著者の豊田章男氏に関する2作目。
「モノづくり」のみでなく、まさに「ニッポン」を牽引するリーダーの物事の考え方、判断、行動について俯瞰して理解できる本だと思います。
「グレートリセット(100年の一度の大改革)」は、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻の問題以降から、自動車業界のみではなく、「将来
...続きを読むへ向けて、どうするべきなのか?」と日本全体へ問いかけられた危機管理への課題となりました。
「自動車業界550万人の雇用と、幸せを守るため」、言葉や、理想論だけでなく、「今、どう判断、行動すべきなのか?」スピード感を持ったリーダーの文字通り「覚悟」が伝わってきます。
評論家からは「日本からは新しい価値観を提供する企業が生まれない」と揶揄する声がございますが、果たしてそうでしょうか?
新しい企業が生まれることが重要なのではなく、トヨタのように「進化する企業」が存在していることに注目すべきだと、気が付くべきだと小生も感じております。
「共に考え、共に進み、共に戦う」熱いリーダーの背中を見て、「このリーダーを孤独にしてはいけない。」全員で『俺たちも後に付いていますよ!』と声を掛けたくなる。
そんな、読後の感想でした。