五十嵐律人のレビュー一覧
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ネタバレ買うつもりはなく、棚に戻すときに落としてしまい角が折れちゃったから弁償の意味を込めて購入した本。はじめて読む作家だった。
私は自分の顔に自信はなくて(学生時代に比べたら自信はついた方だけど)、だからこの冒頭から出てくるルックスコアはなかなかキツイ仕組みだな、と思った。ホント、自分の学生時代、特に中学生の頃にスマホがなくて心底安心した。解説にもあったけど、今の子は我々の比じゃないくらいに自分の見た目を気にしていると思う。アプリそれ自体に対する対処法とかは特に綴られていなかったけど、まあ現実でもどうしようもできないよな。それにしてもなかなかリアルないじめの描写だったような。
購入時の帯に書いてあった「人気作家・二階堂紡季には秘密があった」、そういえばそうだなって気はするけども、正直そこまで驚きはしなかったかな……。構成上こういう紹介にならざるを得なかっただけの話かもしれない。 -
Posted by ブクログ
五十嵐律人『六法推理』角川文庫。
読むのは3作目となる五十嵐律人。現役弁護士の書いた連作形式の青春リーガル・ミステリー小説。
デビュー作にして、第62回メフィスト賞受賞作の『法廷遊戯』は滅茶苦茶面白かったが、次に読んだ『不可逆少年』は凡作だった。そして、本作も面白くはなく、やたらと法律理論と机上の空論めいた推理が展開され、嫌気が差す。
霞山大学のキャンパスの片隅で無料の法律相談所を開いている古城行成の元に経済学部の戸賀夏倫が相談にやって来る。下宿先で最近頻発する怪現象に悩む戸賀は古城にその正体を突き止めて欲しいと依頼する。法律マシーンと呼ばれる古城は事故物件の規制を踏まえて推理するが、戸賀と現場で話すうち、意外な犯人に辿り着く。
本体価格820円
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Posted by ブクログ
五十嵐律人『不可逆少年』講談社文庫。
『法廷遊戯』に次ぐ、第2作。長らく本棚で寝かせていた。数年前から講談社文庫だけは1冊ずつビニールフィルムで包まれているので、フィルムを剥くのが面倒でついつい読むのを後回しにしてしまう傾向がある。出来ればフィルムを簡単に剥けるような講談社文庫オリジナル栞をサービスして欲しいものだ。
と、言い訳めいた前置きが長くなってしまった。
『法廷遊戯』は完成度の高い法廷ミステリーだったのだが、本作では視点が一貫せずにどこにテーマがあるのか見い出せず、読後にもやもや感が残った。
少年犯罪に真摯に向き合う家庭裁判所調査官の瀬良真昼を描きたかったのか、犯罪の渦中に身を置く雨田茉莉とその姉の奏乃、砂と漠の兄弟を描きたかったのか、よく解らなかった。それでいて、真昼の上司の早霧沙紀の言う『不可逆少年』をじっくり描いている訳でもない。
13歳であるが故に法で裁かれることは無いことを知りながら、殺人に手を染めた少女、雨田茉莉。恐ろしいまでに犯罪傾向を示す彼女は狐の面を被り、3人の大人を惨殺し、その様子をネットで放送する。
このフォックス事件と呼ばれる前代未聞の少年犯罪事件の背後にあるものは何だったのか。家庭裁判所の若き調査官、瀬良真昼はフォックス事件に関連した複数の少年犯罪事件の調査を進める。
本体価格810円
★★★ -
購入済み
冒頭部からいきなり
冒頭部からいきなり残虐シーンで始まる物語である。少年犯罪というもの特有の難しさを描こうとした作品であるが、必ずしも成功しているとは思わない。登場人物のキャラクター設定が比較的類型的なような気もする。結論もかなりありきたりである。