五十嵐律人のレビュー一覧

  • 嘘か真言か

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    とある事件がきっかけで裁判官を目指した由衣。やっとの思いで刑事部へ異動したが、そこで出会った「嘘が見抜ける」裁判官・紀伊との相性は最悪で…

    感情で動く由衣と理系の紀伊。正反対の2人だけど、回を重ねる毎に少しだけ変化していった気がします。
    テンポよく読めて読みやすかったです。続編希望です。

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    2024年10月10日
  • 嘘か真言か

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    勉強になる! 裁判官という職務の現実と難しさをエンタメたっぷりに描いた法廷ミステリー #嘘か真言か

    ■あらすじ
    志波地方裁判所の判事補の日向由衣、念願の刑事裁判に着任し、新たな人生をスタートを切る。同地裁の裁判官、紀伊真言は人のウソを見抜いてしまうという噂があった。日々刑事事件の裁判を扱っていく中、由衣は一人前の刑事裁判官になることができるのか…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    裁判官からの目線で綴る法廷ミステリー、全5編の連作短編集です。弁護士でもある五十嵐先生の作品、今回も法律をベースにしたミステリーを堪能させていただきました。

    これまで法廷ミステリーは数あれど、裁判官を主眼にした作品

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    2024年10月03日
  • 嘘か真言か

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    裁判官の紀伊真言が如何にして被告人の嘘を暴いていくのかを、判事補の日向由衣が紀伊の裁判を通じて紀伊の謎を探っていく。

    特殊詐欺絡みの事件を5話の小説に通底させながら、それぞれの被告に隠された事情を僅かな調書から紀伊が解く様は、裁判所という審判の場における「正義」を具現するようで心強く好ましい。
    日向結衣が幼いのはご愛嬌か…。

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    2024年10月02日
  • 嘘か真言か

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    作者の作品の感想を書くたびにどうしても同じ言葉からスタートしてしまう。「多才」。これもまたこれまでの作品とは全く違う角度から法廷作品を作り上げた。紀伊さんのファンになってしまうわ。これまでの作品にも登場したようなちょっとうざい女性キャラの由衣が主人公だが、この連作ではそのうざさがワリと早く解消されて好感を覚えた。続編を読みたい作品

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    2024年09月25日
  • 新世代ミステリ作家探訪~旋風編~

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    近年、活躍が目覚ましいミステリー作家10名へのインタビューをまとめた作品。

    私にとっては著作を読んだことがあったり、積んでいたりする作家さんが大半。そんな彼らの作家としてのバックボーンや創作に関することは、とても興味深く読めました。

    これらの面白く読めたのも、インタビュアーの若林踏さんが持つ話を引き出す力に依ると感じています。氏のきらりと光る分析力、古今の作品に対する理解力あってのクオリティ。

    このインタビュー集はシリーズ2作目とのことで、1作目も気になるところです。

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    2024年09月23日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    好きな作家さんの作品がたくさん収録されていて、テンションが上がりました!特に、誉田哲也先生の姫川玲子シリーズの短編を目当てに読み始めましたが、五十嵐律人先生の「千鳥の契り」、真梨幸子先生の「インクリボン」、澤村伊智先生の「わたしの最期のホラーミステリ」も素晴らしかったです。どれも謎めいていて、少し後味が悪い感じがまた最高でした!個性的で豪華な作品ばかりで、どれも大変楽しめました。

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    2024年09月22日
  • 六法推理

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    大学の無料法律相談にやってくるトラブルと謎を、法学部の学生と飛び込みお手伝いの2人で解いていくお話。法律一家に生まれながら、自分の行くべき道を見出だせない主人公の成長の話でもあり、バディものとしてもおもしろく読めました。法律にまつわるテーマが謎解きとうまく絡み合っていて、青春リーガルミステリというジャンル、おおいにありだと思います。余談ですが、舞台が見知った場所すぎてちょっとテンション上がりました。スタミナラーメン、懐かしすぎる。

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    2024年09月18日
  • 六法推理

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    法律にはあまり明るくないので、様々な観点から法律を絡めて解決する姿は面白かった。

    この小説のテーマとして古城が戸賀や依頼者との関わりを通して、成長していく姿が描かれていると感じた。

    これからの古城と戸賀、新たに加わった綾芽による無法律の活動を見てみたい。

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    2024年09月14日
  • 不可逆少年

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    ネタバレ

    覚せい剤、虐待、殺人…高校生が背負うには重すぎる…。
    『法廷遊戯』の時も思ったけど、身近な大人がもっとしっかりしていたら子どもたちがこんなに苦しむこともなかったのかもしれないのに…。

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    2024年08月31日
  • 六法推理

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    古城と戸賀のコンビが良い感じかなと。
    最初はさんづけだったりフルネーム呼びだったのが、最後の方では普通に"戸賀"と呼び捨てにしている所に2人の距離感が少し縮まったように感じた。
    さくっとしているのかと思ったら、中身はしっかりしていて読み応えはあった。
    続編もぜひ読みたい!

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    2024年08月31日
  • 密室法典

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    ネタバレ

    前作をほぼ覚えていないが、なんとなく戸賀が抜群の推理力を持っていて、古城は法律には詳しいものの推理力はいまいちだったことは覚えている。
    今回もこのコンビが活躍。最後、おお?古城、いつの間にか成長して…と思っていたら、戸賀が推理していたことが分かってほっとした。やはり、古城にはインテリだけどお門違いの推理をするポジションでいてもらった方が私は好きだ。笑

    さて、どの事件も面白かったのだけど、死体遺棄事件と2枚の遺言状事件が特に印象深い。
    死体遺棄事件は、法律(相続と失踪の関係)を知っていなければ辿り着けない答えだし、遺言状は謎のダイイングメッセージを読み解く力が求められる。後者は事件の裏にある思

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    2024年08月17日
  • 六法推理

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    法知識に富んだ男子学生と冴え渡る閃きの女子学生のバディもの。

    大学内から寄せられる相談事を二人が解決する連作短編集。彼らの特徴がハッキリしていて、互いにキャラクターを引き立て合える相性に加えて、話のテンポも◎

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    2024年08月04日
  • 【無料公開版】原因において自由な物語 電子特典付き

    購入済み

    冒頭部分だけだが

    試し読み版ということなので公開されているのは冒頭部分だけだが、なかなか面白そうである。静かで それでいてちょっと気取ったような語り口がいい。ぎょっとするようなカバー絵も人目を引く。マーケティング的には正解なのかもしれないが、私はいくらか嫌悪感を覚えた。

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    2024年08月03日
  • 不可逆少年

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    人として大事なものが欠けている?
    病気とかで、身体がやられてるとかやなく。
    子供の頃は、虫とかに対して、残酷なことするヤツはおったけど、人に対しても。
    前にニュースで、「人を殺してみたかった」とか言ってた子おったな。
    あれと同じ感じなんかな。
     人の気持ちが理解できない 姉
     人の痛みが理解できない  妹
    まぁ、表面上で、姉妹ともその辺が全て抜けてるんかな。

    少年法が,少年をいわば特別扱いをして保護しようとしている理由は,少年が成人とは異なり豊かな「可塑性」を有しているからだといわれてる。
    少年は成人と異なり柔軟性があって更生する可能性が高いと思ってるんやな。

    しかし、教育によって更生を促

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    2024年07月28日
  • 密室法典

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    前作「六法推理」に続く、シリーズ2作目。

    今回も面白かった。
    「今際言伝」相続問題の話が一番面白かった。

    次回も楽しみ。

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    2024年07月28日
  • 密室法典

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    前作と比べてかなり読みやすくなった印象。視点が主人公の古城君だけでなくなったのが大きな要因だと思う。法律知識が少ない登場人物があれこれと考えるのも自分と同じ視点で物語を追えて楽しかった。続編が確実にある終わり方だったので、また続刊が出た際には買って読みたいな、と思うほどには楽しめた作品だったかな。ただ、ページ数が前作から少し減って全体的にコンパクトになっていたにも関わらず、この定価は高いなと率直に思った。

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    2024年07月27日
  • 法廷遊戯

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    面白かったです。ここ最近、映画の原作を意図してか、たまたまか、読み続けてますが、映画にしたいと思われる作品はやっぱ面白いなと改めて思います。こちら映画はまだ観ておらず裁判所もロースクールも私は行った事はないのですが、その情景が浮かぶ文体です。法律の話しが多少出てくるので小難しくなりがちですが、読みやすいなと感じました。作者五十嵐さんが30歳の時のデビュー作ということもあり、ターゲットも若者向けに作られている印象です。内容も、最後の最後までどう転ぶかわからない展開で惹きつけられました。なかなか身近に起こり得る設定ではありませんが、冤罪への問題提起の中、新しいミステリーの形として、楽しんで読まさせ

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    2025年07月07日
  • 六法推理

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    法律×厚みのある小説 で
    読みづらいかな?と思ったが
    装丁もキャラをイメージしやすくて割と読みやすかった。

    学生生活とともに進んでいくというのもあるからか
    難しくなく親しみやすさを感じた。

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    2024年07月22日
  • 六法推理

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    2人のやりとりが好き。
    人として成長していく姿がよかった。

    正義とか正しさって難しいよね。
    父の台詞がしっくりきた。

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    2024年07月20日
  • 密室法典

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    五十嵐律人さんの代名詞的シリーズに成長する可能性は大いにあると思う

    大いにあると思うけど、なんか全体的に惜しい

    ということで大学を舞台にした「無法律シリーズ」
    連作短編の仕様でいろんな法律を真ん中にして軽めのミステリーが展開します

    舞台設定も軽い、ミステリーも軽い
    もちろん軽いことは悪いことじゃない

    だけど主要キャラ3人が全員重い
    要するに陰キャなのよ
    いやこの設定だったらひとりとことん陽キャがいないと持たんだろって思うんだけど、たぶん五十嵐律人さん陽キャ描くの苦手っぽいw

    新キャラに期待しつつ次もたぶん読むな

    可能性はすごく感じるのよね

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    2024年07月04日