五十嵐律人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「新しい法律ができた」
の一文から始まる25個のショート・ショート。
25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
「Touch law if you can」 名倉編
途中まですごく楽しい話だと思っていた。
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
「もう、ディストピア」大沼紀子
何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されている国ではどう答えるのが正しいか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ五十嵐律人さんの作品を読むのは、デビュー作の法廷遊戯に続いて2作目。私は今作の方がより物語に引き込まれました。
物語のキーになる神永詩緒が、プロローグとエピローグにしか登場しない演出は良かった。
登場人物では雨田茉莉にがっつり感情移入。茉莉もバクもかなりしんどい環境で生きているのに、優しいのが読んでいてキツかった。
「私もスナも、傷つけられる苦しみは知ってるはずじゃん」あの状況でこの言葉が出てくる茉莉優しすぎ。
必ず手を差し伸べてくれる大人はいるから、それまで手を伸ばし続けろみたいなセリフ確かあったけど、それはキツいんじゃないかなあ。絶望的な状況でそんな気力ないだろ。早々にその手を掴んでくれる大人に巡り会えればいいんだろうけど。
ラストは綺麗事に聞こえる。実際真昼も綺麗事に聞こえるかもって言っている。でも確かに支援する側はその綺麗事信じたいよなとも思う。やり直せるって信じないとやっていけないよな。 -
Posted by ブクログ
『黒猫を飼い始めた』のシリーズ。「新しい法律ができた」で始まる掌編がたくさん入ってお得。
圧倒的に面白かったのは白井智之「ぜんぶミステリのせい」
こんなにソフトな話書いてここから入る人いたらどうするつもりなんだろう。この短さで犯人当てに挑戦してミステリに向き合ってて好き。
大沼紀子「もう、ディストピア」も反転がうまくて面白かった。
五十嵐律人「革命夜話」はさすが得意分野って感じでこれがラストで締まってよかった。
退屈する話も特になく、各作者の色が出ていて軽く読むのによかった。赤川次郎の赤川次郎らしさたるや。
『異セカイ系』の名倉編が参加してて嬉しかった。また長編書いてほしい……!