五十嵐律人のレビュー一覧

  • 密室法典

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    前作と比べてかなり読みやすくなった印象。視点が主人公の古城君だけでなくなったのが大きな要因だと思う。法律知識が少ない登場人物があれこれと考えるのも自分と同じ視点で物語を追えて楽しかった。続編が確実にある終わり方だったので、また続刊が出た際には買って読みたいな、と思うほどには楽しめた作品だったかな。ただ、ページ数が前作から少し減って全体的にコンパクトになっていたにも関わらず、この定価は高いなと率直に思った。

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    2024年07月27日
  • 法廷遊戯

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    面白かったです。ここ最近、映画の原作を意図してか、たまたまか、読み続けてますが、映画にしたいと思われる作品はやっぱ面白いなと改めて思います。こちら映画はまだ観ておらず裁判所もロースクールも私は行った事はないのですが、その情景が浮かぶ文体です。法律の話しが多少出てくるので小難しくなりがちですが、読みやすいなと感じました。作者五十嵐さんが30歳の時のデビュー作ということもあり、ターゲットも若者向けに作られている印象です。内容も、最後の最後までどう転ぶかわからない展開で惹きつけられました。なかなか身近に起こり得る設定ではありませんが、冤罪への問題提起の中、新しいミステリーの形として、楽しんで読まさせ

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    2025年07月07日
  • 六法推理

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    法律×厚みのある小説 で
    読みづらいかな?と思ったが
    装丁もキャラをイメージしやすくて割と読みやすかった。

    学生生活とともに進んでいくというのもあるからか
    難しくなく親しみやすさを感じた。

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    2024年07月22日
  • 六法推理

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    2人のやりとりが好き。
    人として成長していく姿がよかった。

    正義とか正しさって難しいよね。
    父の台詞がしっくりきた。

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    2024年07月20日
  • 密室法典

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    五十嵐律人さんの代名詞的シリーズに成長する可能性は大いにあると思う

    大いにあると思うけど、なんか全体的に惜しい

    ということで大学を舞台にした「無法律シリーズ」
    連作短編の仕様でいろんな法律を真ん中にして軽めのミステリーが展開します

    舞台設定も軽い、ミステリーも軽い
    もちろん軽いことは悪いことじゃない

    だけど主要キャラ3人が全員重い
    要するに陰キャなのよ
    いやこの設定だったらひとりとことん陽キャがいないと持たんだろって思うんだけど、たぶん五十嵐律人さん陽キャ描くの苦手っぽいw

    新キャラに期待しつつ次もたぶん読むな

    可能性はすごく感じるのよね

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    2024年07月04日
  • 六法推理

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    大学で無法律という団体を運営する古城と法律相談に訪れた戸賀が助手として謎解きに挑む4作からなる短編集

    古城は論理的に物事を解決する能力を持つけど、人の心を察するのが苦手というタイプ。戸賀がその部分を埋め合わせして謎を解いていくというストーリー

    法律という観点から謎や依頼者を救おうとする視点と、法律の限界的な部分を古賀がフォローするという点が良かったです。

    請求の認諾という制度は知りませんでしたので、勉強になりました。

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    2024年06月27日
  • 密室法典

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    ネタバレ

    ロースクールに通う古城が運営する「無料法律相談所」に持ち込まれる数々の相談。

    お気に入りは「密室法典」
    出版社の三次選考の課題が、就活用のSNSのアカウントを作り、1ヶ月後のフォロワー数で通過者を決めるという物。
    そこで、大学内で起きた事件の真相をツイートする為に動き出す…

    調べていくうちに、美容整形の闇が浮き彫りになり、美容整形=女性と言う思い込みが驚きでした。

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    2024年06月17日
  • 密室法典

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    著者の作品の中では、キャラ同士の掛け合いが多くライトな雰囲気で気に入っていた作品の続編。前作はミステリーでありながら、法律ネタと多重解決要素も多く、とても楽しめたが、本作はどちらの要素も薄く、少し魅力が低減してしまった印象。
    続編も期待できる終わり方だったので、次回作にも期待したい。
    ※前作から登場している主要キャラの1人がトラブルメーカー過ぎて、段々擁護できなくなってきた。

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    2024年06月16日
  • 密室法典

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     古城行成と戸賀夏倫のお馴染みのメンバーに新たに矢野綾芽も加えた『無料法律相談所(無法律)』が持ち込まれる密室やダイイングメッセージが絡んだ法律が関係する事件を解決していくストーリーで、事件を解決していく上でそれぞれが自分の将来とも向き合う構図が面白かった。

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    2024年06月11日
  • 密室法典

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     「無法律」は「無料法律相談所」の略称であり、霞山大学法学部の自主ゼミ、いわゆるサークルだ。
     部長はこの春ロースクールに進んだ古城行成。勉強家で法律の知識は申し分ないが、非社交的でコミュニケーション能力に乏しいところがある。そんな古城をカバーして余りある2人の女子部員、戸賀夏倫と矢野綾芽。ともに4回生だ。
     持ち込まれた相談を受け、無法律の3人が謎を解く連作短編リーガルミステリー。シリーズ2作目。
              ◇
    「ハンムラビは、『おじさんは偉大である』という意味なんだよ」

     ここは霞山大学ロースクールの教室で、今は刑事模擬裁判の講義中だ。教壇で意気揚々と語るのは現職裁判官の古城英

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    2024年06月09日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    大好きなJミステリーシリーズ!
    色んな作家さんのミステリーをしっかり読める。
    今回も読み応えあって面白かった。

    個人的に気に入った話
    "千鳥の契り"
    "わたしの最後のホラーミステリ"

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    2024年06月04日
  • 六法推理

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    主人公の大学生が法律相談を受けて解決していく。
    他の学部生と一緒に。
    有りそうな事案?なので、分かりやすく読みやすかった。
    主人公の古城が戸賀の影響もあり成長していく前向きな感じも良かった。

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    2024年05月30日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    光文社文庫編集部・編『Jミステリー 2024 SPRING』光文社文庫。

    第5弾となる人気ミステリー作家たちの新作書下ろし短編6編を収録した贅沢なアンソロジー。

    本体価格1,200円ということは6編収録だから1編200円に相当するが、書下ろしであれば妥当なところだろう。誉田哲也、五十嵐律人、真梨幸子と素晴らしい短編が並び、1編200円も破格ではないかと思ったのだが、青柳碧人、五十嵐貴久、澤村伊智と駄作と凡作が続き、前半と後半の余りの格差に驚いた。

    誉田哲也『心のお話』。姫川玲子シリーズの最新作。『ドルチェ』で主役を務めた魚住久江が姫川の部下として登場する。この短編の山場での姫川のLGBT

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    2024年05月19日
  • 不可逆少年

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    ネタバレ


    【内容】
    13歳?の少女が、大人3人と自らの姉を監禁して殺す(姉は未遂)フォックス事件から物語は始まる。
    被害者家族である茉莉と、砂と漠の兄弟、被害者本人である奏乃は同じ学校に通う生徒だった。
    父親に指を潰され夢だった美容師の道を断たれかけてしまった砂は覚醒剤に手を出し、電車に乗る女子高校生の髪を切る事件を起こしてしまう。
    茉莉と漠は覚醒剤から抜け出させようと砂を拘束して二人が世話をして生活をする。
    そんなある日、奏乃の仕組みで茉莉が警察に拘束され、その間に奏乃が砂を殺害する。
    奏乃が殺害したことを知らない茉莉となんとなく察しているが茉莉を守りたい漠は死体を隠蔽する。
    茉莉の告白によって事件

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    2024年05月13日
  • 六法推理

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    ネタバレ

    想像してたより読みやすかった。
    古城と戸賀もさっぱりした性格で、お互いに欠けてしまった想像や導き方を補える、良い相棒だなと思いました。
    ストーリーも、全てがハピエンというわけではないリアルな真相や動機にドキッとしたり。
    次巻は新たな仲間が加わるというので、楽しみにしようと思います。

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    2024年05月08日
  • 魔女の原罪

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    加害者家族について考えさせられる重い話。
    身内が犯罪を犯したからと言って彼らの家族が生活を脅かされる必要はない。加害者家族というレッテルを貼られ肩身狭く暮らしてきた彼らが救済を求めることは仕方ない。ただ、この救済がいささかカルトチックで外部から見ると狂っているように思う。
    自分も、嫌いな父親の血が流れているから大好きなママと父親の血を分別して取り除きたいと願ったこともあった。ただこれはあまりにも非現実的だったが、この夢物語を小説では描かれている。魔女の子は所詮魔女、少しでも悪いことをすると、親も親で子も子だなと考えるようになる。

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    2024年05月06日
  • 六法推理

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     法学部の大学生である古城が所属する無料の律相談所に同じ大学の戸賀が相談に来たことから始まるストーリー。現役の弁護士である作者ならではの視点から展開される物語と付随するトラブル、また古城&戸賀の話が進んでいくたびにコンビの息があってくるとこや、最初どこか線を引いていた古城が戸賀と出会ったことで徐々に変化していくところが引き込まれる要素だと思った。続編があるそうなのでそれも読んでみようと思う。

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    2024年05月06日
  • 密室法典

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    六法推理の続刊。
    少し人間関係に難ありの古城がどう成長していくか楽しみだったのに、古城の影が薄くなってしまったのが残念。テーマは興味深いのに、謎解き説明がくどくて読みにくいなと感じ星4つ。

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    2024年05月02日
  • 六法推理

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    ネタバレ

    法廷遊戯を読み法律の奥深さを知り、もっと法律系の小説を読みたいと思い本書を手に取った。
    本書は連作短編集ということになっており、法律の知識を駆使して事件を解決する推理小説である。主な登場人物は、主人公で法律エリート一家に生まれ、現在は法学部4年の古城。大学で無料法律相談所を1人で経営?している。そして、その無料法律相談所に突如現れたのが、後に古城の相棒になる経済学部3年の戸賀。
    戸賀については、その思考の深さと視野の広さには驚いた。一体何者なのか、主人公より法的思考が備わっているのでは?と、所々疑ってしまいたい場面が出てくる。
    続編もあるということで、今すぐにでも読みたいが文庫化してから読むこ

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    2024年05月01日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    2024.04.21
    読み比べができることがよい。
    誉田哲也の姫川玲子の新作はうれしい。
    五十嵐貴久は昔からからファン。

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    2024年04月21日