五十嵐律人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とあるロースクールで学生たちによって法律を使ったゲームが行われていた。名誉毀損罪や窃盗罪など、違法行為を行った疑いのある学生が模擬法廷に引っ張れ出され、審判者によって無罪か有罪か、そして罰の内容まで決められるという「無辜(むこ)ゲーム」。
実際に存在していたら学校に批判が殺到しそうなゲームだが、小説の世界だとなんとも興味をそそられる。
そこから話が思わぬ方向に二転三転して最後まで夢中になって読んだ。だが読みながら感じたのは、弁護士ってめちゃくちゃ大変だということ!
主人公はロースクールを卒業し、弁護士としてある刑事事件を担当する。彼は地道に時間をかけながら一つ一つの証拠を集めて、被告人とも幾度となく接見して、法廷では検察という大きな組織と立ち向かう。
高給取りだがお金を使う時間がない職業の代表格として、医者とともに弁護士が挙げられているのを見たことがあるが、これは確かに…
それでもこの仕事をやりたいという強い意欲と、屈曲な身体やメンタルを持ち合わせていなければ、やっていくのは難しいだろう。
作者の五十嵐さんは弁護士としても働いているらしい。
小説家さんが作品のためにこれほど深く法律の勉強をするのはさぞ大変だっただろう…と読みながら余計な想像をしていたが、読後にそのことを知って納得がいった。実経験に裏付けられた深みだったのか。
法律の世界がエンタメに昇華され、取っ掛かりやすい形で法律を知ることのできる作品になっている。著者の他作品も読みたくなった。 -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
こんなことになるなんて!
1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。
早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第四弾。
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第4弾とのこと。既に第3弾と第6弾は読み終えた。
最初の一文は必ず「だから捨ててと言ったのに」で始めなければならない、という括りがある。
他のシリーズと同様に玉石混交。ただ他のシリーズよりも本書の方が面白い作者が多かった。ただ、飛び抜けて面白いというわけではなかった。
以下が面白かった作者。
須藤古都離
黒澤いづみ
岡崎隼人
砥上裕將
清志まれ
舞城王太郎
高田崇史
背筋
多崎 礼
谷絹茉優
夕木春央
最果タヒ
このうち清志まれはいきものがかりの水野良樹のペンネーム。谷絹茉優はChevonというバンドのヴォーカリスト。ミュージシャンが二人参加している。
上記の中では砥上裕將と夕木春央が特に良かった。歳を取ると、こうした小さな感動話に思わずウルっとしてしまう。そして最果タヒの文章。詩人だからなのかもしれないけれど、とても心に響いてきた。