潮出版社作品一覧

  • つなぐ力 つながる作法
    4.0
    複雑な人間関係のうえに成り立っている現代。そんな時代を生きる人々の多くが、程度の差こそあれ、人との関わり方、付き合い方に悩みを抱えているのが現実ではないでしょうか。ベストセラーとなった『女性の品格』はじめ、多くの著書をもつ坂東眞理子氏は、かつて国家公務員として働いていた頃、女性が働き難い環境の中でも、敵を作らず、かつ自分の意志を貫いていくしなやかな生き方で、周囲とのよりよい関係を築いてきました。昭和女子大学長を務める現在においても、その力をいかんなく発揮し、学生や教授との関係はもちろんのこと、地域の人々やあらゆる分野の人々との交流を広げています。 本書は、坂東氏が長年培ってきた経験をもとに、夫婦、親子、職場、友人、地域社会など、さまざまな関係や環境を具体的に想定しながら、人間関係を円滑にするための作法を誰でも実践できる内容としてまとめたものです。常に悩んでいる人の側から語られる、温かくも現実に即した冷静なアドバイスの数々は、人生を変えていく力になるはずです。
  • 定年後が楽しくなる脳習慣
    5.0
    1万人以上のMRI 脳画像とともに、その人の生き方を分析してきた脳画像診断の第一人者が今まで学校では教わることのできなかった「脳科学から見た、楽しく生きるための脳のしくみ」を解説。 健康な脳は決して老けません。そして、脳に定年はありません。いつまでも伸び続けます。脳を磨き続ければ、若々しさを保って認知症予防にもなり、最後の最後まで自分を楽しみぬくことができるのです。 人生前半がありとあらゆるものを吸収して自分の価値観を構築する期間だったとしたら、人生の後半は、その数ある選択肢のなかから自分にとって必要なものを選んでいくときです。 不要なものを切り捨てながら、脳をどう喜ばせていくかを考える。それが人生後半の課題であり、前半戦を一生懸命に生きてきた大人だけに与えられた生き方なのです。(「はじめに」より)
  • 定年待合室
    4.0
    上司の逆鱗に触れ「定年待合室」へ追いやられた、大手百貨店の敏腕営業マン大和田は、家族のためにと50代で早期退職した矢先に妻を喪い、生きる気力を失う。 そんななか、ふとしたきっかけで「人助け」に手を貸し始めるのだが、そこで出会った人々もまた、職場や家族でそれぞれの鬱屈を抱えていた……。ベストセラー『定年後』(中公新書)の著者・楠木新氏が「定年後の道筋のヒントを指し示す、リアルな物語」と大絶賛!
  • 手紙文で学ぶ!くずし字・古文書入門
    -
    1巻1,029円 (税込)
    シリーズ累計10万部突破!! 大人気シリーズの9作目!! 【難易度】初級レベル 明治時代の女性たちがお手本とした手紙の文例をテキストに、くずし字を学ぶ。 ≪収録内容≫ 変体仮名一覧 その他のひらがな(踊り字・合字) 複数の文字の合字 コラム 候文の手紙と文末表現 女子手紙文ーーー32選
  • てきてき 浪華のおなご医師と緒方洪庵
    3.0
    人気シリーズ「お江戸やすらぎ飯」の著者による最新刊! 大坂が舞台の医療時代小説!! 「私、みなを救うお医者になりたい。」 江戸から単身、大坂へーー 男たちの中で、ただひとり適塾の門を叩いた少女の物語。 大坂にある医師の家に許嫁としてやってきた亜弥。 医師の嫁ではなく、自身も医師を目指す彼女は、 名医・緒方洪庵が開いた適塾の門を叩く。 女性として初の入塾者となった亜弥は、 持ち前の食事療法の知識から洪庵にも一目置かれるようになるが、 ある時、体調不良を訴える男性に自分の判断で 誤った薬を処方してしまう・・・・・・。
  • 天涯の海
    4.0
    モデル・冨永愛さん、絶賛! 「苦難と災害に立ち向かいながらも 受け継がれる想いに、心に火が灯るような活力を得る! あぁ、日本の素晴らしさをまた知ってしまった。」 江戸後期。知多郡半田村(現在の愛知県半田市)で酒造業を営む、 五代・中野半左衛門の急死により、婿養子に迎えられた三六(のちの初代・中野又左衛門)は、 酒造りの傍ら、酒粕を使った粕酢造りを思いつく。 いまや世界で愛される日本の「寿司-SUSHI-」。その流行の淵源となった「粕酢」に生涯をかけた、 初代から二代、三代へと受け継がれる三人の又左衛門の物語。 巻末に女優・高島礼子氏との特別対談を収録。 「歴史書であり、啓発書であり、企業書でもありますね。仕事に悩んでいる人に 読んでもらいたい本です」 「私はお寿司が大好きですが、酢飯に注目して食べたことはありませんでした。これからは、酢の歴史にも思いを馳せて味わいたいと思います」 ――女優・高島礼子さん(巻末の特別対談より抜粋)
  • 天涯の海 酢屋三代の物語
    4.0
    世界に誇る「江戸前寿司」はなぜ誕生したのか―― 「粕酢」に挑んだ三人の又左衛門と、彼らを支えた女たち。 江戸の鮨文化を一変させた変革と挑戦! 江戸後期。知多郡半田村で酒造業を営む五代・中野半左衛門の急死により、 婿養子に迎えられた半六は、酒造りの傍ら酒粕を使った粕酢造りを思いつく。 後に分家を許された三六は、又左衛門家を興す。 初代から二代、三代へと、粕酢造りは受け継がれていくが、彼らの行く手には 幾多の苦難が待ち構えていた。 三人の又左衛門は、いかにして粕酢を江戸中に広めたのか――。 いまや世界で愛される日本の「寿司-SUSHI-」。 その流行の淵源となった「粕酢」に生涯をかけた人々の歴史長編小説。
  • 天秀尼の生涯
    5.0
    1巻1,324円 (税込)
    慶長20年(1615年)5月、大坂城落城――。 豊臣氏が滅亡したかに思われたが、じつは7歳の泰姫が落ち延びていた。この泰姫(のちの天秀尼)が宿命を使命にかえて生きていく知られざる姿を、豊臣家、徳川家などの歴史背景になぞって綴る。
  • できるやんか!――人間って欠けているから伸びるんや
    3.7
    丁稚奉公から身を起こし、一介のお好み焼き屋から今日の地位を築き上げた秘訣は、ひとりの人間を徹して大事にすることだった――。

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  • デラシネ 放浪捜査官・草野誠也の事件簿 「鏡の海」篇
    4.0
    1巻880円 (税込)
    「このミス」大賞作家による待望の新シリーズ開幕! 元刑事と現役キャリア組の異色のコンビが誕生―! 瀬戸内の美しい海に面した村で起きた転落事故。真相の裏に隠された悲しき過去とは……。 ある事件での出来事が影響し、警察官を退任した元警視庁捜査一課の草野誠也は、 友人の出版エージェント社長の紹介でライターとして全国を巡る。 「日本のウユニ塩湖」と呼ばれる美しい海岸を有する香川県の小さな村で草野は、 有名竹細工アーティストが不可解な転落死をしていたことを知る。 さらに、その事件を再調査するために全国の警察署査察顧問として香川を訪れていた 警察庁キャリア組の白羽雅也と再会する。白羽は、査問会で草野を退職に追いやった張本人であった。 いがみ合う草野と白羽。村に漂うよそ者を寄せ付けない不穏な空気。 アーティストの事故現場に残された不可解な竹の傷。 そして、転落した崖にあった謎の祠。事故か、それとも殺人か――。 刑事をやめたからできること、現役だからできること、それぞれの立場から二人は徐々に事件の真相に迫り――。
  • 東京湾ぷかぷか探検隊
    3.6
    海遊びってこんなに面白い! 爆笑コンビが繰り広げる愉快なエピソードと魚の「遊び方」「さばき方」「食べ方」が満載! さあ、いますぐ東京湾にでかけよう! 自由で粋でロッケンロールな読者の皆さんに捧げる、大人の探検エッセイ。 探検の舞台は、身近なようで案外知らない「東京湾」。小説家・森沢明夫と、イラストレーター・うぬまいちろうが、どこよりもユルく、誰よりも脱力感まる出しで、ときには海の上を、ときには渚を、ときには海沿いの町を、のんびりぷかぷか漂いながら遊び倒します。
  • 徳川時代の古都
    -
    1巻929円 (税込)
    日本の歴史とは、都市の興亡史である―― 我々が学んだのは、時の政権が治める“首都”の歴史。 その裏にある各都市固有の歴史文化を知ることで、 はじめて「日本史」は完成する…! 江戸 関東の中心として徳川家康に江戸を託した豊臣秀吉の思惑とは。 鎌倉 荒廃したかつての武士の都が、徳川の世に観光地として再建された理由。 名古屋 清州ではなく名古屋城を選んだ、将軍のライバル尾張徳川家の城下町。 大阪 大坂城は本来、織田信長の居城になるはずだった。 神戸 日本有数の港町には、かつて日本の首都だった時代があった。 首都、城下町、商人町、港町、門前町など全国16都市の歴史を追う! 古代から江戸時代までの都市史を徹底解説!
  • 「トクサンTV」的野球考
    3.5
    日本一の野球Youtuberが展開する新時代の「野球論」 すべての野球人よ、これを読め! 野球Youtuberのなかでも日本一の登録者数を誇り、 名だたるプロ野球選手やメジャーリーガーも登場し、 惜しみなく野球理論を披露する、いわば野球人の “梁山泊”となった「トクサンTV」。 数多の野球人との交流、統計データや科学の知見を 積極的に取り入れた、トクサンの野球論を 惜しみなく綴る珠玉の一冊! 読めば今すぐにグランドに飛び出したくなる!
  • 特別講義「ひきこもり大学」 当事者が伝える「心のトビラ」を開くヒント
    -
    いま家族が抱える”ひきこもり”の問題を解決するために―― 経験者や支援者が徹底解説。 <最近、ひきこもり問題は事件の多発化が目立ち、両親や当人の高齢化問題も浮上し、 解決困難な社会問題になりつつあります。 本人が親や応援者と対話することの重要性が高まる中、その一翼を担う形で「ひきこもり大学」は 活動を続けています。今後ますます「ひきこもり」支援が広がり、”ネガティブなイメージ”だった 「ひきこもり」に共感の輪が広がっていくことを願って、私たちは本書を執筆しました。〉寅(ひきこもり大学学長) ひきこもりたちは何を”見て”いるのか!? 親子で実践! ポジティブに捉えることで見つかる一人ひとりの「価値」と「幸せのカタチ」。
  • 突破屋 警視庁捜査二課・五来太郎
    4.0
    1巻1,029円 (税込)
    これぞ、王道の警察小説!! 「突破屋」の異名を持つ警視庁捜査二課第四知能犯捜査三係の 五来太郎のもとに匿名のタレコミが入る。 料亭を張り込むと、そこは、国運省の官僚と建設業者との会食の場だった。 国家規模での公共事業の入札情報が特定の業者に流出している可能性が――。 その後も密談を繰り返す両者だが、巧妙に隠される贈賄の証拠。 途方もなく地味な捜査の積み重ねの末、癒着の現場を押さえた緊迫の瞬間に!
  • 「トランプ時代」の新世界秩序
    3.8
    トランプ米大統領誕生は「歴史の必然」か!? 米国史上、もっともアウトサイダーな大統領のビジョンと日本の行く末を、気鋭の女性国際政治学者が読み解く。

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  • トリックスター群像 中国古典小説の世界
    -
    1巻1,139円 (税込)
    『三国志演義』『西遊記』『水滸伝』『金瓶梅』『紅楼夢』 中国五大長篇小説の魅力を、まったく新たな切り口でひもといた名著、待望の文庫化! 2007年1月に筑摩書房より刊行された同名作品の文庫化。 本著は桑原武夫学芸賞(主催:潮出版社)の第10回(2007年)受賞作品でもある。 道化師、悪戯者、詐欺師、暴力の化身、色欲魔、純粋少女──。 これらのトリックスターたちが、中国五大白話長篇小説といわれる 『三国志演義』『西遊記』『水滸伝』『金瓶梅』『紅楼夢』の物語世界において、どのような役割を果たしてきたのか。 まったく新しい視点で物語の奥深さや共通する特性や連続性をひもといていく。 『キーワードで読む「三国志」』『水滸縦横談』『史記・三国志英雄列伝』『読切り三国志』に続く、 当社刊行の“井波中国古典文学シリーズ”の第5弾! 文庫版巻末には桑原武夫学芸賞受賞時の著者による「受賞のことば」とともに、 選考委員であった梅原猛氏、鶴見俊輔氏、山田慶兒氏の各選評も掲載。 解説……松浦智子氏(神奈川大学外国語学部中国語学科 准教授)
  • 毒唇主義
    4.0
    日常生活の中の何気ないひとコマを、“愛ある毒”をスパイスに、ドラマとして鮮やかに切り取ってみせてくれる52編の痛快エッセイ。辛口華麗、愛情濃厚――。著者特有の「歯に衣着せぬ」筆致は、深い慈愛に満ち溢れているからこそ、読む者の心にストレートに響く。読めば、スカッと爽快!私たちが日ごろ忘れてしまいがちな大切なもの・ことを思い出させてくれる。
  • 内心被曝 福島・原町の一〇年
    -
    彼らが、原発事故によって負ったものは、外部被曝だけでも、内部被曝だけでもない。 なにより重たかったのは、心の奥底への“被曝”だった。 時を経て、2020年、世界はパンデミックに陥った。 目に見えないウイルスは「うすら寒さ」を与え、日常の平穏を脅かしている。 この「うすら寒さ」こそ、10年前に福島・原町の人々が感じた恐怖である。 原発事故から10年――放射能の脅威に曝されながらも 故郷に残り、戦った人たちのウイズ・シーベルトの日々を追う。 ウィズ・コロナ時代の必読の書! !
  • 直虎
    3.0
    2017年長編ドラマで話題沸騰!!著者会心の書き下ろし歴史小説! 跡取り暗殺、政略結婚――女がゆえに仕掛けられる大国からの謀略。直虎は「女の誇り」を胸に、苦難を乗り越えていく。 独自の時代考証による、ドラマでは描かれない男たちの戦国乱世で戦った女性武将の新たな姿が浮かび上がる!
  • 泣くほどの恋じゃない
    4.0
    1巻929円 (税込)
    夜が怖い。あの人のいない夜が怖い。 だから――わたしは書き続ける、 彼とわたしの優しくて残酷な物語を。 塾の教え子の父親と関係をもった凪子。 会えない寂しさを埋めるように 彼女は彼への想いを筆に載せる。 この手紙は、 彼とわたしが愛し合った確かな証。 いつかふたりの物語を書きたい。 夢に手が届きそうになったまさにその時―― なぜ、こんなことが起こったのか。 それは赦されざる恋か。 どうしても忘れられない人がいる、すべての読者に贈る恋愛小説の不朽の名作が 待望の文庫化!
  • なぜ「官僚」は腐敗するのか
    -
    ふしぎな腐敗、「忖度」の裏側、サイバー犯罪対策の決定的遅れ。 超難関を突破した優秀な人材群であるはずの官僚たちは、なぜおかしくなっていくのか。 官僚腐敗の構造・裏側・深層に切り込む!
  • 夏の坂道
    4.5
    帝国憲法が発布された年に生まれた南原繁は、やがて一高で新渡戸稲造、内村鑑三らの師や生涯の親友と出会い、学問とキリスト教の道へ。 次第に軍国化してゆく日本は、政治学徒となった南原の人生や学問の砦・東京帝国大学にも暗い影を落とし始める。 言論や研究の自由が脅かされ、教え子が次々と戦地へと送られる苦悩のなか、南原は絶望のなかで「最高善」を目指して格闘し続けるのだった。 東大教授・宇野重規氏が解説!
  • 2回目からは、スーツのボタンは外しなさい
    -
    第一印象は相手が決める。第二印象は自分で決まる! 2回目からの印象は、8割が「中身」で上書きされる!? 相手の心を“グッ”と引き寄せる方法を徹底伝授! あなたはどれ? “5つの性格タイプ”がすぐにわかる診断テスト付き!
  • 21世紀の宗教改革――小説『人間革命』を読む
    -
    1~2巻1,219~1,222円 (税込)
    ※2019年6月以前にご購入されたお客様は「My本棚」から閲覧可能です。重複購入にご注意下さい。 月刊誌『潮』誌上で連載され大反響を呼んだ、小説『人間革命』第1巻の読み解きを単行本化! 世界192 か国・地域に広がった創価学会はキリスト教、イスラム教に次ぐ世界宗教として発展を続けている。 そのダイナミックな潮流に強く惹かれると語る佐藤優氏。 一方、与党・公明党の支持母体でもある創価学会は、数多くの非難・中傷にもさらされている。 はたして、創価学会の真実の姿とは――。 創価学会にとって、「精神の正史」といわれる小説『人間革命』の読み解きに、プロテスタント教徒でもある佐藤優氏が挑む!
  • 21世紀の創価学会論―― 識者が見た未来への希望
    -
    ゴルバチョフ元ソ連大統領、田原総一朗氏ら、 国内外の有識者が語る創価学会の実像! パンデミック、戦争、自然災害ーー全世 界を覆う人類の危機に、宗教はどのよう な役割を果たせるのか。国内外の知性が、 世界宗教の道を歩み始めた創価学会に寄 せる期待とは。宗教のために人間がある のではなく、人間のための宗教がある! 序章 田原総一朗 第1 章 創価学会の現代的価値 第2 章 世界を照らす日蓮仏法 第3 章 創価の源流――牧口教育学 第4 章 人類の未来を拓く「池田・トインビー対談」の視座 特別収録 ミハイル・ゴルバチョフ
  • 日本人はどこへ向かっているのか
    -
    混迷する現代社会をどう生きればいいのか。 山積する難局をいかに乗り越えればいいのか。 稀代の碩学が、日本人の進むべき道をわかりやすく照らし出す、 「山崎文明論」の真骨頂! 「歴史に耳を澄ませながら未来を見つめる本書は、日本人の羅針盤となる」 姜 尚中(東京大学名誉教授) 「山崎文明論」が21世紀の日本を斬る! 「この本が私の著書として過去に例を見ないのは、数編だが 私の身辺雑記に似たものが巻中に含まれていることである。 じつは半世紀にわたる私のもの書き生活の中で、つねに厳しく 自分に禁じてきたのが、みずからの私生活を語ることであった。 (中略) だがこの数年、老いの衰えをわれながら実感するなかで、 あえてそれを隠さずに生きることも一つのもの書きの 覚悟ではないか、と考えるようになった。(中略) このひそかな 覚悟の変化が私の表現活動にどのような影響を与えるか、 自分で自分に興味をいだいている。」 (「あとがき」より)
  • ねんてんさんの名句百選
    -
    1巻929円 (税込)
    松尾芭蕉、正岡子規、高浜虚子、中村草田男……古今の名句をねんてん先生の軽妙な解説ともに。 「俳句は作者を離れて鑑賞すべき文芸である」―― 自由に、口ずさんで、想像力豊かに。 第1章 春 第2章 夏 第3章 秋 第4章 冬
  • 年齢別 子どもの頭が必ずよくなる育み方
    3.0
    1巻1,150円 (税込)
    将来、まっすぐに育ってくれるかしら……いまからでも勉強できる子になるかしら……最近、親子の関係がギクシャクしがちで……etc。 赤ちゃんから中学生まで全年齢対応。難関中学に高い合格率を誇る名家庭教師が伝授する「ちょっと頑張るだけでなんとかなる」子育てと勉強法のコツ。
  • 脳科学からみた「祈り」
    4.0
    本当に幸福な生き方とは? 「前向きな心、感謝、人を思う祈り」が脳を活性化し、免疫力を高め、自分も他人も変える! 新進気鋭の女性脳科学者が放つ、話題のベストセラー!! 脳科学の見地から「祈り」の本質に迫る。
  • 「乗り鉄」教授のとことん鉄道旅
    5.0
    1巻1,530円 (税込)
    人生をより豊かに楽しむための“旅の極意”満載! NHK「ラジオ深夜便」で月1回放送中の「旅の達人 全国鉄道紀行」書籍化!! JR、私鉄の「全線完乗」を達成した筋金入りの鉄道マニア・宮村一夫がいざなう、機知に富んだ達人ワザが、滋味あふれる鉄道の旅を創造する! 「夏のいざない」「秋のまねき」「冬のあじわい」「春のおとずれ」という「四季」にあわせた4章立てで構成。 四季それぞれの味わい深い旅を楽しむための最適な路線選びのヒントが満載!
  • はざまにある部屋
    4.0
    小学校5年生の2学期、転校生の和江が学校に来なくなった。 彼女が引っ越してきたのは山の中腹にある古アパート。 様子を見に行った先生も謎の高熱にうなされる。 心配した綾香は意を決してアパートに向かう。 そこで出会ったモノとは……。 そして、綾香はまだ気付いていなかった。 自身もすでに囚われてしまっていることに――。 蜘蛛の巣に絡め取られたら闇に引きずり込まれる……。 原点回帰――沢村ホラーの真骨頂が再び!
  • 花森安治の青春
    4.0
    NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で話題沸騰! ヒロインのモデル・大橋鎭子と「暮しの手帖」を国民的雑誌に育てた名物編集長・花森安治その知られざる青春時代を描く!  解説:後藤正治
  • 叛骨〈上〉 陸奥宗光の生涯
    3.0
    外交のカリスマ、いざ政争へ 盟友・龍馬の死と不遇の青年時代を乗り越え、近代日本を創った男の怒涛の前半生を描く! 陸奥宗光の生涯を通じての行動は、前途を塞ぐ不正な権力を打破することであった。 宗光は、父・宗広から受け継いだ非凡な知能と先見性を武器に、政争に敗れた父の仇を討つべく、勉学に励みながらも尊王攘夷運動に没頭し、やがて海軍熟で学ぶと、その後は海援隊で活躍する。 しかし、坂本龍馬の暗殺によって唯一の後ろ盾を失ってしまい、窮地に陥るが……。
  • 阪神VS巨人 「大阪」VS「東京」の代理戦争
    -
    なぜファンは「阪神VS巨人」に熱狂するのか? それは単なる野球の試合ではなく「大阪VS東京」「関西VS関東」の代理戦争だからなのだ。 熱狂的な“虎キチ" の経済学者が著したまったく新しい「阪神VS巨人」論! ◎プロ野球は巨人と阪神から始まった ◎長嶋茂雄・王貞治VS小山正明・村山実・江夏豊 ◎巨人と阪神の収益情報 ◎「慶應」の巨人と「早稲田」の阪神 ◎大阪(関西)と東京(関東)の文化・社会の違い ◎大阪が抱える東京への「敵愾心」 ◎「阪神VS巨人」は日本社会を活性化
  • 東日本大震災――創価学会はどう動いたか
    -
    〈3・11〉の夜、創価学会の各会館には近隣の被災者が続々と避難してきた。その数5000人。すぐに調達しなければならない食料・水・トイレ・ガソリンなどをどうするか――。近県の学会組織が即座に自発的に動き出し、驚異的な支援を繰り広げて行った。その全体像を初めて明かす迫真のドキュメント。
  • 人の樹
    -
    1巻1,029円 (税込)
    樹は何を想い、そこに立つのか― 人と樹が織りなす不思議な物語の世界へ 「深い夜の木」 など全18編を収録! 生命(いのち)と魂を紡ぐ珠玉の連載短編集!
  • ひなた商店街
    3.8
    1巻779円 (税込)
    大ヒット作『民宿ひなた屋』著者による 「ひなた」シリーズ待望の最新刊!! 売れないアクション俳優を辞めて帰郷し、 おでん屋で働き始めた独身アラフォー男。 そこは5店舗しか残っていないシャッター通りの商店街で、 更地にして企業誘致するという計画もささやかれていた。 そんなときに、地元テレビ局の食レポがあり、 女子大生にそそのかされた男は忍者装束で対応したところ、 思いもよらない方向に評判が広がって引くに引けなくなってしまい……。 ムダな過去なんてない!人々と町の再生物語!
  • 漂流児童 福祉施設に関わる子供たち
    3.5
    話題作が待望の文庫化! ノンフィクション界の“革命児”が挑む児童福祉の現場の光りと影! ! 単行本時から反響の声が続々! 「虐待や貧困だけでなく、子どもたちの未来のためにも大人が関心をもって見守ることが必要だと感じました」 「私自身、児童福祉の現場の人間ですが、現場の人間が1番伝えてほしいことを丁寧に取材されている」etc 児童相談所に寄せられる虐待相談件数、年間20万件(令和2年時点) 国内のシングルマザーの数、123万人(平成30年時点) ひとり親家庭の2組に1組、子どもの6人に1人が貧困。 小中学校を長期欠席している生徒、約29万人(令和2年時点) 通常学級の生徒の15人に1人が発達障害。 この現状を見過ごせますか――? 女子少年院、児童養護施設、赤ちゃんポスト、子供ホスピタル、子供食堂、発達障害、フリースクール… レールを外された子どもはどのような世界を生きているのか―! 「1人でも多くの人たちが、当事者として子どもたちに関わっていくことが必要不可欠だ。それができた時、日本は誰にとっても希望がもてる国になるに違いない」(著者)
  • ヒーローズ 逆境を勝ち越えた英雄たち
    -
    「歴史を繙き、歴史に学んでこそ、人類の未来に平和があり、勝利があり、栄光の軌道が開けてくる」(池田大作SGI会長) 逆境を勝ち超えた世界の英雄たちの人生や言葉、 その生き方を通じて池田SGI会長が贈った指針から、 未来を開くヒントを探る! 1 ネルソン・マンデラ 2 周恩来 3 アレキサンダー大王 4 マハトマ・ガンジー 5 ナイチンゲール 6 シモン・ボリバル 7 エレノア・ルーズベルト 8 諸葛孔明 9 ウィンストン・チャーチル 10 ローザ・パークス 11 高杉晋作 12 マーチン・ルーサー・キング
  • フィニッシュライン 警視庁「五輪」特警本部・足利義松の疾走
    -
    1巻880円 (税込)
    「東京オリンピックを中止しろ、さもなくば新国立競技場を爆破する。」 という犯行声明とともに爆破された札幌時計台。「死の聖火ランナー」のごとく徐々に新国立競技場に迫りながら各地の五輪会場で爆発事故が発生。警視庁捜査一課の足利義松と阿桜藍花は犯人を追い、列島を疾走する!
  • 深掘り三国志
    3.0
    1巻980円 (税込)
    「三国志」には、劉備、曹操、孫権、関羽、張飛、諸葛孔明などの 有名な人物が登場するが、時代を動かしたのは彼らだけではない。 「魏志倭人伝」に登場する卑弥呼も「三国志」の一部であることはあまり知られていない。 日本の「三国志」が五丈原における孔明の陣没で終わってしまうから、と塚本氏は言う。 「三国志」をテーマに、その時代とそれを支えた人物を、読み解く。 【目次】 第一章 三国志のドラマはいかに始まったのか 第二章 赤壁の戦いから五丈原の戦いまで 第三章 まだまだ続く、知られざる物語 第四章 三国時代から晋滅亡までの権力闘争
  • ふるさと革命 ”消滅”に挑むリーダーたち
    3.0
    "地方創生"成功論の決定版がついに登場! 33の地域を徹底取材して、衰退と再生の命運を分けた理由を精緻に分析する。

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  • 武漢封城日記
    4.0
    NHK、英国BBC等で放送され大反響! 29 歳のソーシャルワーカーがSNS上に赤裸々に綴った「都市封鎖」という異常事態下の真実。 「今朝、目を覚ましてロックダウンのニュースを見て、誰もがすっかりうろたえた。 これは何を意味し、どれくらい続き、どんな準備をすべきか、予想しようがない」 「一つの都市は、瞬く間に動きを止めた。復活の日は来るのだろうか」 怖いほどの静寂に包まれた大都市・武漢。 猛威を振るう新型コロナウイルスへの恐怖と不安の中、耐え忍んで暮らす市民たち。 封鎖都市のリアルな実態がネット上に日々克明に記録された閲覧数191万に上る話題の〈武漢封城日記〉。 台湾で緊急出版されたベストセラーの日本語完訳!
  • ブギの女王・笠置シヅ子 心ズキズキワクワクああしんど
    5.0
    今秋放送開始 ドラマ「ブギウギ」原案本が待望の文庫化! 戦後の混乱期に一世を風靡した大スター・笠置シヅ子。 現代でも「ブギの女王」として知られ、「東京ブギウギ」「買物ブギー」など名曲の数々は多くの人を魅了する。 彼女の唄と踊りは時代の大転換の中で誕生し、人々に変革をもたらす役割を担った。 それは、どれほどの輝きであったか――。 昭和を生き抜いた魅力的な女性の生涯を、戦後復興期という時代と 日本人の生き方とともに解き明かし、その精神は閉塞感漂う現代日本に活力を与える!
  • 仏法と科学からみた感染症
    -
    2020年、人類は新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)に襲われた。 この自然からの「挑戦」に対して、人類はどう「応戦」すればいいのか!? <仏法では物心にわたって物事を見極める5種の眼、肉眼、天眼、慧眼、法眼、そして仏眼の五眼を「仁王教」などで説いています。 (中略)これらの五眼をもって21世紀に起こった未曾有の感染症を見ていくとどうなるのか。さらには、アインシュタインの「宗教なき科学は不具であり、科学なき宗教は盲目である」との名言があるとおり、仏法と科学の知識をもって、感染症の根本的解決を探りたい。それが本書執筆の願意です>(「はじめに」より) 感染症の権威でもある著者は、科学的な知見からの感染症の「予防法」や「免疫力」をわかりやすく解説するとともに、 「自分だけ」から「皆のため」にという仏教に内在する「利他」「共助」の哲学こそがコロナ禍を生き抜くために、いまこそ必要ではないかと語っている。 その哲学を実践するための方途とは何か――その答えを本書で明らかにする。
  • 文庫版 小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯
    4.2
    文庫・50万部突破!! 連続テレビ小説「あさが来た」原案本 宮本輝氏絶賛!! 「読んでいて溜息をつくほどの ひとりの女性の一念の凄さ、 そして鬼気迫る行動力!」 近代日本の夜明け。未だ女性が社会の表舞台に 躍り出る気配もない商都大坂に、溌剌たる女性がいた! 常に全力、七転八起を超える九転十起のがんばりで、 大坂の豪商加島屋を切り盛りし、命の重さに想いを馳せ大同生命を興す。 女性教育にも心血を注ぎ、日本女子大学の創立にも関わった さっそうたる女性の一代記!!
  • プロペラのない飛行機
    -
    1巻1,324円 (税込)
    立ち上がれ、立ち上がれ! 苦しみによごれない勝利など聞いたことがない。悲しみに涙もない勝利など聞いたことがない――。ミュージシャンBOROの半生記。 母との思い出の核心に行き着くたびに、悔恨の涙が流れ出てきて止まらなくなったり、落ち込んだりした。 「お母ちゃん、自叙伝でつらいわ!」 でも、書きあげるしかない。 自叙伝――半生記。 いやこれは、私の反省記である。(「プロローグ」より)
  • プーチンの野望
    4.0
    1巻870円 (税込)
    緊急出版! ! 独裁者・プーチンを徹底解明! その内在論理を理解しなければ、いまの国際情勢は理解できない。 外務官僚時代、大統領となる前の若き日のプーチンに出会っていた著者だからこそ論及できる、プーチンの行動と思想。 佐藤優氏が、論壇デビューを果たした2005年から書き綴ったプーチン論に、新たにウクライナ情勢を加えて大幅に加筆・修正!
  • 北条義時 我、鎌倉にて天運を待つ
    -
    「2022年ドラマ主人公」。時代小説の旗手が満を持して長編書き下ろし! 鎌倉幕府第二代執権・北条義時。源頼朝の伊豆での旗揚げ時から忠義を尽くし、 頼朝にすべてを学んだ男。常におごらず、源三代の「鎌倉殿」に仕えながら、 時に影の如き冷徹さを兼ね備えた武将である。 頼朝死後、繰り返される権力の座を巡る幕府内の抗争。次々と滅んでいく幕府開闢の功労者たち。 そして三代将軍実朝が暗殺され、朝廷が義時追討の宣旨を発した時、 「不動」の男がついに動く! 迫る朝廷軍。承久の乱を目前に義時は―― はたして義時は「運」だけでのし上がったのか、それとも……
  • 北海道から世界へ、未来へ! 「いなつビジョン」の挑戦
    5.0
    1巻650円 (税込)
    初出馬の時にいなつの背中を押してくれた一足の革靴。 恩師とふるさとの支援者の心を胸に革靴がすり減るまで歩き抜いた20年。 いなつ久は原点を忘れることなく、真摯に一途に走り抜く! 挑戦を続けるいなつ久の人ととなりとこれまでの仕事ぶり、数々の実績を一冊にまとめる。 空知、留萌、北海道の地から"世界へ、未来へ"と広がるいなつビジョンとは! ! 衆議院議員“いなつ久"に迫る!
  • 「本を売る」という仕事
    4.0
    次々閉店していく街の本屋の中で生き残っている書店は何をしているのか――書店現場の知恵と情熱を追う! 全国100書店を徹底取材して見えてきた「これからの本屋のかたち」とは!? 〈街の本屋は次々と消えている。読書環境を保証する街のインフラともいえる存在が失われつつあるという事態には、危機感を抱かざるを得ない。私のように本屋に行きたい子らはいまもいるはずだ。では、どうすればいいのか。 だからこそ、街の書店に焦点をあて、なぜ書店経営が困難になったのかその理由を追いつつ、そんななか創意工夫をこらして地域の人々とともに歩む書店を紹介したいと思った。また、困難ななかあえて書店業に参入した人々に光をあてたいとも思った。それが本書の“旅”の目的だった。〉「あとがき」より 第1章 しぼむ街の本屋 第2章 地域と書店 第3章 街の本屋の挑戦 第4章 新しい本屋のかたち 第5章 震災を超えて エピローグ 山陰で出版人を育てる「本の学校」
  • ぼくは朝日
    3.0
    小学4年生の朝日は、父と10歳離れた姉・夕日の3人で暮らしている。母は朝日を産んだときに天国にとられてしまった。同級生の富樫くんや近所のカズ坊さん、町の人との交流によって少しずつ大人を理解していく朝日は、ある日、心を痛めた夕日の前で場違いな発言をし、事態が急変する――。 昭和の温もり溢れる家族の感動小説。 「解説文や書評や文芸賞の選考などなど、仕事で小説を読む時には、いつもペンを片手に持つ。気になったところ、面白かったところをチェックするためだ。 『ぼくは朝日』の文庫版ゲラもそうして読んでいたのだが、途中でペンを放り出した。素敵なフレーズ、面白ポイントにアンダーラインを引いていたら、どのページも線だらけになってしまったからだ」(荻原 弘 解説より)
  • ぼくはこう生きている君はどうか
    4.2
    話題の対談集がついに文庫化!  巨星・鶴見俊輔氏が、重松清氏に託した、ラストメッセージ!家族とは、友情とは、人生とは。この国に生きるすべての人たちに向けられた哲学者と小説家の、未来へのまなざし!「どうか若い読者が、本書に巡り会ってくれますように。それは鶴見さんの願いでもあるはずだから。『この国には、昔、こんなカッコいい不良じいさんがいたんだぜ』と、胸を張ろうぜ、俺たち」重松清(「文庫版のための後記」より)

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  • ぼくは風船爆弾
    -
    太平洋戦争末期、日本では女学生たちを動員し、ある兵器の製造が秘密裏に進められていた。 「ほくと号」と名付けられたぼくは、アメリカ本土を攻撃するための「秘密兵器」だった!!! 子ども・親・祖父母、三世代で読める事実をもとに描かれた物語。 戦争末期、有楽町の日劇の中で風船爆弾を作っているという噂を耳にしたことがあります。本書を読んで、全国各地で作られていたこと、そして高橋さんの体験を踏まえているだけに、材料や作り方や装置の描写が実に具体的で、この計画が真剣だったことを知りました。 戦争体験がどんどん風化していく中で、書き残しておきたいという高橋さんの強い一念が伝わってくる一書でした。―――津村節子(作家)
  • ポストコロナの文明史像 「生への選択」とトインビー
    -
    1巻1,029円 (税込)
    “20世紀最大の歴史家"の史観で21世紀の危機を読み解く! 20世紀を代表する碩学は今日の世界的危機をどう見るのだろうか。 人類は自ら「母なる地球と人間」を救い得るのだろうか。 いま「21世紀の黙示録」として、その命運が問われている。 トインビー研究の第一人者である著者が見つめる、「ポストコロナ」の新しい知の旅路! アーノルド・J・トインビー(1889 年~ 1975 年) 歴史学者・文明批評家。イギリス・ロンドン生まれ。オックスフォード大学を卒業。 ロンドン大学教授、王立国際問題研究所・研究部長などを歴任。 西欧中心ではない独自の歴史観により文明の興亡を体系化し、 “20 世紀最大の歴史家" と称される。主著に『歴史の研究』『試練に立つ文明』など。
  • 牧子、還暦過ぎてチューボーに入る
    4.2
    15 年前、重篤な病に倒れ臨死体験までした著者が、食生活全般を見直し、 自らおうちごはんを作るようになるまでを描いた同名単行本を文庫化──! 生きることは、食べること───。 エンディングノートより、レシピノートを書こう! 2008 年暮れ、雪の舞う岩手県盛岡市で、急性の動脈疾患と心臓病に襲われ、 13 時間に及ぶ緊急手術を終えて、意識不明の状態が2 週間も続き、 「死ぬのが普通という重篤な状況だった」という内館牧子さん。 その後、奇跡的に生還し、医師からは日頃の食生活の大切さを噛んで含めるように諭されたという。 “食は命” と知った内館さんの食生活は一変! それまでの外食・美食三昧の日々から、自ら包丁を握り、だしをひき、ベランダで野菜やハーブを育て、おうちごはんを楽しむ毎日を送るように──。 そんな経験をもとに本書に紡がれた「体が喜ぶおうちごはんのありがたさ」 「病気を寄せつけない食べ方」等の内容は、 家庭料理の大切さや、食に対する考え方を見つめ直すきっかけとなるに違いありません。 巻末には「ばあば」こと料理研究家の鈴木登紀子さんとの対談を掲載し、 文庫版だけの特別企画として、NHK『きょうの料理』や『一汁一菜でよいという提案』の著書でおなじみの 料理研究家・土井善晴氏との対談も収録!! 【本書内容】 第一章 “食は命”と知る 「一本の点滴より一口のスプーン」 身にしみた「医食同源」 今、改めて「食べることは生きること」 「外ごはん愛」の女たち おいしく豊かな水だし生活 牧子、還暦過ぎて油を考える 第二章 一回でも多く、楽しく食べたい 独りごはんに慣れるコツ 野菜はベランダで摘み、テーブルへ 残り物を「お洒落めし」に変身させよう 和食器の「見立て」にハマる あんみつは和風スイーツ? ごはん党も脱帽! 今どきのパン事情 節分に鬼もあきれるこの裏技 第三章 おいしさを増幅する“懐かしさ” これまでの人生で、一番おいしかったもの 「男の料理」は非日常 初がつお 食べた時から初夏が始まる 泣けるほどおいしい飲み物があった お弁当、詰めるはおかずか愛情か? 神は家族の膳に宿る 第四章 料理嫌いの“おすすめレシピ” おいしくなる「ほんのひと手間」 ピンチを救った魔法の小びん 健気(けなげ)な母がよみがえる昭和の献立 春だけの宝石を味わい尽くす 飲める人にも飲めない人にも、おいしい秋 「能書き」は鍋の隠し味 第五章 “元気で長生き”のために、何食べる? 「重い女」脱出法とは? ―前編― 「重い女」脱出法とは? ―後編― シニアよ、やっぱり肉食を ただ一生懸命に作り続ける 対談1 料理研究家 鈴木登紀子さん 対談2 料理研究家 土井善晴さん
  • まさか私が!? 女性を守るセキュリティ・マニュアル23
    -
    ひったくり、盗聴、痴漢、盗撮、ストーカー……油断した 心に魔の手が しのびよる! 安全はひと手間かけることで得られる!! 知識と知恵で我が身を守る「知的護身術」の決定版。

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  • 魔女と魔王
    -
    これは魔女がした残酷な選択の物語──。 あらゆる名称の記憶と引き換えに奇跡を起こす黄金の魔女王。 彼女は流産させてしまった恩人の子「迷子の魔王」という存在を救うため、太古と未来を巡り三つの国へ旅に出る。罪人と聖人が住まう「地獄と餓鬼の国」、血も凍る絶望の未来「科学と禁句の国」、魔女に究極の選択を迫る「夢と感情の墓場の国」。 やがて黄金の魔女王は、美しい女性の複製である白銀の魔女とともに、魔女を喰らう暗黒の魔呪王と対峙する。魔女がした選択、魔呪王の正体とは──。そして物語は、「男の国、女の国、獣の森」へとつづいていく……。

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  • 街場の共同体論
    4.2
    日本一のイラチ(せっかち)男が物申す! 今、最も人気の論客が歯に衣着せずに論じる 目からウロコ、腹は納得の超楽観的「日本絶望論」! 「父親の没落と母親の呪縛」に凍りつく家族、 いじめとモンスターが跳梁跋扈する学校、 一億総こども化する日本社会……。 現代日本の難題を、ウチダ先生が筆鋒鮮やかに斬りまくる! !

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  • 街場の読書論
    5.0
    ウチダ流読書術の秘訣、教えます。 あの名作から自著まで、紹介数170冊超! 滋味たっぷり、笑って学べる最強読書エッセイが、装いも新たに新書で登場! 強靭でしなやかな知性は、どのような読書から生まれるのか――。 博覧強記のウチダ先生が、現代を生き抜くための読書術を開陳!
  • 漫画のすごい思想
    -
    政治の季節からバブル崩壊まで、漫画は私たちに何を訴えてきたのか。つげ義春、赤瀬川原平、永井豪、バロン吉元、ますむらひろし、大島弓子、岡崎京子……すべては1968年に始まった!

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  • 見えない階 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ2
    3.8
    1巻829円 (税込)
    江戸川乱歩賞作家・鏑木蓮が描く、京都を舞台にした純文学ミステリーのシリーズ第2弾。 人は誰しも、人生という「階(きざはし)」を歩いている。上っているのか、それとも下っているのか。そして、その先に待っているものは――。 「苦しんでいる人に寄り添う医師でありたい」という心療内科医・本宮慶太郎が、傷ついた人たちの心を癒しながら、事件を解決に導いていく。 京都・東山にある神社の階段下で、一人の男性の遺体が発見された。同じころ、京都で心療内科クリニックを開院している本宮慶太郎のもとに、あるセールスマンがやってくる。彼には家に引きこもって出てこない5歳上の姉がいた。近頃は会話も成り立たない姉のことを、意を決して慶太郎に相談するところから、運命の歯車が動き始める。悲しすぎる現実の中にも、どこか希望と温もりを感じさせるミステリー。
  • 見えない鎖
    3.5
    1巻763円 (税込)
    切なすぎて涙がとまらない…! 失踪した母、殺害された父。そこから悲しみの連鎖が始まった。江戸川乱歩賞作家が贈る人間の業と再生を描いた純文学ミステリー

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  • 見えない轍
    3.4
    1巻829円 (税込)
    乱歩賞作家が満を持して贈る 純文学ミステリーの最高傑作! 京都の小さな町で、遺書らしきメモとともに34 歳の女性・小倉由那の遺体が発見された。それから数日後、同じ町で心療内科を開業する本宮慶太郎のもとを、女子高生の棚辺春来が母親に連れられて訪ねてくる。彼女の不調の原因を探ろうとする慶太郎は、春来の口から由那の死に関する驚くべき疑念を聞いてしまう。摂食障害の女子高生と、命を落としたパート女性の間には何があったのか――。
  • 未完の憲法
    4.6
    1巻1,150円 (税込)
    「憲法は常に未完の体系である」とは、憲法を正視した二人の共通のコンセプト。近視眼的な改憲論議を超えて、憲法学の大家と若き俊英が「想像力」で示す未来への針路とは。
  • 魂の図書館〈上〉――ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち3
    4.0
    第2作『虚ろな街』で、ミス・ペレグリンを救うばかりか、仲間たちを次々に見失ったジェイコブとエマは、ついに敵の要塞があるタイムループに潜入する。次々に襲い掛かる怪物たち、敵と味方が入り乱れる心理戦、時空を超えたジェイコブとエマの恋…。そして、「魂の図書館」での最終決戦の末、世界に平和は訪れるのか?傑作ダークファンタジーシリーズ、ついに完結! 奇妙なこどもたち(ピキューリア)の魂を喰らおうとする非情な敵・コールの魔の手から逃れたジェイコブとエマ。満身創痍のなか、コールに連れ去られた仲間とミス・ペレグリンを追跡して、敵の要塞のあるタイムループへ潜入する。しかしそこで二人が目にしたものは、この世のものとは思えない荒廃したピキューリアの巣窟だった。
  • 水の月
    4.0
    1巻929円 (税込)
    全編、手紙とメールで紡ぐ、家族の物語―― 親の離婚によって離ればなれになった姉妹が 30年の時を経て心を通わせようとする。 途切れた時間は再びつながるのか。 「私たちは、ふと空を見上げればそこに在る月にでも 話しかけるようなつもりで、まるで鈍化された祈りのように、 言葉をつづるのかもしれない。あるいは最後にはそんな境地に 戻っていくために、人生はあるのかもしれない。 本書を読ん、そんなことを思った。」 (上田岳弘 解説より)
  • 宮城まり子とねむの木学園 愛が愛を生んだ軌跡
    -
    1巻1,630円 (税込)
    戦後の日本で歌手、女優として活躍した宮城まり子は、なぜ「ねむの木学園」という家庭をもたず、身体機能に、知恵に障害をもつ子どもたちのための施設と学校をつくったのか――。 「肢体不自由児養護施設」という名称も法律も何もない時代、彼女は、多くの人たちからうけた知恵と勇気に支えられながら、国を動かし、「ねむの木学園」を創設した。 宮城は、「ダメな子なんか一人もいない」といい、教育とは「生きていくお手伝い」という。素朴ともいえるこうした言葉は、彼女のこれまでの“戦仕度の日々”から生まれた厳しくもやさしさに満ちた、子どもたちの幸せを心から願う愛の言葉だった。 「ねむの木学園」は、単に特別支援教育という領域だけに止まらず「教育とは何か」という問いに対して大きな示唆を与えてくれる。人生のすべてを子どもたちに捧げた宮城まり子―-初の本格評伝。
  • 未来をひらく選択――池田大作 平和提言選集
    -
    池田大作創価学会インタナショナル会長は、 1983年1月「SGIの日」に寄せる形で 第1回平和提言を発表。以来、2022年まで のべ40回に及ぶ提言を重ねてきた。 本書は、2012年以降の提言を、年ごとに抜粋で掲載。 その他、3回にわたって発表された「ウクライナを巡る危機の早期終結」と 「核兵器の威嚇と使用を防止するための措置」を求める提案の抜粋とともに、 ノーベル平和賞受賞者のアドルフォ・ペレス=エスキベル博士と 池田SGI会長が2018年に発表した共同声明の全文を収録している。 自然災害や経済危機、紛争、難民問題、気候危機、新型コロナウイルスの パンデミック、核兵器使用の脅威等――この10年あまりの度重なる危機に対し、 池田SGI会長が何を発信してきたか。 そのメッセージは、これからの時代を生きる上で常に立ち返る原点となる。
  • 民衆こそ王者 池田大作とその時代 21 大いなる希望ーー未来部へのエール篇
    -
    月刊「潮」で大好評連載の 単行本化第21弾!!! 「21世紀をすべて君たちに託したい」―― 子どもたちの未来を見据え、その土台に なろうとした池田SGI会長の願いを描く!
  • 民衆こそ王者 池田大作とその時代 20 御書――不屈の人間学篇
    5.0
    創価学会は生命論に始まり、生命論に終わる。 月刊「潮」連載の「民衆こそ王者――池田大作とその時代」 単行本シリーズ第20弾!! 戸田城聖のもとで池田大作は、御書発刊という難事業に取り組んだ。 耳慣れない「インディアペーパー」「ヤンビー」という名の紙や羊皮。 材料の入手から挑戦の連続となった“前代未聞の出版事業”のルーツに迫る。
  • 『民衆こそ王者』に学ぶ 常勝関西の源流
    -
    ※2019年6月以前にご購入されたお客様は「My本棚」から閲覧可能です。重複購入にご注意下さい。 池田室長とともに、“まさかが実現”を成し遂げた昭和31年「大阪の戦い」。 そして不当な国家権力の横暴に勝利した「大阪事件」。 いま再び「常勝関西」の源流を当時の証言、記録から綴る感動のドキュメント! 『民衆こそ王者』を再構成し、待望のワイド文庫化! 『新・人間革命』の“副読本”として活用できます!
  • 『民衆こそ王者』に学ぶ 「冬」から「春」へ 若き日の誓い
    -
    単行本『民衆こそ王者――池田大作とその時代』のなかから 池田大作第3代会長の青春の日々と激闘のドラマを抜粋し、ワイド文庫化。 空襲で焦土と化した街での苦学、肺病。 魂を揺さぶる教師との語らい。そして人生を決定づける恩師との出会い。 「民衆救済に生きる」と決めた青年は、 苦悩の人々と共に歩んでいく。 第1章 青年の譜 第2章 第一部隊長の日々 第3章 文京支部長代理として 第4章 「山口闘争」の二十二日 第5章 「冬」に「春」を見る力――第一部隊(上) 第6章 見えぬ一念が全てを決める――第一部隊(中) 第7章 秀山荘の三年間――第一部隊(下)
  • 民宿ひなた屋
    3.8
    1巻779円 (税込)
    舞台は佐賀県! 積み重ねてきたものは、いつか役に立ってくれる。 夢破れたアラフォー男と、希望を見いだせない不登校の女子中学生。 〔負け組〕コンビが奇跡を起こす! プロの釣り師になる夢がかなわず、実家の民宿を継ぐことにした男。 宿泊客は減り続け、両親はとっくに閉店ガラガラモード。 が、男の経験と、不登校女子の好奇心がリンクしての逆転劇が始まる! 『ひなた弁当』『ひなたストア』の著者が描く再生の物語。
  • 無縁老人 高齢者福祉の最前線
    3.5
    今の日本では、“無縁高齢化”とも呼ぶべき状況が起きている――! 高齢者たちはどんな経緯で社会から切り離されたのか― 誰もが最後にたどり着く高齢者福祉の“未来”を救え。 刑務所が終の住処   介護虐待   老齢LGBTQ 名もなき墓碑   日雇い老人の街  高度成長の闇 自殺者ゼロの取り組み   長寿日本一の村 世界一の高齢化大国“ニッポン”の行く末をノンフィクションの革命児が徹底取材! 第一章 黒い黄昏 刑務所という終の棲家―累犯者 暴力化する介護―高齢者虐待 腐朽する肉体―孤独死 第二章 過ぎし日の記憶 海の怪物との戦記―捕鯨 黒いダイヤの孤島―炭鉱 第三章 日本最大のドヤ街の今 ドヤ街の盛衰 命の牙城―LGBTQ高齢者介護 名のない墓碑―葬儀 第四章 忘れられた日本人 隔離と爆撃―ハンセン病 闇に花を咲かせる―ハンセン病 祖国は幻か―中国残留日本人 第五章 高齢者大国の桃源郷へ 死の淵の傾聴―自殺 もう一つの実家―介護 村はなぜ、女性長寿日本なのか―寿命 世界最大の高齢化大国に生きている私たちは、 もう高齢者の身に起きている現実に背を向ける余裕はないはずだ。 まだ目をそらして問題を先送りにするのか、 今こそ目を見開いて未来を変えていくのか。 日本の将来は、読者一人ひとりの決断にかかっているのだ。(著者)
  • むけいびと
    4.0
    岩手県一関市が生んだ偉人を描く歴史長編小説! 刑法思想の根本原理を論じた『無刑録』の 著者・芦東山の“ブレない”人生!! 江戸時代中期、刑が無くても犯罪が発生しないような理想の世を求め、 仙台藩儒学者・芦東山が23年にも及ぶ幽閉生活の中で著した『無刑録』。 刑罰は犯罪に対する報復だとする応報刑論が主流だった当時、 人間尊重の立場から犯罪者を更生させるための手段との 教育刑論を唱えたこの書は、近代刑法論書の先駆けとなるものだった。 逆境を乗り越え、己の考えを貫き通した生涯とは―ー。
  • もうモノは片づけない!
    4.3
    米国で話題のベストセラーがついに日本上陸! 「片づけられない」人々に贈る勇気と福音の書! 片づけに追い立てられる日々から自分を解放し、モノに囲まれた幸せ生活を応援する、毒舌ユーモア溢れる実践ガイド!
  • 森沢カフェ
    4.3
    短くて、ゆるくて、人生が明るくなるハッピーの花束みたいなエッセイ集 自分を変えたいときの秘訣 「真面目ニンゲン脱出法」 笑顔と幸せの関係 「最後に笑うのは誰だ?」 小説のような感動の実話 「おばあちゃんとハル」 嘘みたいな本当の話 「営業しないで売る方法」 など、読めば読むほど人生が楽しくなる74の珠玉のエッセイが収録。 幸せのハードルは低く―― <不治の病に冒された人や余命宣告を受けた人は、目の前の世界がきらきらして見えると言います。 おそらく彼らは「この世に生きている」という、多くの人たちにとっては当たり前のことに、しみじみとしたありがたみや幸せを感じずにはいられないのでしょう。 彼らは病気によって不幸を味わいますが、その一方では、幸せのハードルが一気に下がって、空が青いだけで泣けちゃうような感性を獲得したのですね。(本文より)>
  • 宿帳が語る昭和100年 温泉で素顔を見せたあの人
    4.0
    西城秀樹も、松田優作も、志村けんも、樹木希林も、 温泉ではすべてを脱ぎ捨て「素顔」に戻った―― どんな大俳優や国民的アイドル、大作家、アーティストも、 地位や名声、肩書といった重い荷をふっと下ろしてしまう魔力を もった「湯宿」という場所。その不思議な力の源泉はどこにあるのだろうか。 彼らを迎え入れた宿の主人や女将のふるまいや、 宿が辿ってきた歴史や地域の風土、そして「昭和」という時代の 空気から読み解く。 長年、温泉の魅力を取材し内外に発信し続けてきた著者の、 新境地を拓く渾身の一冊。 【目次より一部抜粋】 国民的アイドルのファンミーティング──西城秀樹と猪苗代温泉「ホテルリステル猪苗代」 「必ず一番最初に行くからね」──志村けんとあわら温泉「べにや」 夢千代たちがはしゃいだ深夜の洗濯──樹木希林、吉永小百合と湯村温泉「朝野家」 「狂気」を癒やした奥多摩の大自然──松田優作と松乃温泉「水香園」 昭和の大宰相を虜にした「鯉の甘煮」──田中角栄、渡部恒三と会津東山温泉「向瀧」 大芸術家がデザインした曲線美の湯船──岡本太郎と吉奈温泉「さか屋」 伝説のカップルの日帰り入浴──ジョン・レノン、オノ・ヨーコと「すみや亀峰菴」 忘れられない両陛下の会話と小さな“ガッツポーズ”──上皇・上皇后陛下と「南三陸ホテル観洋」、穴原温泉「吉川屋」 世紀の名曲を生んだ伊豆の私雨──「天城越え」と天城湯ヶ島温泉「白壁」 「俺はね、無口なんかじゃないよ」──高倉健と龍飛崎温泉「ホテル龍飛」 スターたちの「修学旅行」──石原裕次郎、渡哲也とあわら温泉「べにや」 素顔をさらさなかった女王──美空ひばりと山田温泉「風景館」、いわき湯本温泉「新つた」 裸の大将は温泉で画力を磨いた──山下清と上牧温泉「辰巳館」 巨匠を和ませた絶妙の「間合い」──大林宣彦と由布院温泉「玉の湯」 「寅は、けぇります」──渥美清と古湯温泉「鶴霊泉」 スターたちを圧倒した荘厳な大浴場──「法師乃湯」を愛した人々 大俳優をも自然体にさせる宿の魔力──田中邦衛と小野川温泉「宝寿の湯」 釣り三昧と執筆の日々──開高健と丸沼温泉「環湖荘」 希代の趣味人の人生を変えた湯宿──北大路魯山人と山代温泉のおあんさん達 清張おじちゃんと家出事件──松本清張と千倉温泉「千倉館」 立派なことはすべて先生が温泉で教えてくれた──小津安二郎と「蓼科親湯温泉」 日本文学の金字塔を生んだ湯の華と雪景色──『雪国』と越後湯沢温泉「高半」 ニッポンの温泉の原風景がここにある──宮沢賢治と大沢温泉 万人を「裸」にしてしまう女将と湯の魔法──橋田壽賀子、花登筺とかみのやま温泉「古窯」!
  • やなせたかしの素顔 のぶと歩んだ生涯
    4.6
    1巻929円 (税込)
    朝ドラ「あんぱん」で話題! 「アンパンマン」が誕生するまでの知られざる挑戦と挫折の日々を 妻・のぶの目線から綴った小説! やなせたかし と 妻・小松暢は、戦後間もない頃に出会い やがて結ばれる。そして漫画家を目指すやなせたかしの挑戦が始まる――。 ふたりの歩んだ生涯を描いた書き下ろし小説。
  • 横山光輝で読む「項羽と劉邦」
    4.0
    1巻929円 (税込)
    人間の成長を描く物語・横山「項羽と劉邦」をもっと深く味わう!! 始皇帝、項羽、劉邦、張良、韓信……若き獅子たちの実像に迫る!! 横山光輝の『項羽と劉邦』を楽しみながら、 秦の始皇帝の中国統一から高祖劉邦の漢帝国までを楽しくご案内する。 横山光輝「項羽と劉邦」は、司馬遼太郎や長与善郎の同名の「項羽と劉邦」とはまったく違い、 江戸時代に刊行された『通俗漢楚軍談」や『史記』『孫子』などをもとに 横山光輝が独自の歴史観、人物観によって描かれた作品である。 横山作品をリスペクトしてやまない著者が横山『項羽と劉邦』を深く読み込み、 その人物像やストーリー展開などを『史記』『楚漢春秋』『漢楚軍談』をはじめ 関連のありとあらゆる資料を、時間をかけて読み、考えに考えて分析、論考をおこなっている。
  • 横山光輝で読む三国志
    4.5
    1巻1,239円 (税込)
    1800年の時を経て、なぜ『三国志』はいまも面白いのか? 横山『三国志』を読み進めながら、吉川英治から湖南文山、羅貫中、陳寿までの『三国志』の独自性とその魅力を楽しく徹底解明。これまで誰も書くことのできなかった感動?の“三国志”。 連載開始50周年!! 横山「三国志」の名場面116ページ、著者撮影の三国志ゆかりの地写真など54点掲載。名場面もゆかりの地写真も、そして図版もすべて著者の心のこもった名文キャプション付き。
  • 吉野朝残党伝
    4.0
    吉野の山野で馬借に仕えていた少年・多聞は、野盗による襲撃から辛くも逃れる。 行先のない多聞の前に、二人の武者が―。二人は、後醍醐帝の後胤・玉川宮敦子、後鳥羽帝の後裔・鳥羽尊秀、と名乗る。 「そなたには見どころがある。どうだ、我らの同志にならんか?」 弱き民草を虐げ、我が世の春を謳歌するすべての武士、公家、寺社、有徳人どもを倒し、あるべき世を作り上げる。 吉野朝(南朝)の隠密部隊「菊童子」として訓練を受けることになった多聞は、京の将軍・足利義教の打倒と南朝の再興へ向けて尽力していく。 暗殺、奇襲、破壊工作――その道は過酷を極めた。 状況の打開へ、敦子と尊秀は、将軍義教の弟・義昭との接触や、鎌倉公方の籠絡、同志の拡大などを画策する。 一方で、南朝の正統性、そして信念と志に、有力大名や国衆をはじめ「つわもの」たちが集い来る。 ついに義教は吉野へ大軍を差し向ける。その裏には幕府方、吉野朝方、それぞれの武将たちの思惑が交錯する。 しかし、誰も気づかぬところで、さらなる謀略が張りめぐらされており――! 中山義秀賞をはじめ、数々の賞を受賞した歴史小説の気鋭が、 歴史に埋もれた国家の行く末を懸けた史上最大の「ゲリラ戦」を迫力の筆致で描き出す会心作
  • 寄せ場のグルメ
    4.0
    「山谷」の鰻、「魚河岸」のナポリタン、 「深川」のめしや、「土手下」の焼肉、 「三里塚」のジンギスカン、「鹿浜」のホルモン、 「中山道」の立ち食いそば――。 巨大都市・東京の周縁で労働者が集まる「寄せ場」こそ、人間のあらゆる欲求を本能的にむき出しにさせ、 「食」と地続きで都市に生きる人間の「生」を作りあげている現場なのだ。 食べるという行為が内包する「食べる喜び」と「食べなくては生きてゆけない辛さ」を、「寄せ場」で二十数年にわたって飲み食いを続けてきたノンフィクションライターが活写した。 単なる消費のための情報ではない、切れば血の出る異色の「グルメ本」。 月刊『潮』で3年半にわたって連載され話題を呼んだルポルタージュが書籍化。 本書を読んだあなたは、今晩ひとりで赤提灯の暖簾をくぐりたくなるだろう。
  • 読切り三国志
    4.7
    1巻1,139円 (税込)
    1989年9月に筑摩書房より刊行され、92年10月に同社より文庫化された同名作品の新装版。 本著は金沢の「北國新聞」に1988年1月から12月までの一年間、毎日曜に計51回連載されたものがベースとなっている。 壮大な中国の歴史の中で、日本人に一番なじみの深い「三国志」に登場する絢爛豪華な英雄武将たちの生の軌跡を、 西晋の陳寿の正史「三国志」をもとに明の羅貫中の小説「三国演義」を織り交ぜながら描き出されたのが本書。 乱世をたくましく生き、戦い抜いた漢(おとこ)たちの波瀾万丈、痛快無比な生き様を、歯切れのよい名調子で語り尽くす!!! 『キーワードで読む「三国志」』『水滸縦横談』『史記・三国志英雄列伝』に続く、当社刊行の“井波中国古典文学シリーズ”の第4弾! 本文内容にあわせて図版を新たに加え、全話に掲載! ビジュアル的にもより深く広く「三国志」の世界を堪能できること必至!
  • 4期のがんを生き抜く最新医療
    -
    ※2019年6月以前にご購入されたお客様は「My本棚」から閲覧可能です。重複購入にご注意下さい。 がん治療は情報戦! どうすれば「4期」から生還できるか――。 病院、治療法の選択、正しい知識と判断が生死を左右する。 5年に一度に変動期が訪れるといわれるがん医療の世界。 今まさにその変動期のなかで、「がん難民コーディネーター」として多くの患者の相談を受けてきた著者が、がん治療の最前線を語る。
  • ライト・スタッフ
    4.0
    1巻980円 (税込)
    「食堂のおばちゃん」「婚活食堂」が大人気の著者が 渾身の力で描く熱き人間ドラマ!! 昭和30年、映画監督を目指す主人公の五堂顕(ごどう・あきら)は 太平洋映画の助監督試験に落ちてしまう。 だが、諦めきれずアルバイトを探しに来た撮影所で小火(ぼや)を消し止めたことから、 照明部にスカウトされる。照明部のいちばん下の見習いからスタートした顕は、 失敗を繰り返しながら現場で経験を積むうちに照明の魅力に引き込まれていく。 まじめだが臨機応変で勉強熱心な顕は、徐々に監督や他のスタッフたちに好かれ、 照明技師としての腕を上げていった。 活気があり、エネルギーに満ち溢れていた映画の世界は、まさに娯楽の王様だった。 しかし、映画の栄光は長くは続かなかった。「電気紙芝居」とバカにされていた テレビがカラー放送を開始し、東京オリンピックで爆発的に売れたのだ。 映画会社の衰退は著しく、スタッフたちは事実上解雇されてしまう。 顕は、照明技師たちは、映画界はこの先どうなってしまうのか──。 もう一人の主役ともいえる女優の衣笠糸路(きぬがさ・いとじ)や 初の女性脚本家、監督や俳優など、誰がモデルになっているのかを 想像しながら読むのも楽しい。 ただならぬオーラを放つ俳優、そして名監督たちが綺羅星のごろく存在した時代。 そして、刻々を移りゆく時代のなかで、それでも変わらない心揺さぶるもの、 人が懸命に生きる姿を、松本清張賞受賞作家の著者が描く。 ──本作は誰にでも楽しめる極上の娯楽小説だと思います。 読めば元気が湧いてくる物語に仕上がっています。 本作が映画化・ドラマ化された暁には、衣笠糸路の役は、ぜひ私に演らせてください! 糸路に魂を吹き込んでみせますので。(高島礼子/女優)  ──「娯楽の王様」を支えた光当たらぬ技師たちの日々の研鑽と苦楽を照らし出し、 映画スターが光り輝いていた時代の、明るく開放的な物語。 (東えりか/書評家/「週刊現代」より)
  • ラダックの星
    4.3
    1巻1,518円 (税込)
    もっとすごい星空、ここにあったよ。 なぜだろう、昔見た星空を思い出すとき、胸の内には星それ自体の美しさとは別に、ささやかなストーリーが浮かび上がってくる。 その頃大切にしていたものや身の回りで起きていたこと、揺れていた思いの一つひとつが、鮮やかに思い出されてくるのだ。(本文より) 『インパラの朝』から9年――待望の紀行ノンフィクション 北インドの秘境・ラダックへ――。 友人の死と向き合い続けた25日間の星空の旅。
  • 龍馬は生きていた
    4.0
    著者が、およそ10年をかけて積み上げてきた、全国各地に残された史片や伝説、伝承を繋いで、紡ぎ出す“もう一つの維新物語”――。 1867年11月15日、京都・近江屋で暗殺されたのは、じつは坂本龍馬と中岡慎太郎の影武者だった。暗殺をかわした2人は討幕派の王政復古を阻止し、「翔天隊」を率いて、第3次長州征伐の休戦に奔走する。「生きていた」龍馬のその後とは。 坂本龍馬没後150周年におくる、歴史が10倍面白くなる本格的歴史シュミレーション小説。
  • 倫理の力 複雑化する世界を生きぬく方法
    -
     「先端の倫理」とは――  人が何かを選択・判断する際に法や制度が届かない領域(先端(エッジ))において、唯一の行動をする上での規範となるもの(倫理的思考)。 そして、その領域は常に変化を続けている。たとえ法律の保護がおよぶ範囲(違法性がない)でも、さらにそれよりも高い位置に存在する。 すべての事象には「物語(ストーリー)」がある――。  なぜ、その意思決定をしてしまったのか。その選択にいたるまでにどんな要因が生じたのか。 何があなたに倫理的選択をさせなかったのか。 そして倫理的で正しい判断をするために意識すべきこととは――。  いま混沌とする日本社会に暮らす人々にもぜひ読んでもらいたい一冊。  スタンフォード大学で実際に学生たちに行われた講義を元に、 倫理を動かす六つの力―― 二択の消失(Banished Binary) 力の拡散(Scattered Power) 伝染(Contagion) 崩れかけた柱(Crumbling Pillars) 境界の曖昧化(Blurred Boundaries) 真実の歪曲(Compromised Truth) それぞれの「力」をテーマに、実際の企業や個人がしてきた様々な「選択」の事例をあげながら、ストーリーに内在する「先端の倫理」を考える。  たとえば、本書で紹介されている事例の1つ「航空機連続墜落事故」では、大手航空機の製造会社が開発した同型機が墜落する事故が多発。最初の事故が報告された後、会社は他の同型機を飛ばし続けるのか、それとも運航停止させるのか。その選択は、法律のおよぶところではなく、会社として「利益の追求か」「乗客の安全か」という倫理の先端領域における判断となる。 (第1章「二択の消失」) 他にも、選挙活動における熱を帯びた主張(時としてそれは非常に攻撃的になる)が法律の枠組みを超えて人々の倫理的選択に影響を与えて伝染していく事例(3章テーマ「伝染」より)や、SNSなど法律の及ばない領域での伝染そして境界なき真実の歪曲化など、今の時代にも即した内容で、現代にも警鐘を鳴らす。 企業やあなたの選択において「先端の倫理」を働かせることがいかに重要であるか――。 「先端の倫理では、わたしたちの力と声を“使うこと”、自ら責任を負い、行動を起こし、真実のために尽力することが求められる。 わたしたちはみな、倫理が実現する(しない)のを受け身で待つのではなく、積極的に倫理を選択することができる。 希望に満ちた選択肢は、わたしたちの手の届くところに存在する。 あなたの物語、あなたが触れるすべての人の物語、そして人類の物語は、その選択をするかどうかにかかっている」(著者)
  • ローザ・パークス自伝 「人権運動の母」が歩んだ勇気と自由への道
    -
    現在、アメリカでの黒人男性への白人警官による銃撃事件などに端を発したデモ活動が活発化している。 なぜ、黒人差別が存在するのか、そして、差別と戦った一人の女性の生きざまとは。 誰もが一度は名前を聞いたことがある、人種差別撤廃運動の原点とも言えるローザ・パークス氏の自伝が遂に文庫化。 「人権運動の母」が歩む勇気と自由への道、アメリカ史上最も偉大な自由への闘士が語る不動の信念を学ぶ!
  • 若親分、翔る 目明し常吉の神楽坂捕物帖
    3.5
    「捕物帖」シリーズ最新刊! 公儀すら手出しできない事件の全容とは――。 祟りの裏に隠された陰謀に挑む!
  • 若親分、起つ 目明かし常吉の神楽坂捕物帖
    3.5
    気鋭の作家による珠玉の時代小説!!! 親爺・・・ あんたは何を見ちまったんだいーー 神楽坂で名を馳せた目明かしの鐡が謎の死を遂げる。 腹には横一文字に斬られた傷。 のんべんだらりとした毎日を送っていた鐡の息子の常吉が 「神楽坂の若親分」となって、父の死の真相を追っていく。
  • 倭寇 わが天地は外海にあり
    -
    その名は、少年勇者 ――! 故郷を追われ、「海賊」と蔑まれた男たちの 起死回生の物語。 我ら、「倭寇」にあらず。運命を切り拓く者なり 戦いに敗れた熊野衆の未来は、一人の若人の手に託された。 「水平線の向こうには何がある――」 時代の変革期を懸命に足掻いた者たちを迫力の筆致で描く! 渾身の書き下ろし! 【あらすじ】 南北朝の戦いに敗れた熊野衆は、源氏の末裔・千鶴(のちのアギ・バートル)を旗頭に いまだ南朝方が優勢な九州での再起を図る。 熊野で舟指(船頭)をしていたカラスは、類まれな船捌きを買われ、次第に千鶴の片腕となっていく。 しかし、足利幕府方の九州探題・今川了俊によって南朝方は大宰府を奪取される。 もはや日本に安住の地はないのか。外洋航海術、大型船の建造、琉球との交渉などの困難を乗り越え、ついに彼らは外海へ――。
  • 「忘れる」力
    4.5
    ベストセラー『思考の整理学』の著者が贈る、“こころの散歩”と“あたまの寄り道”のススメ 本書のために書き下ろされた表題作を含む珠玉のエッセイ27編を収録! われわれは、忘却によって、頭がよくなっている。 忘れるのを恐れるのは誤りである。 そういえば、かつては、よく忘れるのを “健忘”といい、健忘症という言い方があった。 健という文字はダテではないような気がする。
  • 私が愛したトマト
    4.0
    1巻1,029円 (税込)
    数々の文学賞を受賞した物語の匠が、一瞬にして日常から幻想的な非日常の世界へと連れていってくれる、珠玉の短編11編を収録。 常に家族写真に写っていた火鉢をきっかけに、家族の出生の秘密を探っていた主人公は、いつの間にか自らがその古い火鉢のなかに入り込んでいた(「旅する火鉢」)。還暦を迎え、これまでの秩序、精神を崩したいと願う主人公。血のような赤い椅子を得て、最高の快楽を古い記憶とともに夢想する(「ポンペイアンレッド」)。困っているセミを助けようとするも突如仇討ちされ、過去の男への加害を思い出す(「散歩」)。幼少期から青春時代に愛した、男たちとの煌めくような記憶。年老いた主人公は彼らの記憶を養分として、トマトを作り続ける(「私が愛したトマト」)。不治の病で入院している少女は、医者から一匹の蚕を贈られる。蚕は美しい絹を吐き出すと、自らの宿命を知っていたかのようい生を終え……(「蚕起食桑──かいこおきてくわをはむ」)。楽して生きることばかり考えている、どうしようもない若者・翔は、東北のある町で気のいい女性に会って徐々に変わっていき、大地震の日、女性の家族を助けようと危険のなかへ向かっていく(「翔の魔法」)。子どもの頃、心にひっかかっていた出来事は、大人になり人生に迷ったとき思わぬ形で幼馴染と再開したことにより、すべてが希望へと変わっていく(「かぐや姫」)。 表題作「私が愛したトマト」をはじめ、幻想と郷愁、現実と非現実、人とモノ、過去と未来といった日常の境界線があいまいになっていく不思議な世界を美しい文で描く。
  • 私が愛したトマト
    3.0
    1巻1,830円 (税込)
    登場する作家が生まれた頃から慣れ親しみ、今も所有している一つの火鉢に、有為転変の来歴を与える――「旅する火鉢」 「深紅よりもっと鮮やかな朱赤」と描写される椅子をモチーフにした――「ポンペイアンレッド」 オーロラ見物と白夜体験のためにアラスカを訪ねた主人公が、「ウルフとラッパー」と名乗る謎めいた人物と出会い、極地の真実を解き明かしていく――「夢の罠」 作家を思わせる語り手の女性が、人生の折々に鮮烈に現われたトマトとの関わりを追想する、表題作――「私が愛したトマト」 など、全11篇を収録。
  • 私がつくる「平和の文化」
    -
    聖教新聞の好評シリーズを単行本化! 現代社会が直面する諸問題解決の糸口を探るため、平和への指針と、各界の第一線で活躍する約20人のインタビューを収録。 国内外の行動する知性は何を語るのか。 生命尊厳、子どもたちの幸福、持続可能な地球、対話…など、多彩な視点で、困難な時代の「生き方の軸」を学ぶ。 <主な人物> アンワルル・K・チョウドリ(元国連事務次長)/姜尚中(政治学者)/坂東眞理子(昭和女子大学理事長・総長)/向井千秋(宇宙飛行士)/国谷裕子(ジャーナリスト)/長有紀枝(「難民を助ける会」会長)/大谷美紀子(国連子どもの権利委員会委員長)/横山だいすけ(歌手・俳優)/内田伸子(お茶の水女子大学名誉教授)/土井香苗(ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)/野口健(アルピニスト)/竹下義樹(日本視覚障害者団体連合会長・弁護士)/井上真央(俳優)/ケビン・クレメンツ(戸田記念国際平和研究所所長)/ベティー・リアドン(平和教育研究者)/デニ・ムクウェゲ(ノーベル平和賞受賞者・医師)/エディス・エヴァ・イーガー(アウシュビッツを生き延びた心理学者)/マンペラ・ランペレ(ローマクラブ共同会長)/アンドリュー・ヤング(米国で黒人初の国連大使)/サーラ・ワイダー(米エマソン協会元会長)
  • 私の好きな孤独
    3.5
    詩人であり、絵本や随筆の傑作も多い長田弘氏。1999年6月に刊行され、2013年5月に新装版が刊行されたエッセー集『私の好きな孤独』、待望の文庫化!! 「孤独」はいまは、むしろのぞましくないもののようにとらえられやすい。けれども、本来はもっとずっと生き生きと積極的な意味だった。 「たった一軒のカフェに親しむだけで、知らなかった街が、ふいにどれほど、 じぶんに親しい街に変わってゆくことか。朝の清潔な孤独を味わえる街の 店に座っていると、そのことが浸みるようにわかってくる」 ( 本書収録「朝のカフェ」より) 音楽、珈琲、旅、酒、読書──。 孤独を慈しみ味わうために必要な「小道具」たちをモチーフに、いまなお多くの人に愛されつづける「言葉の魔術師」が詩的魅惑を豊かにたたえながら紡ぎ出し指南する、「孤独」との明るく前向きな付き合い方。

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