五十嵐律人のレビュー一覧

  • 嘘か真言か

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    勉強になる! 裁判官という職務の現実と難しさをエンタメたっぷりに描いた法廷ミステリー #嘘か真言か

    ■あらすじ
    志波地方裁判所の判事補の日向由衣、念願の刑事裁判に着任し、新たな人生をスタートを切る。同地裁の裁判官、紀伊真言は人のウソを見抜いてしまうという噂があった。日々刑事事件の裁判を扱っていく中、由衣は一人前の刑事裁判官になることができるのか…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    裁判官からの目線で綴る法廷ミステリー、全5編の連作短編集です。弁護士でもある五十嵐先生の作品、今回も法律をベースにしたミステリーを堪能させていただきました。

    これまで法廷ミステリーは数あれど、裁判官を主眼にした作品は初めてでしたね。弁護士や検察官からの目線だとストーリーが想像できるんですが、双方のバランスをとる裁判官だとどういう筋立てのお話になるのか楽しみだったんです。

    これが上手く書かれてるんですよ~、さすがですね。各章の初めに事件のとっかかりを語り、その後はすべて裁判所内で物語が進行する。裁判をとおして少しずつ事件の裏側が見えてくるんですが、これが想像以上に深くて読み応えがあるんすよ。

    裁判って一般人には縁遠い世界だし、どんなものか垣間見たいという欲求もあって、思った以上に読んでて楽しい。登場人物もひとりひとり愛着があるし、想像以上にエンタメまとまってます。

    生成AI、不法滞在外国人、古くなった法律問題など、扱われるテーマが今の法律界隈で課題になっているものばかり。また全話通じて特殊詐欺という流行犯罪をベースに書かれているから、連作集としても面白いんです。法律という難しい題材なんですが、切り取ってる部分が現代的なので、興味関心を持たずにはいられないんですよね~

    しかしどの事件も優しくない社会の隙間からこぼれ落ちた人たちの苦悩が染み出ていて、読むのがつらい… 裁判官という仕事はしんどそうだなぁ。自身の心情をゼロにして、他人の人生を決めなきゃいけない。それでも機械のような四角四面な判断では真の意味で人を救うことができないし、裁く人のほうが苦悩が多そうでした…

    新しい知識や社会課題を学べる一冊、これからの展開も気になる作品でした!

    ■ぜっさん推しポイント
    今日のお昼のニュースで、カンボジアで特殊詐欺グループが逮捕されたという報道をみました。いつまでたっても根絶されない特殊詐欺、本書に書かれているような様々な犯罪スキームがあるんでしょうね。

    詐欺に加担するのはダメってことくらい誰でもわかるんですが、その背景には様々な事情がある。そして騙された人は、さらに不幸になるという負のスパイラルになってしまう。

    この社会問題を解決するためにはどうすればよいのか?自分に関係ないと思わず、我々ひとりひとりが「考える」ということが重要なんでしょう。

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    2024年10月03日
  • 嘘か真言か

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    裁判官の紀伊真言が如何にして被告人の嘘を暴いていくのかを、判事補の日向由衣が紀伊の裁判を通じて紀伊の謎を探っていく。

    特殊詐欺絡みの事件を5話の小説に通底させながら、それぞれの被告に隠された事情を僅かな調書から紀伊が解く様は、裁判所という審判の場における「正義」を具現するようで心強く好ましい。
    日向結衣が幼いのはご愛嬌か…。

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    2024年10月02日
  • 嘘か真言か

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    作者の作品の感想を書くたびにどうしても同じ言葉からスタートしてしまう。「多才」。これもまたこれまでの作品とは全く違う角度から法廷作品を作り上げた。紀伊さんのファンになってしまうわ。これまでの作品にも登場したようなちょっとうざい女性キャラの由衣が主人公だが、この連作ではそのうざさがワリと早く解消されて好感を覚えた。続編を読みたい作品

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    2024年09月25日
  • 新世代ミステリ作家探訪~旋風編~

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    近年、活躍が目覚ましいミステリー作家10名へのインタビューをまとめた作品。

    私にとっては著作を読んだことがあったり、積んでいたりする作家さんが大半。そんな彼らの作家としてのバックボーンや創作に関することは、とても興味深く読めました。

    これらの面白く読めたのも、インタビュアーの若林踏さんが持つ話を引き出す力に依ると感じています。氏のきらりと光る分析力、古今の作品に対する理解力あってのクオリティ。

    このインタビュー集はシリーズ2作目とのことで、1作目も気になるところです。

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    2024年09月23日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    好きな作家さんの作品がたくさん収録されていて、テンションが上がりました!特に、誉田哲也先生の姫川玲子シリーズの短編を目当てに読み始めましたが、五十嵐律人先生の「千鳥の契り」、真梨幸子先生の「インクリボン」、澤村伊智先生の「わたしの最期のホラーミステリ」も素晴らしかったです。どれも謎めいていて、少し後味が悪い感じがまた最高でした!個性的で豪華な作品ばかりで、どれも大変楽しめました。

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    2024年09月22日
  • 六法推理

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    大学の無料法律相談にやってくるトラブルと謎を、法学部の学生と飛び込みお手伝いの2人で解いていくお話。法律一家に生まれながら、自分の行くべき道を見出だせない主人公の成長の話でもあり、バディものとしてもおもしろく読めました。法律にまつわるテーマが謎解きとうまく絡み合っていて、青春リーガルミステリというジャンル、おおいにありだと思います。余談ですが、舞台が見知った場所すぎてちょっとテンション上がりました。スタミナラーメン、懐かしすぎる。

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    2024年09月18日
  • 六法推理

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    法律にはあまり明るくないので、様々な観点から法律を絡めて解決する姿は面白かった。

    この小説のテーマとして古城が戸賀や依頼者との関わりを通して、成長していく姿が描かれていると感じた。

    これからの古城と戸賀、新たに加わった綾芽による無法律の活動を見てみたい。

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    2024年09月14日
  • 不可逆少年

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    ネタバレ

    覚せい剤、虐待、殺人…高校生が背負うには重すぎる…。
    『法廷遊戯』の時も思ったけど、身近な大人がもっとしっかりしていたら子どもたちがこんなに苦しむこともなかったのかもしれないのに…。

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    2024年08月31日
  • 六法推理

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    古城と戸賀のコンビが良い感じかなと。
    最初はさんづけだったりフルネーム呼びだったのが、最後の方では普通に"戸賀"と呼び捨てにしている所に2人の距離感が少し縮まったように感じた。
    さくっとしているのかと思ったら、中身はしっかりしていて読み応えはあった。
    続編もぜひ読みたい!

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    2024年08月31日
  • 六法推理

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    法知識に富んだ男子学生と冴え渡る閃きの女子学生のバディもの。

    大学内から寄せられる相談事を二人が解決する連作短編集。彼らの特徴がハッキリしていて、互いにキャラクターを引き立て合える相性に加えて、話のテンポも◎

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    2024年08月04日
  • 【無料公開版】原因において自由な物語 電子特典付き

    購入済み

    冒頭部分だけだが

    試し読み版ということなので公開されているのは冒頭部分だけだが、なかなか面白そうである。静かで それでいてちょっと気取ったような語り口がいい。ぎょっとするようなカバー絵も人目を引く。マーケティング的には正解なのかもしれないが、私はいくらか嫌悪感を覚えた。

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    2024年08月03日
  • 不可逆少年

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    人として大事なものが欠けている?
    病気とかで、身体がやられてるとかやなく。
    子供の頃は、虫とかに対して、残酷なことするヤツはおったけど、人に対しても。
    前にニュースで、「人を殺してみたかった」とか言ってた子おったな。
    あれと同じ感じなんかな。
     人の気持ちが理解できない 姉
     人の痛みが理解できない  妹
    まぁ、表面上で、姉妹ともその辺が全て抜けてるんかな。

    少年法が,少年をいわば特別扱いをして保護しようとしている理由は,少年が成人とは異なり豊かな「可塑性」を有しているからだといわれてる。
    少年は成人と異なり柔軟性があって更生する可能性が高いと思ってるんやな。

    しかし、教育によって更生を促すことでなく、専門家による治療。教育的手段でやり直せない少年少女は、少数であっても存在する。
    ここでは、彼らを不可逆少年と呼んでいる。
    破壊衝動が抑えられない。
    ちなみに…
    積読本がやめられないのとは違う(^◇^;)

    更に、13歳の「刑事未成年」で、法では裁かれない…
    どうなんや…これは…
    で、13歳の少女が、3名をあっさり、惨殺。罪ならんの今しかないとか言って。
    この子が、ここでいう不可逆少年になる。

    しかし、親も大概やけどな。そら、非行に走るわ!って感じやけど。

    ここでは、調査官と少年少女との関わりがメインで進んでいく。
    不可逆少年と呼ばれる彼らを導けるのか!
    調査官は、諦めずに頑張れるのか?
    どんでん返しもあり、面白かった!

    「大丈夫」
    「やり直せるから、少年なんだよ」

    こう言わんと仕方ないし、志には共感するけど…
    なんか、先行き厳しい予感が、凄いするけどなぁ…


    ************
    金曜日の帰りに
    『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』
    観て来た!

    アポロの月着陸は、地上で撮影されていた〜!ってのは、ずっとあって都市伝説化されてるらしい。
    昔、「カプリコン1」という映画があって、それと似たようなのかと思ったけど、違った。
    あれは、シリアスやったけど、月着陸の撮影とかがメインやなくて、それに関わる男女のホッコリなラブコメって感じ。
    女優さんも、なんと言ってもブラックウィドウ!
    最後は、少しウルウル…で、気分良く帰れる。
    1人で行くよりも…って感じやな。

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    2024年07月28日
  • 六法推理

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    法律×厚みのある小説 で
    読みづらいかな?と思ったが
    装丁もキャラをイメージしやすくて割と読みやすかった。

    学生生活とともに進んでいくというのもあるからか
    難しくなく親しみやすさを感じた。

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    2024年07月22日
  • 六法推理

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    2人のやりとりが好き。
    人として成長していく姿がよかった。

    正義とか正しさって難しいよね。
    父の台詞がしっくりきた。

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    2024年07月20日
  • 六法推理

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    大学で無法律という団体を運営する古城と法律相談に訪れた戸賀が助手として謎解きに挑む4作からなる短編集

    古城は論理的に物事を解決する能力を持つけど、人の心を察するのが苦手というタイプ。戸賀がその部分を埋め合わせして謎を解いていくというストーリー

    法律という観点から謎や依頼者を救おうとする視点と、法律の限界的な部分を古賀がフォローするという点が良かったです。

    請求の認諾という制度は知りませんでしたので、勉強になりました。

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    2024年06月27日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    大好きなJミステリーシリーズ!
    色んな作家さんのミステリーをしっかり読める。
    今回も読み応えあって面白かった。

    個人的に気に入った話
    "千鳥の契り"
    "わたしの最後のホラーミステリ"

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    2024年06月04日
  • 六法推理

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    主人公の大学生が法律相談を受けて解決していく。
    他の学部生と一緒に。
    有りそうな事案?なので、分かりやすく読みやすかった。
    主人公の古城が戸賀の影響もあり成長していく前向きな感じも良かった。

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    2024年05月30日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    光文社文庫編集部・編『Jミステリー 2024 SPRING』光文社文庫。

    第5弾となる人気ミステリー作家たちの新作書下ろし短編6編を収録した贅沢なアンソロジー。

    本体価格1,200円ということは6編収録だから1編200円に相当するが、書下ろしであれば妥当なところだろう。誉田哲也、五十嵐律人、真梨幸子と素晴らしい短編が並び、1編200円も破格ではないかと思ったのだが、青柳碧人、五十嵐貴久、澤村伊智と駄作と凡作が続き、前半と後半の余りの格差に驚いた。

    誉田哲也『心のお話』。姫川玲子シリーズの最新作。『ドルチェ』で主役を務めた魚住久江が姫川の部下として登場する。この短編の山場での姫川のLGBTに対する発言は当にその通りだと溜飲を下げた。中野の複合商業施設の女性更衣室で22歳の焼肉店の女性店長が刺殺体で発見される。監視カメラの映像からあっさりと容疑者は特定されるが、姫川は監視カメラに写っていた事件とは無関係の男性に目を付ける。★★★★★

    五十嵐律人『千鳥の契り』。実は五十嵐律人の文庫本を3冊ほど積んでいる。面白いという評判なので購入したものの、初読み作家というと躊躇してしまうのだ。本短編が読み始める切っ掛けになると良いのだが。と思いながら、本作の著者紹介を読むと、我が生まれ故郷の岩手県盛岡市出身ではないか。今の今まで知らなかった。さて本短編。まさかの展開に息を飲む。五十嵐律人、なかなかやるじゃないか。10年以上一緒に暮らす夫の哲治に不倫の疑念を感じた古浦仁美は偶然投函されていたチラシの浮気・不倫調査専門の千鳥探偵事務所に調査を依頼する。事務所に出向いた仁美に対応したのは、弁護士兼探偵の肩書を持つ千鳥暁。30万円という破格の成功報酬の代わりに千鳥は仁美に探偵の助手を務めて欲しいと依頼して来た。★★★★★

    真梨幸子『インクリボン』。ワープロ用の熱転写式インクリボンとは懐かしい。超弩級の詐欺のカモリストを印字したインクリボンを売却して大金を手に入れようとする女性。それに今流行りの頂き女子が絡むという昭和と令和をつなぐミステリー。最後の最後に真梨幸子らしいオチがある。★★★★★

    青柳碧人『空白の女』。ここまでの3作全てが面白かったのに4作目にしてズッコケた。余りにも面白くない。マンションのベランダで発見された女性の絞殺死体。事件を捜査する2人の刑事。★

    五十嵐貴久『THE KIDNAPPING』。五十嵐貴久にしてはキレの無い短編。ミステリーを描こうとしたのか、感動話を描こうとしたのか。6日後に選挙を控える政治家の幼い娘が誘拐され、犯人から五千万円が要求される。★★★

    澤村伊智『わたしの最後のホラーミステリ』。これもまた面白くない。心霊探偵は一瞬で相武紗季の真似だと思ったら、その通りだし。自身をモデルにしたような作家が登場したりとシッチャカメッチャカ。★★

    本体価格1,200円
    ★★★★

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    2024年05月19日
  • 不可逆少年

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    ネタバレ


    【内容】
    13歳?の少女が、大人3人と自らの姉を監禁して殺す(姉は未遂)フォックス事件から物語は始まる。
    被害者家族である茉莉と、砂と漠の兄弟、被害者本人である奏乃は同じ学校に通う生徒だった。
    父親に指を潰され夢だった美容師の道を断たれかけてしまった砂は覚醒剤に手を出し、電車に乗る女子高校生の髪を切る事件を起こしてしまう。
    茉莉と漠は覚醒剤から抜け出させようと砂を拘束して二人が世話をして生活をする。
    そんなある日、奏乃の仕組みで茉莉が警察に拘束され、その間に奏乃が砂を殺害する。
    奏乃が殺害したことを知らない茉莉となんとなく察しているが茉莉を守りたい漠は死体を隠蔽する。
    茉莉の告白によって事件は真相を向かえ、フォックス事件も実は奏乃と詩緒による共犯だったことが分かる。
    日本にはない神経犯罪学の観点から見る可塑性のない不可逆少年という考え方について問う作品。


    【感想】
    五十嵐さんらしい、司法への問いかけが込められた作品。
    冒頭の詩緒のシンプルな残虐性と奏乃の感情の抜け落ちた残虐性のコントラストが鮮やかで恐ろしかった。
    また、茉莉と砂、漠の恋心や様々な要素が混ざり合った心情変化や行動が生々しく感じられた。
    「不可逆少年」という考え方に理解を示しつつも、どうしても子供の未来を信じたいという主人公の想いもシンプルで非常によかった。

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    2024年05月13日
  • 六法推理

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    ネタバレ

    想像してたより読みやすかった。
    古城と戸賀もさっぱりした性格で、お互いに欠けてしまった想像や導き方を補える、良い相棒だなと思いました。
    ストーリーも、全てがハピエンというわけではないリアルな真相や動機にドキッとしたり。
    次巻は新たな仲間が加わるというので、楽しみにしようと思います。

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    2024年05月08日