五十嵐律人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「新しい法律ができた」
の一文から始まる25個のショート・ショート。
25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
「Touch law if you can」 名倉編
途中まですごく楽しい話だと思っていた。
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
「もう、ディストピア」大沼紀子
何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されて -
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Posted by ブクログ
とある無名のロースクールで度々行われた、「無辜ゲーム」という裁判を模したゲーム。そして元々児童養護施設にいた2人の幼馴染への嫌がらせが、数年の時を経て、とある殺人事件に繋がっていく。ロースクールの同期であった3人のうち、一人は被告に、もう一人はその被告の弁護士に、さらにもう一人は被害者になった。
色々な法律用語や、法律の仕組み、ロースクールの様子が描かれていて、なかなか垣間見ない世界だったのでとても新鮮だった。感情や理不尽に対して、法に基づいた論理で立ち向かい、正しい制裁を加えるという理想、一方で、人間が人間を裁く以上、何が「正しい」制裁なのかがわからない現実との矛盾は、今の法曹界に関わる人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主に久我清義、織本美鈴、結城馨の話。
ふたりが幼い時に罪を犯さなければ薫の父親が死ぬことはなかったし清義と美鈴が離れることはなかった。
ずーっとふたりで支え合ってきたのだから美鈴だけ無罪になり清義は自首して罪を償い離れるのは辛いだろうな。
・犯罪が起きやすい環境は、裏を返せば、冤罪が起きやすい環境ということにもなる。皮肉な話だが、犯罪が冤罪を生むだけではなく、冤罪が犯罪を生むこともあるのだ。
・大切な人を汚された──。その事実だけで、心を鬼にすることができた。
・「あなたが、絶望していた私を救ってくれたから」
・「私ができなかったことを、あなたは二度もやり遂げてくれた」「僕がしたのは、 -