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  • ルーシー事件 闇を食う人びと
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2000年7月に起こったルーシー・ブラックマン事件は、事件の猟奇性とともに、その周辺に蠢く闇の世界を浮上させたという意味でも特異な事件であった。公判を傍聴し続けた新聞記者が、法廷での全てを描くノンフィクション! 目次 プロローグ 第一章 暗闇 第二章 疑惑 第三章 対決 第四章 真相 第五章 法廷 エピローグ ルーシー事件関連年表 判決 奥付
  • 在日韓国人になる 移民国家ニッポン練習記
    5.0
    日本人と外国人がともに生きるニッポンの過去・現在・未来。 「あいつ×××人よ」 ビルの外国人オーナーをなじる在日コリアン2世の母。 「日本語もわからないくせに働いてるんじゃねえーっ!」 外国人店員をディスる客を見てみぬふりする、在日コリアン3世の私。
  • 兵士たちの連合赤軍〈改訂増補版〉
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★「高い資料的価値があり、“面白い” 本である! 」 (椎野礼仁) 「『兵士たちの連合赤軍』を読むための基礎知識」と「連合赤軍当事者のその後」を増補。 ★「僕にとってこの本はまさに教科書だった! 」 (鈴木邦男) 「若者たちが何故あそこまで思いつめ、突っ走り、自滅していったのか。その謎を解き明かしてくれる本として永久に残るであろう。」 ★連合赤軍事件を描く連載漫画『レッド』(山本直樹・「イブニング」講談社・連載中、単行本既刊8 巻)のモデルといわれれ、注目される植垣康博の自伝的記録。自ら殺害に加担した苦しい体験を赤裸々に語り続ける人物としても知られ、最近は「ひかりの輪」の上祐史浩とともに活動中。
  • 花岡事件「鹿島交渉」の軌跡
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 花岡事件は日中友好の原点である!花岡事件鹿島建設交渉の代理人、石飛仁が和解にいたるまでの内幕、軌跡をすべて明らかにした衝撃ルポ!事件の生存者とともに展開される未払い賃金の補償交渉を通じて、知られざる真相が次々と明らかにされる。金子博文による詳細な解説。『悪魔の証明』増補改訂・改題。 目次 プロローグ 1 すべては「閣議決定」ではじまった 2 消えた「外務省報告書」 3 悪魔の証明 4 花岡蜂起四〇周年 5 生きていた耿諄労工大隊長 6 平和への「長征」 7 交渉の発展 8 事実の「花岡事件」  9 事実の慰霊そして天津ヘ エピローグ 鹿島交渉メモ( 一九八三~二〇〇七) 結び 解説 奥付
  • 斎藤茂吉の人間誌
    -
    「性」と「生」への強固な執着 人間探究者・茂吉の真相! 斎藤茂吉は高名な歌人で文化勲章受章者であり、青山脳病院の院長として、 その重責を全うした精神科医だった。茂吉が精神医学を学ぶようになったのは、 自らの志望というよりも、養父・斎藤紀一(茂吉は山形の守谷家の生まれ)との 関係での宿縁と言わざるをえない。 茂吉は宿縁に逆らうことなく、当時は「感謝せられざる医者」と呼ばれた精神科医 として、世間から否定的な眼差しを向けられていた病者に寄り添い、 近代国家による衛生国家が推進され、病者への差別や排除があった時代に、 病者の「負のエネルギー」を自ら吸収すべく、責務を誠実に果たした。 また、自身の歌業を「業余のすさび」と称しながらも歌人として認められるに従って、 文学者で医者の先駆者として陸軍統監医になった森鷗外は大きな存在であり、 その影響を受けたのであった。本書では、茂吉の病者への眼差しのみならず、欲望に溢れた「人間」茂吉に焦点を当て、彼の病気観の底流にある死生観を深く考察する。 [目次] 第1章 茂吉の性の諸相 第2章 茂吉のユーモア 第3章 茂吉と手帳  第4章 精神病医茂吉と精神科医北杜夫 第5章 茂吉の戦争詠 第6章 茂吉の晩年 第7章 茂吉の仏教観 第8章 茂吉と浅草寺
  • アンドレ・ジッドとキリスト教
    -
    本書は、1890年代から1930年代までのジッドにおける「悪(le mal)」をめぐる 思想的展開を、「病(le mal, la maladie)」と「悪魔(le diable, le démon, le Satan, le Malin)」という二つの軸となる観念の検討を通じて明らかに しようとしたものである。ジッドの著作を読み解くと、彼が「病」と徹底的に 向き合わねばならなかったからこそ、「悪魔」をめぐる関心や思索の展開が 開かれた様子が浮かび上がる。「病」も「悪魔」も、彼の実存のみならず、 文学創作においても避けては通れない課題であった。これら「悪」との対峙を 通じて形成されたジッドの思想的独自性を浮かび上がらせることが狙いである。 「悪」をめぐってジッドが示した思索が、彼個人またキリスト教社会に留まらない 普遍的射程を有していたことを最終的に結論づける論考である。
  • ずばり池波正太郎
    4.0
    日本最強の池波ファンによる評伝と文芸評論の融合! 現役河合塾英語講師が、30余年に亘り心の支えとしてきた池波エッセイ、池波小説のすべてを語る。生誕100年を寿ぐ名作誕生!
  • 家族が誰かを殺しても
    3.4
    「幸せになっても良いのでしょうか」 ──人殺しの家族と呼ばれても、ともに生きるという道を探す理由。 ある日突然、家族が殺人を犯してしまった。 加害者家族と呼ばれる受刑者の家族は、その瞬間から、 過剰なマスコミ取材、ネット上での根拠のない誹謗中傷やいやがらせを受け、 辞職に追い込まれる、引っ越しを余儀なくされるなど悲惨な生活を強いられる。 そのような状況でも、罪を犯した家族を支え、そして更生の道を探るべく 「ともに生きる」決断をするのは、なぜか。 重大事件の加害者家族に寄り添い続ける著者だからこそ描けた 加害者家族の現実とその後の人生、 そして現代日本の抱える「家族」のいびつな形とは。 【目次】 はじめに 第一章 上級国民と呼ばれた家族──東池袋自動車暴走死傷事故 第二章 夫の無実を信じる純粋な妻の悲劇──東北保険金殺人事件 第三章 揺るがない兄弟の絆──岩手妊婦死体遺棄事件 第四章 死刑囚の支援者と葛藤──宮崎家族三人殺人事件 第五章 なぜ加害者家族支援を続けるのか 第六章 家族はどこに向かうのか 参考文献
  • ソフトボール眼
    4.0
    愛されて勝つ。33年間の集大成(ラストメッセージ)。背番号32を脱ぎ、また新たな夢に向かう”監督”が書きつくすソフトボールの真の魅力とは。――宇津木妙子の歩みはソフトボールの歩みでもあった。上野由岐子らによる北京五輪「金」全解説とともにソフトの真の魅力と奥深さを人間的魅力たっぷりに語り尽くす。
  • 自分も傷つきたくないけど、他人も傷つけたくないあなたへ
    4.4
    (目次) CHAPTER 1 心と身体を傷つけられないために 1 ジェンダーを学んで生きやすくなろう 2 ジェンダー感覚をアップデートさせる秘訣 3 心と体を傷つけられないための護身術 4 好きなおでんの具はなんですか--ハラスメントをなくすために CHAPTER 2 うっかり誰かを傷つけないために 1 「○か月だったらもうしゃべるの?」--相手のつらさに寄り添うために 2 「そんなの普通だよ、大丈夫だよ」--苦しみを無視しないために 3 「〇〇なんて関係ないよ」--自分の特権に気づくために 4 「老後は沖縄に住みたいな」--無邪気に消費しないために CHAPTER 3 パートナーのジェンダー問題に悩むあなたへ 1 アサーティブな対話で夫婦円満ライフハック 2 「拙者のトリセツ」を作って夫婦円満ライフハック 3 ジェンダーの話になるとケンカになる問題 4 夫と子育てするのが無理ゲーすぎる問題 5 夫婦の家事問題を解決するライフハック 6 男性育休取得のためのライフハック CHAPTER 4 ヘルジャパンで傷ついた女子のお悩み相談室 1 恋愛経験ゼロだけど幸せな結婚がしたい 2 喪女歴が長すぎて婚活がうまくいかない 3 痴漢されてから婚活意欲が激減してしまいました 4 ジェンダーイコール男子はどこにいる? 5 発見! ジェンダーイコール男子はここにいた 特別対談 小島慶子さん×アルテイシア 「女子校育ち、非モテ、真夜中の叫び--ジェンダーを知ったら自分にも他人にもやさしくなれた!」
  • 国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック
    4.0
    「記憶にございません」「お答えは控えさせていただく」「遺憾に思う」「誤解を招いたとすれば……」「ご指摘はあたらない」等々、国会や記者会見で政治家や官僚たちが繰り出す、まったく説得力のない答弁や謝罪。近年の「ご飯論法」にも顕著な「話のすり替え」答弁――これら「何も言っていないのに、何か言ったように思わせる」「何がなんでも非を認めない」言葉を繰り返し聞かされて国民は無力感すら覚えているだろう。しかしそれこそが相手の狙いなのだとしたら? やはり、誠意のない答弁には「それはおかしい」と声を上げ続けるしかないはず。 本書では、こうした説明義務を放棄したかのような答弁を「国会話法」と名付け、そこに潜むさまざまな「ごまかし」「論点ずらし」「物事の曖昧化」テクニックを、構文解析図で可視化、徹底的に検証していく。 権力者たちが駆使する「誠意のない言葉」「怪しいレトリック」に対するリテラシーを高め、有権者としての政治への意識を研ぎ澄ますことのできる一冊。 巻末に収録した「架空国会中継」では国会答弁の見どころ・ツッコミどころの楽しみ方も解説、ニュースや国会中継に接するのが100倍楽しくなる!

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  • フリーランス稼業成功の心得―東洋経済ONLINE BOOKS No.1
    -
    14人のフリーランスの生き方から稼ぎ方・生き抜く術を学ぶ! 世の中にはたくさん非会社員として働く人たちがいて、それぞれ独自の方法でがんばっている。 「そういう人の話を聞きたいな」と思ってはじめた連載が『非会社員の稼ぎ方』だ。 “稼ぎ方”とタイトルにあるけれど、実際には「その人がこれまで歩んできた人生の道のり」を伺っている割合が大きい。 「現在、具体的にどのような手段で稼いでいるのか」というのも聞いていて面白いが、実は数年で変わったりする。流行りすたりもあるし、法律が変わったり、テクノロジーが進化することもある。コロナ禍以降は、さまざまな仕事のありようが変わった。 つまり枝葉末節の部分だと思う。 だが「その人が歩んできた人生の道のり」は太い幹の部分だ。時間が経っても土台部分は変わらない。 その土台の話を聞くことで、その人の本質的な『生き方=稼ぎ方』を知ることができるのではないか? と僕は思っている。 本書は、東洋経済オンラインで人気連載中の『非会社員の稼ぎ方』から、本書のテーマに沿って、記事を抜粋し、一部修正と加筆を加えてまとめたものです。特に、エピソードのあとにある「成功の心得」を新たに加え、フリーランスの方やフリーランスを目指している方に向けて、わかりやすく解説しています。 選りすぐりの14人の生き方から、「安定をかなぐり捨てた世界を生き抜く」フリーランス成功術を学びとっていただきたい。
  • 世界食味紀行
    3.0
    70か国以上を股にして歩いた紀行作家が、世界の都市から辺境に至るまで、食を通してその土地に根差した文化や歴史を紹介する。
  • 総合商社とはなにか
    4.0
    世界の企業のなかでも特殊な位置付けにある「総合商社」。外部からは見えにくい機能と実態を、41テーマと7つのコラムで解説する。
  • 坂本龍馬を英雄にした男 大久保一翁
    -
    官軍の志士も畏怖し続けた徳川幕府最大の頭脳。龍馬も海舟も西郷も桂も師と仰いだ士(サムライ)。船中八策も大政奉還も日本国存続に命を賭けた直参旗本の発案だった! 大久保一翁とは何者であろうか。軍艦奉行となった海舟の活躍で、諸藩にその名と思想は知られていた。薩摩の家老・小松帯刀、西郷隆盛、大久保利通、長州の木戸孝允(桂小五郎)、周布政之助、土佐の坂本龍馬、公家の岩倉具視など、幕末維新の数多の傑物が揃って大久保一翁に期待し、一翁が幕閣に登用されれば、「討幕を止める」とまで声を揃えたほどである。 討幕派の西郷や大久保、木戸からも一目置かれ尊敬されていたことは、幕末維新の複雑な政局を知るうえで、一翁その人を避けては通れないことを意味する。一翁の最大の功績は、幕府の中枢にありながらも、私心を捨て、広く意見を聞き、深く洞察して結論を出すと、その主張を公言して憚らないことにあった。そのひとつが諸藩の重役や志士を驚かせた「大開国論」である。 ●一翁に心酔する志士たち ●大政奉還の裏で進む謀略 ●江戸城開城までの真の主 ●「慶喜斬るべし」に悩む西郷 ●江戸城総攻撃延期の真実 ●無禄覚悟でごった返す駿府輸送船 ●あだ名は「もののふ」 ●昇進は受けても昇給は受けず ●要職復帰後5日でまたもや罷免 ●隠居後も幕府の知恵袋
  • 西山太吉 最後の告白
    4.4
    2022年5月に返還50周年を迎えたものの、今も米軍基地問題で揺れ続ける沖縄。 その原因について「沖縄返還で日米同盟の姿、そして日本の国の形が根底から変わってしまったからです」と、元毎日新聞記者の西山太吉は語る。 西山は政府の機密資料「沖縄返還密約文書」を日本でただ一人、取材の形でスクープしたジャーナリストだ。 さらに、西山は続ける。 「岸信介の安保改定、佐藤栄作の沖縄返還、安倍晋三の安保法制定、この一族に共通する 政治手法と我欲が、国民にウソをつき、自民党をここまで劣化させた元凶だ」 統一教会問題でその名が取り沙汰された岸信介と安倍晋三。 この一族が日米同盟や沖縄返還で見せた政治手法と我欲とは何か、そして自民党を劣化させているとはどういうことなのか? その真意を西山が評論家・佐高信に語る中で見えてきた、日本政治の衝撃の裏面史とは。
  • 対論 1968
    3.5
    全共闘に代表される若者たちの社会変革の運動が、国内のみならず世界で最高潮に達した「1968年」。 あれから現在に至るまで、国内ではいまだに当時を超える規模の若者の叛乱は出現していない。 そもそも、あの叛乱は何だったのか。 そして現在の日本に何をもたらしたのか。 メディアに流布される「1968年」の物語の外側から、その意義を洞察してきた笠井潔とスガ秀実。 同世代の批評家同士であり、かつ時に互いを批判し合ったこともある二人。 この論敵同士による、最初で最後の「対話」の行方は――。 聞き手は外山恒一。 ◆目次◆ 序章 対話の前に 第一章 1968 第二章 1968以後 終章 国家と運動のこれから
  • 天龍源一郎の女房
    4.7
    「大将を一等賞のレスラーにする!」 1982年、全日本プロレスの天龍源一郎と結婚した嶋田まき代氏は、女房として、母として、そして時にはチーフとして天龍源一郎を全力で支えてきた。 2020年10月、2度目のがん告知を受けて自らの死期を悟ったまき代氏は、「妻の私が知る天龍源一郎の“本当”を世に遺したい」と、自らの人生の集大成に取り組んできたが、志半ばで2022年6月24日に天国へと旅立った。 そして、その想いは娘・紋奈へとバトンタッチされた。 全日本プロレス、SWS、WAR、新日本プロレス、ノア、ハッスル、天龍プロジェクト…… 茨の道を歩み続けた“ミスター・プロレス”と呼ばれる男と、その家族の物語。 「まき代は金も人生も注いでくれたよ」(天龍源一郎) 「私としては“天龍は、結婚してから奥さんの尻に敷かれている”と思われるのが嫌だったので、たとえそれが最後の1万円札だったとしても、ありったけのお金を握りしめさせて飲みに行かせました。だから天龍源一郎には家庭臭さがまったくなかったと思います」(嶋田まき代)
  • 隣人のあなた 「移民社会」日本でいま起きていること
    4.5
    日本は「事実上,移民社会」と言われながら,安全・安心のうちに生きることができる条件を保障できていない――.入管での理不尽な死,技能実習生の過酷な孤立出産,外国人へのヘイトと監視の目…….シリアで,ウクライナで,世界各国で.国内外で苦境にある人々を見つめてきたジャーナリストの最新報告.

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  • うたに刻まれたハンセン病隔離の歴史 園歌はうたう
    5.0
    「民族浄化」「一大家族」「楽土」の歌詞を,ともに声あわせうたった園歌.だれが何の目的でつくったのか.上から押しつけられただけのうただったのか.ハンセン病回復者と長年かかわりつづけてきた歌手である著者が,13あるすべての国立療養所をたずねてそのなぞを追った旅物語.「うたの力」を問いかける稀有な記録.

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  • 黒い海 船は突然、深海へ消えた
    4.4
    その船は突然、深海へ消えた。 沈みようがない状況で――。 本書は実話であり、同時にミステリーでもある。 2008年、太平洋上で碇泊中の中型漁船が突如として沈没、17名もの犠牲者を出した。 波は高かったものの、さほど荒れていたわけでもなく、 碇泊にもっとも適したパラアンカーを使っていた。 なにより、事故の寸前まで漁船員たちに危機感はなく、彼らは束の間の休息を楽しんでいた。 周辺には僚船が複数いたにもかかわらず、この船――第58寿和丸――だけが転覆し、沈んだのだった。 生存者の証言によれば、 船から投げ出された彼らは、船から流出したと思われる油まみれの海を無我夢中で泳ぎ、九死に一生を得た。 ところが、事故から3年もたって公表された調査報告書では、船から漏れ出たとされる油はごく少量とされ、 船員の杜撰な管理と当日偶然に発生した「大波」とによって船は転覆・沈没したと決めつけられたのだった。 「二度の衝撃を感じた」という生存者たちの証言も考慮されることはなく、 5000メートル以上の深海に沈んだ船の調査も早々に実現への道が閉ざされた。 こうして、真相究明を求める残された関係者の期待も空しく、事件は「未解決」のまま時が流れた。 なぜ、沈みようがない状況下で悲劇は起こったのか。 調査報告書はなぜ、生存者の声を無視した形で公表されたのか。 ふとしたことから、この忘れ去られた事件について知った、 一人のジャーナリストが、ゆっくり時間をかけて調べていくうちに、 「点」と「点」が、少しずつつながっていく。 そして、事件の全体像が少しずつ明らかになっていく。 彼女が描く「驚愕の真相」とは、はたして・・・・・・。
  • Hマートで泣きながら
    4.7
    「Hマート」は、アジアの食材を専門に扱うアメリカのスーパーマーケット。人々が「故郷のかけら」や「自分のかけら」を探しにくるところ。韓国人の母とアメリカ人の父のあいだに生まれたザウナーは、アイデンティティに揺れる十代のときに音楽活動にのめりこみ、猛反対する母親とは険悪な関係に。それから十年、やっとわだかまりがとけかかったころ、母親の病気が発覚。辛い闘病生活の末に母は亡くなってしまう。喪失感から立ち直れず、途方にくれていた彼女を癒してくれたのは、セラピーでも旅行でもなく――韓国料理だった。ミュージシャンとしても活躍するミシェル・ザウナー(ジャパニーズ・ブレックファスト)のメモワール。
  • 震災バブルの怪物たち――原発30キロの境界線で今も続く金と欲をめぐる攻防戦
    3.0
    原発30キロの境界線で、今も続く金と欲をめぐる攻防戦 被災地は平常を取り戻し、着々と復興に向かっているように見えるが、 しかし今、新たな問題が発生している。 復興マネーという大金が流れ込んだことによる、被災者間の格差と争いだ。 中でも特に問題なのが東京電力による原発事故の賠償金である。 東電の賠償金の対象者は、 原発~20キロ圏内と20キロ超~30キロ圏内の住民だけで、 この30キロラインからわずかでも外に出れば一切、支払われないことになる。 さらには、賠償金が平均的な4人世帯で約6300万~1億円超という 莫大な金額であることも事態を難しくしている。 境界線の内側と外側とで 「もらった者」と「もらい損なった者」の小競り合いが始まるのだ——。 本書では、 被災地における涙と感動とは別の側面の、莫大で上限の無い震災マネーにより、 己の貪欲の犠牲者となる住民の有様を包み隠さず伝えて行く。 復興の一端を担う被災地の住宅メーカーに勤務していた著者の 「どちらもお客様である」という立場から、 中立な視点で現在の問題を伝えるルポである。 ■目次 ●1 ようこそ東北のハワイへ ・線量の高い方へ高い方へと追いかける様に避難 ・東京・地元のマスコミがいち早く姿を消す ・「避難区域」と「自主避難区域」の扱いの違い ほか ●2 家屋損壊で大儲け ・ブルーシートを屋根にかけるだけで30万円 ! ・「生活再建支援金」受給の為、自分で自分の家を破壊し始める者も ・「加算支援金」パクリの手口。新築物件を建てることにし、後から解約すれば ・『災害復興住宅融資』の審査は甘々 ほか ●3 東電社員、秘密のお買物 ・原発事故の加害者・東電社員も賠償金の対象に ・加害者と被害者がご近所様になってしまう ・いわき市に家を買うと賠償金が打ち切られる!? ・テレビではボーナスカットと報道されていたが …… ●4 原発事故による不動産バブル ・農地を高値で売るなら今がチャンス ! ・家族間で骨肉の争いも。不動産賠償に絡んだ相続問題 ・億の通帳をチラ付かせる避難者と、10万円の手付けが用意できない被災者 ・バブル全盛時を凌ぐ、いわき市の地価上昇率 ・不動産の買付けはほとんどオークションと同じ ほか ●5 賠償金 ……ご利用は計画的に ●6 交渉とタカリは紙一重 ●7 被災地の噂 ■著者 屋敷康蔵 國學院大学卒業。1995年から大手消費者金融で10年間、 不動産担保ローンの貸付けと回収業務に携わるも、法改正により廃業に追い込まれ退職。 2005年より不動産業界に転身し、アパート・マンションや土地活用を行う会社で業務をこなす。 2010年代にローコストを売りにする大手住宅メーカーに転職、 いわき市内の営業所で働く住宅販売の営業マンとなる。 東日本大震災以降は、多くの被災者に住宅を販売した。 その後、同社を退職。現在は、自宅のリフォームや修繕をメインに扱う会社に勤務している。 著者ブログ:サラリーマン地獄絵巻 http://yy0615yy.blog.fc2.com/
  • 2冊のだいすきノート~32歳、がんで旅立ったママが、4歳の双子に残した笑顔と言葉~
    4.3
    「4歳の娘たちに、 私の死をどう伝えたらいいですか?」。みどりさん、32歳。病名はスキルス胃がん。ステージ4。双子の娘はまだ4歳。がんと診断され、最期を迎えるまでに、母親と家族は、何をどう選択したのか。何に悩み、どう生きたのか。そして、母親が娘たちに残した2冊のノートには、何が書かれていたのか。朝日新聞記者が緻密な取材で明らかにする、患者、家族、医療者の物語。朝日新聞「患者を生きる」で話題に!
  • 百万本のバラ物語
    4.3
    「百万本のバラ」を作った人たちの運命、どこかでこの歌をうたっているはずの人の今――果てしない世界の放浪者のように、とぼとぼと生き続けているこの歌を改めて見つめてみると、そこには大きな歴史に翻弄されようとも、なんとか生きてきた一人一人の物語があった。ロシアと周辺国、そして加藤登紀子が生まれた満州(中国東北部)のハルビン。そこに生きる人、そこを追われた人たちとの出会いを、自身の歌と人生とともにつづる。
  • いまも談志の夢をみる~落語立川流、家元と顧問の五十年~
    4.0
    芸にかける情熱、名だたる落語家を輩出した師匠としての側面、談志亡きあと変容していく立川流への憂い……。「家元(談志)が生きていたらどんな批評をするだろう」。落語好きの青年として出会い、不世出の名人・立川談志に請われ、立川流の顧問を務め、談志亡きあとの立川流と落語会を見つめる、渾身の回顧録。
  • 文学は予言する(新潮選書)
    4.6
    トランプ政権誕生で再びブームとなったディストピア小説、ギリシャ神話から18世紀の「少女小説」まで共通する性加害の構造、英語一強主義を揺るがす最新の翻訳論――カズオ・イシグロ、アトウッドから村田沙耶香、多和田葉子まで、危機の時代を映し出す世界文学の最前線を、数々の名作を手がける翻訳家が読み解く。
  • シュリーマンと八王子:「シルクのまち」に魅せられて
    -
    トロイアの遺跡を発見したシュリーマンは、なんと東京・八王子の魅力を世界に紹介していた! シュリーマンを知りたい人、八王子を愛する人に贈る一書。シュリーマンの生涯と語学学習法を紹介するとともに、シュリーマンの直筆日記から八王子訪問の記録を本邦初全訳。幕末の八王子の絹産業を解説し、「シュリーマンで八王子まちおこし──桑都プロジェクト」の取り組みも公開する。 《推薦・読売新聞特別編集委員 橋本五郎》 「本書は(シュリーマン著)『清国・日本』の描く八王子を紹介してくれているだけではありません。その元となった詳細・膨大なシュリーマンの日記を本邦初訳で、シュリーマンから見た八王子を再現しているのです。幕末から明治にかけて、生糸は国の近代化を支える重要な産業であり、八王子はその集散地で輸出拠点だったこともわかります。」
  • もしも今日、あなたの大切な人が亡くなったとしたら
    -
    お見送りの場であるお葬式は、故人の人生の締めくくりの場になるだけでなく、故人と関わりのあった人たちにも深く影響を与えるものになる、と安部氏は言います。故人への感謝の気持ちが深まり、遺された家族の絆が強まり、憎み合っていた関係が修復する――。お見送りの場で起きた感動的なエピソードは、参列者の心に幸せな記憶を作り上げ、思い出すたびに温かい気持ちになります。特定の葬儀社には所属せず、俯瞰した視点で数多くの「葬儀の現場」を見てきた葬祭コーディネーターが、強く印象に残る事例を紹介。その具体例の数々は読者の心を動かし、自分や家族、大切な人の見送り方を考えたくなります。
  • シチリアの奇跡―マフィアからエシカルへ―(新潮新書)
    4.0
    映画『ゴッドファーザー』が象徴する〝マフィアの島〟が、今やオーガニックとエシカル(倫理的)消費の最先端へ――みかじめ料不払い運動に反マフィア観光ツアー、有名ピザ屋が恐喝者を取り押さえ、押収された土地は人気の有機ワイン農場に姿を変えた――『スローフードな人生!』の著者が10年以上の現地取材で伝える、諦めない人々のしなやかな闘いのドキュメント。新しい地域おこしはイタリア発、シチリアに学べ!
  • 誰が農業を殺すのか(新潮新書)
    4.0
    日本の農政は「弱者である農業と農家は保護すべき」という観念に凝り固まっており、産業として独り立ちさせようという発想が全くない。農家の減少は悪いことではない。数が減れば「やる気のある農家」が農地を持つことになって、生産性は上がるのだ。一方で、あまりにも内向きで国際的な趨勢についていけない対応が理由で、米価が中国の先物市場で決まってしまう未来も見えてきた。農業ジャーナリストが返り血覚悟で記した「農政の大罪」。
  • 寿命ハック―死なない細胞、老いない身体―(新潮新書)
    4.6
    近年、「老化は治療可能な病気」とみなす研究者は多く、アンチエイジングから不死に至るまで研究は隆盛を極める。実際、自然界には四〇〇年近く生きるサメや、根系が一万四〇〇〇年以上生き続ける樹木、果ては若返るクラゲも存在する。永年の夢だったはずの「不老不死」は今、いったいどこまで実現可能になっているのか。研究の最先端と未来を、ユーモアを交えて分かりやすく解説。実践的アドバイスも紹介する。
  • 小説作法の奥義
    4.0
    小説が躍動する登場人物命名法、読者を満足させる〈九合目の理論〉、書き出しとタイトルのパターンとコツ、本を持たない蔵書術――短篇の名手にして古典名作案内「知っていますか」シリーズの著者が、来し方を振り返りつつ、培ってきた実践的テクニックとアイデアを大公開。創作を志す人々必読の知的興奮に満ちた全10章!
  • WILDERNESS AND RISK 荒ぶる自然と人間をめぐる10のエピソード
    3.4
    富と名声を求め、ビルの高さの大波に乗るサーファー。 火星の生命の謎を解くために、北米大陸でもっとも深い洞窟に潜るNASAの研究者。 生活のために命をかけてエベレストに登り、外国人が使う酸素ボンベを運ぶシェルパたち。 本能に突き動かされるままに、70歳近くになっても未踏ルートに挑みつづける老登山家……。 それぞれの理由を胸に、極限の自然に挑む人間たち。 荒ぶる自然と対峙したとき、彼らは何を考え、どう行動するのか? そして人間と自然の関係は、時代とともにどのように変わってきたのか? 『空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 』や『荒野へ』の著作で知られる、アメリカの人気ジャーナリスト、ジョン・クラカワーの、自然と人をめぐる10のエピソードを収録したエッセイ集。 ■内容 イントロダクション 第1話 マーク・フー、最後の波 第2話 火山の麓で暮らすということ 第3話 エベレストにおける死と怒り 第4話 火星への降下 第5話 転落のあとで 第6話 北極圏の扉 第7話 愛が彼らを殺した 第8話 穢れのない、光に満ちた場所 第9話 フレッド・ベッキーいまだ荒ぶる 第10話 苦しみを抱きしめて ■著者について 著 ジョン・クラカワー 1954年生まれ。シアトル在住のアウトドアライター、ジャーナリスト。 元登山家の経験を活かし、アウトドア関連のルポルタージュを中心に複数の著書を発表している。 巧みな構成と情感のある文章には定評があり、日本にも固定ファンを持つ。 ノンフィクション作家の角幡唯介も、もっとも影響を受けた作家としてクラカワーの名を挙げている。 翻訳 井上 大剛(いのうえ・ひろたか) 翻訳会社、出版社勤務を経て独立。 訳書に『インダストリーX.0』(日経BP) 『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』(共訳、KADOKAWA) 『初心にかえる入門書』(パンローリング) 『世界でいちばん高い山 世界でいちばん深い海』(パイインターナショナル)など。
  • 就職先は海上自衛隊 女性「士官候補生」誕生
    4.0
    『早乙女碧シリーズ』著者の原点となるノンフィクション! 普通の女子大生が自衛官になったら? 元虚弱児童にしてカナヅチ、小説家志望のおっとり女子大生が、純白の制服に惹かれて海自幹部候補生に……。女性自衛官として史上初めて遠洋練習航海に参加した著者が実体験を綴る!<br. 一般大学を卒業、ひょんなことから海上自衛隊幹部候補生学校に入った文系女子。そこで待っていたのは、旧海軍兵学校の伝統を受け継ぐ厳しいしつけ教育、短艇訓練、八マイル遠泳……男女の区別一切なしのハードな日々。女性自衛官として初めて遠泳練習航海に参加、艦艇勤務も経験した著者が士官のタマゴ時代を描く。
  • アントニオ猪木 闘魂の遺伝子
    3.0
    【*本書は2012年12月刊『新日本プロレス12人の怪人』(文春新書)をもとに新章を加え、再編集した決定版です。】 アントニオ猪木がついに亡くなった――。この不世出のプロレスラーが50年前に旗揚げした新日本プロレスは、キラ星のごとくスーパースターを輩出してきた。藤波辰爾、長州力、前田日明、藤原喜明、タイガーマスク、アンドレ・ザ・ジャイアント、タイガー・ジェット・シン、橋本真也、棚橋弘至……。プロレス取材60年の著者が秘話で綴る「闘魂伝承」。『新日本プロレス 12人の怪人』の増補改訂版。 第1章 アントニオ猪木 プロレスの妖怪 第2章 藤波辰爾 巨大な壁に挑んだ一番弟子 第3章 山本小鉄 道場と酒を愛した鬼軍曹 第4章 長州力 「猪木超え」を果たした反骨心 第5章 前田日明 3人の鬼が生んだ格闘王 第6章 藤原喜明 ガンになっても戦う関節技の鬼 第7章 タイガーマスク 二度と現れない天才 第8章 キラー・カーン 米国マット界を席巻した大型ヒール 第9章 アンドレ・ザ・ジャイアント ド迫力の人間山脈 第10章 タイガー・ジェット・シン 悪を商売にしたインドの狂虎 第11章 橋本真也 太く短く生きた破壊王 第12章 棚橋弘至 ビジュアルな異能派レスラー
  • アイスダンスを踊る
    4.0
    日本と世界のアイスダンス界。その現在地。 2020年に高橋大輔が転向して以来、フィギュアスケートのなかでもアイスダンスという競技に光が当たり始めた。 アイスダンスは「氷上の社交ダンス」とも呼ばれるが、世界的にはシングル競技と同じくらいの人気を得ている。 練習拠点の少なさやカップル競技ならではの難しさなど、アイスダンスをめぐる状況は厳しいものの、日本のアイスダンサーたちの試行錯誤と挑戦のうえに現在の道がある。 五輪出場を果たした歴代の日本の選手たちの証言はもちろん、世界で絶賛された名プログラム解説、日本と世界のアイスダンス界の実情や問題点を細やかに描く!
  • 母という呪縛 娘という牢獄
    4.4
    深夜3時42分。母を殺した娘は、ツイッターに、 「モンスターを倒した。これで一安心だ。」 と投稿した。18文字の投稿は、その意味するところを誰にも悟られないまま、放置されていた。 2018年3月10日、土曜日の昼下がり。 滋賀県、琵琶湖の南側の野洲川南流河川敷で、両手、両足、頭部のない、体幹部だけの人の遺体が発見された。遺体は激しく腐敗して悪臭を放っており、多数のトンビが群がっているところを、通りかかった住民が目に止めたのである。 滋賀県警守山署が身元の特定にあたったが、遺体の損傷が激しく、捜査は難航した。 周辺の聞き込みを進めるうち、最近になってその姿が見えなくなっている女性がいることが判明し、家族とのDNA鑑定から、ようやく身元が判明した――。 髙崎妙子、58歳。 遺体が発見された河川敷から徒歩数分の一軒家に暮らす女性だった。夫とは20年以上前に別居し、長年にわたって31歳の娘・あかりと二人暮らしだった。 さらに異様なことも判明した。 娘のあかりは幼少期から学業優秀で中高一貫の進学校に通っていたが、母・妙子に超難関の国立大医学部への進学を強要され、なんと9年にわたって浪人生活を送っていたのだ。 結局あかりは医学部には合格せず、看護学科に進学し、4月から看護師となっていた。母・妙子の姿は1月ころから近隣のスーパーやクリーニング店でも目撃されなくなり、あかりは「母は別のところにいます」などと不審な供述をしていた。 6月5日、守山署はあかりを死体遺棄容疑で逮捕する。その後、死体損壊、さらに殺人容疑で逮捕・起訴に踏み切った。 一審の大津地裁ではあくまで殺人を否認していたあかりだが、二審の大阪高裁に陳述書を提出し、一転して自らの犯行を認める。 母と娘――20代中盤まで、風呂にも一緒に入るほど濃密な関係だった二人の間に、何があったのか。 公判を取材しつづけた女性記者が、拘置所のあかりと面会を重ね、刑務所移送後も膨大な量の往復書簡を交わすことによって紡ぎだす真実の物語。 獄中であかりは、長年別居していた父の手厚いサポートを受け、多くの「母」や同囚との対話を重ねた。そのことが、あかりに多くの気づきをもたらした。 一審で無表情のまま尋問を受けたあかりは、二審の被告人尋問で、こらえきれず大粒の涙をこぼした――。 気鋭の女性記者が、殺人事件の背景にある母娘の相克に迫った第一級のノンフィクション。
  • 新聞は偉そうに嘘をつく―変見自在セレクション―
    4.0
    茶番劇と化した記者会見。民主主義に反してでも自らの利益を守ろうとする二枚舌。事実を隠蔽し、美談をでっち上げるこの業界には倫理規定が必要だ。凶弾に倒れた元首相への下衆の勘繰りから「性教育」の歪め方、記者の指詰め伝説まで。20年間、1000回超の名物連載から、厳選した30本で新聞が隠す欺瞞を暴く!!
  • たべよう たべよう めしあがれ 大きなかぶ農園の食卓の記録(ローカルブックス長沼)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ローカルブックスは、誰もが楽しく本をつくるプロジェクトです。 今回のローカルブックスは、長沼で自然に寄り添いながら作物を作り、各地のおいしい農産物の販売を行っている「大きなかぶ農園」の食卓が舞台です。 この農園の柱の1人である永野ひわさんの元を度々訪ねていた、札幌在住のうえすぎちえさんが、今から13年前に、ひわさんが作るごはんを写真に収め、そのとき感じた物事をスケッチブックに記録しました。 ひわさんのごはんを食べると「心と体が喜ぶ」とちえさんは語ります。そして、その食卓は、人との縁をつなぎ、さまざまなサプライズを生み出していきました。 読者のみなさんと、ともに食卓を囲むような気持ちでこの本をお届けしたいと思います。ページの中に、みなさんの心を弾ませるような、そんなきっかけが見つかればうれしいです。
  • 女性が人生を変えるとき
    3.0
    女性の地位向上・自己イメージの変革が世界全体をよくすることにつながるという考えのもと、活動を続ける世界最大の慈善団体ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長、メリンダ・フレンチ・ゲイツ。「全ての壁は、扉なのだ」とメッセージを発信し、世界各地をめぐるなかで出会った、人生を変え、文化を変えていく女性たちの物語と、20年間の活動のなかで学んだ未来のつくり方を本書で明かす。(『いま、翔び立つとき~女性をエンパワーすれば世界が変わる~』改題)
  • もう一度読みたいあの記事あのエッセイ 文藝春秋 昭和・平成・令和 傑作選(文春ムック)
    4.0
    菊池寛が月刊「文藝春秋」を創刊したのは1923年1月。以来100年、同誌が送り出してきた数多の記事の中から、皇室、政治経済、文化芸能……時代を超えた珠玉記事を選び抜きました。この1冊こそが、昭和・平成・令和の世を映し出す鏡です。 目次より 天皇陛下大いに笑う……辰野隆、徳川夢聲、サトウ・ハチロー 日曜日の食卓にて……白洲次郎 わが日本一の借金王時代……松下幸之助 田中角栄研究 その金脈と人脈……立花隆 犠牲(サクリファイス)……柳田邦男 明日は明日の風が吹く……石原裕次郎 妻と私……江藤淳 最期の手記……高倉健 ほか、全15本を収録
  • 国商 最後のフィクサー葛西敬之
    3.9
    日本の政界、財界、霞が関、マスメディア、鉄道業界すべてを騒然とさせる、今年最後にして最大の話題作! 国鉄分割民営化で革マルと手を組み、右派・日本会議の黒幕として安倍晋三を裏で操ったJR東海「総帥」の実像。 日本最大級の広告主ゆえに、これまでテレビ新聞はもちろん、文春砲を含む週刊誌ですら取り上げることができなかった「タブー」の扉がいま開く。 ◆本文より ときに葛西は安倍から内閣の主要閣僚や官僚人事の相談を受け、アドバイスしてきた。 葛西の悲願だった超電導リニアの実現は、安倍政権の経済政策アベノミクスにおける成長戦略の目玉と位置付けられた。 そして葛西と政権との蜜月は、安倍のあとを引き継いで首相に就いた菅義偉にも受け継がれる。 この10年のあいだ、葛西と安倍の二人は日本の中心にいて、国政を動かしてきた。 ◆目次(抜粋) 序章 国策づくり 官僚と通じ合い政策を動かす/靖国神社総代と日本会議中央委員という役割 第一章 鉄道人生の原点 「マル生闘争」の末の経営危機/国鉄改革の狙いは国労潰し 第二章 国鉄改革三人組それぞれの闘い 長男・井手への対抗心/瀬島龍三の影/マスコミリークという奇策 第三章 「革マル」松崎明との蜜月時代 井手は信用していなかった/改革三人組の相克/流出した「JR東日本幹部発言メモ」 第四章 動労切り 鉄パイプ全身殴打事件/「葛西、君と闘う」/ばら撒かれた「不倫写真」/頼った警察・検察とのパイプ 第五章 ドル箱「東海道新幹線」の飛躍 新幹線保有機構を解体した「火砕流」/品川駅開業の舞台裏/名古屋の葛西では満足できない 第六章 安倍政権に送り込んだ「官邸官僚」たち 岸田官邸の「葛西人事」/池の平温泉スキー場の「秘密謀議」 第七章 首相官邸と通じたメディア支配 安倍総理実現を目指した「四季の会」/NHKの「国営化」を目論んだ菅義偉 第八章 美しい国づくりを目指した国家観 杉田官房副長官誕生の裏事情/覆された「板野退任」の人事案/経営委員会で何が起きたのか 第九章 リニア新幹線実現への執念 政治問題化したリニア建設計画/安倍政権時代に決まった「3兆円財政投融資」 第十章 「最後の夢」リニア計画に垂れ込める暗雲 JR東海の高飛車な態度に地元住民が激怒/リニアが国民にもたらすメリットは何か? 第十一章 覚悟の死 リニア計画の「コペ転」/「リニア研究会」という名の利権 終章 国益とビジネスの結合 安倍晋三への遺言/大間違いだった分割民営化/日本を動かしてきた二人の死
  • イブン・バットゥータの世界大旅行
    4.0
    広大なイスラーム世界を生涯かけて遍歴した男がいた。波瀾万丈の旅と14世紀世界のダイナミズムを『大旅行記』完訳者が描き出す。
  • 「ありがとう」 上皇后・美智子さま“感謝のお気持ち” ~なぜ美智子さまのお言葉は胸に響くのか~
    -
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 取材メモと秘蔵写真で綴る美智子さまの歩み。 コロナ禍でささくれ立った心、不安や苦悩に苛まれた心に、常に寄り添い、触れ合い、包み込みながら、多くの国民に勇気や希望を与えてきた上皇后・美智子さま。 2022年10月20日に米寿(88歳)を迎えられた美智子さまの88年をふりかえりながら、「なぜ美智子さまのお言葉は人々の胸に響くのか?」をテーマに、30年以上皇室記者として取材を続けてきた著者による取材メモ(秘蔵エピソード)と、皇室担当カメラマンによる厳選写真とともに綴る、上皇后・美智子さま「温もりのお言葉と写真」集。 ※この作品はカラーが含まれます。
  • マンガ大戦争 1945-1980
    値引きあり
    -
    マンガが熱かった時代を、圧倒的なデータで再現!――全創刊誌を解析、初公開の秘話で「あのマンガの裏話」も分かる! 1947年『新寶島』(酒井七馬・手塚治虫)刊行。 1959年「マガジン」「サンデー」同日創刊。 1962年『おそ松くん』(赤塚不二夫)に「シェー!」登場。 1965年『W3』(手塚治虫)、「マガジン」から「サンデー」に移籍。 1968年「ジャンプ」創刊号に『ハレンチ学園』(永井豪)掲載。 1977年「チャンピオン」部数200万部へ――。 ●内記稔夫氏(現代マンガ図書館館長)推薦! 「本書は、戦後の少年雑誌黎明期から青年ヤング誌の創刊が盛んになった80年代あたりまでの、いわゆるマンガ誌の興亡とライバル誌同士の熾烈な攻防戦を克明に暴いているあたりが面白く読める。特に創刊時や転換期の掲載作品を細かく分析し、既存のマンガ資料の間違いも正すなど正確を期している点や、マンガのメディア展開にも触れていて、マンガ研究の参考資料としても大いに役立つ教科書と言っても好い、幸森軍也氏の労作である」 【著者略歴】 幸森軍也(こうもりいくや) 作家、株式会社ダイナミックプロダクション出版企画部部長。 1961年兵庫県生まれ。関西大学商学部卒業。 1989年株式会社ダイナミックプロダクションに入社。1992年『げんまん』(野性時代/角川書店)で作家デビュー。数多くのコミック著作権関連訴訟の陣頭に立つ。現在、専修大学文学部で日本文化研究の講座を担当。 著書に『そして、またひとり…』『あなたの待つ場所』(角川書店)、『パソコンOL養成講座』(扶桑社)、『ゼウス』(徳間書店)、『日語読本試行版 好朋友』1~5(大連教育学院)ほか。 日本マンガ学会、著作権法学会会員。
  • 歴史に埋もれた凄い日本人 【普照上人、木喰応其、亀井茲矩、石出帯刀、酒井了恒、樋口季一郎】30分で読めるシリーズ
    -
    さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)) 【書籍説明】 ずっと天気痛に悩まされていた私は、嵐が近づくと首から肩への張りがあって血圧も高めで頭痛が酷く、何も手が付けられない有様が続きます。 こんな時私はもっぱら現実逃避を試みたりしています。 その方法の一つは、歴史上の人物伝を読み漁って、その登場人物に思いを馳せるというものです。 ネバーエンディングストーリーの主人公のような時間を過ごすと、本の中の偉人たちとは、もう何年も前からの友人だったような親しみを感じ、彼らが独りでに話し始めるといった感覚になることもあったりして、こうなればもう天気痛も薄れてきます。 この原稿を書いている時もそうでした。 吐き気がしそうなほど低気圧に押さえつけられた首根っこが痛くなったので、夜中に飛び起きてパソコンに噛り付いていました。 そう言った訳で、本書は私自身への処方箋のような話になっています。 私と同じような悩みを持っている人がいれば、ぜひ読んでみて下さい。 嫌な気分を忘れて、少しは気分が晴れると信じています。 尚、作中の人物や団体はフィクションです。 歴史上の人物は実在ですが、台詞や表現は著者の創作によるものです。 あしからずご了承ください。 【目次】 よって件の如く 普照上人 名僧鑑真を日本に連れ帰った不屈のヘッドハンター 木喰応其 高野山を焼き討ちから救った戦国最強のネゴシエーター 亀井琉球守茲矩 「我が馬の足跡を掘れ!」用水路を開発したユニークな戦国の名君 石出帯刀 極悪囚人を全員解放?人としての牢屋奉行の「決断」とは 酒井了恒 東北最強の至誠のイケメン剣士「鬼玄播」は庄内の宝 工藤俊作 危険を顧みず敵兵を救助した「武士道精神」 樋口季一郎 多くのユダヤ人の命を救った「もう一人の日本のシンドラー」 人として生きるということ 【著者紹介】 睦月十三(ムツキジュウゾウ) 障がい者支援事業に35年携わり、相談支援や地域生活移行支援事業などに関わる。 60歳の定年退職を機にフリーライターとしてインフルエンサーの記事執筆などを手掛けている。 2022年処女作「アノコロノボクヘ」を上梓。今作が2作目である。趣味は仏像鑑賞、写真撮影、絵画、手工芸など。サザナミインコを飼っている。
  • 歌舞伎町と貧困女子
    3.7
    ベストセラー『東京貧困女子。』『悪魔の傾聴』などで話題のノンフィクションライター・中村淳彦、最新作! 誰も書かない歌舞伎町「セックスとカネ」のタブー 「トー横キッズ」「地下アイドル」「ホス狂い」「街娼」―― 激変する“東洋一の繁華街”、最新ディープルポ! コロナ禍の危機的状況から復活した歌舞伎町、最新ルポ! 「トー横キッズ」「地下アイドル」「ホス狂い」「街娼」「風俗嬢」「外国人売春婦」「ヤクザの妻」――貧困女子たちの生態を追い続けてきた著者が、東洋一の繁華街の裏側と貧困女子たちのリアルを明らかにする。
  • 稲盛和夫伝 利他の心を永久に
    5.0
    ど真剣に生きてみろ。君の思いは必ず実現する! 日本が世界に誇る名経営者・稲盛和夫。本書は、幼少期、若手社員時代から京セラ創業、JAL再生まで、稲盛氏本人へのロングインタビューと膨大な資料の綿密な考証を元に、その稀有な生涯を丁寧に綴った傑作評伝です。京セラの経営思想が生まれた背景やエピソードを、日本経済が活況を呈していた時代の風景とともに、迫真の臨場感をもって描き出します。「フィロソフィ」「アメーバ経営」の原点はここにある! 『思い邪なし 京セラ創業者 稲盛和夫』を改題して文庫化。(本書の構成)●序章 誓いの血判状 ●第一章 勝ちに見放されたガキ大将 ●第二章 ファインセラミックスとの出会い ●第三章 世界の京セラへ ●第四章 第二電電への挑戦 ●第五章 奇跡のJAL再生 ●第六章 利他の心を永久に 「この社会で、中小企業のオーナーほど“ど真剣”に経営と向き合っている人たちもいないだろう。彼らは本物を見抜く。彼らに一時の流行の経営指南書など無用である。稲盛の経営哲学に普遍性と実用性があり、実体験に基づいた説得力があるからこそ、彼らは心惹かれるのだ」(本書「あとがき」より)
  • 未中年
    -
    「ひとつ屋根の下」「未成年」「聖者の行進」など、90年代を代表するドラマに数多く出演し、またフェミ男ブームで若者のカリスマとして一世風靡した俳優・いしだ壱成。しかし、00年代以降は逮捕、事務所解雇などの不祥事によりメディアからその姿を消し、かつての栄光から転落した。  本書では、その数奇な生い立ちに始まり、父である石田純一との関係性、俳優デビュー秘話、当時噂されていた芸能人たちとの派手な夜遊びなど、本人自らが赤裸々に書いた。そして俳優人生を大きく狂わせた鬱病と大麻事件の真相とは。人生半ばに差し掛かり、自らの半生を包み隠さず綴った1冊。 はじめに 第1章 ・一人ぼっちの部屋 ・僕の生い立ち ・いじめられっ子 ・性的いたずら ・お父さんがいない ・母と祖母の喧嘩 ・母と僕にまつわる本音 ・屋久島への移住 ・電気も水道もない生活 ・自給自足 ・サヤニシンだった母 ・転校生 ・新居の崩壊 ・八ヶ岳へ引っ越し ・離婚、練馬区へ ・「フリースクールに行きたい」 ・引きこもり生活 ・ついに海外留学へ ・コロワルスクールでの日々 ・もっと世界を見てみたい 第2章 ・父との邂逅・ ・隠し子騒動 ・雲隠れ生活 ・2世タレントバンド ・さんざんだったドラマデビュー ・『放課後』 ・「調子に乗るなよ」 ・『ひとつ屋根の下』 ・武田真治くんとクラブ遊び ・THE BIG BAND!! ・フェミ男誕生秘話 ・『未成年』① ・『未成年』② ・『未成年』③ ・野島伸司さんについて ・突然の不調 第3章 ・僕のギャラが使われている? ・疑惑は確信へ ・相談相手がいない ・「いしだ壱成」への義務感 ・自暴自棄 ・大麻を始めたワケ ・切っても切れない関係に ・逮捕された日 ・逮捕のニュースが流れる ・3ヵ月間の拘置所生活 ・芸能界に戻りたい ・謹慎~リカバリー生活 第4章 ・憧れのDJデビュー ・俳優業復活、しかし ・事務所解雇、再び ・石川県に移住 ・事実上の芸能界引退 ・仕事が見つからない ・「ケンちゃんみたいになっちゃった」 ・『ひとつ屋根の下2』の鬱 ・困窮、そして ・双極性障害 ・鬱の治療とコントロール ・僕はHSP 第5章 ・ずっと欲しかったもの ・3度の結婚について ・妻と娘 ・大麻との関係 ・鬱とともに ・俳優業復活について ・最近の仕事について ・父と母 ・未来 おわりに 【著者プロフィール】 いしだ壱成(イシダ イッセイ) 1974年12月7日生まれ。92年俳優デビュー。代表作に『未成年』、『ひとつ屋根の下』、『聖者の行進』『リップスティック』などのドラマ多数。ほか映画、舞台まで幅広く活躍し、2011年には中国の大河ドラマにも出演。現在は俳優業のほか、YouTubeなど幅広いジャンルで活動
  • 人生、しばしばホームレス
    -
    人間、何があろうと、どこでも生きていける! 大阪西成の貧困譚。ホームレス・かっちゃんの人生の日々をモノローグでまとめている。 かっちゃんは子供のときから、継続することが苦手、学習塾経営の父親から進学などで何かと便宜をうけるが、ことごとく失敗。家出して西成にたどり着き、日雇い労働と遊んでいる日々と生活保護受給を繰り返している。 西成には、手配師、不動産屋、大家、シェルターが入り乱れた生きるための独自のインフラがあり、貧困の人々が生きていける。人間、どこだって生きていけるを実感してしまう本。
  • 批判覚悟のリーダーシップ 日本サッカー協会会長秘録
    -
    リーダーは傷だらけで孤独。毎日ストレスが続く会長職を誰がやるのか? だからこそ、批判されてもブレない「芯」と明確な「ゴールイメージ」が必要だ ――2016年から3期にわたり日本サッカー協会会長を務める著者は、世界基準をめざして数々の改革を断行。日本代表監督の交代、福島県Jヴィレッジの原発事故対応、日本オリンピック協会副会長として携わったパンデミック下の五輪開催、コロナ禍の経済危機……。嫌われる覚悟で臨んだ数々の修羅場の舞台裏を、いま初めて明かす。また、著者が薫陶を受けた名指揮官(クラマー、ギャラント、オシム、ベンゲル、川淵三郎、岡田武史、佐々木則夫、西野朗、森保一ら)に学び、本物のリーダー像を探究。危機を突破して「ゴール」を決められる力とは何か? 数々の逆境を突破してきた末に、たどりついた境地。
  • 最後の無頼派作家 梶山季之
    -
    昭和の天才作家。初めて明かされる凄い生涯。 大下英治氏が師と仰ぐ梶山季之の人間と作品を描いた長編書き下ろし。多数の関係者にインタビュー、文字通り渾身の作品であったが、ある事情により出版にいたらなかった未発表作品(未亡人が原稿をみて出版に難色)。 梶山季之は1930年(昭和5年)朝鮮京城(ソウル)に生まれ、45歳で夭折。波乱万丈、破天荒、文字通りの無頼派作家。早書き超多作で、所得番付(作家)で松本清張、司馬遼太郎を押さえて一位になったこともある。
  • 連合赤軍の時代
    -
    あれから50年…「連合赤軍事件」に関する多面的検証の書。 1971年から772年にかけて全国にその名を轟かせた集団が存在した。 その名は「連合赤軍」。 本書は、連合赤軍が引き起こした一連の事件および「連合赤軍事件」が 勃発するに至った当時の時代背景を踏まえ、事件の真相を明らかにしようと 試みたものである。 著者は執筆にあたって事実のみをベースに検証・考察する。そのために、 当事者への取材をできる限り行い、当事者が書いた文献を丹念に読んだ。 これら当事者とはもちろん事件を起こした犯人、つまりは連合赤軍のメンバー で本書での主役である。また、事件を取り締まった警察関係者、 マスコミ関係者も当事者に加えることもできる。それぞれの立場で関係者は 手記を残している。立場が違えば考え方・関わり方が違う。 本書では、それぞれの立場からの多角的多面的な視点を導入し、 事件の検証を試みた。 [目次] (1) 「この顔にピンときたら110番!」 (2) 発端――群馬県・榛名湖畔、妙義湖畔、籠沢、              軽井沢、レイクニュータウン (3) 連合赤軍前史――「過激派」「極左」と呼ばれた彼ら (4) 連合赤軍の時代 (5) 連合赤軍の成立から「自滅」――あさま山荘漂着まで (6) あさま山荘の内と外 (7) あさま山荘事件後――その後の連合赤軍 (8) 首謀者森恒夫とは (9) サブリーダ? 永田洋子の人間像 (10)連合赤軍に参加しなかった面々 (11)連合赤軍メンバー27名の身上調書 (12)革命と性 (13)私的考察的結論
  • 信仰の現代中国:心のよりどころを求める人びとの暮らし
    5.0
    宗教と伝統行事を通して見えてくる中国社会の姿 弾圧から緩和、引き締め、そして包摂へ―毛沢東以来、共産党支配下における政治と宗教の関係は常にある種の緊張状態にある。本書は、この緊張状態の根源にあるものを掘り起こし、信仰と伝統行事のあり方を通して中国社会のもう一つの姿を描いたノンフィクションである。 物質的な欲望と拝金主義にまみれ、もはや伝統的な信仰心など消えてしまったかのように見える中国社会だが、旧暦に基づく季節の行事や古くからのしきたりが今も脈々と息づいている。いくら繁栄しても何かが足りない―その何かを求めて多くの人びとが信仰や伝統行事に目を向け実践するありさまを描くため、著者は約一年半、こうした活動に携わる家族や団体などと行動をともにしてきた。各種の行事を観察し、ときには自ら瞑想法・呼吸法の講習会に参加する。登場するのは、妙峰山の参拝客を相手に香会を営む倪家、農村で道教の儀式や占いをする李家、地方都市で地下活動を続ける牧師など、さまざまなバックグラウンドを持つ人びとである。 本書は二十四節気に沿った章立てで、季節の移り変わりとともにストーリーが立体的に展開する仕組みとなっている。海外の主要紙誌が絶賛した傑作だ。
  • ルポ 副反応疑い死 ──ワクチン政策と薬害を問いなおす
    3.0
    新型コロナワクチン接種後の副反応疑い死亡報告は1900件に迫る。健康被害救済制度もあるが、驚くほど因果関係は認められない。厚労省と巨大製薬企業が築く壁。打ちひしがれる遺族、因果関係を示す主治医や解剖医、遺伝医学者、製薬メーカー、制度を仕切る厚労官僚などを綿密に取材。副反応と死の間の真実、制度の闇、構造的要因を白日の下にさらす。
  • 獄中の思索者 殺人犯が罪に向き合うとき
    -
    プロローグ  第一章 罪と罰について 殺人という罪に本質的な償いはない/弁護人との出会いが私を変えた 更生を期して量刑を軽くするのは誤り/一般市民が刑務所に入るということ 「一〇年、一五年はあっという間」/受刑者は内心で何を考えているか 本当の罰とは何かという模索/時間を剥奪されるということ 「天網恢恢疎にして漏らさず」という真理 第二章 運命について 運命とは変えられるものなのか/得意淡然、失意泰然という態度 自分の強運を信じていた/ヤクザ時代の修羅場/余命宣告から塀の中へ 事件と服役がなければ死んでいた/自分の力で左右できないことは考えない 自分が死刑にならなかった意味/天は自分に妥当な境遇を与えた 人生が終わるまで変えないこと/運命は常に人を試している 第三章 信仰について 日本人独特の宗教観/「神は私自身よりも私の内部にある」 自己修養のプロセスとしての信仰/高校時代に遭遇した霊的な体験 宗教は人間にとって諸刃の剣/刑務所と宗教 自分の罪は赦されたと嘯く極悪受刑者/宗教による安易な働きかけは百害あって一利なし 自分の生き方を貫徹した父への信奉/天と己は欺けない 第四章 父と子について ヤクザが恐れた在日一世の父/親といえども子より大人とは限らない 幼少から酒場で人を見る目を養った/自分を一度も叱らなかった母 「僕が大きくなったら、父さんを殺してやるからね」 常に自分が中心で疑問もなく生きた父/父は孫にも自分の思うがままを求めた 父と子のケミストリについて/加害者としての責任から息子との縁を切った 法廷で被害者遺族を怒鳴りつけた父/「長生きして、おまえの帰りを待つ」 桁外れの「親バカ」 第五章 労働について 高校を中退して就職/史上最速の出世/「資本主義の原動力は人々の羨望」 英会話教材のセールスで一二カ月連続日本一/「金貸しは金借りである」 金貸しのジレンマ/人が動くのは利益、感情、恐怖/自分の人格陶冶には無関心だった ヤクザの世界に足を入れる/単純で退屈な作業ほど、その人間を表わす 己の糧となるように働く 第六章 金銭について 専属運転手付きの「豆紳士」/一切の金を入れなくなった父 「経済的自由」を実感する道具/金銭を遣える自分を望んでいた 己の器量に合った消費しかしない/人がお金で豹変する時/俄成金が酒場でやること 「勤労の裏づけのない富は人間を誤る」/人を変えてしまう魔力 「金銭は肥料のようなもの」 第七章 自由について 社会にいれば自由か/「積極的自由」と「消極的自由」/塀の中のスケジュールと規律 偽りの自由に甘んじている受刑者/自由・不自由の概念が消えた/自由と不自由の境界 限定された中での自由もある エピローグ
  • 狂伝 佐藤泰志 無垢と修羅
    4.5
    佐藤泰志は村上春樹と同世代の作家。芥川賞に5度ノミネートされながら受賞できず、1990年に41歳で自死。しかし、2000年代後半になって再評価が進み、『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』『きみの鳥はうたえる』『草の響き』などが次々に文庫化され、また映画化されている。 高校生作家として脚光を浴びながら、その作家生活が挫折に満ちたものになったのはなぜか。そして、30年の時を経て、その文学が読者の心を摑むのはなぜか。近親者はもとより、小学校のクラスメイトから大学時代の同人誌仲間、泰志が一方的に思いを寄せた後の直木賞作家・藤堂志津子、ライバルの作家たち、文芸誌編集者らまで、あらゆる関係者に直接話を聞き、文学に希望があふれていた時代の光と影を再構築する。
  • 勝利は10%から積み上げる
    -
    囲碁界を牽引した張栩九段の勝負哲学。囲碁史上初の五冠(名人・十段・王座・天元・碁聖)達成の最強棋士が、ブレない考えかたを披露。AI全盛の現代にあっても揺るがない筋の通しかた。囲碁だけでなく、働きかた、生きかたの指針にも。
  • 歴史を読み解く城歩き
    4.0
    住まいの近くに必ずある、中・近世の城郭跡。自然に触れて心が豊かになり仕事への意欲もわく。いいことずくめの城歩き。歩けば武将たちの思いも見えてくる。全国の城びとを応援する著者による城歩き指南決定版。朝日新聞好評連載の書籍化。
  • ざっくりわかる 8コマ三国志
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 むずかしい内容を瞬時にざっくり理解できる「ざっくりわかる8コマ」シリーズ新刊登場。テーマは不朽のベストセラー「三国志演義」。腰を据えて読むにはちょっと長いとお嘆きの方、鬼才・ジェントルメン中村先生のまんがと渡邉義浩先生の解説で三国志演義のおもしろいポイントは全部つかめます。
  • 桜華 防衛大学校女子卒業生の戦い
    4.3
    日本を護る最前線に立つエリート女性自衛官を描いた傑作ノンフィクション 男社会の軍事組織に分け入って、結婚、出産、育児…様々な困難を抱えつつ「日本を護る」最前線に立つ9人の女性自衛官の格闘の記録。 幹部自衛官を育てる防衛大学校に初めて女性が入ってから今年でちょうど30年。あるものはイージス艦の艦長として部下を率い、あるものはコロナ禍に沈む日本を勇気づけるためにブルーインパルスを飛ばす。四姉妹全員が防大に進んだという稀有なストーリーの持ち主もいれば、死への覚悟を戦闘機乗りに問う要撃管制官として活躍する者もいる。 男社会の最たるものである軍事組織に自ら分け入って、結婚、出産、育児、離婚、大病……様々な困難を抱えつつ「日本を護る」最前線に立つ幹部女性自衛官たちの格闘。その様を、綿密なインタビューと周辺取材で、自衛隊員らからも絶賛された名著「ブルーインパルス 大空を駆けるサムライたち」を著した武田頼政氏が描き切った圧巻の自衛隊深層ノンフィクション。
  • JAL裁判 日航123便墜落事件
    -
    日航123便墜落事件から37年後の現在、真実を追求する初めての裁判闘争が幕を開けた! 〈昭和史の闇〉が凝縮する歴史的な法廷の一部始終に肉迫し、事件の真相に迫る。
  • 刑事たちの挽歌〈増補改訂版〉 警視庁捜査一課「ルーシー事件」
    4.0
    Netflixにてドキュメンタリー映像化決定。 2000年に世間を震撼させた、ルーシー・ブラックマン殺害事件――。 麻布署に届けられた家出人捜索願から事件の臭いを感じ取り、猟奇的犯人を追いつめる捜査一課の精鋭たち。その捜査の全貌を明かす真相ドキュメント。 登場する捜査官は幹部にいたるまで全て実名。本物のド迫力で数多の警察小説を凌駕する。本当の捜査は、刑事たちの執念でここまでやるのだ。 Netflixでの映像化が決定したことを受けて、著者は元捜査員たちに再取材と出演交渉を行った。事件から20年を経て、一課の元刑事たちを訪ね歩いたことで、捜査本部に後から投入された山代班の“潜行捜査”の実態が明らかになった。彼らの存在なくして、この事件が解明されることはなかった――。 登場する捜査員たちは幹部に至るまですべて実名。ここまで詳細かつ正確に捜査の実態が描かれたノンフィクション作品は、かつてなかっただろう。 ※この電子書籍は2013年7月の文春文庫を加筆修正したものです。
  • スケール 上 万物を支配する「大きさ」の法則
    -
    生物の寿命はどのように決まるのか。都市はなぜ成長し続けることができるのか。物理学者が、生命、都市、経済を貫く法則を明かす
  • いつかはF1 私の履歴書
    3.5
    1980年代後半、テレビの地上波がF1のグランプリシリーズを世界中から華々しく生中継していた時代。日本人で初めてF1にフル参戦したカーレーサーの自伝が本書です。飾らない言葉でクールに半生を振り返る語り口は、車への愛情に満ちていると同時に、日本人と車の切っても切れない関係にまで及んでいます。 二輪、四輪と少年時代に車に魅入られ、プロの世界に身を投じるやたちまち頭角を現した中嶋さんが、いかにして「日本一、強い男」と呼ばれるまでになったか。カーレースは自動車メーカーの技術を試す場であると同時に、その先端技術に負けない身体能力、精神力がレーサーには求められます。まるで中嶋さんの身体の一部となった車はデリケートで繊細であり、モータースポーツの深遠さがひしひしと伝わってきます。 ロータスのチームメートとしてF1をともに走ったアイルトン・セナ、国内で死闘を演じた「日本一、速い男」星野一義さん、そして中嶋さんにとって大きな存在だった本田宗一郎さん……レースに、車に情熱を注いできた人たちとの交流秘話も満載。いまなお現役でレーシングチームを率いる総監督として発するひと言ひと言は、人と車の未来に様々な思索をもたらしてくれます。
  • マンガ「ちゃんこ」入門
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 健康・栄養食35のレシピ。ダイエット効果バツグン! 鍋にぎゅっと閉じ込められたうまみと食の知恵を漫画で知る。――「ちゃんこ」は栄養バランス満点のすばらしい「食」メニュー! 力士の持つ食の知恵が、ちゃんこ鍋の中にはぎっしり詰まっているのだ。それぞれの部屋に受け継がれているちゃんこレシピ33に、近年どんどん勢力を増しているモンゴル、ヨーロッパ勢の独創的な「ちゃんこ風ちゃんこ」も紹介。元力士の相撲漫画家が描く心温まるちゃんこの世界に、思わず引き込まれることまちがいなし! ※本作品は2003年12月、ベースボール・マガジン社より刊行された『琴剣の「ちゃんこ道場」』を文庫収録にあたり加筆、再編集したものです。
  • プロレス 金曜8時の黄金伝説
    4.0
    “鬼軍曹”が喝!――アントニオ猪木、坂口征二、藤波辰巳、長州力、タイガーマスク、前田日明、髙田延彦……当時の新日本プロレスには、キラ星のごとくスター選手が揃っていた。現在の選手たちは最強を目指して、もっともっと練習しなくてはダメだ! “鬼軍曹”がプロレスラーから格闘家まで一刀両断、最後の御意見番として日本のプロレス&格闘技界に愛情をこめて喝を入れる。みんな、もう一度あのころの元気を取り戻せ! “小鉄イズム”炸裂!!
  • 超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』
    3.9
    主観と客観の一致は原理的にありえない。 近代の哲学者たちを悩ませてきた「認識問題」の難問を解くために フッサールが考えた「現象学的還元」とは? 「内在-超越」、「構成」、「絶対的所与性」……。 さまざまな批判にさらされてきた現象学の誤解をとき、その核心に迫る一冊。 近代哲学の重要な原理を平易に読み解く大好評シリーズ第三弾!
  • 超解読! はじめてのカント『純粋理性批判』
    4.1
    近代哲学の最高峰をいまこそ読み直す! 「形而上学の不可能性」の原理とは?  「アンチノミー」「カテゴリー」「物自体」とは何か――。 近代社会における知の全地平を見渡すうえで必読の一書をわかりやすく平らげる。「超解読」シリーズ第二弾! 【目次】 まえがき 1 先験的原理論   第一部門 先験的感性論   第二部門 先験的論理学    第一部 先験的分析論    第二部 先験的弁証論 2 先験的方法論 あとがき
  • 許永中 日本の闇を背負い続けた男
    4.3
    出版社から忌避され、封印され続けた原稿は、ベストセラーに。そして待望の文庫化!――生まれ育った大阪・中津からスタートし、数多くのバブル企業家、政治家、ヤクザ、企業舎弟、フィクサーたちを取材して得られた許永中の実像は、「稀代の詐欺師」などではなかった! 「バブルの申し子」は何を守り、何を実現しようとしていたのか。日本で最も恐れられ、愛された男の悲劇! ●封印され続けてきた原稿が語る驚愕の真実! ●「裏社会の帝王」「最後の黒幕」「謎の日韓大物ロビイスト」の素顔 ●獄中の許永中との60通を超える往復書簡が語る悲劇 ●「朝鮮部落」と呼ばれた被差別部落の不条理 ●政財界と裏社会をつなぐ「闇の伝達人」の役割
  • 別海から来た女――木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判
    -
    「これは、私の書いた『東電OL殺人事件』を超える事件だ」――著者  殺人3件・未遂多数。北海道・別海町の名家に育った女が、男たちを次々と毒牙にかける――女と男の闇を射る佐野ノンフィクションの真骨頂! あなたも、木嶋佳苗の魔力から逃れられなくなる。 昂奮のサスペンス・ノンフィクション ・木嶋の祖父の遺言になった「決定的証言」 ・事件後に生き残った男の恐るべき現在 ・木嶋の「本命恋人」が私に見せた素顔 ・百日裁判「新聞が報じられなかったこと」 ・徹底取材 木嶋家四代に遡るロードムービー 戦後犯罪史上ナンバーワン「首都圏連続不審死事件」の全てを描いた力作! 私たちはこの事件からなぜ目が離せないのか。それはおそらく、この事件に関心をもつすべての人が、木嶋佳苗に、そして木嶋佳苗にだまされた人に、いくらかずつ似ている自分に無意識のうちに気がついているからである。――本文より
  • 完全解読 カント『実践理性批判』
    4.0
    世界初のこころみ 超難解哲学書を徹底的に読みつくす 大好評、知の高峰を読み平らげるメチエ「完全解読」シリーズ第3弾。カント三批判書の第二書にして、「善」の根拠を論理的に証明し「倫理」を哲学的に基礎づけた近代哲学の金字塔を徹底的に読み込む。現代の正義論もこの書なしにはあり得なかった!
  • 完全解読 フッサール『現象学の理念』
    4.3
    完全解読シリーズ第4弾は、現象学の祖フッサール前期の代表作。主-客問題を批判し認識問題に大転換をもたらした画期的著作を読む。
  • 完全解読 カント『純粋理性批判』
    3.7
    世界初のこころみ 超難解哲学書を原典に忠実に、かつ平易に解読 大好評、知の高峰を読み平らげるメチエ「完全解読」シリーズ第2弾。 古代ギリシア以来の哲学をコペルニクス的に転回し、近代哲学の礎を築いたカント三批判書の第1書。「物自体」「カテゴリー」「アンチノミー」などのキー概念を中心に、難解でなる著作の理路を徹底的かつ平易に解読する。
  • 不安なモンロー、捨てられないウォーホル 「心の病」と生きた12人の偉才たち
    4.3
    マリリン・モンローは「境界性パーソナリティー障害」、 アンディ・ウォーホルは「ためこみ症」、 ダイアナ妃は「過食症」で、リンカーンは「うつ病」……だった? 華やかな功績の裏で、人知れず「生きづらさ」を抱えていた12人の偉才たちを、 ナショジオの人気ジャーナリストが現代医学のレンズを通して追う。 アンディ・ウォーホルはなぜ、何百個という箱の中に古いポストカードから医療費の明細書、ピザの切れはしまで、あらゆるものを詰め込んでいたのだろう? マリリン・モンローはなぜ、大量の睡眠薬を飲んだのだろう? チャールズ・ダーウィンは生涯にわたって心身の不調に悩まされ、ハワード・ヒューズはドアノブにティッシュを何枚も巻かないとドアを開けられなかった。 相対性理論を唱え、時間と空間の概念を変えたアルベルト・アインシュタイン。 奴隷解放宣言を発布し、奴隷となっていた人々を解放したエイブラハム・リンカーン。 彼らはみな、科学、ビジネス、政治、芸術などの分野で偉業を成し遂げた一方で、 現代医学がいうところの「自閉症」、「うつ病」、「不安障害」、「依存症」、「強迫性障害」といった心の病を抱え、その症状から来る特異な行動を見せていた。 本書では、歴史を変えた12人の偉才たちを取り上げ、彼らが直面していた心の問題にスポットライトを当てる。そして、わたしたちと同じ「人間」である彼ら一人ひとりの人生を通して、謎と苦悩に満ちた人間の心の中を探究していく。
  • ヤマトタケルの謎――英雄神話に隠された真実
    -
    なぜ彼だけが英雄として記録されたのか? 数奇な生涯を通して古代日本の真実に迫る!――ギリシア神話などとは異なり、日本の神話には英雄時代が存在しないと言われる。だが、ヤマトタケルの物語は世界に誇るべき英雄叙事詩であり、貴重な民族遺産だ。ヤマトタケルは、『古事記』では恋愛をはじめとしてきわめて人間的に描かれている。一方『日本書紀』では景行天皇紀の三分の一ものページを割いて、各地に赴く遥かなる旅を追っている。はたして、ヤマトタケルは実在したのか。なぜギリシア神話と似ているのか。なぜ父・景行天皇は無理な要求を繰り返したのか。著者は史料を渉猟し、伝説が残る地を訪ね、可能な限り実像に迫っている。古代日本・最大の英雄の、真の姿が見えてきた!
  • 2025年、人類が再び月に降り立つ日――宇宙開発の最前線
    4.3
    元JAXA職員だから言える〈急成長する宇宙開発のオモテとウラ〉――人類の「夢」や「ロマン」として語られがちだった宇宙開発がバブルの様相を呈している。巨大テック企業の創業者たちは新たなビジネスを求め宇宙空間を目指し、中国やインドといった新興国がアメリカやロシアを上回る勢いで探査に乗り出している。今、宇宙開発の最前線では何が起きているのか、各プレイヤーの思惑とは――。本書は、半世紀ぶりの有人月面探査を目指す「アルテミス計画」を中心に、宇宙開発についてわかりやすくまとめたもの。JAXA(宇宙航空研究開発機構)職員として月・惑星探査に携わってきた著者が、日本と世界の宇宙開発の歴史と現状、続々と参入する民間企業の動向、宇宙資源採掘への期待と問題点を解説する。
  • 香港街角ノート 日常から見つめた返還後25年の記録
    -
    1997年7月1日、香港の主権がイギリスから中国へ返還された。 西洋文化と中国文化が共存する魅力に取りつかれ、返還前の1995年から香港に移住した筆者。 反政府デモ、SARS、新型コロナウイルスなどを経験し、新たな時代へと歩み出す香港。 今もなお現地の人と街を愛し、追いかけ続けた筆者が25年間の記録をまとめたルポルタージュ。 <著者紹介> 野上和月(のがみ・なつき) 1995年から香港在住。 日本で産業経済紙記者、香港で邦人向け出版社の副編集長を経て、金融機関勤務。 1987年に中国と香港を旅行し、西洋文化と中国文化が共存する香港の魅力に取りつかれ、香港の中国返還に興味を抱く。 本書は、読売新聞の衛星版とレコードチャイナに写真と文で綴ったコラムをもとにしている。 <目次> はじめに 第一章 新たな時間へ 第二章 大転換もたらしたSARS(新型肺炎) 第三章 摩擦(中港矛盾) 第四章 一国二制度と香港らしさ 第五章 進む中国化 第六章 台頭する新世代(集体回憶とともに) 第七章 自由社会から統制社会へ 第八章 香港の中の日本 第九章 中国の香港へ 私の香港生活 おわりに 参考文献

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  • 逆境のトリセツ
    -
    右足と脳機能を失っても、挑戦し続ければ道は開ける。 人生の目標を実現していく、夫婦の起死回生ストーリー。 突然の事故、右足切断、記憶障害、脳機能の低下。 途方もない試練を乗り越える裏には、小さな気づきと大きな愛情があった。 パラスポーツ挑戦、CM 出演を果たし、義足タレントとして羽ばたいていく――。 夢を見つけ夢を掴む姿を描いた、試行錯誤の記録。

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  • このパンダ、だぁ~れだ?
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 パンダの顔は見分けにくいといわれていますが、じつはパーツごとに結構個性があります。パンダファンにとっては、そんな小さな違いこそが愛おしく、可愛らしいもの。本書では、日本にいるパンダたちの、愛らしいチャームポイントを使って、見分けクイズを展開していきます。目、耳、ツメ、とんがり……などなど、パンダごとの個性を余すことなく、比較&紹介。パンダマニアも納得のディープな写真集です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • バブルの王様
    4.0
    1巻1,881円 (税込)
    トランプタワーを買い占めた日本人。  トランプタワーを買い占め、ジャパンマネーの力を世界に見せつけたその男は、バブルという時代を牽引し、そしてただひとり生き延びた。街金融アイチ会長、森下安道。洋服の仕立屋からのし上がり、貸付総額1兆円超のノンバンク・アイチを率いた彼は、ゴルフ会員権というビジネスモデルを考案、さらに世界の絵画取引に売って出て、世界的オークション会社の個人筆頭株主にまで名を上げた。  その繋がりは政界から暴力団まで幅広く、桁違いの資金力に、時のバブル紳士たちも惹きつけられた。「蝶ネクタイの会社乗っ取り屋」「兜町の風雲児」「地上げの帝王」…・・・森下は彼らの裏で「イトマン事件」をはじめ数々の経済事件に関わりながら、ただひとり時代のあだ花で終わることなく生き残った。まさに彼こそはバブルの王様と呼ぶに相応しい。知られざるその生涯を通じて、狂乱の時代を総括する。
  • ドキュメンタリーの舞台裏
    4.0
    『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『ぼけますから、よろしくお願いします。』…… 話題作の数々はこうして生まれた。 第一線監督の明かす実践的制作術。 作り手をめざす人、現役のテレビ・映画人、そしてドキュメンタリーを愛するすべての人たち必読! 是枝裕和監督推薦。 「大島新のこの等身大の自伝は、自身の制作過程を丹念に辿りながら、むしろそこには自らを鏡にした映像制作史が映し出されている。同じ時代を彼とは少しだけ違う場所で生きて来た私にとってはそのことが大変興味深かった。ファインダーの外側を捉える目を持つ彼は、きっと生来のドキュメンタリー作家なのだろう。」
  • 継体天皇―分断された王朝―(新潮文庫)
    4.0
    謎に包まれた大王・継体天皇。応神天皇の五世の孫(五世代目の孫)とした日本書紀は真実を語っているのか。ヤマトから遠く離れた越(福井県)から継体が連れて来られたのは何故なのか。二十年間、ヤマトに入らずに淀川周辺を彷徨っていた理由は。そして、本当に王朝交替はあったのか? 大胆な考証で古代史最大の謎・継体天皇の正体を明らかにし、分断された王朝の謎に迫る刺激的書下ろし論考。
  • 地上最強の男―世界ヘビー級チャンピオン列伝―(新潮文庫)
    3.5
    ボクシングのヘビー級チャンピオン。彼らは地上最強の男であると同時にアメリカの近代史を動かす存在でもあった。圧倒的な強さを誇り白人社会を挑発したジャック・ジョンソン、国を背負って闘い黒人の地位を引き上げたジョー・ルイス、そしてベトナム戦争をめぐり反権力の象徴となったモハメド・アリ……26人の王者たちの栄光と悲哀を追いながら、彼らが生きた時代をも活写する感動の巨編。(解説・宮崎正博)
  • 哀しみのヴァイオリニスト 人間パガニーニ伝
    -
    悪魔のヴァイオリン弾きと呼ばれる伝説の名ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニが2022年に生誕240年を迎えることを記念して、その生涯を克明に描いた伝記的読み物をはじめて日本語で出版します。 パガニーニの没後60年余り後に、イギリスのオルガニストで音楽評論家のストラットンにより、当時できうる限りの資料を元に、生々しいパガニーニの人物像が描かれています。 パガニーニが作曲した作品についても、没後から近年までに発見された作品、またはすでに紛失している作品など、ほとんどの作品の解説を巻末に加えて、演奏家として、作曲家として、人間としてのパガニーニの姿に迫ります。 パガニーニにまつわる絵画などの図版も豊富に掲載しています。
  • 稀食満面【電子版特典つき】 持続可能な地域食を追って
    4.0
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 稀人ハンター川内イオによる食の革命家探訪記。秩父産メープルシロップ、牛飼いYouTuber他食×地域の可能性を探る。 稀人ハンター川内イオによる食の革命家探訪記。 「稀人」とは常識にとらわれない生き方をし、 「世界を明るく照らす稀な人」。 そんな稀人を発見し、取材し、紹介するのが 著者・川内イオである。 本書は、珍しいだけの「稀食」を紹介するものでない。 誰もやったことがないような、食作りに挑戦し、 地域の可能性を求め続ける人たちを取り上げている。 秩父産のメープルシロップ作り、 丹波の牛飼いYouTuber、 京都の赤い日本酒など 「おいしい」を越えた食の革命家たちの話は、 ワクワクの連続!  さあ、稀人ハンターとともに 食×ローカルの可能性を巡る旅に出かけよう。 電子書籍オリジナル特典:未公開エピソード 「沖縄産カカオ誕生物語」(26ページ)を収録 川内 イオ(カワウチイオ):1979年生まれ、千葉県出身。広告代理店勤務を経て2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年夏、バルセロナに移住し、スペインサッカーを中心に各種媒体に寄稿。2010年夏に帰国後は、編集者としてデジタルサッカー誌編集部、ビジネス誌編集部で勤務。2013年6月より、フリーランスのエディター&ライター&イベントコーディネーターとして活動中。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。稀人を取材することで仕事や生き方の多様性を世に伝えることをテーマとする。プレジデントオンライン、東洋経済オンラインほかで執筆中。

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  • 体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉
    4.3
    「できなかったことができる」って何だろう? 技能習得のメカニズムからリハビリへの応用まで―― ・「あ、こういうことか」意識の外で演奏ができてしまう領域とは ・なぜ桑田真澄選手は投球フォームが違っても結果は同じなのか ・環境に介入して体を「だます」“農業的”テクノロジーの面白さ ・脳波でしっぽを動かす――未知の学習に必要な体性感覚 ・「セルフとアザーのグレーゾーン」で生まれるもの ……etc. 古屋晋一(ソニーコンピュータサイエンス研究所)、 柏野牧夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、 小池英樹(東京工業大学)、牛場潤一(慶應義塾大学)、 暦本純一(東京大学大学院)ら、5人の科学者/エンジニアの先端研究を通して 、「できる」をめぐる体の“奔放な”可能性を追う。 日々、未知へとジャンプする“体の冒険”がここに!
  • World Cupの記憶 ~少年とテレビとサッカーと~
    4.0
    ドーハの悲劇の中山の慟哭、ラモスが神様と呟いた瞬間、ジダンの頭突き印象的なあの映像の裏側・・・・・・。 「一緒に歩んだ同志のよう」とカズが語るテレビマンだからこそ語れる映像の歴史! スポーツの本質を描き、魅力を引き出すことにテレビは大きな力を持っている。 事実、スポーツの発展にテレビ放送が果たしてきた役割は計り知れない。 その現場には常に勝者と敗者が生まれるが、光と影、歓喜と悲劇はいつも隣あわせだ。 そこで起きたことは全てが事実である。 光をあてたものは永遠に映像の記録となり、物語は語り継がれて忘れられない記憶となっていく。 しかしカメラで撮らなかったものは何も起きなかったこととして闇に葬り去られる。 テレビがありのままに表現した、勝者も敗者もない美しいプレーの数々、明日それらを真似しようという少年たちがきっと増えるに違いない。 彼らはスタジアムにも足を運び、憧れの妙技に酔い、友と語り合う。 やがて夢を叶えた少年は、今度は表現者の側に立ち歴史を紡いでいく。 4年に一度、忘れがたいエピソードに溢れた世界は間違いなく素敵だ。 日本もいつか豊かなスポーツの王国になれる日が来るだろうか。(カバー折り返し文より)
  • 笑い神 M-1、その純情と狂気
    4.4
    漫才、そしてM‐1に青春を賭けた芸人たち。彼らは何とバカで、たまらなく惹かれる生き物なのだろう―― 一夜にして富と人気を手にすることができるM‐1グランプリ。 いまや年末の風物詩であるお笑いのビッグイベントは、吉本興業内に作られた一人だけの新部署「漫才プロジェクト」の社員、そして稀代のプロデューサー島田紳助の「賞金をな、1千万にするんや」という途方もないアイディアによって誕生した。 このM‐1に、「ちゃっちゃっと優勝して、天下を獲ったるわい」と乗り込んだコンビがいた。のちに「ミスターM‐1」「M‐1の申し子」と呼ばれ、2002年から9年連続で決勝に進出した笑い飯である。大阪の地下芸人だった哲夫と西田は、純情と狂気が生み出す圧倒的熱量で「笑い」を追い求め、その狂熱は他の芸人にも影響を与えていく――。 芸人、スタッフ80人以上の証言から浮かび上がる、M‐1と漫才の深淵。 笑い飯、千鳥、フットボールアワー、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、キングコング、NON STYLE、スリムクラブ……。 漫才師たちの、「笑い」の発明と革新の20年を活写する圧巻のノンフィクション、誕生! プロローグ 笑い飯  笑い飯と千鳥 「島田紳助 様」 ますだおかだ、ハリガネロック 再び、笑い飯 フットボールアワー 再び、笑い飯と千鳥 ABC ブラックマヨネーズ チュートリアル、変ホ長調 キングコング NON STYLE  パンクブーブー スリムクラブ 三たび、笑い飯 エピローグ
  • 警察腐敗―警視庁警察官の告発
    4.0
    23年間の実体験が語らせる堕落と腐敗の構造!! 事件もみ消しのカラクリから、キャリア絶対のシステム、警察官へのマインドコントロールまで、内部を知りつくした著者の裸の証言!――キャリアによる独裁や監察と公安を二本柱とする監視システムは、さながら秘密警察のようである。任官時から警察的洗脳教育を駆使することで組織に逆らうことの恐ろしさを植えつけ、密告を奨励する。こうした管理体制は、警察を本来の目的から逸脱させ、一種の暗黒組織をつくりあげた。警察組織の行う洗脳教育の目的は、一般警察官を沈黙させることにある。「見ざる・聞かざる・言わざる」に徹するという組織の掟を守っていれば、昇進、高給、天下りの職場の確保など、「生涯安泰」という甘い蜜が用意される。結果的に警察官の誰しもが警察内規に縛られ、たとえ同僚とはいえ腹を割って真実を語れないこの現状がある限り、警察官に人並みの人権があるとはいえないのである。 ●悪事の中心舞台が監察官室 ●「キャリアに責任なし」が常識!? ●もみ消しのカラクリ ●ニセ領収書にもマニュアル ●裏金づくりの起源 ●洗脳と監視のシステム ●組織に対する恐怖心の植えつけ ●署内のスパイ機関=警務課 ●選抜選考という収賄システム ●ノルマ主義、点数主義の内幕
  • NATO 冷戦からウクライナ戦争まで
    -
    大戦後作られた軍事同盟は、冷戦終結、ユーゴ紛争、ウクライナ情勢を経て変容してきた。欧州で最前線を取材する記者が追った歴史。
  • 同和と銀行 ―三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録
    3.7
    大阪府、大阪市の行政をはじめとして、警察、国税、そして芸能界までに太いパイプを持ち、バブル時代の関西圏に多大な影響力を及ぼした財団法人「飛鳥会」理事長・小西邦彦。三和銀行(現・三菱UFJ銀行)淡路支店取引先課長に着任した岡野義市の最大の使命は、その「同和のドン」の懐深くに飛び込むことだった――。これまで「謎」「タブー」とされてきた、メガバンクと同和団体幹部の暗部に切り込む超弩級のノンフィクション。初めて明かされる「同和のドン」とメガバンクの「蜜月」とは! ●飛鳥会事件、闇に葬られた銀行との蜜月 ●たたき上げ銀行員の出世と、引き継ぎノート ●賭けゴルフ、一打150万円のパット ●エリート銀行員「排ガス自殺」の深層 ●「銀行を儲けさせただけやないか」
  • 量子革命―アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突―(新潮文庫)
    4.6
    1900年、放射線の不可思議な現象を説明するため、M・プランクは「量子」という概念を考案した。その後、天才たちはこれを武器にニュートン力学を覆して、新しい世界像を提示し続ける。量子力学の解釈をめぐるアインシュタインとボーアの論争を軸に、ハイゼンベルク、ド・ブロイ、シュレーディンガーなどの人間ドラマも交え、物理学百年の流れを追った白熱の科学ノンフィクション。(解説・竹内薫)
  • もう一度、チャレンジ つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法
    -
    人生の充実を決めるのは「成功できるか」じゃない。「チャレンジできるか」だ。――「いつでも、いつまでも、楽しい人生」って、どうしたら実現できるんだろう?めちゃくちゃ不満ではないけれど、なんか人生つまらない……今の生活に、満たされないモヤモヤがある……なんとなく自分の人生の先が見えてしまった……こうやって、これからの日々をやり過ごしていくのかな……もし、あなたが今、こんなふうに感じているとしたら、この本が力になれるかもしれません。ニート、バックパッカー、会社経営、コンサルから転じて、日本一の個人投資家に弟子入りし、ブロガー、作家、講演家に。「人生を自由に変えられた秘訣」を体系化した著者が教える極意。「チャレンジ」には、失敗しないやり方がある!
  • 金融暴落は続く。今こそ金を買いなさい
    4.0
    世界値段では、金1グラム=1万円の時代が始まっている。株安と物価高は、どこまで進むのか――為替市場で円安が進み、1ドル=140円の壁を突破した。10月17日には148円台になった。これは日米の金利差(米FFレート3.25%、日本はゼロ金利)から円が売られ、ドルが買われたからだ。日本は物価高に見舞われている。なぜアメリカは金利を上げつづけるのか。報道ではインフレ抑制策とされるが、本質は別のところにある。ウクライナ戦争での(NATO側の)勝利を見越していたのだ。2003年のイラク戦争のときも、アメリカは金利を4%にまで上げた。「戦争刺激経済」である。しかし今、この策略は失敗した。戦争の終息は見えず、NYダウは下落傾向のままだ。一方でアメリカでは、かつての日本を彷彿とさせる異常な住宅バブルが起きている。だが、このことは、あまり知られていない。「3億円で買った住宅を5億円で売って2億円儲かった」というような小金持ち資産家層が3000万人くらいいるのだ。このバブル崩壊が目前に迫っている。“第二次リーマン・ショック”である。バブル崩壊は日本に波及する。それは2024年に起きる。また、ロシア政府は3月28日、金価格をパウンド(結合)した。固定価格で金をロシア中央銀行が買い取る。1グラム=5,000ルーブルである。この数字は、3月末時点で1オンス(31.1グラム)あたり2,447.17ドルに相当し、NYやロンドン市場の1737.84ドルの1.5倍にもなる(為替相場によって変動する。1ドル=145円として、日本円では金1グラムが12,000円)。つまり世界値段では、金1グラム=1万円の時代が始まっているのだ。著者は世界経済の最新情報を分かりやすく説明しながら、これから金を買ってみようという投資初心者へも助言する。巻末特集「プライム」上場を目指す成長株20もお見逃しなく!
  • ぼくたちクルド人 日本で生まれても、住み続けられないのはなぜ?
    5.0
    今、日本には約2000人のクルド人がいると言われている。そのほとんどが主にトルコでの迫害や弾圧を逃れてやってきた人々だ。彼らは「非正規滞在者」としてしか暮らすことができないため、就労や就学、日々の移動すら制限された暮らしを送っている。クルド人の子どもたちやその家族は、どんな夢や困難を抱え、日本で暮らしているのだろうか? 中学生から読める、ヤングアダルト・ノンフィクション。
  • The Blue Zones 2nd Edition 世界の100歳人に学ぶ健康と長寿9つのルール
    4.0
    〈ブルーゾーン〉とは100歳人が多く暮らす長寿地域。サルデーニャ島・沖縄・ロマリンダ・ニコジャ半島・イカリア島…世界を探求して見つけた人生100年時代の「理想のライフスタイル」がここに。ベストセラー「ナショナル・ジオグラフィック」渾身のルポルタージュに、5番目のブルーゾーンを加えたフルバージョン最新版、待望の邦訳! 余命6カ月の男性はブルーゾーンに移住して――スタマティスは余命6カ月から9カ月の肺がんと診断された。彼はふと思いついて、生まれ故郷のイカリア島に戻る。コバルトブルーのエーゲ海を見下ろすオークの木蔭のある墓地に、両親と一緒に埋葬してもらうのだ。友人たちに囲まれ過ごすうちに、不思議なことが起こった。半年が過ぎても、彼は死ななかったのだ。そして35年後の今日、彼は100歳になり、がんとは無縁の生活を送っている。彼は化学療法も薬も治療も一切受けていない。彼がしたことは、イカリア島への移住だけだった。(第6章より)
  • 最後の版元 浮世絵再興を夢みた男・渡邊庄三郎
    4.0
    一八八五年生まれの渡邊庄三郎は、貿易商の許で働くうちに浮世絵の美しさに目覚め、それが世界に流出していくことに心を痛める。そして国内では顧みられない浮世絵の再興を企て、新たな作品「新版画」を、伊東深水、川瀬巴水、橋口五葉といった絵師たちと作っていく。やがてこのムーブメントは大きく広がり、世界からは「shin-hanga」として高い評価を得られるようになる。「版元」として新版画とともに生きた男の人生。 写楽や北斎といった絵師が描いた浮世絵は、江戸の庶民たちに愛された。だが明治に時代が移り、西洋から流入した石版や写真にその座を奪われ、伝統の木版は衰退の一途を辿る。そんな悲惨な状況に置かれた浮世絵に目を付けたのが、欧米人たちだった。彼らはその価値を認め、結果、大量の浮世絵が国外へ流出していった。 1885年生まれの渡邊庄三郎は、貿易商として浮世絵に触れ、その美しさに心を奪われ、なんとかこの芸術を日本に残せないかと、浮世絵復興へと走り出す。それは、伝統芸術を守っていくだけでなく、新たな浮世絵の世界、つまり「新版画」を作っていくという大きな企てだった。庄三郎は『渡邊木版画店』を立ち上げ、絵師、彫り師、摺り師の三者によって生み出される日本特有の芸術を、伊東深水、橋口五葉、川瀬巴水といった力のある絵師たちと組み、欧米から「shin-hanga」と認知、賞賛されるところまで引き上げていった。 大きなムーブメントを起こした新版画創作だったが、庄三郎の死とともに収束していく。力のある画家たちは日本画の世界へ戻り、発表される作品も減っていった。その意味で、彼は新版画の「最後の版元」だった。だが、その一方で、彼が亡くなった後にも、すばらしい作品が残り、日本人の記憶に残った。そして、それは世界を驚かせ、やがてあのスティーブ・ジョブズの心も動かした。 このほど、庄三郎の孫・章一郎のもとに、庄三郎の日記とメモが残されていたことがわかった。知られざる「最後の版元」の人生に、名脚本家でもあるノンフィクション作家が迫っていく。
  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって
    3.9
    第20回開高健ノンフィクション賞、史上最年少受賞! 「脱」というより、「没」政治化(a-political)が極限まで進んでしまった現代日本の若者にとって何を意味するのか。この困難な問題に「平成」生まれの三〇歳になったばかりのフリーランスライターが挑戦している点で出色である。――姜尚中(東京大学名誉教授) この作品の良さは、読む者に答えを示したことではなく、さらなる問いを投げかけたことだろう。――田中優子(法政大学名誉教授) すべてを政治化することの危険性、不安と恐怖から湧き上がる防衛意識など、現代においても重要な問題を提示しているのだ。――藤沢 周(芥川賞作家) 時代の「感触」は、このようにして人から人へと受け継がれていくのだろうか。ノンフィクションによる「経験の伝承」という視点からも素晴らしい作品と言えよう。――茂木健一郎(脳科学者) 今年三〇歳になる筆者が同世代の若者に対して、なぜ政治的なイシューを共有できないのかと向ける切実な問いかけだ。――森 達也(映画監督・作家) (開高健ノンフィクション賞選評より・五十音順) <連合赤軍事件とは。今、若者の目線で見つめ直す。> 大学院で学生運動について研究していた著者は、ある手紙に出合う。父から子への想いが綴られたその手紙は、12人の同志を殺害した連合赤軍リーダー森恒夫によるものだった。残酷な事件を起こした犯人像と、手紙から受ける印象が結びつかない筆者は、森恒夫の足跡(そくせき)を追い……。 なぜ28歳の青年・森恒夫は日本に革命を起こそうとしたのか、なぜ同志を殺害したのか、そしてなぜ自ら命を絶ったのか……。 その答えを求め、森の高校時代の同級生、北朝鮮に渡った大学時代の後輩、「総括」を生き延びた連合赤軍の元メンバー、よど号ハイジャック事件実行犯の一人・若林盛亮らと対話する。 ――誰だって、「彼」に成りうるのかもしれない。 開高健ノンフィクション賞を史上最年少で受賞した若き著者が、事件を追いながら、いつの世もつきまとう「政治と暴力」を解決するヒントを探る。

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