古川愛哲の作品一覧
「古川愛哲」の「悪代官は実はヒーローだった江戸の歴史」「江戸の歴史は隠れキリシタンによって作られた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「古川愛哲」の「悪代官は実はヒーローだった江戸の歴史」「江戸の歴史は隠れキリシタンによって作られた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
江戸時代を描いたドラマでも小説でも漫画でも悪者の代名詞として使われてしまう悪代官。
しかしこの本を読むと代官への認識が180度変わるだろう。
薄給で多忙ですすんでなりたがる人の殆どいない中間管理職。
困窮した領民の為に私財を投げうったり切腹覚悟で行動を起こしたりした代官のなんと多いことか。
それなのに現在はやたらと町奉行が英雄視され代官は悪いことをするという認識がまかり通っている。
演出と史実を混同してしまうのも悪いといえば悪いが、名代官を主役にしたものがなさすぎるのもどうかと思う。
読めばわかるが、史実にのっとった名奉行は殆どおらず名代官の多さにびっくり。
そして時代が下がるにつれての町
Posted by ブクログ
江戸時代の「代官」の仕事ぶりについて、史料から明らかにしようとしている本。代官とは、天領(幕府領)の政務を取り仕切る多忙な役人であり、下級の旗本が務めることが多かったらしい。すなわち、現場の最前線で実務を指揮統括する立場であり、苦労が多いのに実入りが少なく、割に合わないポジションであったことは、現代とそれほど事情は変わらない。本書によると、災害や飢饉で困窮した民を救った結果、借金を返せなくなって切腹した代官は枚挙に暇がない。また、部下の役人が悪事を働くと、民衆はすぐに江戸に直訴に行き、代官は監督責任を問われ罷免されてしまう。3代続いた代官はいないとも言われるほど、代官の職は過酷であった。江戸時
Posted by ブクログ
チェック項目18箇所。明治政府は「反逆」「反抗」「革命」「無頼」「刀」「剣戟」などを過敏といえるほど嫌い、禁圧しました、三百年近い徳川幕府を倒して明治維新政権を樹立したのですが、それだけに「反逆」「反抗」「革命」「無頼」「刀」の力を恐れました、武士の行動原理と文化を極端に否定したのです。明治4年(1871)には「散髪脱刀令」を発して、髷を落とし、帯刀の習慣をなくそうと試みています、また明治9年(1876)には「廃刀令」を公布して、軍人、警官以外の帯刀を全面禁止しました。明治の後半まで「江戸の世が懐かしい」とでもいえば、危険思想の持ち主とされたのです、時代小説、時代劇が作られる頃は、明治生まれの
Posted by ブクログ
企業でTOEIC何点以上を取らないと…などと言ってバイリンガル養成に躍起になっている。江戸時代にもバイリンガルが重宝されていたとあって驚いた。どうしてかというと、現代のように標準語を使った国語教育がなされていなかったので、意思の疎通を図るのに苦労した。方言が理解できる江戸っ子は儲かったそうだ。
男たちが浮世絵好きだった理由が意外なところにあって、驚いた。江戸時代の人のエロティシズムは、現代とはかなり異なっていたとあり、「女性の表情、足の指先の表現、波うつ着物が女性の肉体の震えを表現し、流れる着物の裾がとろけるような交合の快美を物語る」のがよかったとある。見えないだけに萌え方が現代とは相当