作品一覧

  • 青いムーブメント
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    東京都知事選に立候補し、政見放送で「政府転覆」を呼びかけ、一躍注目を浴びた外山恒一が自伝的に綴る1980年代の「消された世代の歴史」。反管理教育の闘い、ウーマンリブからフェミニズムへ、80年代の音楽、昭和天皇の死など。 【目次】 Ⅰ 知られざる政治の季節 1 福岡刑務所の特別房にて 2 生まれた時にはすべてが終わっていた 3 一指導者の幼年時代 4 ポストモダン・ブームは知らない 5 知られざる「政治の季節」の始まり 6 1985年 ―― 政治の季節の顕在化 7 「青いムーブメント」 8 『ぼくの高校退学宣言』早送りダイジェスト 9 反原発運動の高揚と天皇Xデー 10 高校生運動の全国ネットワークを! 11 反管理教育運動の担い手となる 12 全国高校生会議 13 書くのがつらくなってくる Ⅱ 「西」では何も起こらなかった? 14 獄中作品「青いムーブメント」 15 獄中での書き落とし、補遺 16 停滞期のDPクラブと街頭ライブ 17 世界規模の高揚 18 フェミニズムの時代、なんかじゃなかった 19 ブルーハーツとタイマーズ 20 鹿島拾市と馬の骨 21 89年の諸相 22 20年遅れの高校全共闘 23 赤い4月 24 「校門圧死事件」とDPクラブの「突出」
  • 対論 1968
    3.5
    全共闘に代表される若者たちの社会変革の運動が、国内のみならず世界で最高潮に達した「1968年」。 あれから現在に至るまで、国内ではいまだに当時を超える規模の若者の叛乱は出現していない。 そもそも、あの叛乱は何だったのか。 そして現在の日本に何をもたらしたのか。 メディアに流布される「1968年」の物語の外側から、その意義を洞察してきた笠井潔とスガ秀実。 同世代の批評家同士であり、かつ時に互いを批判し合ったこともある二人。 この論敵同士による、最初で最後の「対話」の行方は――。 聞き手は外山恒一。 ◆目次◆ 序章 対話の前に 第一章 1968 第二章 1968以後 終章 国家と運動のこれから
  • 政治活動入門
    -
    1巻2,090円 (税込)
    そうだ、世の中のせいにしよう。 「本書の構えは極めて実践的だが、しかし同時に、知識や教養や理論の大切さもおろそかにしていない。まさに「入門」の名に相応しい好著である。私も一から学び直そうと思う」(佐々木敦) 【目次】 1章 政治活動入門/2章 学生運動入門/3章 〝戦後史〟非入門/4章 学生運動史入門/5章 ファシズム入門/付記 【著者】 外山恒一 1970年生まれ。福岡を拠点とする革命家。80年代後半に「反管理教育」の活動家となるも、いわゆるポリコレの風潮に反発し、孤立無援の〝異端的極左活動家〟として90年代を過ごす。思想的にはマルクス主義、アナキズムを経て、03年に獄中でファシズム転向。07年の東京都知事選に出馬し、過激な政見放送で一躍注目を浴びる。近年は〝右でも左でもないただの過激派〟として独自の活動を続けるかたわら、後進の育成や革命運動史の研究にも力を入れている。著書に『良いテロリストのための教科書』『全共闘以後』など。
  • 改訂版 全共闘以後
    4.0
    1巻2,860円 (税込)
    いま初めて描かれる、若者たちの社会運動50年“通史”。 1968年の全共闘から50年。1972年の連合赤軍事件を境に学生運動は急速に退潮し、その後は「シラケでバブルでオタクでサブカル」の時代――。そんな歴史認識は間違っている! 70年代以降も若者たちの社会運動・学生運動は、ほぼ10年おきに高揚していた。ただ、それらを一貫した視点で記述した「通史」が存在せず、これまで不可視になっていたのである。全共闘以後50年の歴史を新しく塗りかえる著者渾身の原稿用紙1000枚超の大冊! すが秀実氏、推薦。菅野完氏、解説。 序 章 “68年”という前史 第1章 “80年安保”とその裏面 第2章 85年の断絶 第3章 ドブネズミたちの反乱 第4章 まったく新しい戦争 第5章 熱く交流レボリューション 第6章 ロスジェネ論壇とその周辺 終 章 3・11以後のドブネズミたち 解 説 菅野 完 「外山恒一は、全共闘以後の時代が持ちえた抜群の活動家である。外山は左翼にありがちな挫折を知らない。困難に直面しても、その聡明さとユーモアと決断で、いとも簡単にのりこえていく。外山は、孤立を求めて連帯を恐れない。外山はきわめて優秀な歴史家でもある。その抜群のフットワークと公正な観察力を武器に、誰も知らない現代史の現場に行き、謙虚に聞き、記述しつづけるのだ。それは、アカデミズムの研究者など及びもつかぬアクチュアリティーを持っている。しかも、きわめて分かりやすく、面白い。以上のことは、外山の「ファシズム」思想に違和感を抱いている者も認めるほかはない、厳然たる事実である。外山恒一の思想と行動の集大成とも言える本書は、3・11を経て、ヘイトとポリコレで奇妙な行き詰まりの様相を呈している今日の運動状況において、〈人民の敵〉による、人民のための、革命の書である」――すが 秀実(文芸批評家) ※この作品は単行本(紙書籍)『改訂版 全共闘以後』の電子書籍版です。電子書籍の特性上「人名索引」は収録しておりません。あらかじめご了承ください。

ユーザーレビュー

  • 対論 1968

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    その運動は壮大なものになり
    世間を争乱の渦に巻き込むまでになった…

    そんな時代を生きてきた2名の対談集。
    正直言ってよくわからないものだったけどね。

    おそらくここに哲学やら何かが
    絡んでくるから、なお一層厄介なのだと思う。

    だけれどもそれに興味を持った人
    しかもさほど密接じゃない人までをも
    死に至らしめた案件はかなり重大事でしょうよ。
    ある種の落ち度だよなぁ…

    で、私の嫌いとする人たち
    というかX上でブロックした人たちは
    あっけなくケチョンケチョンにやられていました。

    そりゃあそうだよ、
    一部の人たちのそれで
    それ以外の人たちがすくわれない構図だもん。
    それと排除という安直さ。

    0
    2023年11月28日
  • 改訂版 全共闘以後

    Posted by ブクログ

    著者は1970年生まれで10代から活動家を続けてきた外山恒一という人である。わたしは90年代の中頃にこの著書で取り上げられている『週刊SPA!』の中森明夫氏の連載でその名前を知っていた。1960年代末の学生叛乱時代以降の社会運動の歴史をまとめており、元々は氏自身がミニコミ誌などで丹念に書き綴ってきた膨大な文章をまとめた浩瀚な通史である。特に90年代以降は自らが関わった知られざる反権力活動をまさに虫の眼でえがいており貴重である。ブルーハーツに触発されて管理教育批判運動をきっかけに社会運動を始めたという氏の経歴から独りよがりでイデオロギッシュな主張に溢れているかとかと思いきや意外にもその筆使いは冷

    0
    2018年12月24日
  • 対論 1968

    Posted by ブクログ

    57〜 大衆蜂起⇔市民運動
    66 自分探し 生きづらさ 主体性
    『万延〜』から大江は単純な疎外論ではなくなる
    78 太陽の塔=原発
    縄文あるいは土着的なものの古層が天皇制に絡めとられることについてきちんと考えなかった。だから戦後天皇制の経済基盤である高度成長的な産業主義と結果的に一致した。
    84 主体性の空洞化
    90〜 60年 70年安保
    99 68年ではなく60年安保をリベラル派の市民運動の源流に位置づけようとしている
    108 大江健三郎 坂口安吾
    『遅れてきた青年』『われらの時代』『日常生活の冒険』
    140 ポリコレ
    149 ポリコレ批判
    160 川口事件
    167 村上春樹
    三部作
    ぼく=

    0
    2023年01月20日
  • 青いムーブメント

    Posted by ブクログ

    80年代でこれだけ政治的な若者ってかなり珍しかっただろうから、かなりレアな証言ではなかろうか。80年代史ってよりかサブカル全盛期の記録という感じがする。ただ読んでいると学生運動がかなりサブカル化したのだなという印象を受ける。もう学生運動というものはサブカルでしかないのだろうか?そういえば最近サブカル誌で社会問題をテーマとするものが増えてきた。これがどんどん広がってサブカルにとどまらず、議論する場が増えればなと思う。

    0
    2009年10月04日

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