五十嵐律人のレビュー一覧

  • 不可逆少年

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    未成年であっても刑罰に科されることがある。だが刑事未成年である14才未満は科されない。そして、3人の大人を残虐に殺害した13歳の少女。そこに怨恨などの理由はなく、ただ純粋な殺人衝動があるだけという、更生の余地が無さそうな事件にどう接していくか。面白かった。

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    2026年10月11日
  • これが最後の仕事になる

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     文庫版になって初めてこの本のことを知りました。

    「これが最後の仕事になる」という一行の後は、各作家独自の世界が広がっています。
     1編6ページなのでスキマ時間に読みやすく、飽きたらブックマークして、他のことをしながら読み進めることができます。飛ばし読み・つまみ食い読みもできます。
     わたしは、病院の待合室で読んでいましたw

     文章構成のお手本としてもオススメです。
     オチがある作品は落ち着きます。オチだけにw

    〔作品紹介・あらすじ〕
     最初の1行は全員一緒。
    1編6ページ、24種の「最後の仕事」。
     早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    著者一覧(掲載順)
    小川哲
    五十嵐律人
    秋吉理香子
    呉勝浩
    宮内悠介
    河村拓哉
    桃野雑派
    須藤古都離
    方丈貴恵
    白井智之
    潮谷験
    多崎礼
    真下みこと
    献鹿狸太朗
    岸田奈美
    夕木春央
    柿原朋哉
    真梨幸子
    一穂ミチ
    三上幸四郎
    高田崇史
    金子玲介
    麻見和史
    米澤穂信

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。

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    2026年10月05日
  • 不可逆少年

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    ネタバレ

    冷静に考えれば、お兄ちゃんは逮捕されても病院行って治療した方が彼のためになるなんて分かるのに、パニックになってとりあえず隠しちゃうところとか、自分たちでなんとかしようとする(なんとかできると思っちゃう)ところが、なんか10代の少年少女がやりそうなことでリアルだと思った。

    著者は弁護士さんなんだね。こういうジャンルの話って「え、現実だったら絶対そんな流れにならないだろ」みたいな、無理矢理こじつけ感でガッカリしてしまうことが多いんだけど、弁護士さんだからか、ちゃんと法のところや捜査の部分の辻褄が合っていて、個人的にはスッキリ読み終えられた一冊だった。

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    2026年10月01日
  • これが最後の仕事になる

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    好きな作家さんが盛りだくさんでうれしい
    QuizKnockの河村さんの文章を読むのは初めてかもしれない。
    どうやらこの先、MEPHISTOでの連載、いずれそれが単行本になる予定とのこと。
    たのしみすぎる。

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    2026年09月27日
  • 不可逆少年

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    ネタバレ

    忘れられない。とにかく面白かった。本を捲る手が止まらなかった。犯人の気持ちが書かれてるのが興味深いしゾクゾクした。

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    2026年09月06日
  • 新しい法律ができた

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    ネタバレ

    推し活制限法
    日本国民に英語の勉強を義務付けへ
    つるべを取られて
    コロシヤとユキオンナ
    魔法罪
    もう、ディストピア
    自転車武装条例
    ありがとう、虎太郎
    ショートケーキの夜

    が好き

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    2026年08月23日
  • 魔女の原罪

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    ネタバレ

    生まれながらにして魔女だった。の意味するところは何か。加害者家族問題、秘密によって縛られたコミュニティの中で事情を知らされず高校生活を送っていた主人公の葛藤と不安、そして全てを知った時の決断は。緊迫する法廷場面、鮮やかな伏線回収。楽しめるミステリー小説でした。

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    2026年07月18日
  • 法廷遊戯

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    最初は淡々と暗く、どういう話で進んでいくのか(映画未視聴)わからず、ちょっと読み進めるのに苦労したけど途中からどんでん返しが凄まじく、
    なんか情報量がいっぱいいっぱいすぎて。。。


    罪とか罰とか償い、赦し、色々考えさせられた。

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    2026年07月10日
  • 不可逆少年

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    不可逆少年

    衝撃的な展開からのスタート。
    13歳の少女(少年)は年齢により法では裁けない。なので今の年齢で行わなければならない。

    ただその殺人も、憎まれてもの人を選んでる。様々な酷いことを残虐な事をやっていた人達。
    それにより救われた人もいるのも確か。

    そこから少年たちの繋がりが出始め、あらゆる事件のスタート。

    家裁の人達も少年の更生を目指して、そこから事件とのつながりをみていく。

    少年たちもどの大人を信じるのか。どの人、どの友達を信じるべきか。またそのすれ違い描写した素晴らしい作品でした。

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    2026年05月28日
  • 法廷遊戯

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    視力の対価は視力を奪うことで許してあげなさい。それが目には目をの意味だよ。

    目には目をって言葉よく聞くけど、大事だな〜と思った。
    結城の冷静さを私も欲しいと思った。

    -装丁が綺麗で好きな感じだった。

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    2026年04月28日
  • 真夜中法律事務所

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    心霊×リーガルミステリー
    …といっても、完全に非現実のファンタジー系ではなく、限りなくリアルに寄っていて、心霊要素を実に上手く混ぜ込んだミステリー。

    死者の姿が視える検察官と弁護士が協力して、死者の死の真相に迫っていく。

    罰せられるべき生者が裁きを受けない限り、死者は成仏できず現世に留まる。
    死者がいる=死に至らしめた“犯人”がいて、まだ本当の意味で解決していない、ということ。
    既に被告人がいて判決が決まっているのに、死者が成仏できない、というのは、真犯人が別にいるということを示す。
    でも「死者が成仏していないから犯人は別にいる」なんて説明では当然受け入れられないので、納得を得るべく、検察官&弁護士のタッグが奔走する。

    「真犯人が確実にいる」という答えがわかっているところから、逆算的に事実や証拠を追っていく形に新鮮さがある。

    筆者の五十嵐律人さんは法学部卒で現役の弁護士でもいらっしゃるとか。
    法律面の解説や、法曹界が抱える深刻な課題点なども丁寧に描かれていて、門外漢にもすっと入ってくる。
    五十嵐さんのリーガルミステリー、他にもたくさんあるみたいなので、ほかの作品も読んでみようと思う。

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    2026年03月12日
  • それはそれはよく燃えた

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    たくさんの作家さんの作品が一度に楽しめる1冊
    最初の1行は全員一緒なのに、ゾッとしたり、考えさせられたり、驚いたり、意外な結末だったり…次は何が燃えてしまうんだろうと気になるし、短編集なのでサクサク読めた

    私が好きなのは『黄金の森の神様』『燃えろ恋ごころ』『怪物どもの棲家』『レヴナント』『人形供養』

    『忌物を燃やす』は鳥肌たったなぁ…

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    2026年02月21日
  • 法廷遊戯

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    全体の構成がとても良くて法廷での流れは圧巻だった。そして法律に関する詳細な記述が魅力を際立たせていた素晴らしい作品。

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    2026年02月18日
  • 魔女の原罪

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    ネタバレ

    表紙に惹かれて選んだ一冊。
    激重ミステリーだった…笑
    変わったルールで成り立つ学校、元いた住民との異常なまでの確執、だんだん解き明かされていく真実にページを捲る手が止まらなかった。作中で真実が明かされていると思っていたことも、後から伏線だと気づく。
    側から見ると異常に見える和泉の母や加害者家族たち。迫害されることの辛さと苦しさ、迫害されることへの恐怖心。人間誰もが陥る可能性のある出来事で、心に問いかけてくるものがあった。

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    2026年02月15日
  • 法廷遊戯

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    ネタバレ

    前から気になってはいたものの、他の積読を優先していて読めずにきた一作。今回、友人が読んでいると知って、思いきって優先順位を上げて読んでみた。

    緻密に構成されたストーリーが素晴らしい。読み進めるにつれて次々と明かされていく真実と、「そんなところが関わってくるのか」と思う数々のサイドストーリー。そして私は、最後まで被告人に騙され続けた。見事なまでの、「手の平で踊らされている」感。
    「救い」とは。「無辜」とは。「罪」とは。「罰」とは。
    たくさんの要素に、作者の哲学が組み込まれた、読み応え抜群の作品でした。

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    2026年02月14日
  • Jミステリー2025~FALL~

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    いろんな切り口のミステリーの集まりで、ボリューム薄めなので、サクッと読みやすい。
    誉田さんの『それはない』でスタートするのが良かった。こじれた話だけど、全体的に温かめのストーリー。
    葉真中さんの『21グラム』のオバケが見える設定、荻堂さんの『コンカフェ探偵ロゼ』のオクスリオッケーな設定、といった、事件内容は現実的だけど、基本設定が異常、が良かった。
    中山七里さんのミステリーを楽しみにしてたけど、私的にはミステリーというよりも、ヒューマンドラマを見ているような、このストーリーでは、脇役の善吉中心の温かいドラマにつながる“ゼロ”的な要素のストーリーな感じがして、とても良かった。この後佐知子さんと一緒になるのか気になる。

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    2026年02月11日
  • 魔女の原罪

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     鏡沢高校は自由闊達という校訓を持ち、基本的に校則が存在しない。あらゆる選択において生徒の自主性が尊重され、服装や髪型は自由で、部活も委員会も加入義務もない。ただ無法地帯であることが許されているわけではなく、違法行為に対しては厳重な処罰が待っている。学校内には三十個を超える防犯カメラの目がある。違法は絶対に許さない。しかし一方で、この学校では適法ないじめが野放しになっている。週三回の透析治療を行いながら、鏡沢高校に通う和泉宏哉はその学校の在り方に違和感に抱き、時におかしな状況に対して行動に移していく中で、触れてはいけないものに触れてしまう……。

     読みはじめた時と読み終わった時、見えている世界が180度違う小説が好きです。そして本書はまさに小説でした。他とはすこし違う雰囲気の高校で起こった事件と対峙することになった少年の(ちょっとダークな読み味ではあるけれど)青春学園ミステリという導入から一転して、中盤以降はまるで様相の異なる世界が広がっていくのですが、世界観が一変するだけでなく、そこから二転三転して、予想も付かないところへ連れて行かれる後半の展開も魅力的でした。

     自分の信じていた足場は思いのほか大きく揺らいでいて、そしてそれは突然気付かされる。不確かな世界を確かな足取りで歩こうとした少年の想いがいつまでも心に残る傑作です。

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    2026年02月05日
  • 幻告

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    タイムリープものが好きだったことと、法律に興味があり、このふたつの掛け合わせにとても惹かれて購入。
    時間軸の設定が難しかったので頭の中で整理するのが大変であったが、読み進めていくうちに点と点が繋がった瞬間は大きな驚きに襲われた。
    また再読する時は図解しながら読みたいと思う。

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    2026年01月31日
  • 法廷遊戯

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    良かった。知識ないけど説明丁寧だったし、最後まで一気読みする面白さだった。
    人の人生ってこうやって狂うんだね、
    社会が悪いとは言わないけどこうやってちょっとずつ連鎖して狂っていくんだねえ

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    2026年01月11日
  • それはそれはよく燃えた

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    タイトル『それはそれはよく燃えた』の1文から始まるショートショート集。

    ネットの炎上、恋心、火事など、こんなものまで「燃える」のかと思える作家25人の25作を1冊の本で読めるのはとても贅沢。

    でも後味は25作25様で、ほっこり甘いものもあれば苦々しいもの、ざらっと心地悪いものなど本当にさまざま。

    クイズノックのファンなので河村拓哉さん目当てでこのシリーズを読み始めたが、矢樹純さん、三津田信三さんなど、このシリーズは毎回新しい作家さんと出会えて、読書の幅が広がって嬉しい

    私は総じてホラーが好きなので、今回の『それはそれはよく燃えた』はぞくっとする話が多くて、とても好み。不穏で悲しくて残酷。年末年始たっぷり楽しめた

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    2026年01月02日