あらすじ
週刊東洋経済の人気連載の書籍化企画。
創業家の御曹司であるが故の葛藤、巨大企業の針路を決める重圧……、
知られざる逸話の数々から、その世界最大級の自動車メーカーを率いる男の実像に迫る
一気読み必至のビジネス・ノンフィクション!
トヨタという巨大企業のトップが日々見る風景、挑戦、葛藤を知ることで、
日本人ビジネスパーソンであることに誇りを持てるようになる1冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
経営を継ぐ事を義務付けられた創業家の苦悩、孤独、差別は計り知れない。
現地現物を大切にしてブレない行動理念とフレキシブルな傾聴姿勢を持つカリスマ経営者。天賦の才によるところも大きいが人を作り上げるのは日々の努力と想いの強さ。
経営者は皆が読んで自分の行動と当てはめて考えてみて欲しい。
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トヨタ自動車は、物心ついた時からずっと知っていたが、この本を読むと会社の成り立ちや大企業の社長の苦悩など、全然知らないトヨタの顔を知ることが出来た‼️創業家の2代目、3代目は周りからの見え方が違っていて。傍から見れば羨ましくもうつるけど、実際は違う世界があるんだなと気づきになった。トヨタ自動車がどういう世界観を実現しようとしているのか分かり、トヨタが身近に感じた本でした。あっという間に読み終わって勉強になった。
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豊田章男は単なるボンボンじゃない!
こんなにまで社内で変革を進めている社長だとは知らなかった。
社長就任直後のリーマン・ショックによる5000億円の赤字、リコールによる米国公聴会への招聘など、大企業の社長業って本当に大変なんだなと痛感。孤独なTOPとして、社内の抵抗勢力に立ち向かっていく姿には本当に勇気をもらった。ありがたい!
Posted by ブクログ
豊田章男さんの社長としての責任感の成長と強さを感じた。そして、トヨタは、社長は、どうあるべきか、何を目指すのかを明確にして、社内はもちろん、社外にも強く示していく姿勢に凄さを感じた。
琴線に触れる言葉や大切な考え方だと思ったことなど。以下、引用。
「百忍千鍛事遂全(ひゃくにんせんたんことついにまっとうす)」
「イチローさんと出会ってから、負け嫌いという言葉をずっと使っています」
負けず嫌いではなく、負け嫌いとは、もとはイチローの言葉だ。「負けたことがないのに嫌い」な負けず嫌いではなく、「負けて、その悔しさを知っているから嫌い」なのが負け嫌いだと、イチローは言う。章男はその言葉を借り、いまや、さまざまな場面で「負け嫌い」と口にする。
社長の仕事は「決めることと責任を取ること」
「一日一回は、大きな声を出して笑おうよ」
「トヨタの中でどんな変化が起きているのか。トップは何を考え、何をしようとしているのか。ファクトや数値を超えた"思いや体温"のようなものも含めて、さらけ出していかなければ、一緒に闘う仲間と一枚岩になれないと思っています」
「1度、やってみようよ。やってみて失敗したら、それはそれでいいじゃないか」
他にもまだまだある。
すぐに読める
読みやすくて一気に読み終える事ができました。豊田社長がどんな性格の方で、トヨタをどんな思いでいかに変えてきたか、苦労がよくわかった。豊田社長の凄さが分かった気がする。
Posted by ブクログ
みんな頭では分かっているが、現実を見て「こんなもんだよね」と割り切っているところを、高いレベルで実践している。日本一規模がでかい会社がこれをしているんだから、尚すごい。
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創業家出身の社長であること、車好きであることぐらいしか事前知識として持ち合わせてなかったものの、御曹司としてのエリートというよりはどちらかというと泥臭い人間的な面が見えてとても好感が持てた。順風満帆どころか就任直後の大規模リコールから東日本大震災まで、苦しいピンチの連続の中、大企業を率いるトップとしてのフラットなマネジメントやフランクな姿勢はとても学ぶところが多かった。
Posted by ブクログ
マスタードライバーカッコいい。イチローとの境遇、重圧や思想、自分のやるべきことへの愛・求道の姿勢が色々近い。役員報酬が会社規模からしても安すぎるそうだけど、自分のような一社員からすると二桁近く違うのでよくわからない…とりあえず、漫画の主人公みたい。何万人という社員が食えるよう、かつ人命も預かる製品を展開しながら、変化を恐れない意思決定を下していくのは並大抵の器じゃできないんだと分かった。
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自分も、トヨタ自動車のサプライヤーの一端として、
これからも共に歩み続けることができたら。
社長としての考え・姿勢も、勉強になる点が多かった。
Posted by ブクログ
豊田章男さんの豊田家である事の葛藤から、今の成功までを知れる一冊でした。
車のことが本当に好きな方で、だからこそ今のトヨタがあるんだなと。
変わらないことは悪
人としての誠実さ
現場を大切にする姿勢
大企業でありながら、思想はベンチャーで常に未来のために変わり続けるからこそずっとトップで走り続けているんだなと勉強になりました。
Posted by ブクログ
購入した本。トヨタの経営方針や豊田章男の考え方を知りたいと思い、買った。
豊田章男は「頭で考える前に行動する人間であった。」
また彼は「負け嫌い」という言葉をよく使う。もとはイチローの言葉で、負けたことがないのに嫌いではなく、「負けてその悔しさを知ってるから嫌い」なのが負け嫌い。その言葉を心に刻み行動している。
「笑顔のないところではいい仕事はできない」窮地に立たされても明るく鼓舞する姿はこの考えから来ている。
イノベーションはイミテーションから始まりインプルーブメントを経て、イノベーションに繋がる。まずはイミテーションから始める!
豊田章男は「大義を持ち、変革に取り組むカリスマ」であると感じた。幼少期に豊田姓で生まれたジレンマを抱えてたそうだが、それを乗り越えカリスマとなった。新時代のモビリティーカンパニーへの変革を今後も注視したい。
Posted by ブクログ
印象に残ったフレーズ
・改善に終わりはなく、完成形はない。改善へのトライの中で後退することもある。変化はリスクだが、成長し続けるためには常に変化しなければならない。
・仕事のムダの排除: 根回しのムダ、会議のムダ、資料のムダ、調整のムダ、マンネリのムダ
・激しい環境変化の中で、何事においてもこれまでの延長線上に未来はない
Posted by ブクログ
ちょっと夜中のlineは嫌だけど、ビジョンあふれる、学ぶ気持ちを忘れない良い社長だ。日本の宝とも言うべきトヨタの正当な継承者が、このような人物であることが奇跡だ。でもトヨタ車って高いよね。
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「トヨトミの野望」のように小説だからこそ書ける少々ダークな話はないが、スーパーおぼっちゃまならではの苦悩やら別人格の「モリゾウ」を名乗る意味がよく伝わってきた。
Posted by ブクログ
やたらメディアで見かけることの多い豊田章男の人となりが詰まった本。2010年頃のリコール問題はあまり記憶になかったが、メーカーとしての立ち回りとして参考にする部分が多くあると感じた。愛についてのイチローとの対談は興味深かった。あと大義の在り方についても。
Posted by ブクログ
豊田社長の熱い生き様。
苦難、情熱、愛情、周囲との温かな繋がり。
感動するエピソードがたくさんでした。
胸が熱くも温かくもなるこの読後感を「感動」という言葉でしか表現できない自分の語彙力の無さが残念でなりません…
Posted by ブクログ
考え、動くこと
考えるだけでは何も始まらない。行動して成功の可能性を広げていくことが大切
モリゾーの人生を知り、豊田家だからこそのつらい経験や悩み、葛藤を知った。
どんな人にも、様々な苦難や逆境を乗り越えて人生を進んでいるのだと思った
Posted by ブクログ
これまでの実績に甘えず、未来のことを考え続けているからこそ、日本のトップ企業なのだと感じた。
TOYOTAのトップになることのプレッシャーは自分には想像できない。
Posted by ブクログ
章男社長とモリゾウとTOYOTAが好きになる一冊。TOYOTAでも内情は厳しくて、それに対して常にやってみる精神と負け嫌いで立ち向かう社長の姿勢に勇気をもらいました。
Posted by ブクログ
チームとは、という話が非常に印象的だった。
味方でもあるし敵でもあるという。
まさにその通りだと思うし、これからのVUCA時代を生き抜くにはそうあるべきだと思った。
どんなに小さな組織でもリーダーたる人は読むべき一冊。
Posted by ブクログ
豊田章男の思考ルーティーン、生い立ち、現況がバランスよくまとめられている。
流石に片山修の仕事なだけことはある。
「社長は目的遂行意識がめちゃくちゃ強い。頭の中には目的に向けて今やらなくてはならないことと、やってはいけないことの2つしかない。」
この台詞が印象的。
Posted by ブクログ
☑︎"安心して長く走れるクルマこそ、結局は、速く走ることにつながる。"
☑︎徹底した現地現物主義。
☑︎短期的な利益を追うのではなく、長期的な目線で長く緩やかな持続的成長を図る。
☑︎"過去の延長線上にトヨタの未来はない。"
Posted by ブクログ
御曹司、社長であるからこその苦労がわかった。
管理する立場になっても現場現物を大事にする精神は大切だと思った。他人から相談してもらえるスキルを身につけたい。
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同期に貸してもらった本。雲の上の人っていうイメージしかなかった豊田章男さんが少し身近な存在に感じられる一冊。早速Instagramでフォローしてしまうほど、人として魅力的な部分が沢山書いてある本で、勉強になりました。
【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】
トヨタは、どこの部品メーカーとも付き合います。皆さんも、どこのメーカーとも付き合ってください。そのうえで、トヨタと仕事がしたいと思ってもらえる会社になるように、われわれは変革していきたい。量が出るからという理由ではなく、一緒に未来を作れそうだ、トヨタならチャレンジができるという理由で、トヨタを選んで頂きたい。
トヨタの看板がなくても、外で勝負できるプロを目指してください。私たちマネジメントは、プロになり、どこでも戦える実力をつけた皆さんに、それでもトヨタで働きたいと心から思ってもらえる環境を作り上げていくために努力します。
Posted by ブクログ
社長就任直後リーマンショック、東日本大震災と立て続けに災厄が押し寄せるも、それをバネに指導者としての覚悟と風土改革のチャンスにしたという。「失敗をバネに」とはよく言うが、精神的に簡単な事ではないだろう。GAZOO事業部も、虚栄心や金稼ぎの手段ではなく、トヨタのため。そしてそのトヨタの存在は、日本のためという視座の高さ。企業人として、見習うべきところがあると思う。
Posted by ブクログ
言わずとしれた世界のトヨタの社長。3代目のお坊ちゃまという背景を背負いながら、どのようにトヨタの躍進を支えたのかが面白かった。また、モリゾウというもう一つの顔があるからこその精神安定は本著を読んで知った。
Posted by ブクログ
ジャーナリストの著者がトヨタ社長の豊田章男氏の半生や社長就任時の功績や苦悩などの内面を多くの取材から迫った一冊。
時価総額25兆円にのぼる日本を代表する自動車メーカーであるトヨタを率いる豊田章男氏が2009年に社長に就任してから現在に至るまでの手腕や豊田家とトヨタに対しての考えや自動車に対する想いなど氏のメディアではわからない裏側を本書でたっぷりと知ることができました。
若き社員時代に幾多のぶつかり合いの中で結果を上げてきたことやドライバーのモリゾウと経営者豊田章男の2つによってバランスが取れていること、経営の信条を豊田綱領の精神に基づいていることなど人間豊田章男を知ることができました。
また、イチロー氏との対談にある負け嫌いやトップクラスの舞台で世界を相手にもの同士だからこそ共鳴するものがあることも感じました。
リーマンショック下でのトップ交代からアメリカでの大規模リコール問題での公聴会や東日本大震災など苦難の時期を経て原価低減とTPSのトヨタにとって生命線といえる2つを徹底したことなど経営者としての手腕やそこに対する氏の想いも書かれていました。
また、台数だけが右肩上がりで伸びていた時にリーマンショックで打撃を受けた経営を立て直し、世界販売1000万台の大台を突破しても慢心することなく着実に地に足をつける姿勢には凄みを感じました。
ホッケーで育まれた何事もやってみるという知的体育会系の精神やあらゆる場面でサプライズを仕掛けることやなんでも新しいものにチャレンジする姿勢や豊田家に生まれたものとしての宿命や父や祖父に対する想いなど氏の人となりも知ることもできました。
生産規模が10分の1ほど違うマツダとの業務提携や後継者問題やモビリティカンパニーへと変わる脱クルマの第二変革期を迎えていることなどこれからの同社の未来についても知ることもできました。
CASEと言われるEVや自動運転など今までの車から更なる発展が求められる今、車が移動するだけじゃないサービスを提供する企業として今後どのように発展していくのか期待するとともに創業家からまたサラリーマン社長に戻るであろう次の社長に氏がどのように継承していくのかも気になる一冊でした。
エピソードの数々は大変興味深かった。一方で特に後半、筆者の見解・評価として書かれている部分は正直興醒めを感じた。豊田社長の凄さはこの本を手に取る読者ならそもそも何となく感じているはずであり、これだけの大著であれば事実としてのエピソードをもっと、読みたかった。とはいえトータルではとても面白かったです。