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近年、「老化は治療可能な病気」とみなす研究者は多く、アンチエイジングから不死に至るまで研究は隆盛を極める。実際、自然界には四〇〇年近く生きるサメや、根系が一万四〇〇〇年以上生き続ける樹木、果ては若返るクラゲも存在する。永年の夢だったはずの「不老不死」は今、いったいどこまで実現可能になっているのか。研究の最先端と未来を、ユーモアを交えて分かりやすく解説。実践的アドバイスも紹介する。
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Posted by ブクログ
激面白かった。 不老不死に関しては昔から頭おかしいレベルで求められてきた。したがってヤバい実験もある。そして人気分野であり、未だに分かってないことも多々ある。 個人的には歯周病とアルツハイマー病の関連の話が面白かった。なんとなく耳にしたことはあったけど、短絡的にアルツハイマー病だから歯磨きまででき...続きを読むず歯周病になるんじゃないかと思ってた。しかしそうではなかった。アミロイドβの中に、、、まさか。本気で歯は大切にしようと思ったし、フロスも怠らないようにしたいと思った。 そしてアミロイドβそのものも、身体の中でどういった働きをしているのかが分かっていない。そうだったのかと知った驚きが強かった。 完全におぼろげではあるけど、摂取より排出の方が老化防止には重要なのではないかと感じた。毎月の月経も悪いもんじゃないな。あともっと献血したい。
背の高い人は低い人より細胞が多いのでガンになるリスクが高い。 食物繊維、カフェイン、運動。 思春期を超えると8年ごとに死亡する確率が2倍になる
コモンズの悲劇に対する最善策は、卑怯者になる事。これが、遺伝子にプログラムされた老化という考え方への反論。進化に利他精神はない。 何の話かというと、何故、死ぬように進化したか、という理由についての本著の主張だ。つまり、種の多様性を齎す事で生殖の役目を終えた個体は、それ以上延命されても、限られた資源...続きを読むを消費する事で却って種の存続を危うくする。だから、利他精神の下、死がインプットされたのでは、という事への反論だ。しかし、果たして、卑怯者戦略を取る個体は生き延びられるだろうか。集団でこそ生存率が高まる社会性生物のサピエンスにおいては、やはり、死を既定する事が有用だったと考えざるを得ない。不死ならば、経験や資本の蓄積の偏りにより個体が単一化し、多様化し難くなるからだ。 こんな考察一つでも本著は面白い。それを医学的、生物学的に深掘りしながら、寿命に関わる因子をハックする。例えば、逆境が生物を強くするホルミシスという現象。運動が一例だが、少量のヒ素が線虫の寿命を高めたり、酸化促進剤が寿命を延ばす事に成功しているらしい。アンチエイジングとしてのラパマイシンなんていう薬なども。 寿命や老化についての最先端の話。死なない時代がもう直ぐ来るのかも知れない。
人類の永年の夢である「不老長寿」について、最新の研究や考え方について紹介した本。著者ニクラス・ブレンボーはコペンハーゲン大学博士課程の大学院生。 寿命に関する研究が紹介されているのですが、引用をつけて辿れるようにして欲しいなと初めに感じてしまいました。ただ内容はとても面白く、特に断食の世界最長記...続きを読む録の話が印象的で、貯蓄があると何も食べずとも1年以上も生きることができることに驚きました。本書の内容は大学時代の研究に近く、酸化ストレスやカロリー制限など聞き馴染みのあるワードにとても懐かしい気持ちになりました。
アンチエイジングでは成長因子IGF-1を投与する最適なタイミングと場所が鍵を握るようだ。 あと、隔日断食【継続的断食】は代謝や脂肪燃焼が高まり健康に良いらしい。動物は食物が無くなると探しに行く必要があるという進化的な観点では理にかなうものとなる。 今より少しでも健康寿命を延ばせるようにプチ断食し...続きを読むたいと思います。
グリーランドシャークは、脊椎動物の中で最も寿命が長い。 パシフィックサーモンの生涯=一回繁殖。 ブルーゾーン=健康で長生きする地域。ニコヤ半島、バルバジア地方、イカリア島、沖縄県、ロマリンダ。 寿命の遺伝率は10%未満。 GWAS=ゲノムワイド関連解析。ポリジェニックリスクスコア=遺伝的リスクスコア...続きを読む。 老化の観点から言うと、100歳の半分は93歳。93~100歳はそのくらいたいへんなこと。 がんがすべて消えても、寿命は3~4年しか延びない。心疾患は4年、アルツハイマーは2年しか伸ばせない。老化を遅らせない限り、寿命はそれ以上延びない。 女王蜂と働き蜂の遺伝子は同じ。しかし寿命には大きな隔たりがある。 フリーラジカルは生体に損傷を与える、しかし抗酸化作用のあるサプリメントはある種のがんを促進する。 ストレスも有用な場合がある。風に吹かれない木は枯れる。ストレスが生物を強くする。 運動はフリーラジカルが発生する。フリーラジカルは運動の効果を打ち消す。 世界にはホルミシスがあふれている。 線虫にヒ素を投与すると殺し屋になる。しかし少量なら長生きする。 台湾のマンションでコバルト60が混入していたが、住民はがんの発症率は低かった。 アメリカの原子力潜水艦の労働者は死亡率が低い。 自己修復能力を超えない場合は、有用である。 唐辛子は、哺乳類にはきくので食べられない。鳥はまるごと飲み込むので、種として運ばれる。 ポリフェノールは、抗酸化物質として助けるのではなく、有毒なのでホルミシス効果によって健康にしている。 標高5000mの高所で暮らす人は長生き。 サウナの健康効果は、ヒートショックタンパク質から生まれる。 ラロン症候群の人(成長ホルモンが少ない)はがんにならない。 北ヨーロッパの人たちは背が高く、寿命は短い。沖縄は背が低く寿命が長い。背の高さは成長ホルモンと関係している。 大人になって成長ホルモンを抑制することもできる。一方で成長ホルモンは若返りの原因と思われている。エネルギッシュになる。しかし寿命には逆効果かもしれない。 ラパマイシンを投与するとマウスの寿命がのびる。ラパマイシンは免疫システムを抑制できる。 犬にラパマイシンを与える実験をしている。心機能が向上した。 ラパマイシンによってオートファジーへの妨害を無効にする。オートファジーはホルミシスの一種。損傷を受けた細胞は速やかに除去されるべき。成長シグナルを妨害するかホルミシスを利用するか。 ミトコンドリアは、細胞に取り込まれた細胞。運動と寒さでミトコンドリアにホルミシスが働く。加齢によるミトコンドリアの減少を運動と寒中水泳で防止する。 テロメアを長くしたらどうか。生まれつき長い人と短い人がいる。 テロメラーゼ遺伝子はがんの進行に欠かせない。がんは絶えずテロメアを長くしている。 細胞はアポトーシスで自殺する。がんを防いだり感染症と闘う仕組み。テロメアがなくなった細胞はゾンビ細胞になる。それが体内に蓄積する。老化細胞除去剤=セノリティクスは果物と野菜に多く含まれる。イチゴ、リンゴ、植物由来のフラボノイド。 予防薬の開発には待つことのジレンマがある。そのためにバイオマーカーを使えないだろうか。テロメアはバイオマーカーにはならない。エピジェネティック統計=メチル化と呼ばれるタグを使う。 閉経が遅い女性は長生きしやすい。 老化のために、多能性幹細胞から作った臓器煮交換する。 若い血液は血漿部分のホルモン、栄養素、タンパク質によって若返りの事象になる。古い血液の老化促進因子を除去する。献血すると、老化因子が取り除かれるので長生きになる。ホルミシス効果、鉄を失うことは、アルツハイマーやパーキンソン病にいい。鉄サプリメントを飲むと早死の可能性が高まる。献血や瀉血で鉄分濃度を下げる。微生物が鉄を好む。 人体は微生物だらけ。皮膚の表面と消化管が暮らしやすい。脳内にも微生物がいる。 麻疹ウイルスは、他の感染症にもかかりやすくする。麻疹ウイルスは他の感染症による死の半数に関与していた。=ワクチンが医療のオオ様。 HIVの感染は人体には大きな負担。感染者は実年齢より5~7歳おいている。CMV、EBVなども健康への影響がある。ワクチンによって撲滅すべきもの。 アミロイドβの治療薬はない。サルや魚にもある。何か有用な機能があるのではないか。微生物と戦うなど。 アルツハイマーのヘルペスウイルス説。歯周病菌の可能性もある。 がんの20%は微生物が引き起こしている。発がん性の細菌、ピロリ菌など 免疫システムが活性化し続けることは慢性炎症である。 微生物と老化の間を埋める最後のピースは免疫システム。高齢になると謝って免疫システムが活性化し、炎症を起こしやすい。 亜鉛のサプリメントは感染症を減らす。 カロリー制限はゆっくりと成長し、小柄になり、寿命を延ばす。 マーフィの法則「異なる2種類の長い期間の研究はそう反する結果になる」 飢えるまでいかなくても、腹八分目は理にかなっている。カロリー制限をしても、数年延びる程度。カロリー制限模倣物質=ラパマイシンとスペルミジン。オートファジーを活性化する。 絶食は一種のホルミシス。オートファジーが働く。週2日だけ断食する。長く断食すると、筋肉の分解が始まるが、1日おきでは代謝は落ちない。それどころか代謝や脂肪燃焼は高まる。食べ物がなくなると活動的になるnoが動物。 時間制限食と筋トレは相性がいい。断食のときはコーヒーを利用して空腹感を抑える。 魚油の健康上の効果は遙かに小さかった。魚は裕福な人が食べることが多い。 ビタミンDは、多くの病気が減少させるのであって、逆ではない。 まったく飲酒をしない人の中にかつてあるちゅうだったひとが含まれている可能性がある。少量のお酒が健康にいいといわれる理由。 現時点での賢明なバイオマーカーは体重。血液はまだわからない。 LDLコレステロールが高いほど心臓発作や脳卒中になりやすい。 ニンニクを食べると健康上の利点がある。食物繊維を多く摂取するとLDLコレステロールが下がる。高血圧にも良い。 運動が有用。
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