五十嵐律人のレビュー一覧

  • 嘘か真言か

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    地方裁判所に着任した新米判事補が、切れ者だが悪評も高い先輩判事の「嘘を見抜ける」という秘密に迫る。

    闇バイト・特殊詐欺の事件を主軸として、戸籍の売買や「離婚後300日問題」、特定技能制度とオーバーステイ、「AIに仕事を奪われてしまうのか」、「chatGPTと著作権」など直近の社会課題・関心を事件に絡めた、裁判所を舞台にした法律論と感情論が織り成す法廷ミステリー。

    扱っている内容が興味深く、うまく事件に絡められており、またそれらが鮮やかに解決される内容はとても楽しめた。法廷で裁判が繰り広げられる物語だが堅苦しくなく、法律や法的思考はキャラクターたちによって噛み砕いて解説されている。

    著者の

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    2025年02月03日
  • 魔女の原罪

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    今年読んだ小説の中で一番「えっ!!!」と驚かされる回数が多く、一番陰鬱な気持ちにもなりました。そして、考え、共感もしました。感情の振れ幅の大きい作品。なので、文句無しの星五つ。

    鏡沢高校の校則はなし。ピアス、染髪、私服OK。唯一のルールは法律に違反しないこと。
    鏡沢高校二年生の和泉宏哉は、学内で起きたイジメを解決するために画策することに。そして、その中で気づく。
    この街は何かがおかしい・・・
    そして、ある人物の死をきっかけに徐々にこの街の秘密がみえてくる・・・
    といったあらすじ。

    学園で起きた事件を法律を用いて解決していく系かと思っていたら、途中から様々な要素が混じり始め、言葉は悪いですが

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    2024年12月17日
  • 密室法典

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    六法推理の続きです。密室法典!
    霞山大学法学部から、同大学のロースクールへと進学した古城行成。彼が運営する「無料法律相談所」には、自称助手の経済学部4年・戸賀夏倫と、法学部4年・矢野綾芽が所属する。

    3人それぞれが主人公になる話が収録されていて、夏倫と綾芽については、2人の就職活動の様子が見られるし、古城がいるから少し印象が薄れているけど、2人も法学部の学生だよな〜と再度実感した。

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    2024年11月30日
  • 六法推理

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    霞山大学で無料の法律相談所を運営している法学部四年の古城行成、と、経済学部三年の戸賀夏倫のコンビが事件を解決していく連作短編・青春リーガルミステリ。5篇と4つの幕間からなる物語。

    血も涙もない法律マシーンといわれる古城と、
    閃きや他者の感情を慮る自称助手の戸賀が、
    動画配信やリベンジポルノ、SNSといった現代の事柄や、社会問題などに対峙していく話。

    法律だったり、それに纏わる用語なども多々でてくるが
    都度分かりやすい説明が入るので読みやすいと感じた。

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    2024年10月13日
  • これが最後の仕事になる

    匿名

    購入済み

    一穂ミチ先生のファンで

    一穂ミチ先生のファンで購入しました。買ってよかったです。初めて読む作家さんもあり、色々な作品が読めてよかったです。個人的には後半の作品が好きでした。

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    2024年08月30日
  • 原因において自由な物語

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    メタとも作中作ともちょっと違うような不思議や作りの小説になっている。月並みな言葉で語るよりぜひ読んで良さを知ってほしい作品だった。

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    2024年08月15日
  • 密室法典

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    読みやすい、連作短編集。
    官僚になるための入社試験があんなに長く拘束されるなんて、事実なら、やはり官僚は体力も求められるんだなーと再認識。
    終わりの方にいきなり新キャラ投入で、続編も期待できそう。

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    2024年07月14日
  • 不可逆少年

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    13歳の少女が起こした猟奇的連続殺人から始まり、その事件の関係者の周りで起きる悲劇。
    読んでいて気分が悪くなる描写もあったけれど最後まで一気読み。
    リーガルミステリーを読むのは初めてだったが、とても分かりやすく読みやすかった。
    こんな事件やその背景で起きていた悲劇はあってはならない事だけど、実際、大人を信用できずに助けを求めることも出来ない子供たちが居るのも事実。

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    2024年07月09日
  • 原因において自由な物語

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    とても面白い
    何重にも張り巡らされた伏線 スピード感のある展開がいい!
    重い内容も気持ちが沈んでしまう事無くサクサク読めてしまう。

    昔からいじめは無くならないが、人を故意にいじめて何が楽しいのか全く理解出来ない。

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    2024年06月28日
  • 密室法典

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    またしてもシリーズ物の2作目から読んでしまった。。。
    アホなのか俺は。。。

    とは言え、1作目を知らなくても楽しめたので良かったには良かったが、、、
    無法律の3人がどうやって集まっていったのかは絶対に知っておきたかった。。。
    悔しい。

    絶対に一作目も読む。

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    2024年06月19日
  • 魔女の原罪

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    面白かった!

    魔女、豚の血、閉ざされた街、過去、法廷、学校。
    どんどん惹き込まれる。

    医療や法律など専門的なことも詳しく書かれていて、程よく難しくでもとても読みやすい。

    真実はとても恐ろしいものだった。子供を思う親の気持ちは時に狂ってしまう。
    狂わせるほど親にとって子供は大切な存在。

    絶対に守りたい。

    この思いがあふれて狂って
    子供を守れていないことに気づかなければいけなかった。

    宏哉はきっと大丈夫。
    魔女の子供は魔女とは限らない。
    信じたい。

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    2024年05月30日
  • 魔女の原罪

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    ミステリィとしてのキレは今ひとつに感じましたが、法廷の描写などは現実的で、作者のバックボーンが活かされています。
    また、一見特殊と思われる設定に合理的な理由が付いている点には感心しました。

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    2024年03月24日
  • 魔女の原罪

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    鏡沢高校が、校則はないけど法律を遵守する理由。
    鏡沢町のカツテと新しく越してきた住人との、対立の理由。
    女子高生死体遺棄事件の理由…
    真相が早く知りたくて、ページをめくる手が止められなくなったのは久々だー。

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    2024年02月18日
  • 魔女の原罪

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    透析を受けている高校生2人、校則のない学校、元弁護士の担任、古くからの住人と新しく引っ越してきた人達の対立、豚の血を使った料理、、、
    どの様に繋がっていくのか全然想像がつかないまま後半の中盤へ
    ひとつが繋がってからはどんどんとこれらが繋がっていきました。圧巻。
    住んでいるところを出るしかなかった加害者家族と加害者の血が受け継がれているために子どもまでもが信じられなくなってしまう
    血とはいったい、、
    いろいろ考えさせられました。

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    2023年11月05日
  • 魔女の原罪

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    医療従事者としてはあり得ない考え方だなと思う(現実でも実際に医療事故を自ら分かっていながら招く方もいる)反面、五十嵐先生は現代の問題を法律的に上手く描かれているなと思った。

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    2023年10月26日
  • 法廷遊戯(1)

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     法廷物が好きなのでタイトル買いしてしまったが、原作小説があるらしい。
     コミカライズは先に小説を読みたい性質なのだが、小説は文庫を待つ派で、身動きが取れない状況で映画化…。
     主義を貫くには、文庫→マンガ→DVDとならざるを得ないのかな…。
     ロースクールを舞台に「無辜ゲーム」という私的な模擬裁判ゲームを繰り返し、主人公たちに対する何かしらの攻撃の裏を探る…ような話と解釈。
     1巻という事もあり全体の流れというより「無辜ゲーム」での論戦が中心な感じ。
     ウミガメのスープ的な質問の応酬の裁判ゲームが特徴。

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    2023年01月14日
  • 【無料公開版】原因において自由な物語 電子特典付き

    ネタバレ 購入済み

    秘密をとるか、本能に従うか

    主人公の二階堂の心の葛藤が描かれている作品です。文章の書き手としての本能に正直にすれば自分が今まで秘めていた秘密を暴露してしまい致命傷になりかねない、というリスクがありながらも、なんとかして作品として発表してみたいという欲求が上回り、その後どうなるかがこの作品の肝になると考えられます。

    #ドキドキハラハラ

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    2021年12月04日
  • 新しい法律ができた

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    隙間時間に読みやすい短編だけど、しっかり読み応えのある話ばかり
    突拍子もない法律と思いきや、腑に落ちるものがよかった。

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    2025年11月21日
  • Jミステリー2025~FALL~

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    今年ももう1か月半足らずで終わってしまいます。
    1年間に読める冊数が少ないので色々な作家さんの作品に触れたい時にはいいですね。
    6人の作家の書き下ろしです。
    葉真中 顕さんの「21グラム」最後ちょっとぞっとする感じで面白かったです。
    五十嵐 律人さんの「万藤の灯火」も良かったです。

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    2025年11月19日
  • 不可逆少年

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    児童福祉に触れる機会もある中で読んでいて切なさで胸が苦しくなる場面もあった一冊。可能性を信じてもらうためにも自分も頑張らねばなと。

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    2025年11月12日