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Posted by ブクログ
■2014年2月当時、ウクライナで進行していた事態は「革命」にほかならない。この背景には歴史的、文化的に根深い対立構造がある。半政権側は西ウクライナ(ガリツィア地方)に基盤を置く民族主義勢力だ。帝政ロシア時代、ウクライナは「小ロシア」と呼ばれていた。現在も「自分は広義のロシア人だ」という自己意識を持っているウクライナ人は、ウクライナの東部や南部に少なからず存在する。 また東部には軍産複合体や宇宙関連企業があるので、軍事的にも経済的にもロシアと緊密な関係を維持している。
これに対してガリツィア地方と呼ばれる西部は歴史的にハプスブルク帝国の版図であり、同帝国解体後はポーランドに属していた。ガリツィア地方がソ連領ウクライナと統合されるのは第二次世界大戦後のことだ。
ガリツィア地方のウクライナ人は日常的にウクライナ語を話す。これに対して東部、南部のウクライナ人は日常的にロシア語を話す。ウクライナ人の大多数は正教徒だがガリツィア地方のウクライナ人はカトリック教徒他多数派だ。このガリツィア地方の人々はロシアを嫌いEUとの統合を強く望んでいる。軍産複合体、宇宙関連企業と結びついた東部のウクライナ人はロシアとの連携強化を望む。また、東部、南部では、ウクライナ人、ロシア人の意識が未分化な人も多い。
ウクライナは決して一枚岩ではない。国民のアインティティがまだら模様であることが革命とウクライナ危機をもたらした。
Posted by ブクログ
独裁者・プーチンを徹底解明!その内在的論理を理解しなければ、ウクライナ侵攻を理解することはできない。外務官僚時代、大統領となる前の若き日のプーチンにも出会った著者だからこそ論及できる、プーチンの行動と思想。
実は以前に著者が書かれていたものが多くて再編集されているのだが、まるで未来が見えていたのかと思うくらいに違和感がない。ロシアが悪いのは間違いない。でも果たしてプーチンを非難すれば現実が上向くのかというと、そういうわけではなく、ウクライナ国民が次々と犠牲になっている。国際社会でどう立ち向かっていくのがよいのか、非常に悩ましい問題であり、かつ結局北方領土の問題は解決まで至っていないため、著者の主張が全て正しいとも判断できないが、この膠着した事態から打開する交渉力のある人に頑張ってほしいと願う。
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