァリの謎でしたが、今回はヴァイオリンそのものではなく、悪魔的ヴァイオリニスト・パガニーニの人生の謎が絡んできます。
そして、当時のヨーロッパの有名な王族階級の人々の人生も絡まり、歴史ミステリの要素も満載! もちろん名ヴァイオリン、パガニーニ使用のグァルネリ「大砲=イル・カノーネ」も登場します! そして殺人事件も!
ジャンニとアントニオが殺人事件の謎を追うのと同時に音楽や楽器に関する謎も解けてゆく…という前作のスタイルは変わらないので、安心して楽しめました。
クラシック音楽好き、ヴァイオリン好き、そして西洋史好きの私にはもうドンピシャ♪な内容です。
3作目のアナウンスはありませんでしたが、出たらまた読みたいなあと思います。 

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2014年11月29日

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ネタバレ

シリーズ第2作目。今回は18〜19Cにかけて、現代においても有数のヴァイオリニストであり、作曲家と知られるバガニーニと彼の愛したグァルネリ・デル・ジェスが製作した「イル・カノーネ」(大砲)という名器にまつわる話。ヴァイオリンは殺人の動機となりうるのか?Yes。ストラデイヴァリと同様にグァルネリの作品もとても高価であり、殺人を犯しても自らのものにしたいと思うような名器。しかし、高価であるという事だけでなく、全ての価値ある(誰にもでもというわけではないが)モノにはそういう魔力が潜んでいるのであろう。バガニーニは天才にありがちな、奇人であり、そして恋多き一生経る。彼はエリーゼの愛人であった過去を持ち、彼女はナポレオンの妹であり、波乱の人生を送った人でもある。音楽とヴァイオリン、ヴァイオリニストと女性。歴史に埋もれた過去を主人公は、少しずすつ紐解き、犯人にたどり着く。一作目と同様に欧州ならではストリー。そして、中盤からは主人公の恋の話が生まれ、最後の余韻となる。

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2020年08月28日

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殺人事件の謎解きだけではなく、パガニーニの人柄や恋愛の一部についても知ることができる。おもしろかったけど、物語の始まりから、最初の殺人事件の発生が唐突でしばらくついて行けなかった。

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2016年09月04日

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イタリアのミステリにしては癖がなくてスンナリ読めると思ったら、作者はイギリス人でした。音楽に関する蘊蓄も楽しいし、主人公がチャーミング。

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2016年01月24日

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ヴァイオリン職人が探偵役のミステリ、シリーズ2作目。
ヴァイオリンをめぐる事件や、音楽がらみの薀蓄が新鮮でした。

初老のジャンニ・カスティリョーネは、名ヴァイオリン職人。
200年前に活躍した天才ヴァイオリニスト、パガニーニが愛用した名器が修理のために持ち込まれます。
コンサートを前にした若きヴァイオリニストとのふとした出会いに、父親めいた感情を抱くジャンニ。

ジャンニも知るディーラーが事件に逢い、金庫には黄金のヴァイオリンが残されていた。
友人のクレモナ警察の刑事アントニオに協力を依頼されたジャンニは、事情を調べ始めます。
若い友人のアントニオは、ジャンニの薀蓄と推理を頼りにしているんですね。
枯れた雰囲気のジャンニですが、一人暮らしでも料理はてきぱきと。しかも実は知的な美女と、大人の関係に。
さすが、イタリア☆

パガニーニのパトロンだった女公エリーザは、ナポレオンの妹。悪魔のような才能に溢れたパガニーニの、きらびやかだが不安定だった生涯。
心の交流がうかがえる歴史の一こまに思い馳せたり。
渋いようで、味わい深い、なかなかの佳作でした。

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2015年09月07日

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『ヴァイオリン職人の探求と推理』に続くヴァイオリン職人が主人公のミステリー第2弾。殺人事件の謎解きよりも、作曲家や演奏家の私生活の話などの詳細な解説に興味をそそられる。

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2015年05月02日

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主人公がヴァイオリン職人だけにあり、ヴァイオリンについて、しっかり書かれている。音楽を読んでいるような感覚に陥った。

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2015年02月13日

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ヴァイオリン職人のジャンニがパガニーニ愛用の名器を修理する栄誉に浴した翌日、美術品ディーラーの撲殺死体が発見される。
さらに新進気鋭のヴァイオリニスとが失踪し…。

ヴァイオリンに関する知識がなくても楽しめるシリーズ。
ジャンニ爺さんが元気でがんばっていて楽しい。
読後感がいいのも⚪︎
そして読んだ後シンプルなパスタが食べたくなってくるw

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2014年12月12日

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主人公、そんなすごい仕事をしていたのか…前作ではまったく気づかなかった……

歴史上の人物、主にパガニーニやロッシーニの恋愛模様が複雑に絡んだ贈り物のやりとりが読み応えあった

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2024年03月02日

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イギリスの作家ポール・アダムの長篇ミステリ作品『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密(原題:Paganini's Ghost)』を読みました。
『ヴァイオリン職人の探求と推理』に続き、ポール・アダムの作品です。

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名職人にして名探偵が天才演奏家パガニーニをめぐる謎に挑む!

名ヴァイオリン職人ジャンニのもとに、パガニーニ愛用の名器“大砲(イル・カノーネ)”が持ちこまれる。
修理の翌日、美術品ディーラーの撲殺死体が発見された。
彼はホテルの金庫に黄金製の箱を預けており、中にはエリーザという女性がパガニーニに宛てた古い手紙があった。
これは事件解明の手がかりなのか? 
名職人にして名探偵が“悪魔のヴァイオリニスト”をめぐる壮大な歴史の謎に挑む! 
解説=青柳いづみこ
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2009年(平成21年)に発表されたイタリア・クレモナに住む初老のヴァイオリン職人・ジャンニを主人公とするヴァイオリン職人シリーズの第2作にあたる作品… 前作の約1年後という設定の物語です。

名ヴァイオリン職人ジョヴァンニ(ジャンニ)・カスティリョーネのもとに一挺のグァルネリが持ちこまれた… 天才演奏家ニコロ・パガニーニ愛用の名器“大砲(イル・カノーネ)”で、コンクールの優勝者エフゲニー・イヴァノフがリサイタルで弾く予定だった、、、

修理を終えた翌日、リサイタルに来ていた美術品ディーラーであるフランソワ・ヴィルヌーヴの撲殺死体が発見される… 彼はホテルの金庫に黄金製の箱を預けていた。

中にはエリーザ・バチョッキという女性がパガニーニに宛てた1819年の古い手紙があり、彼女がパガニーニに何かを贈ったことが書かれていた… 殺人事件解明の手がかりなのか? 名職人にして名探偵が“悪魔のヴァイオリニスト”をめぐる謎に挑む!

前作に続きヴァイオリン職人のジャンニが素人探偵として友人の刑事アントニオとともに事件の謎を解き明かす展開、、、

連続殺人事件と思われる3件の殺人と、事件の発端となった200年前の歴史上の謎―黄金の箱と、その中に収納されていたはずの宝石細工のヴァイオリン、そして幻のパガニーニの楽譜"セレナータ・アパッショナータ"―の謎を解明して行く… それに若きヴァイオリニストのエフゲニーの失踪事件が絡んでいくという物語でした。

前作同様に、現代でリアルに発生している事件と、過去の事件の双方の推理を進める展開が愉しめましたね… ヴァイオリンやクラシック音楽の知識があれば、もっと面白く読めたんじゃないかな。

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2022年09月18日

Posted by ブクログ

ヴァイオリン職人シリーズ二作目。
歴史ミステリな感じもあるシリーズだが、歴史の中でも音楽家や職人に焦点を当てるので、曲や楽譜、周囲の人間に関連した謎が多い。今回はパガニーニに主軸を置いている。
主人公も変わらず職人お爺ちゃんで、前作で相方と化した音楽仲間である警官とのやり取りで安心する。
事件(が起こった原因そうな骨董品の謎)と並行して、若いヴァイオリニストの話も挟まる。母親が毒親過ぎて読んでいるこちらも疲弊するので、正直ノイズだと思っていたのだが、終盤で彼も無駄ではなかったかなと思う。

縁のない世界故、登場人物や音楽家・その周囲の人物を把握することは簡単ではないが、それを知るきっかけにもなる、そんな小説。

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2020年09月24日

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シリーズ2作目。相変わらず読みやすい文体で話もヴァイオリンのうんちくも含め面白い。ただ1作目に比べインパクトに欠けるかな。次作が出れば読みたい。

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2016年01月04日

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