古川愛哲のレビュー一覧

  • 悪代官は実はヒーローだった江戸の歴史
    江戸時代を描いたドラマでも小説でも漫画でも悪者の代名詞として使われてしまう悪代官。
    しかしこの本を読むと代官への認識が180度変わるだろう。
    薄給で多忙ですすんでなりたがる人の殆どいない中間管理職。
    困窮した領民の為に私財を投げうったり切腹覚悟で行動を起こしたりした代官のなんと多いことか。
    それなの...続きを読む
  • 悪代官は実はヒーローだった江戸の歴史
    江戸時代の「代官」の仕事ぶりについて、史料から明らかにしようとしている本。代官とは、天領(幕府領)の政務を取り仕切る多忙な役人であり、下級の旗本が務めることが多かったらしい。すなわち、現場の最前線で実務を指揮統括する立場であり、苦労が多いのに実入りが少なく、割に合わないポジションであったことは、現代...続きを読む
  • 江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実
    チェック項目18箇所。明治政府は「反逆」「反抗」「革命」「無頼」「刀」「剣戟」などを過敏といえるほど嫌い、禁圧しました、三百年近い徳川幕府を倒して明治維新政権を樹立したのですが、それだけに「反逆」「反抗」「革命」「無頼」「刀」の力を恐れました、武士の行動原理と文化を極端に否定したのです。明治4年(1...続きを読む
  • 江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実
     企業でTOEIC何点以上を取らないと…などと言ってバイリンガル養成に躍起になっている。江戸時代にもバイリンガルが重宝されていたとあって驚いた。どうしてかというと、現代のように標準語を使った国語教育がなされていなかったので、意思の疎通を図るのに苦労した。方言が理解できる江戸っ子は儲かったそうだ。

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  • 九代将軍は女だった! 平成になって覆された江戸の歴史
    思わず題名にひかれて手に取った本。面白い!惜しいのは、骨の検証をさせてもらえないこと。

    ところで、最近期待しているのが「大奥」。よしながふみさん、これ読んでるんじゃないかと。そしたら、もちろん吉宗の後は男の将軍か!あ〜、楽しみ〜。
  • 地名と歴史から探る江戸
    東京の地名にまつわる蘊蓄がたくさんで単純に楽しめて、散歩が楽しくなりそう。
    と同時に、自分が知らなかっただけでどんな場所にも歴史の積み重ねがあって、人間の業ってすごいとも思った。
  • 九代将軍は女だった! 平成になって覆された江戸の歴史
    教科書や歴史ドラマでは見られない、江戸の歴史。

    てっきり、表題について、じっくり突っ込んだお話かと思って読み進めていたんだが、全部で5章あって、第1章だけがその内容であった。

    まぁ、それなりに面白いお話で、話のネタ本としては良かったのだが、展開についていけなかったところ(第2章以降も第1章に関連...続きを読む
  • 江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実
    タイトルに即した内容って、結局ちゃんばらの由来とか、限られた部分だけだった気はするけど、それはさておき内容としては、なかなかに興味深いものも多かった。生類憐みの令の解釈とか、老中と大奥の関係性とか、教科書とは違った観点も味わえたし。総評としては、期待以上でも以下でもない感じでした。
  • 江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実
    江戸時代というと、チャンバラ映画や士農工商といった身分制度のひどい時代と思われるが、それは対抗する明治政府が作った虚像にすぎない。200年以上続いた平和な時代は徳川政府によって作られたもの、日本の歴史の中で一番長く続いたことは伊達ではないはずです。
  • 悪代官は実はヒーローだった江戸の歴史
    チェック項目8箇所。代官が誤解されているのは、江戸時代の農民が知られていないことにも由来する、江戸時代の農民たちは非常にしたたかであり、むしろ代官のほうがよっぽど苦労した。江戸時代、私領(大名領、旗本領)でも幕領でも、年貢は「五公五民」が基本だった。島原・天草一揆こそ、江戸時代の最初で最後の一揆だっ...続きを読む
  • 江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実
    題名が長い!

    小飼弾氏によると題名は短ければ短いほど良い本の可能性が高いそうですが、これは面白かった。この本は「イメージの江戸時代」から「本当の江戸時代」へと転換を図るのを目的としていて、江戸の風俗や生活がかなり事細かに、面白おかしく書かれています。

    面白かったのは江戸時代の包茎を表す言葉が「越...続きを読む
  • 江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実
    なんだか下ネタ満タンで、堅い本かと身構えたら、そんなこと無かった。上等の大名屋敷の糞尿の話を聞くと、時代劇を見る目が変わるね
  • 江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実
    江戸時代考証本。へえーへえー!と言いながら読んだ。結構知らない事が書いてあって面白かった。ただこれは江戸時代全体の事が書いてあるので幕末には当てはまらない事も多い。
    私としては引用文献が本文に付いてたら良かったなと。
  • 悪代官は実はヒーローだった江戸の歴史
    正直『代官』という役職が一体何をしているのか知らなかったし、あまり興味もなかったのですが…まさしくヒーロー!!
    弱きを助け、高級官僚には意見する!
    辛い仕事だけど、人の生き死にが関わるから妥協はしない!

    …な、なんて素晴らしいんだ…!こんな名代官たちがいたなんて!
  • 「茶柱が立った」と聞いて、江戸の旦那は腰を抜かす 言葉で読み解く日本の歴史と庶民の暮らし
    この本を読むと、私たちが日常何気なく使っている言葉は、その本来の意味や語源を知らないで使っていることに気づく。何気なく使っている言葉がちょっとエッチな意味を持っていることもある。私としては大好きな女優の羽田美智子さんに「わー、茶柱が立ってる! うれしーい」などと言ってもらえるとたいへん嬉しい。そのわ...続きを読む
  • 江戸の歴史は隠れキリシタンによって作られた
    戦国大名がやがてキリシタン大名となり
    その精神が禁制のもと近世以降の日本人広がっていく。
    あっそうかと、ふと気になっていたことが妙に繋がっていく。
    面白かったのが近松門左衛門のお話。
    心中ものに仏教観を感じられず、しっくりこなかった事に
    やはり何かあったのか、、、。
    実際私に検証する能力がないが、非...続きを読む
  • 九代将軍は女だった! 平成になって覆された江戸の歴史
    結構有名な話ですよね。九代将軍女性説。
    で、たまたま本屋で見掛けたので買ってみました。
    九代だけでなく初代や三代、他の話も載っていて面白く読めました。

    史料とか、裏読みすると色々出てくるもんなあ…。
    突付いてみたい場所が、増えた気がしました。
  • 悪代官は実はヒーローだった江戸の歴史
    テレビの時代劇に出てくる代官さんは悪代官が多いけれど、実際の江戸時代の代官さんは今の一般国家公務員同様苦労多くて益が少なく、実直で優秀な実務家が多かったという。
    むしろテレビでは良い人の「遠山の金さん」のモデルの遠山金四郎さんは天保の改革で芝居小屋を閉鎖しようとした幕府に反対したことで歌舞伎役者の支...続きを読む
  • 江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実
    作者はサブカルチャーの本などを書いているようで、全部が全部本当かな?と疑う気持ちもあるものの、単純んいへええと楽しめた。

    明治維新以後、政府は脱江戸政策をとっていたので、明治の人達は近代化に忙しかった。平和な対象の時代になって、いざ江戸時代の芝居をしようと思っても、その頃には本当の江戸時代を知って...続きを読む
  • 江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実
    トレビア本
    時代劇で語られる江戸時代が嘘ばかりという良くある主題の本である。
    まあ、へーっと感心させられる部分が多く面白くはある本ですが、なんと言っても構成がひどい。いろんなトピックスを思うがままに書いただけという感じが否めない。特に終末部は何のオチもなくまとめもなくいきなりトピックスで終わっている...続きを読む