あらすじ
中原の由緒正しき王国パロは、新興モンゴールの侵略の前に一夜にして滅び去った。王家の血をひくリンダとレムスの双子の姉弟は、ある力によって妖魔の跳梁する辺境の森に逃れた。だが追手の厳しい追及は、たちまち3人を窮地に追い込む。そのとき忽然とあらわれた豹頭人身の怪人・グインが二人を救い出すのだった! 壮大な構想のもとに繰り広げられる絢爛たるドラマの開幕!(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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Posted by ブクログ
グイン・サーガ
私にとって本当に特別な作品です。
本当に大好きな物語。
私の好きな作家は村上春樹であり、レイモンド・チャンドラーですが、好きな“物語”はなんですか?と聞かれたら栗本薫さんのグイン・サーガと答えます。
何が良いと言って、まずはこの100巻を超える作品の長さ、そのネバーエンディング性でしょうか。決して終わらない物語を見続けられる幸せ。
残念ながら作家の栗本薫先生は途上にて亡くなられてしまいましたが、作品が未完結であることがグイン・サーガの魅力を減んじることはありません。むしろ、見果てぬ物語の読者で永遠に居続けれることを、嬉しく思います。
私は中学生の時にグイン・サーガに出会い、この物語を少しづつ読んできました。そして、グインやリンダ、イシュトヴァーンとともに育ってきた感じがします。そんな風に人生に寄り添ってきた物語ってなかなか他にはありませんよね。
なぜか思い当たり、再び読み直そうと思ったのでここに記していきます。
ある日中原の王国パロはモンゴールの騎士団に襲われる。王家の双子の王女と王子、リンダとレムスはパロの空間転送装置によって草原の国アルゴスに送られるはずが、逆の方向の辺境のルードの森に送られてしまう。ルードの森は、モンゴールの辺境であり、2人はモンゴールの騎士団に追われるはめになる。しかし、同じくルードの森に現れた豹頭の戦士グインに助けられる。
多勢に無勢、やがて3人は捕まえられ、スタフォロス城に連れ去られることに。スタフォロスは業病に冒された黒伯爵ことヴァーノンが治める城であった。ヴァーノン伯爵により投獄された3人は牢屋で、紅の傭兵イシュトヴァーンとセム属の娘スニに出会う。
その夜、ケス川の向こう、ノスフェラトゥの大地より侵攻してきたセム族にスタフォロス砦は襲われる。イシュトヴァーンは既になにかを感じ、牢獄の窓から逃げていた。大騒動に乗じてグイン、リンダ、レムスも脱走を図る。グインの身を助けてくれたトーラスのオロはグインに遺言を残し死んでしまった。4人は隠れた通路にて黒伯爵と遭遇するがグインはすで伯爵が死霊になりすまされていることを見抜く。亡くなっていたヴァーノン伯爵の亡霊が示してくれていた経路から、4人はケス川に身を投げる。
100巻以上に及ぶ壮大な物語りの幕開けです。

Posted by ブクログ
豹頭の主人公に惹かれあっという間に当時50巻ぐらいまで読んだかな。
3日ぐらい完徹でした。
しかし栗本さんはどうやら登場人物に飽きることがあるらしく、途中主人公が文庫4冊分ぐらい?出てこなくてびっくりしました。
非常に筆の早い作家さんでしたが残念です。
できれば完結まで書き切っていただきたかった本です。
Posted by ブクログ
グイン・サーガは、飛び飛びに10冊ほど読んだだけで、
なかなか最初から順に読む時間が取れません。
まだグインサーガの世界に入り込めていません。
80冊以上でてから知ったために、なんか圧迫感を感じているのかもしれません。
ガイドブックを見ながら、なんとか読み進もうと思っています。
ps.
栗本薫読破を計画し、グインサーガが読み進めないので、その間に、栗本薫が解説を書いた、アガサクリスティ、赤川次郎を先に読破してしまいました。
また、西村京太郎、山村美紗、東野敬吾の読破が先になるかもしれません。
Posted by ブクログ
モンゴールの奇襲で占領されたパロから古代機械により辺境に飛ばされたリンダとレムスの前に現れた豹頭の男グイン。モンゴールの辺境守備隊ヴァーノン伯爵の城に連行されるグインと双子。その夜、辺境の未開人セムの襲撃を受けるスタフォロス城。