ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
時代劇で見る江戸の町は嘘ばっかり! 武士も町人も不倫三昧! 斬捨御免も金で解決! 鬼平はワーキングプア、派遣社員が町に溢れ、大奥の年間維持費600億円が江戸の現実!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
タイトルに即した内容って、結局ちゃんばらの由来とか、限られた部分だけだった気はするけど、それはさておき内容としては、なかなかに興味深いものも多かった。生類憐みの令の解釈とか、老中と大奥の関係性とか、教科書とは違った観点も味わえたし。総評としては、期待以上でも以下でもない感じでした。
江戸時代というと、チャンバラ映画や士農工商といった身分制度のひどい時代と思われるが、それは対抗する明治政府が作った虚像にすぎない。200年以上続いた平和な時代は徳川政府によって作られたもの、日本の歴史の中で一番長く続いたことは伊達ではないはずです。
題名が長い! 小飼弾氏によると題名は短ければ短いほど良い本の可能性が高いそうですが、これは面白かった。この本は「イメージの江戸時代」から「本当の江戸時代」へと転換を図るのを目的としていて、江戸の風俗や生活がかなり事細かに、面白おかしく書かれています。 面白かったのは江戸時代の包茎を表す言葉が「越...続きを読む前」だったということ。参勤交代で従者が抱える槍の穂先が袋に入っていたから……らしい。なんというか、洒落と言葉遊びが江戸の良さだなと思います。あと、下級武士や庶民の人妻では売春が超盛んだったとか、町の火消しが経済対策のために放火をしていたとか、ビックリするような話がこれでもかと出てきます。
なんだか下ネタ満タンで、堅い本かと身構えたら、そんなこと無かった。上等の大名屋敷の糞尿の話を聞くと、時代劇を見る目が変わるね
江戸時代考証本。へえーへえー!と言いながら読んだ。結構知らない事が書いてあって面白かった。ただこれは江戸時代全体の事が書いてあるので幕末には当てはまらない事も多い。 私としては引用文献が本文に付いてたら良かったなと。
作者はサブカルチャーの本などを書いているようで、全部が全部本当かな?と疑う気持ちもあるものの、単純んいへええと楽しめた。 明治維新以後、政府は脱江戸政策をとっていたので、明治の人達は近代化に忙しかった。平和な対象の時代になって、いざ江戸時代の芝居をしようと思っても、その頃には本当の江戸時代を知って...続きを読むいる人がいなくなっていた。だからいわゆる時代劇の定番、浪人が悪をやっつけたり、お代官様と証人が手を組んで悪さをしたり。。。なんていうのは実はすべて西部劇を元に作られていた。本当の江戸時代は治安も結構しっかりしたいたし、刀でやりあうなんて事は滅多になかったようだ。 他にも江戸時代の町人や武士、大名にいたるまでの当時の暮らしぶりなどが面白かった。下ネタもかなり書かれている。
トレビア本 時代劇で語られる江戸時代が嘘ばかりという良くある主題の本である。 まあ、へーっと感心させられる部分が多く面白くはある本ですが、なんと言っても構成がひどい。いろんなトピックスを思うがままに書いただけという感じが否めない。特に終末部は何のオチもなくまとめもなくいきなりトピックスで終わっている...続きを読むのである。因みに最後のトピックスは幕末の慰安婦外交とハーフの運命って、日本という国は見境なく慰安婦を造り出すのか(^^ゞ 一番判らないのは「江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた」というタイトル。本編のどこを読んでもそんな事は書かれていないような気がするのだが、読み落としかしら(^^ゞ 軽く読み流すには良い本かも
私達が学ぶ江戸の歴史は主に書物からだと思いますが、多くの人によって合意を得られた共通項のように思います。私達が見ている時代劇は、江戸を知っている人たちに作られたのではなく、明治後期になって初めて作られたそうです。昔から見ていて”格好良い”とは思いましたが、どうも現実感が伴っていなかったのはそのせいな...続きを読むのでしょうか。 明治の後半までは「江戸の世が懐かしい」と言えば、危険思想の持ち主とされていたそうですから、今は平和な世の中なのですね。この本を読むことで、やはり、歴史というのは勝者によって作成されるのだと確信しました。 勝者が歴史を作るという大原則に従えば、私が生きてきた昭和・平成という時代の起源は明治なので、明治政府が江戸の歴史を都合の良いように修正してきていることは理解できます。今までは江戸の本当の姿を探るのはタブーとされていたのかも知れませんが、私の数世代前の祖先が暮らしていた江戸時代というものに興味を持っている私にとっては、この本は興味を惹くものでした。類書を多く読んで少しでも江戸時代の姿を自分でイメージできるようになりたいものです。 以下は気になったポイントです。 ・享保年間の江戸の人口は100万人を超えていた、それらの排泄物を江戸周辺の農村で肥料として利用したので、江戸のリサイクルと絶賛される(p24) ・髪結いは、町の治安維持の役割を担っていた、旅行者は旅行手形(旦那寺が発行)を提示しなければ旅先で髪結いができなかった(p26) ・文政年間(1818-30)の1文=47.6円と試算される、棟割長屋の家賃(300文)は1.4万円、表店は9.5~19万円相当になったので住んでいる階級が異なった(p29) ・享保年間まで、人口における男女比は、男3に対して女1であった(p32)長屋の子供は、複数の父親みたいな親切なおじさんに可愛がられて育つ、それは紋散らし(父親不確定)のためである(p35) ・吉原の太夫(最上位)と床入りするには、最低3回は必要で、合計90~120両(2700万~3600万円)かかった(p37) ・江戸の治安維持のため、町と町人を代表して、三人の町役人:町年寄(奈良屋、樽屋、喜多村家)が町奉行との間にたって江戸の行政を仕切っていた(p47)町年寄は将軍にお目見えできるので、御家人より地位が高く、譜代大名と敷居を挟んで隣り合わせの位置に座れるので、外様大名より高かった(p48) ・商家の婿は、江戸のエリートであり公職でもあった、三井・高島屋・住友が数百年の歴史を誇れるのは、エリート婿のおかげ(p58)武家は男子相続、養子も同族求めたが、商家はそれと対極にある女系相続であった、婿の地位が低くなったのは、男尊女卑が徹底した明治時代から(p61) ・大工の日当は、銀4匁二分に弁当代(1匁二分)、銀一匁=40 00円とすると、2万円の日当である(p72) ・人や動物を殺す、人や動物が死ぬということをなんとも思わない風潮をとめたのが、「生類憐れみの令」である(p78) ・江戸城で座布団を敷くことができたのは、将軍と御三家のみ、老中でも許されなかった、座布団のかわりに、畳の下に柔らかいパンヤ(綿のクッション)が詰めてあったのみ(p82) ・普通に刀を使っていたら、歯こぼれと血糊で、4人も切れば役に立たなくなる(p96) ・江戸の町は、武家地は、麹町・御徒町というように「マチ」を使い、町人地は、馬喰町・大伝馬町のように「チョウ」を使った(p108) ・一人扶持とは米五合のこと、三両一人扶持とは、年間三両(90万円)、一日二食分(五合)の米支給という意味(p116) ・町奉行所は犯罪を受理すると、与力は同心に仕事を投げて、同心は手下に仕事を丸投げする、町奉行所の与力・同心はすべての大名家、大店に出入りしていたので、付届けとして、与力で二千両(6億円)、同心でもその半額はあった(p121) ・将軍に「面を上げぃ」と言われても、一度は「はっ」と答えて顔は伏せたまま、将軍の威力の前で体がいうことをきかないということを表現、二度目で、胸あたり視線をやるのが礼儀(p127) ・松平定信、水野忠邦は大奥の協力が得られなかったので、二人とも失脚した(p131) ・幕府の年貢は基本的に米を中心にしているので、農民は税金を軽くするために、税金を逃れられる作物・商品作りに精を出した、従って江戸後期の天領での年貢率は二公八民であった(p141) ・婦人が編み笠を被り、手ぬぐいでほっ被りをするのは、祖先の霊がとりついていること意味するので、武士は厳禁とされた(p160) ・豊臣、徳川初期において、日本人口が1200~1400万人において、キリスト教徒は300万人と推定された(p174)
歴史考証を踏まえると時代劇は成立しませんね。 大奥が江戸のブラックボックスというのが分かりました。
時代物ファンの私ではあるが、「これは嘘だろ〜」と思うシーンも多々あった。これでそのモヤモヤがスッキリ。武士の時代を断ち切るために、ファンタジーの世界に押し込められたのですね。で、現在それを楽しんでいる人たちは、それを現実と思い(こまされて)その世界に耽溺している。これじゃアキバだオタクだ、と馬鹿にで...続きを読むきませんね。 2008.01.31-02.03
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実
新刊情報をお知らせします。
古川愛哲
フォロー機能について
「講談社+α新書」の最新刊一覧へ
「雑学・エンタメ」無料一覧へ
「雑学・エンタメ」ランキングの一覧へ
悪代官は実はヒーローだった江戸の歴史
江戸の歴史は隠れキリシタンによって作られた
九代将軍は女だった! 平成になって覆された江戸の歴史
西郷隆盛の冤罪 明治維新の大誤解
坂本龍馬を英雄にした男 大久保一翁
地名と歴史から探る江戸
試し読み
「茶柱が立った」と聞いて、江戸の旦那は腰を抜かす 言葉で読み解く日本の歴史と庶民の暮らし
歪められた江戸時代
「古川愛哲」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実 ページトップヘ