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アラビアンナイトの殺人
ある夏の夜、ロンドンのウェイド博物館を巡回中の警官が、怪人物を見かけたが、その人物は忽然と消えてしまった。しかも博物館の中には殺人事件が発生していた。それはとんでもない大事件の発端であったが、未解決のままだった。奇書アラビアンナイトの構成にならって、この事件を体験したロンドン警視庁のお歴々三人は、三者三様の観察力と捜査法を駆使して事件を物語る。そして、その話の聞き手はギデオン・フェル博士である。ユーモアと怪奇を一体にしたカーの独特な持ち味が、アラベスク模様のようにけんらんと展開する代表的巨編。フェル博士がみごとな安楽椅子探偵ぶりを発揮する異色作。 -
アラブの電話
人の評判にまつわる仕事を生業にする、日本人ではない放浪生活を送る人々というのがいったい何者なのか、夏子にはまったくぴんとこなかった。旅に同行したことを軽率だったかなとほんの少し悔やんだ。けれど彼女の中では事態をおもしろがっている気持ちも動いていた。(「アラブの電話」より) 選挙を策謀し、巨大企業を告発する“噂”。トレーラーに乗って放浪しながらその噂を流すことを仕事としている「エーテル」と呼ばれる無国籍たち。非合法のプロ集団が非公式の情報網を使って暗躍するピカレスク・ロマンの表題作と、青春小説「パラダイス」の中篇2本を収録。 *アラブの電話 *パラダイス ●村上政彦(むらかみ・まさひこ) 作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。 -
荒ぶる魂 空気投・三船久蔵十段
強い、強すぎる! 今のオリンピックなら、金メダル確実!? 小柄な体格ながらも百戦百勝! 「理論の嘉納、実践の三船」と並び称された柔道家の破天荒な人生とは。岩手県久慈に生まれ、悪ガキとして育った三船久蔵は、仙台二中に進学し、柔道と出合う。小柄ながらも地元で敵なしの久蔵は、上京後、講道館に入門し稽古に励み、異例の速さで昇段、数多の強敵を倒していく。不断の鍛錬の末に辿り着いた「押さば回れ、引かば斜めに」の境地は、幾多の新技を創出し、やがて究極の神技「空気投」を生み出す。不世出の柔道家の生涯を描いた長編小説。『「柔道の神様」とよばれた男』を改題。 -
荒凡夫 一茶
芭蕉に冷淡、蕪村は相手にせず、とことん一茶を追い続けた句界の巨匠が、その「自由人」としての魅力を縦横無尽に語りつくした、ファンならずとも待望の著。青年期から一貫して著者を支配しつづけてきたもの、それは自由人への憧れだった。「自由人」とは「漂泊者」とも言い換えることができる。「漂泊者」として思い浮かぶ俳人に、山頭火や尾崎放哉らをあげることができようが、なかでも一茶は、著者を惹きつけるだけのありあまる魅力にあふれていた。一茶に没頭し、その生涯を探究し、作品を鑑賞することで得られたなかで、著者は「定住漂泊」や「生きもの感覚」ということばを好んで使用するようになる。漂泊が向かうところの自然崇拝やアニミズムが、著者をして創造させたものだ。同時に一茶自身が自らを表現した「荒凡夫」もまた、著者にとっての重要なキーワードにもなった。これは一茶が六〇歳の正月につくった句の前書きに記してある。こうして本書は、著者自らが一茶とのあわいをたゆたうように、雄大な俳句の旅を楽しんでいく。そしてその旅は芭蕉に冷淡な視線を送りながら、正岡子規を遠く見据える、「自由人」としての衣をまとっているように見える。 -
有明詩抄
藤村・晩翠によるわが国新体詩勃興期の後をうけ,その爛熟期の明治詩壇にあって明星のごとく清新に輝くのが蒲原有明(1875‐1952)である.優婉きわまりない象徴詩において探りえた詩境は余人の追従を許さず,その価値は不滅である.本書には「草わかば」「独絃哀歌」「春鳥集」「有明集以後」の作品から代表的な詩篇を収めた. (※本書は1928/12/10に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました) -
ありがとう、さようなら
作家・瀬尾まいこのもう一つの顔。それは中学校の「せんせい」でした。 本屋大賞ノミネート作家、瀬尾まいこのデビュー直後から3年半の日常をつづるほのぼのエッセイ。 給食で苦手な料理と格闘したり、生徒たちからの厳しいおしゃれチェックをなんとか切り抜けたと思えば、生徒会のやる気に感化されたり、合唱コンクールで胸がいっぱいになったり……。 奮闘する瀬尾せんせいと生徒たちのあたたかくてにぎやかな日常の合間に見える、それぞれの成長。「ありがとう」と「さようなら」がめまぐるしく襲ってくる学校という場所で過ごす日々は、瀬尾さんの作品世界すべてにつながる愛にあふれていた。 解説/北村浩子 -
アリクイのいんぼう
「人がハンコを作る時には事情があります」そう語るのは喫茶店にして印章店という『有久井印房』の店主。しかしその姿はどう見ても白いアリクイで、なおかつ少々ふっくら気味。そんな店長をサポートするのは、ウェイトレスの宇佐ちゃんと、キザなカピバラのかぴおくん。「ハンコを作ってください!あれ、なんでシロクマが?」 訪れ驚くお客さんに「ぼくはアリクイです」と静かに出されるコーヒー。不思議なお店で静かに始まる、縁とハンコの物語。 -
蟻地獄の子
あの土地に生まれた女衆は、産声あげた瞬間に見えない鎖で繋がれる Kさんは、その見えない糸のことを「土地の鎖」と呼んでいた。地名も風景もよく分からず、まるで実態が見えてこない、「X県の海の近く」にある集落。「お姉さんに、何があったの?」思いきって聞いてみた。Kさんは視線を上げ、静かな眼差しで私を凝視した。「私を逃がす代償に、崖下で、むごく潰されてん」Kさんの目は、今まで見せたことのない黒々と鈍い光を湛えていた。(「蟻地獄の子」より) 得体の知れない因習村から逃げてきた少女、夏になると四人の轢死体を作り出す急行電車、家の中に棲みついた気味の悪い黒虫……。文芸誌などに掲載されたのち、単行本未収録だった短篇作品を厳選。電子オリジナルの怪奇・ホラー短編集。 *蟻地獄の子 *枕木嘔吐 *母とクロチョロ *中古獣カラゴラン *いきなおし *きたぐに母子歌 *しゃり坊 *下魚 *死にパパたちの矜持 *死にママたちの告げ口 *Z村は見ていた ●雀野日名子(すずめのひなこ) 石川県で生まれ、福井県と大阪府で育つ。ゴーストライターやノベライズライターから物語執筆へと移行し、『機械仕掛けのアン・シャーリー』でジャイブ小説大賞入選。『あちん』で「幽」怪談文学賞短編部門大賞を受賞し、同作で小説家デビュー。『トンコ』で日本ホラー小説大賞短編賞受賞。「雀野日名子」名義での単著に、『太陽おばば』『幸せすぎるおんなたち』『終末の鳥人間』『かぐや姫、物語を書きかえろ!』などがある。カルト映画と80sをこよなく愛する、文壇アレルギー症。 -
アリス、アリスと呼べば
〈 人が人への信頼を失ったら、その先には何が残るっていうの? 〉 ◉洗練された文体と神秘的なスタイルで注目される韓国文学の新鋭による短編集。 ◉夢と現実が交差する迷路のような物語は、私たちの目を世界の本質へと向ける。 ◉共生の感覚を回復させる魅惑的な8つの物語。 --------- 「わからないかな?これが普通なんだという確信、もしくはこれが普通であるべきだと信じて疑わないこと、それこそが本当の「悪」なんだよ」 マイノリティへの憎悪やネットヘイトに満ちた世界を生きる今。 「人が人を助けねば」という現代社会に求められる声に耳をすました小説集。 洗練された文体で描く幻想的な物語をとおして、良かれと思った〝優しさ〟が往々にして他者を傷つける〝独善〟になってしまうような、現実世界の複雑さを見つめていく。 --------- 【目次】 ・あなたのいた風景の神と眠らぬ巨人 ・アリス、アリスと呼べば ・海辺の迷路 ・夜の潜泳 ・チャンモ ・人が人を助けねば ・夜は輝く一つの石 ・メゾと近似 ・あとがき ・訳者あとがき -
アリスが語らないことは
大学卒業を数日後に控えたある日、ハリーは父親が事故死したという知らせを受ける。急ぎ実家に戻ると、傷心の美しい継母アリスが待っていた。葬儀の翌日、ハリーは刑事から意外な話を聞かされる。父親は海辺の遊歩道から転落して死亡したが、その前に何者かに殴られていたという。しかしアリスは父の死について話したがらず、ハリーは疑いを抱く。――これは悲劇か、巧妙に仕組まれた殺人か? 過去と現在を行き来する2部構成の物語は、ある場面で、予想をはるかに超えた展開に! 『そしてミランダを殺す』の著者が贈る、圧巻のサスペンス!/解説=吉野仁 -
有栖川有栖選 必読! Selection
あなたはまだ“新本格作家”笹沢左保の恐るべき実力を知らない! 有栖川有栖がセレクトした、笹沢左保のベストミステリ。 多重トリックで翻弄する記念すべき長篇第一作。 【有栖川有栖さん、大推薦!】 密室×アリバイ×暗号×? いくつものトリックと罠を埋め込んだ1960年代の華麗な〈新本格推理〉。 この面白さは決して古びない! 裏切り者を消せ!――組合を崩壊に追い込んだスパイとさらにその恋人に誤認された女性が相次いで殺され、事件は容疑者の事故死で幕を閉じる。 納得の行かない結末に、倉田警部補は単独捜査に乗り出すが……。 アリバイ崩し、密室、暗号とミステリの醍醐味をぎっしり詰め込んだ、著者渾身のデビュー作。 虚無と生きる悲しさに満ちたラストに魂が震える。 〈トクマの特選!〉第一回配本。 〈目次〉 Introduction 有栖川有栖 招かれざる客 Closing 有栖川有栖 -
有栖川有栖の密室大図鑑
本格ミステリの魅力的な要素のひとつ、密室トリック。犯行状況を思い浮かべたり、作品に挿入されている図版に心躍らせたりする読者の方も多いはず。本書は、1892年~1998年に発表された国内外の名短編、名長編、中でも魅惑的な密室が登場する作品を有栖川有栖がセレクトし、磯田和一の詳細なイラストとともに贈るブックガイドである。発表順に“世界最初の長編密室ミステリ”といわれるイズレイル・ザングウィル『ビッグ・ボウの殺人』をはじめとした海外20作、横溝正史『本陣殺人事件』など国内20作、さらに有栖川作品から磯田がセレクトした『スウェーデン館の謎』を加えた全41作を紹介する。密室ファン必携の書。/【目次】/はじめに/新潮文庫版まえがき/ビッグ・ボウの殺人/十三号独房の問題/黄色い部屋の謎/急行列車内の謎/八点鐘/犬のお告げ/密室の行者/エンジェル家の殺人/三つの棺/帽子から飛び出した死/チベットから来た男/妖魔の森の家/北イタリア物語/51番目の密室/帝王死す/はだかの太陽/ジェミニー・クリケット事件/そして死の鐘が鳴る/投票ブースの謎/見えないグリーン/D坂の殺人事件/蜘蛛/完全犯罪/燈台鬼/本陣殺人事件/刺青殺人事件/高天原の犯罪/赤罠/赤い密室/名探偵が多すぎる/花の棺/ホロボの神/求婚の密室/天外消失事件/人形はテントで推理する/緑の扉は危険/哲学者の密室/ローウェル城の密室/すべてがFになる/人狼城の恐怖/スウェーデン館の謎/あとがきに代えて……=磯田和一/参考文献/創元推理文庫のためのはしがき/創元推理文庫版解説=松浦正人 -
不実在探偵の推理
いつだって僕は彼女の助手だ。目には見えない、“名探偵”の彼女の。 マンション内で女性が毒死した。その手に藍の花を強く握りしめて。 殺人か、それとも自殺か。 立て続けに、彼女の恋人も自殺を図る。 途方に暮れた刑事の百鬼は、烏丸とともにある“名探偵”を頼りにいくーー。 Q.藍の花を握って恋人が死んだのを聞かされた男が自殺したのはなぜか 謎はすべて解けている。あとはその名探偵の推理を知るだけだ。 目に見えない彼女と会話をするには、サイコロをふる。出た目が1なら「はい」、2なら「いいえ」、3なら「わからない」。 質問を重ねて、真実に辿り着け。 新感覚の水平思考×ミステリー! -
アリスの国の殺人<新装版>
「このミス」「週刊文春ベスト10」「ミステリが読みたい」2021年版で3冠達成の著者の代表作。日本推理作家協会賞受賞作! 「このミス」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい!」2021年版で3冠を達成した著者の代表作! 日本推理作家協会賞受賞作品! コミック雑誌創刊に向けて鬼編集長にしごかれる編集者の綿畑克二。ある日、行きつけのスナック「蟻巣」で眠りこけ、夢の中で美少女アリスと出会う。そして彼女との結婚式のさなか、チェシャ猫殺害の容疑者として追われるはめになった。目が醒めると、現実世界では鬼編集長が殺害されており、ここでも殺人の嫌疑をかけられてしまう。二つの世界で無実を証すために事件の真相を追うことになった。日本推理作家協会賞受賞の長篇ミステリー。 -
アリスはどこへ行った?
ブロードウェイミュージカル原作『ウィキッド』の著者が贈る、もうひとつの『不思議の国のアリス』。私たちがよく知るあの物語の裏では、いったい何が起きていたのか?生きることとは。大切な人を失うこととは。想像力とは。著者が物語に込めたのは、とても奇妙で、でも大切なメッセージ。 ある夏の日、アリスが消えた。どこへ行ったのかと、後を追いかける友人。妹がいなくなっても、無関心な姉。妻を亡くした悲しみから立ち直れず、娘がいなくなったことさえ知らない父親。1860年代オックスフォードを舞台に、それぞれにとっての長い長い一日が、いま幕を開ける――。 -
アリス連続殺人
『オックスフォード連続殺人』に続く アルゼンチン発の傑作本格ミステリー 碩学の名探偵セルダム教授、再臨。 ルイス・キャロルの喪われた日記をめぐる 奇怪きわまる死の連鎖の謎に挑む! スペイン最高の文学賞、ナダール賞を受賞。 「私」はアルゼンチンから来たオックスフォード大学の給費留学生。2年目の課題として筆跡に関するプログラムの開発に取り組むなか、旧知の数学者セルダム教授から秘密の依頼を受ける。 ルイス・キャロルの喪われた日記にまつわる、新出の書類の筆跡鑑定をしてくれというのだ。 ルイス・キャロル同胞団内部に蠢く不穏な空気を破ってやがて幕を開ける悲劇。アリスと数理数列に彩られた知の迷宮に挑むセルダムの叡智が見出した真実とは。 アルゼンチン発、本格ミステリーの新地平!(解説・三門優祐) ◆奇妙奇天烈な極上の「謎解きミステリ」。 本作に盛りに盛られた数々の要素は、まさに英国の黄金時代ミステリを彷彿とさせてくれる。しかし、作者はそれを見事に統御し、複雑怪奇な謎、丁寧な伏線呈示と回収、そして意外ながらしっかり論理的な解決の物語を作り上げた。たとえすれっからしのマニアであっても、その腕の冴えに満足し、結末では「ひぇーっ!」と叫び声をあげてしまうこと間違いなしである。――三門 優祐(ミステリ評論家)解説より -
アリゾナ・ハイウェイ
移動する時間の長さが違えば、 別れと、別れの後の出発の仕方も違うはずだ。 ある者はロディオ・ライダー。かつて栄光に輝いた彼も 今年は惨敗、負傷し、おまけに妻は1人になりたがっている。 そのロディオ・ライダーを空港まで大きなオートバイで送り届けた 日本人青年も、西海岸から東海岸までの長い移動を 妻との別れ話にあてる、という試みの最中だ。 いっぽうで帰宅してみたら愛する妻と子は書き置きを残して 家を出てしまった、という歌を好んでいた長距離トラック・ドライヴァーは 自分も歌の内容と寸分たがわぬ人生を歩むことになる。 別れの痛みとともにある人々を慰撫するのは、 アリゾナのむき出しの荒野だけだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。 -
アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する
米国発、LGBTQ+青春小説の金字塔! 1987年の夏、メキシコとの国境に近い町エルパソ。両親と暮らすメキシコ系の15歳の少年アリことアリストートルは、自分にも家族にもまわりの世界に対しても、正体のわからない違和感と苛立ちを覚えていた。そんなある日、苦手な水泳の練習のために訪れたプールで、同い年のメキシコ系の少年ダンテと出会い、泳ぎを教えてもらうことに。独特の感性も臆さず、屈託なく自分をストレートにぶつけてくるダンテと、お互いの愛情を素直に表現し合う彼の家族に驚きつつも、アリは彼らに惹かれ、友情を育んでいく。そしてさまざまな「事件」や「別れ」を通して、アリはダンテとともに「宇宙の秘密」ーーこの世の真実に気づいていく…。 ラムダ賞、ストーンウォール賞他数々の文学賞を受賞、タイム誌の選ぶオールタイムベスト100冊(YA部門)選出、2023年9月には全米映画公開。十代から親世代まで、すべての人に今だからこそ読んでほしい、限りなく美しく瑞々しいLGBTQ+青春小説の金字塔! (底本 2023年8月発売作品) -
アリハラせんぱいと救えないやっかいさん (角川ebook)
「わたし、北大に行きます。真の変人と出会わんがために!」 北海道大学2年、コドリタキ。珍妙なせんぱいと、身体を張った「変人研究」はじめました。 「自称」変人の皆さんへ。――住野よる(作家) 住野よる氏も共鳴! 個性という言葉が切々と胸に迫る、こじらせ系青春小説! 特別な自分の演出のために変人ぶろうとする、偽りの変人。それが、通称“やっかいさん”。 北海道大学2年コドリは、ある理由から“真の変人”を追い求めている。だがそれゆえ、やっかいさんから好かれがち。 ある日、心理系コース4年・アリハラと「とんでもない出会い方」をする。アリハラはコドリとやっかいさんらの関係に興味津々……かきまわし、あらゆるイベントを起こしたがる。 「アリハラこそ真の変人なのではないか?」と希望を持ったコドリは、あえて振り回されるうち、封印していた自分の気持ちと向き合うように。 しかし、アリハラには別の目的があった……。 あなたは「特別な人」ですか? それとも「やっかいさん」ですか? 読み終えたあとは自由になれる、今までにないこじらせ系青春小説! ※本書は、2017年2月2日に配信を開始した単行本「アリハラせんぱいと救えないやっかいさん」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください) -
アリバイ崩し承ります
連続TVドラマ化!(出演 浜辺美波 安田 顕/テレビ朝日系 2020年1月クール) 本格ミステリ・ベスト10 2019原書房 第1位! 美しき時計屋探偵が、事件や謎を解決!? 時を戻すことができました アリバイは、崩れました! 美谷時計店には「時計修理承ります」とともに「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。難事件に頭を悩ませる新米刑事はアリバイ崩しを依頼する。ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ……7つの事件や謎を、店主の美谷時乃は解決できるのか!? 「2019本格ミステリ・ベスト10」第1位の人気作、待望の文庫化! 解説/乾くるみ 乾くるみ(小説家)さん絶賛! 「本書を通じて、謎解き小説の面白さに目覚めてもらいたい」 「唸り、仰け反り、ひざを打ち、最後には拍手喝采してしまいました」宇田川拓也 ときわ書房本店 「大山節が炸裂している。全てが驚かされるぞ」三島政幸 啓文社ゆめタウン呉店店長 「本格推理小説界の新たなる安楽椅子探偵に惜しみない拍手を送ります」井上哲也 大垣書店豊中緑丘店 -
アリバイ奪取 笹沢左保ミステリ短篇選
アリバイが消えたとき、笑うのは誰だ? 没後20年。「木枯し紋次郎」だけじゃない、ミステリ作家の面目躍如。本格推理から、サスペンス、そして著者の真骨頂たる宿命小説まで、バラエティに富んだ作品8篇をセレクトする。 *収録作品 殺してやりたい 十五年は長すぎる お嫁にゆけない 第三の被害者 不安な証言 鏡のない部屋 アリバイ奪取 「笹沢左保君の活動ぶりはまことに驚異である。ここに集録されている作品などは笹沢君の実力を示すものであろう。「鏡のない部屋」は醜女の悲劇を扱った傑作だ(中略)。それにしても笹沢君の力量は、はかり知れないものがある。現在、推理作家中、最も多作をしているようだが、それでいて、駄作が見当らないから敬服のほかはない。」(『鏡のない部屋』〈宝石社、1963年〉に寄せた江戸川乱歩のコメント) -
ありふれた人間関係論よりイソップ童話
「アリとキリギリス」「北風と太陽」「ウサギとカメ」……誰もが知っているこれらの物語は、イソップというギリシャ人が考え出した寓話です。彼は当時の政治や社会を風刺するために、この『イソップ童話』を書いたのだといいます。つまり、ここに描かれているキャラクターたちは現実にいる人間をモデルにしており、私たちは彼らから人間関係のコツを学ぶことができるのです。本書では心理カウンセラーである著者が、イソップ童話を用いて身近な人間関係の悩みをカウンセリング。人と気持ちよく付き合うノウハウを紹介します。「誠実さは何よりの宝――金の斧と銀の斧」「その場に応じた対応をしないとうまくいかない――獣の国と鳥の国」など、気軽に読めて役立つ話が満載。人付き合いがラクになること間違いなしの一冊です。さあ、あなたもイソップの動物たちといっしょに、人間関係に強くなりましょう!『イソップ物語に隠された人間関係の成功法則』を改題。
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