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引退した殺し屋のマークは、「暗殺依存症」患者の自助団体に参加し、「二度と人を殺さない」と誓うが、何者かに命を狙われ、襲撃されてしまう。敵の正体を探るため世界中を飛び回るマークのなかで、敵を殺してしまいたいという欲求がどんどん高まっていき…… 暗殺中毒に陥った主人公を待ち受ける試練の数々!
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Posted by ブクログ
世界最高の暗殺者マークは、ターゲットも襲い来る敵も、完璧に殺すことを信条としていた。しかし、ある事件をきっかけに暗殺を辞めると決意し、“アサシンズ・アノニマス(AA)”に参加する。AAは「暗殺依存症」患者の団体であり、マークは敬愛する元ヤクザの殺し屋・ケンジとともに不殺の誓いを立てる。しかし、そんな...続きを読む彼を何者かが襲う。すんでのところで相手を殺さずに切り抜けたマークだったが、次々と敵が襲ってくる状況に、ついつい暗殺衝動が再燃してきてしまい…。マークは不殺の誓いを守れるのか!? 今年初のごきげんなアクション小説。
殺し屋のマークは、ある事件をきっかけに業界から足を洗い、暗殺依存症に苦しむ人々の集会に参加して「もう二度と殺人はしない」と誓うが、殺人をせず1年が経過するという記念日の直前に、殺し屋の襲撃を受けて腹をナイフで刺される…というアクション小説。 なんとか「不殺の誓い」を破らずに事態を収められるか? とい...続きを読むうのがストーリーの主眼で、襲撃してきた殺し屋の正体や依頼主を探りながら、子猫とモグリの闇医者とを連れて逃亡生活をする。 「かつての自分の組織に殴り込みに行く」とか「味方と思っていたら敵だった」とか「敵の黒幕は意外な人物だった」とか、よくあるパターンだと言えなくもないが、結末への話の流れがキレイで楽しめた。
いい意味で予想を裏切ってくれた。 好きなやつだった。 殺し屋の物語というのは何故かどこか惹かれるものがある。 伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズ、ウィンズロウの『フランキー・マシーンの冬』、ネスボの『その雪と血を』、キングの『ビリー・サマーズ』。。。 考え上げればまだまだ出てくる気がするがどれも好きな...続きを読むやつばかりだと気付く。 たぶん、どこかネジが外れているような冷酷さを秘めつつ、人の命を奪うような罪に身を染めつつ、それでも心に一本通った芯があり、自分なりの正しさを頑なに守るような生き様にむしろ尊さを感じるからだろう。 とは言え殺し屋。冷静になれば、エンタメ向き要素をうまく料理した都合の良い美化でしかないという見方も首をもたげる。 それでも、それでもやっぱりこのテーマは面白いのだ。 AAと言えば通常はアルコホーリクス・アノニマスのことで、アルコール依存症の人達が集い互いに支え合い立ち直ろうとする自助グループのことだが、本書ではアサシンズ(暗殺者)・アノニマス。殺しの請け負いに従事してきた者達が、その道から脱したいと望み集まる。 主人公マークは最後に人を殺めてから間もなく一年を迎えようとしている。 かつての通り名は「ペイル・ホース(蒼ざめた馬」。ヨハネの黙示録に出てくる死を象徴する馬。 界隈の人間であればその名を聞くだけで恐れをなし、非礼を詫び、ひれ伏すほどの伝説級の人物。 ある日のAAのミーティング後、正体の知れない刺客に襲われる。 本気を出せばまた違った結果になっただろうが″殺せない″ハンディキャップがあるため、不覚にも大きな痛手を追ってしまう。 誰がなんのために襲ってきた? なぜマークは殺し屋を辞めたいと思うようになった? 最後に人を殺した一年前に何があった? たぶん3つの疑問は収斂してくるんでしょう。 その予感は最初からありつつも一足飛びには語られず、過去と現在を行きつ戻りつしながら徐々に分かってくる登場人物達の関係性やマークの頭の中。この語りの構成が巧くて面白かった。 立ちはだかる行手を阻む者とのアクション、真相を探るための追いつ追われつの行動譚、会話のバランスも良く、特にマークのしばしば目覚めそうになるかつての″力″を用いたときの全能感とそれを制御しようとする改心した者の葛藤の部分が、単なる足を洗ったかつての強者というわけでもなく、有終の美を飾るべく最後の一仕事をやり遂げんとする隠匿者と言うわけでもない、新しいタイプの脱殺し屋譚と感じた。
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