歴史・時代小説作品一覧

  • 醇堂影御用1 裏切った女
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    忍術使いの侍が活躍する本格時代劇が登場! 著者の谺雄一郎氏は、2010年に小説『十三人の刺客』を上梓し、映画の大ヒットと共にその確かな筆致で注目を浴びた本格派時代劇作家です。今作品は御家人・多々羅醇堂を主人公とする書き下ろしシリーズの第一作目になります。 …時は江戸末期。多々羅醇堂は、気楽な御家人生活を送る酒好きな快男児。しかしもう一つの顔は江戸に起こる事件の数々を追う名探偵。名奉行遠山金四郎から密命があれば得意の忍術を使って怪事件を解決していく---。 実直な旗本・座光寺伊織が何者かに惨殺された。不可解なこの事件を醇堂が追っていくうちに、時の将軍の側妾・お美代の方が密かに催す淫靡な宴の実態に突き当たった---。 小粋な芸者・蔦吉、美丈夫な七化けの巳之助ら力強い手下も活躍して事件の闇を暴いていきます。

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  • 醇堂影御用3 道を尋ねた女
    -
    妖しの教団を暴く! 醇堂シリーズ第3弾! 遠山金四郎の懐刀、多々羅醇堂が活躍する影御用シリーズ第3弾。巨大な犬に乗った美少年の教主が率いる『あしは教』は雨乞いの御利益があると江戸で大人気を博していた。その裏で世直しを称して殺戮を繰り返す盗賊団との危険な影が重なり合う。

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  • 上意討ち
    -
    「新之助、進吾を討ち果たし、深雪を連れ戻して参れ」と殿の厳命が降(くだ)る。新之助と進吾は同じ小姓組で無二の親友だ。深雪は先君の庶子。その深雪と駆け落ちして殿の逆鱗に触れたのだ。上意は絶対である。進吾を討たねば帰藩は許されない。新之助は婚約者と別れ旅に出た。三年目、独り身に落ちぶれた進吾を発見するが……(表題作)。武士道の真髄を活写。他8編!
  • 上意討ち
    値引きあり
    3.8
    殿様の尻拭いのために仇討ちを命じられ、どうしても相手を討つ気になれない武士の心情を描いた表題作をはじめ、江戸家老の馬鹿息子のいたずらが招いた悲劇(「刃傷」)、愚かな領主の死後、藩を守るべく奔走する江戸留守居役の苦労話(「疼痛二百両」)など、身分社会ならではの葛藤を描いた傑作短編集。剣豪・塚原卜伝や近藤勇、土方歳三など新選組を描いた佳篇をも収録。
  • 情炎
    -
    ご赦免で十年ぶりに江戸に戻った島帰りの盗人辰蔵は、北町奉行所の悪徳同心・桜井新八郎に誘われて密偵となった。仕事はゆすり、たかりのネタ探し。ある出来事で二人と関わった元鳶職の伊太郎も、辰蔵の口利きで岡っ引きにとなり仲間に加わる。江戸市中で起こる出来事の裏で、三人が様々な相手を強請り、脅し、金と女を手に入れる。特選連作時代小説。

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  • 城下町奉行日記 熊本城の罠
    -
    加藤清正が仕掛けた熊本城最大の謎に挑む! 「諸国の城を見聞してまいるのだ!」 江戸城の天守を再建すると言い出した八代将軍・徳川吉宗の鶴の一声で突然、御城奉行に任じられた旗本の一色駿之介。 許嫁・結実との祝言を挙げる暇もなく、中間の金作を供として、涙ながらに肥後熊本へ出立する羽目に……。 着いたら着いたで、公儀隠密に間違われるわ、人さらいに巻き込まれるわ、ついには藩主・細川家の御家騒動にまで足を突っ込むことになるわで……。 『城下町事件記者』で活躍する遊軍新聞記者・一色駿作のご先祖様が難事件の謎を叩っ斬る! 奉行から読むか、記者から読むか? 「城下町・一色家シリーズ」の江戸時代版!
  • 承久の乱 800年前の真実! 明恵上人の教えと「御成敗式目」
    -
    朝廷の復権を目的として起こった「承久の乱」。この乱の主要人物、後鳥羽上皇、第二代執権北条義時の長男・泰時、この両者と緊密な関係を保っていた稀代の高僧・明恵上人。三者三様の生き方や矜持に新たな光を当てる。膨大な資料を駆使し、近代の法典にまで影響を与えた「御成敗式目」成立の実相に迫る。前著『現代に生きる稀代の高僧「明恵上人」』の続編ともいうべき評伝。
  • 城塞(上)
    4.1
    「豊臣家をつぶす」──“関ヶ原”から十四年、徳川家康は多年の野望を実現すべく、大坂城の秀頼・淀殿に対して策謀をめぐらす。方広寺鐘銘事件など、つぎつぎと打ち出される家康の挑発にのった大坂方は、西欧の城塞をはるかに凌ぐといわれた巨城に籠城して開戦することを決意する。大坂冬ノ陣・夏ノ陣を最後に陥落してゆく巨城の運命に託して、豊臣家滅亡の人間悲劇を描く歴史長編。
  • 常在戦場
    4.4
    急逝した著者の遺した傑作短篇集 家康を支えた異能異彩の七人の家臣を描いた作品集。戦国武将を最も愛した作家・火坂雅志の人生もまさに「常在戦場」だった。
  • 常勝将軍 立見尚文(上)
    4.5
    陸軍大将・立見尚文は、元桑名藩士である。桑名藩は会津藩の盟友として幕末から佐幕派の雄として行動した。いわば賊軍出身者で大将まで立身するのはきわめて稀であり、しかも立見の場合、戊辰戦争・西南戦争・日清・日露の戦役と、つねに最前線にあって戦い、かついかなる厳しい状況下でも立見個人は敗走を知らない。まさに「常勝将軍」なのである。本書は、史上まれに見る天才指揮官であった立見尚文の生涯を、少年時代から永眠までを克明に描いた渾身の歴史大河小説である。上巻は、桑名藩内で頭角を現わし、戊辰戦争では鳥羽伏見の戦いからやがて北越方面へ転戦、雷神隊という精強な部隊を率いて新政府軍を恐れさせた立見の前半生を描く。旧幕府軍の降伏後は謹慎を経て司法省へ出仕、やがて指揮官としての能力を買われて陸軍に招かれる。西南戦争では西郷隆盛の本軍を追い込む活躍。陸軍軍人として立見の評価は一気に高まり、出世街道を駆け上がっていく。

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  • 丞相 of 興亡 始皇帝革新の先導者 その生きざま
    -
    他国の一介の下級役人から秦に渡り辛苦を超えて這い上がり、秦始皇帝の天下統一を実現する。宰相となり時代を見通した見識と胆力で、激動の時代を駆け抜け,一大帝国と運命を共にした男の真の生きざま。

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  • 常勝の秀吉軍の戦略
    -
    石垣山一夜城伝説を支えた土木工事における事前の準備や、軍師黒田官兵衛発案の備中高松城水攻め、中国大返しから小田原城攻略まで、民心をつかみ、豊富な資金力をもって、他の武将を圧倒する大量動員を実現した、不敗の豊臣秀吉軍。強さの秘密を徹底分析。
  • 嫋々の剣
    -
    政治の実権から遠ざけられ、江戸幕府出先機関の機嫌取りに汲々とする京都朝廷や公家たち。権力をかざし横暴を尽くす御附武士から、妾になることを強要された貧乏公家の出戻り娘が見せる京洛の気概とは(表題作)。名手の鮮やかな手並みが冴える傑作時代短篇集。
  • 冗談じゃねえや 浮世絵宗次日月抄
    4.0
    江戸一番と評判の高い浮世絵師・宗次。 あえて長屋住まいを続けているが、実父は紀州徳川家の二代藩主。 撃滅剣と謳われた楊真流の遣い手でもある。 宗次の剣は、江戸に渦巻く黒い欲望を斬り捨てるだけでなく、弱き者たちを励ます活人剣。 奉行所同心や見目麗しい女将、長屋の仲間たちとの情感溢れるつきあい。 一転、剣戟場面はページをめくるのももどかしいほどの迫力と凛冽が満ちる。 「お待ちなせえ」「知らなえよ」「冗談じゃねえや」の三篇を収録。
  • 浄土双六
    4.0
    荒廃する室町時代を舞台に、男と女の欲と情念を描く。 足利八代将軍となる義政を育てた乳母の亥万(いま)。 彼女はやがて、義政に閨の手ほどきをし、 側女として政にも関わるようになっていった。 正室の日野富子が待望の子を授かるが、 産まれてきた赤子は呼吸をしていない。 富子は亥万の呪詛が腹の子を殺したのだと訴えて――。 室町時代を舞台に人間の業と情を描く傑作歴史小説。 対談・近藤サト ※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 浄土の帝
    3.9
    平安時代末期、末法の世。貴族たちの権力抗争は、皇位継承をめぐる骨肉の対立と結びつき、頂点に達した。鳥羽院の崩御を機に噴きあがった戦乱は、容赦なく帝をも巻き込む。崇徳院の悲劇、失墜する摂関家、寵臣たちの暗躍、そして美貌の后妃の思惑…。混迷を深める政情は、新たな権力者の登場を予感させる。朝廷が、帝が、権力を失っていく中で、自らの存在意識を賭けて理想を追い求めた後白河帝、激動の半生を描く歴史巨編。
  • 情なしお源金貸し捕物帖
    -
    尼寺の離れに独り暮らしのお源は、若い女高利貸し。情なしお源だの、夜叉のお源だのと悪名高い。面長の顔に白粉っけもないが、スラリとした姿。見る目のある人に言わせれば、すこぶるいい女らしいのだが、小気味のいい、情け容赦のない取り立てで、江戸の町にその名を轟かせている。そんな非情なはずのお源が、隠れて庶民たちの暮らしを助け、彼らが巻き込まれる難事件を解決していく……。連作短篇時代小説。 *五両の行方 *身売り娘 *失せもの探し *三十郎は不在 *煮売り酒屋 *不吉な影絵 *虎の子が消えた ●多岐川恭(たきがわ・きょう) 1920年福岡県生まれ。東大経済学部卒。戦後、横浜正金銀行をへて毎日新聞西部本社に勤務。1953年『みかん山』で作家デビュー。『濡れた心』で第4回江戸川乱歩賞を、翌年には短編集『落ちる』で第40回直木賞を受賞。以降、推理小説と共に時代小説も旺盛に執筆した。
  • 城壁/星 小島信夫戦争小説集
    5.0
    イデオロギー的偏向やうすっぺらな善悪を超え、戦場の奇妙な人間模様を描くことで、不気味なユーモア、シュールな世界として、〈戦争〉を読者に刻みこむ。兵士たちに蔓延する「迷子病」が県城自体の引っ越しを誘発する「城壁」ほか、寓話的ともいえる作品のなかにも暗号兵としての体験が息づく。戦争文学のもつ既成像を粉砕し、小島信夫の世界観の核を示す九作品。
  • 縄文人の死生観
    3.8
    土器に納められた生後間もない赤ちゃんの遺体。妊娠線が刻まれた臨月の女性土偶。抱きあって合葬された親子の墓。顔にイヌを乗せて埋葬された女性――。縄文の墓や遺物は、精一杯の生を送り、ときに病魔や死の恐怖と闘った何千年も昔の人びとの姿を雄弁に物語る。そしてその背後に広がる、自然や母胎への回帰、再生をめぐる死生観とは? スピリチュアルブームや散骨葬など、現代日本人の死のあり方をも照らし返す、墓の考古学。 *『生と死の考古学 縄文時代の死生観』を改題し文庫化したものです。 【目次】  まえがき──墓を研究するということ  プロローグ──発掘調査の現場から 第一章 縄文時代の墓とその分析 第二章 土中から現れた人生──ある女性の一生 第三章 病魔との戦い──縄文時代の医療 第四章 縄文時代の子供たち──死から生を考える 第五章 縄文の思想──原始の死生観  エピローグ  文庫版あとがき
  • 縄文土器・土偶
    4.5
    縄文人はどんな人たちだったのか? その謎を解く鍵は、彼らが使った道具にあった! 日本各地でつくられた土器・土偶。その造形は摩訶不思議で奇天烈だが、意表を突く原始的な力強さを持つ。火焔土器、ミミズクやハート形の土偶などから、自然と共存した生活や交流・精神世界までもが見えてくる。縄文の主要な作品をカラー写真と最新の科学的知見を盛り込んだ解説で紹介。縄文時代の国宝全6点を含む図版 100 点超えの入門書の決定版。
  • 擾乱、鎌倉の風(上) 黄昏の源氏
    4.7
    『信長の軍師』の著者の渾身作! 坂東武者にとって鎌倉殿とは何者だったのか 源頼朝による武家政権の確立は関東の御家人に何をもたらした? 源義仲が平氏を退け入京を果たした。だが、清和源氏の嫡流である源頼朝は関東で挙兵するも京を目指さなかった。朝廷の権謀術数を嫌い、北条氏ら坂東武者の頂点として鎌倉で武家政権の足場を固めていく頼朝。 さらに、平氏滅亡後、弟の義経討伐を名目に全国に守護、地頭を置くことに成功、朝廷に勝るとも劣らない力を得た。やがて、頼朝は政敵を次々に排し……。
  • 浄瑠璃長屋春秋記 照り柿
    3.0
    青柳新八郎は失踪した妻の志野を探すため弟に家督を譲り、陸奥国平山藩から江戸へ出てきた。長屋に住みながら「よろず相談承り」の看板を掲げ糊口をしのいでいた新八郎は、偶然知り合った浪人八雲多聞の紹介で用心棒の仕事を請け負うことになった。初仕事は評判の占い師おれんの用心棒。彼女は占いに欠かせない亀が盗まれ、さらには脅迫文が届いていた。事件を放っておけない新八郎が走る! 【解説】細谷正充
  • 女王卑弥呼
    3.0
    血みどろの戦乱をくぐりぬけ、卑弥呼は邪馬台国の王となる。視覚にハンディを持ちながら気品と美しさを備えた女王に対して、周辺の国は並々ならぬ関心を寄せる。危い女王を全力で補佐する老将・伊支馬の奮闘と異相の愛。そして卑弥呼の決断のときが来た! 謎の王国と女王のありようを新しい視点で描き上げた、問題の秀作。九州・吉野ヶ里の海と山野に展開する古代人の争闘とロマンを大胆に描く!
  • ジョン・マン 1 波濤編
    4.1
    土佐に生まれた作家が渾身の筆で描いた初の歴史大河小説。わずか14歳。寺子屋にも満足に通えなかった貧しい漁師が鎖国日本から身ひとつで漂流。初めて西洋文明(アメリカ)の中で暮らした日本人となり、初めて欧米の高等教育を受けた日本人となり、初めて世界の大洋を巡った日本人となり、ゴールドラッシュのカリフォルニアで金を掘り、唯一、自力で帰国を果たした日本人漂流民となった。帰国から2年後、あのペリー艦隊がやってくる。この男がいなければ、日本は植民地になっていたかもしれない。
  • ジョン・マン 6 順風編
    4.0
    2~3巻1,672円 (税込)
    シリーズ第六弾は、二等航海士としてフランクリン号に乗り込む万次郎の冒険と成長を描く。凪や嵐に悩まされながら的確な判断で船長を支え、成長するジョン・マン。郷土の先達、中浜万次郎ことジョン・マンの奇跡の生涯。鎖国日本から漂流し、初めてアメリカの地で生活を送り、初めて地球を一周し、自力で帰国した誇るべき日本人の物語!
  • ジョーの夢 新島襄と徳富蘇峰、そして八重
    4.0
    ジョーには夢があった。日本初の私立大学設立という、大きな夢が。明治初頭、日本の青春期に誕生した偉大なる教育者。鎖国最中にアメリカに渡り、後に同志社大学を設立する新島襄の姿を、その愛弟子にして日本初のジャーナリスト・徳富蘇峰は見守り続ける。ライバルは、慶應義塾大学設立を目指す福澤諭吉。ハンサムな妻・八重(2013年大河ドラマ「八重の桜」主人公)に支えられ、襄の夢は明治を駆け抜ける。
  • 自来也忍法帖
    3.5
    世にも奇怪な異変が起きた。それも将軍お目見えのおごそかな儀式の最中にである。父の名代で出席していた、伊勢三十二万石藤堂藩の後継者藤堂蓮之介が、突然四つん這いになり、激しく腰を上下に浮動させた。そして、夥しい精汁を垂れ流すと悶死したのだ! 五人のくノ一が使う伊賀秘伝の忍法「精水波」。そして藤堂藩領内にある伊賀の里で、ひそかに進められている藩乗っ取りの陰謀。正義の忍者自来也が、これに敢然と立ち向かう。波瀾万丈、壮大なスケールで描いた傑作忍法帖。
  • 治郎吉格子
    -
    天下の大泥棒、鼠小僧治郎吉の上方での活躍を描く。湯女のお仙と腐れ縁。長屋に住む極貧の父娘。との出会い。美しい娘、お喜乃の父は武士の頃、公金を盗まれた責任を取らされて今も借金返済に追われ、とうとう芸者に売られるか妾になるかの選択に迫られていた。それは昔、治郎吉が盗みに入った屋敷だった……。
  • ジロキチ 新説鼠伝
    -
    時は文政。庶民には倹約を強い、己は贅沢三昧の将軍・家斉の治世に、救世主のごとく現れた一人の盗人―次郎吉。実は、盗んだ金子を誤って長屋にばら撒いたことから、英雄視されるハメになってしまったのだ。ケチで女好き、でも、どこか憎めないこの男、いったい何故盗むのか―!?新たな解釈で蘇った“鼠小僧”の活躍がここに!!
  • 次郎長三国志(上)
    4.0
    東海道一の暴れん坊と称された若き日の次郎長。子分第1号の桶屋の鬼吉は尾張の出。ふたり目は関東の綱五郎。清水の大政、法印の大五郎、増川の仙右衛門、追分の三五郎、森の石松と次郎長の男っぷりに惚れて子分も増えた。そして次郎長親分は最愛のお蝶と祝言をあげてめでたく夫婦になったが……。「次郎長一家」の胸のすく活躍、著者会心、時代小説の名作登場!
  • 陣借り平助
    4.3
    「魔羅賀平助、ご助勢仕る」――緋色の愛馬を駆って颯爽と戦場に進み出た巨躯の若武者。人呼んで“陣借り平助”。名刀・志津三郎を腰に佩き、赤柄の傘鎗を自在に操る、並はずれた勇者であった。 そもそも安芸国厳島合戦で、毛利元就の陣を借り、無類の戦功を挙げた平助。以後、名だたる合戦で、必ず寡兵・劣勢の陣に加わることを信条とし、さらに士官の野心を微塵も持たぬ彼の名は、瞬く間に戦乱の世に轟いた。 今日もまた合戦に赴く平助。主は織田信長、敵は今川義元、向かうは尾張桶狭間。はたして平助を待ち受けるものは……。時代小説界随一の俊才が放つ、痛快無比の一大戦国ロマン、待望の電子化!
  • 仁者無敵 甫庵伝
    5.0
    仁こそ尊し――孟子の訓えを信じる儒者の甫庵は、戦国の変転に巻き込まれ主君、親友を失いながら生き抜き、やがて「信長記」「太閤記」を書き進める。仁こそ人の世の礎であるとの思いを込めて著わしたそれらの物語はついに――。実在の儒者、感動の生涯。
  • 人生胸算用
    3.0
    清々しさ漂う時代小説。稲葉稔の真骨頂 郷士の長男という素性を隠し、深川の穀物問屋に奉公に入った辰馬。「大名に頭を下げさせる商人になる」という大望を胸に秘めて――。
  • 人生を二度生きる――小説 榎本武揚
    4.5
    幕臣でありながら五稜郭落城後、請われるまま明治新政府に奉職し、世に「裏切り者」と嘲られた榎本武揚。なぜ榎本は、残された命をかつての仇敵に捧げ、新政府の礎作りに邁進したのか? 動乱の時代、二つの政府に仕えた男の信念と活躍を描く歴史長編。

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  • 人生を豊かにする 歴史・時代小説教室
    3.0
    人気作家が創作の秘密を明かす 小説家を目指す人に向けた連続講義が書籍化。文章の書き方から資料の使い方、テーマの見つけ方まで、読めば小説を書きたくなる!
  • 盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本
    4.2
    執筆開始より17年の時を経て完結した北方大水滸伝、全51巻。『替天行道』、『吹毛剣』に続く、本シリーズの読本としては3冊目。今回はWeb限定で公開されていた登場人物たちと北方謙三が邂逅する掌編「やつら」や、小説すばる連載時に毎回書き連ねられたオリジナルの漢詩、著名人たちとの熱い対談や、恒例の編集者からの手紙、いのうえさきこによる漫画「圧縮大水滸伝」も収録。内容充実のオリジナル文庫。
  • 甚を去る~御算用日記~
    -
    近江国丸池藩市橋家。花の道楽に耽る大殿の長重の後を継いだ長昭の代になって3年で、借財を返し、社倉米を2万石も積み上げた秘密は何なのか? そして、病届けを出して姿を見せない長昭の行方は? 友の早乙女一角とともに潜入した幕府御算用者の生田数之進は、御禁制の鉄砲に絡んだ陰謀の手がかりをつかんだ――。ますます人気絶頂の大好評シリーズ第12弾!
  • 水軍遙かなり(上)
    4.0
    志摩水軍の若き継嗣・九鬼守隆。 水平線の彼方を眺めつつ戦国の世に育つ。 父・嘉隆に連れられ安土城で「天魔」と懼れられた信長に会い、 この覇者が頑迷な京の暦学者達に苛立っていることを知る。 やがて本能寺の変――。 羽柴秀吉が巧妙に信長の後継ポジションを掴んで行く。 村上水軍より強いと言われた九鬼水軍の頭領・守隆を主人公に、 史料の徹底検討から浮かび上がる「ありえたかもしれない戦国時代後の日本」の姿。 ※文字の大きさによって、文章がきれいに表示されない場合があります
  • 水滸伝 (一)
    3.0
    中国武侠小説の最大傑作。「中国四大奇書」の一つ。北宋末期の不正と汚職が支配する乱世を舞台に、暴力・知力・胆力を思う存分に発揮して、好漢百八人が、戦いを繰り広げながら、「梁山泊」へと集結。その後、招安されて、国家軍となり壊滅するまでの物語。窃盗、殺人、痛飲、奸計、忠義、友情……。人間の善と悪が渾然一体となって進行する物語世界を躍動感あふれる世界を、よみやすく、勢いのある文体で、新訳!
  • 水滸伝(一)
    4.3
    江西の竜虎山は道教の大本山である。そこの伏魔之殿に昔から封じこめられていた妖魔を誤って逃がしたばかりに、三十六員の天コウ星がこの世に臨み、七十二座の地サツ星が下界におりて宋国の乾坤を揺るがす。――梁山泊に屯集して世間を騒がす百八人の好漢の事跡を描く中国四大奇書の一つ、大長編伝奇小説の完訳。
  • 水滸伝 全五巻合本版
    値引きあり
    -
    中国武侠小説の最大傑作にして「中国四大奇書」の一つ。乱世を舞台に、驚異の力を持つ好漢百八人が暴れ回る! 天に替わって道を行う「義」の精神が炸裂すす。暴力・知力・胆力を存分に発揮して、戦いを繰り広げながら、「梁山泊」へと集結、官軍となって滅ぶまでの一大物語。窃盗、殺人、痛飲、奸計、忠義、友情……。善悪が渾然一体となる物語世界を、読み易く、勢いのある文体で、訳出。原本は原形に近く、均整の取れた百回本。
  • 水上の強国 邪馬台 真日本書紀
    -
    邪馬台国は三国志の戦乱に参戦していた!? ついに判明した6つの事実から導かれた「邪馬台国の真実」を描いた歴史スペクタクル小説。魏・呉・蜀が覇を競う三国時代の裏側で、邪馬台国が水軍を派遣し、歴史の表舞台に登場していたという歴史ロマンです。大胆かつ説得力ある考察は必見。邪馬台国や三国志に興味のある方はもちろん、「歴史のもしも」に惹かれるすべての読者にすすめたい一冊。
  • 水神(上)
    値引きあり
    4.3
    目の前を悠然と流れる筑後川。だが台地に住む百姓にその恵みは届かず、人力で愚直に汲み続けるしかない。助左衛門は歳月をかけて地形を足で確かめながら、この大河を堰止め、稲田の渇水に苦しむ村に水を分配する大工事を構想した。その案に、類似した事情を抱える四ヵ村の庄屋たちも同心する。彼ら五庄屋の悲願は、久留米藩と周囲の村々に容れられるのか──。新田次郎文学賞受賞作。
  • 酔象の流儀 朝倉盛衰記
    3.0
    越前の名門、朝倉家。五代当主・景孝のころ、軍奉行を務める朝倉宗滴は生涯初めての敗北を喫する。能登深くに攻め入るも味方の裏切りに遭い、総崩れとなった。その撤退戦の中で宗滴は15歳の若者と出会う。のちの山崎吉家だ。吉家は敗戦の惨劇を目の当たりにして心が壊れ、言葉を失っていた。責任を感じた宗滴は吉家を手元に置き、親子のように接する。その後、仏門修行を経て周りの民とも打ち解け、吉家はついに言葉を取り戻す。だが、吉家24歳のとき、思わぬ災難が降りかかる。実父・祖桂が謀反を企てて露見し、打ち首となったのだ。宗滴は所領半分と引き換えに吉家を救う。時が経ち、朝倉家当主は父・孝景の後を継いだ義景の代になる。軍事は宗滴に、政務は従兄の朝倉景鏡に委ねられた。宗滴は加賀に攻め入り、一揆勢を次々に討ち果たしていった。だがついに陣中に倒れ、後事を吉家に託した。また、育成していた吉家以外の四将にも加賀侵攻の継続を指示したうえで病没する。命の恩人であり父親代わりであった宗滴の遺命に従い、吉家は朝倉家を守ることを固く誓う。が、のちに将軍となる足利義秋の保護、織田信長の畿内進出、宗滴門下・五将内の対立、そして当主・義景の気紛れと、時代の波に翻弄された名門朝倉家の土台は根底から揺らぎ始めていた。そこで吉家が打った秘策とは!
  • 酔芙蓉
    4.5
    武士の世の到来を告げ、貴族の支配を終わらせた平安末期の「保元・平治の乱」。長承三(1134)年。父を亡くした11歳の藤原忠雅は、白い花を携えて末茂流への婿入りの日を迎えていた。手に持つのは、明け方から夕方にかけて色を少しずつ変化させる「酔芙蓉」。その邸で完璧なまでに整った容貌を持つ美少年・藤原隆季と出会う。低い家柄である隆季は、やがてその美貌ゆえに権力者たちの我欲に翻弄されていく。だが龍のごとき男・平清盛と盟を結び、隆季は家のため、出世の階段を登り始める。守るべきは心か、家か--ーー政争を繰り返す貴族たちから一族を守るため、青年は美しき冷たい仮面を被った--高貴な家柄を持つ男と、類い稀なる美貌を持つ男の運命は。
  • 水壁 アテルイを継ぐ男
    4.0
    著者のライフワークとも言える東北の大河小説「最新刊」がついに完成! 朝廷の容赦ない仕打ちに苦しめられ続ける民を救うべく、伝説の英雄・アテルイの血をひく若者が立ち上がる。やがて彼のもとには、その志に共感する、力ある者たちが集まってくる。圧倒的な数の差を知略で制し、不利と思われる状況にも臆せず力を尽くして立ち向かってゆく、蝦夷たちの気高い姿に心がゆさぶられる歴史長編。
  • 吹毛剣 楊令伝読本
    3.4
    「替天行道」の志を受け継いだ楊令の闘いと、熱き漢たちの生き様を壮大なスケールで描いた、北方謙三の『楊令伝』。文庫版全十五巻完結を記念して、公式読本が文庫オリジナルで登場。地図や年表、厖大な登場人物たちを網羅した人物事典、著者のエッセイや対談、さらにはここでしか読めない担当編集者のウラ話など、『楊令伝』の世界をもっと楽しむためのコンテンツが満載。
  • スウェン・ヘディン ~シルクロード人物物語 前人未踏の地に憧れ西域へ
    4.0
    ヘディンは若くして、中央アジア、中国の「西域」に踏みいった。「誰も行ったことのない土地」それが彼のたましいに誘いかけるのである。そのヘディンの業績のなかで、最も燦然と光を放っているのは、「さまよえる湖」ロブ・ノールの問題を解決したことであろう。その光は、三十余年前に、彼が楼蘭で遺跡を発見したことと照らし合っている。

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  • 杉原千畝の半生 日本のシンドラー―――ナチスからユダヤ人を6000人救った男
    -
    戦後70年。 「杉原千畝」を題材にした映画が大ヒット。 日本で、まだまだ知られていない、 海外で尊敬される日本人。 ●私のしたことは外交官としては間違っていたかもしれない ●私に頼ってきた何千もの人を見殺しにすることはできなかった 第二次世界大戦中、大量のビザ(通過査証)を発給し、 およそ6,000人にのぼる難民の命を救った日本の外交官。 激動の時代を戦い抜き、 「日本のシンドラー」と呼ばれた「杉原千畝」のことを知ろう。 ■目次 ・はじめに ・語学の天才 ・満州国外交部へ ・いざ欧州へ ・在リトアニア領事館開設 ・太平洋戦線異常あり ・欧州諜報網とポ将校との交流 ・ユダヤ人と日本通過ビザ ・カウナス撤退、欧州東部へ ・ユダヤ人達の行方 ・外務省追放 ・杉原の名誉回復 ・おわりに ■著者 みのごさく 岐阜県出身、大蔵省(財務省)勤務ののち、大阪証券金融(日本証券金融)社長、 日本万博記念協会理事長、日本電産役員、を経て、現在大阪信用金庫役員、 神戸ゴマルゴ顧問、自然総研顧問、大阪電気通信大学客員教授などをつとめる。 主な著作、「炎のバンカー」、「なにわの風雲児」、「アフリカ物語」、「与謝野蕪村 300年の風景」、「帷(とばり)」などがある。
  • 助左衛門四代記
    -
    巡礼の呪いなのか、代々の長男を不慮の事故で失いながらも、なお営々とその家名を守り、隆盛を極める紀州・木ノ本の旧家、垣内家。封建の世から近代に至る二百五十年にわたる家系をたどり、代々の当主の個性と、その蔭で“家のしがらみ”となって生きぬく女たちとを、六代目にあたる垣内二郎の手記の形で描く。名作「紀ノ川」をさらに一歩進めた、雄大で風格のある歴史小説である。
  • 助 太 刀
    -
    山之辺銀二郎は新婚早々、すぐ江戸藩邸の勤務を命じられた。暫く独り暮らしに戻るのは辛いけど、出世は確実。ところが大恩を受けた人の嫡男・草狩敬之介から、「憎い男と果し合いをやる。助太刀を頼む」と切願された。果し合いは勝っても死罪。吉は凶に変わった。だが銀二郎は頷いた。(第一話・助太刀) 武士が掟に耐え、美しくも残酷に生き抜く士道小説の珠玉集。
  • さらば故里よ 助太刀稼業(一)
    3.3
    毛利藩を飛び出した武士コンビの冒険! 新シリーズ 時代は文化文政。 豊後毛利家の徒士並・神石嘉一郎は貧しい生活を強いられていたが、三神流の遣い手として、武士の勤めを果たしていた。しかしある日、身に覚えのない罪を着せられて脱藩を余儀なくされてしまう。 豊後を離れて、大阪へ向かう船で嘉一郎を待ち構えていたのは、豊後毛利藩の三男で、藩では「控え」「もどき若様」などと軽んじられていた毛利助八郎。この助八郎が家宝の刀を持って藩から抜けようとしたことで、 騒ぎは大きくなっていき―― なぜか旅をともにすることになったものの、カネもない、伝手もない。 果たしてこの「負け組コンビ」に未来はあるのか? 待望の新シリーズ始動!
  • すこくろ幽斎診療記 1 寒さ橋
    3.6
    御典医に飽き足らず明石町で施薬院を営む傍ら、石川島の人足寄場医師として医療活動に奔走するすこくろ幽斎こと杉下幽斎。訳あって罪を犯し寄場に収容された者たちに情をもって尽くすのだが、今日もまた死人が……。書き下ろし時代小説第一弾。
  • すし食いねえ
    3.5
    江戸の屋台すしの人気店「与兵衛ずし」のひとり息子・豆吉と、内店のナンバーワン寿司店「松が鮨」の娘・おきょうが主人公。豆吉は、与兵衛ずしを立派な内店にしたいと、おとっつあんを助けて頑張っています。ところが、ある日とつぜん店を訪ねてきた若侍・文四郎の窮状を聞き、おきょうとともにひと肌脱ぐことに。もちろんマグロも穴子もヒラメもタコも総登場で、若先生を救え!物語の、はじまりはじまり。
  • 筋違い半介
    4.0
    「筋のとおった話は虫が好かねえ」……旗本の三男に生まれ、先祖も父も「ばか者」と切り捨て家を出た、岡っ引・半介が活躍する表題作。凶作に苦しむ村人を尻目に、米をたらふく食らう村役。それに腹を立てた村の男は、驚きの復讐法を考えた「口増やし」ほか、全7編。大胆な設定に、丁寧な筆致。時代小説の新星のデビュー作。
  • 鈴河岸物語
    -
    江戸下町・鈴河岸の一丁長屋で暮らす鈴づくり職人・剣次郎には、自慢の宝があった。代々伝わる“長十手”、どんな刀より硬く立派な代物だ。そんな剣次郎のもとにある日、町方与力から辻斬りの刀を折れとの密命が届いた…!

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  • 鈴姫異変
    3.0
    澄みきった秋空のお鷹野、将軍・家光にピタリと照準があてられた……。父の無念をはらさんとする、美しい鈴姫の危機一髪をみたび救う、眉目秀麗、着流しの浪人者。はたして、鈴姫の冒険の結末はいかに? という表題作のほかに、「初冬物語」「抜打ち侍」「金四郎日和」「鼠小僧次郎吉」を収録。とりわけ心躍る、傑作痛快時代小説集。
  • 雀ちょっちょ
    4.0
    天才・大田南畝はなぜ筆を折ったのか? 守るべきは、文化か、家族か。 『まいまいつぶろ』『またうど』の著者がおくる、心震える江戸の家族小説! 平賀源内から高い評価を受けたことを皮切りに、 文人としての名声をほしいままにしていた大田南畝。 蔦屋重三郎とも交流を重ね江戸の狂歌を牽引する存在になるが、 田沼意次の失脚と松平定信の台頭により、出版界に粛清の嵐が吹き荒れる。 一方、長男・定吉には、大田の家に時としてあらわれる「魔」の萌芽が見え――。 狂歌への思いと家族愛。 天才・大田南畝の知られざる葛藤を描き切る傑作長編!
  • すずめのお師匠 身代わり与力捕物帖
    -
    草加冬吾は、手習い所・雀堂の師匠として子らに読み書きを教えている。ある日、深川で料理茶屋の手代が殺された。冬吾の兄で与力の紀一郎はさっそく科人を追うが、冬吾も町暮らしの身軽さを活かし聞き込みを手伝うことに。一方、彼は兄との関係に複雑な思いを抱えていた。二人は双子であり、それゆえ弟の冬吾は世間から隠されるようにして生きてきたのだ――。わだかまりに向き合いながら互いに助け合う、江戸の家族の物語。
  • 雀のお宿
    3.0
    山の侘び寺で穏やかな生活を送っている白雀尼にはかつて、真島隼人という慕い人がいた。が、隼人の四年余りの江戸遊学が二人の運命を狂わせる・・・・・・。心に秘やかな思いを抱えて生きる女性の意地と優しさ、人生の深淵を描く表題作ほか、武家社会に生きる人間のやるせなさ、愛しさが静かに強く胸を打つ全五篇。前作『鷺の墓』で「時代小説の超新星の登場」であると森村誠一氏が絶賛。(解説・結城信孝)
  • 巣立ち―お鳥見女房―
    4.6
    嫡男久太郎の婚姻の日が近づいていた。相手は、珠世の夫伴之助に苛酷な陰働きを命じた前老中水野忠邦に連なる家の娘、鷹姫さま。祝言の日までの心労、婚礼の場での思わぬ騒動、そして次男久之助も人生の岐路を迎えて──。家族が増えた矢島家では、喜びも増え、苦労も増える。姑となった珠世に安寧の日々は訪れるのだろうか。人情と機智にホロリとさせられる、好評シリーズ第五弾。
  • すっ飛び駕(かご)
    -
    爛熟の天保の世に咲いた悪の華──お数寄屋坊主の河内山(こうちやま)宗俊。浪人・金子市之丞を助けたことから、奥州棚倉藩五万石のお国替騒動に巻き込まれる。持ち前の度胸と気風(きっぷ)で大名相手に一世一代の大芝居。痛快時代小説。
  • 捨ててこそ 空也(新潮文庫)
    値引きあり
    4.2
    平安時代半ば、醍醐天皇の皇子ながら寵愛を受けられず、都を出奔した空也。野辺の骸を弔いつつ、市井に生きる聖(ひじり)となった空也は、西国から坂東へ、ひたすら仏の救いと生きる意味を探し求めていく。悪人は救われないのか。救われたい思いも我欲ではないか。「欲も恨みもすべて捨てよ」と説き続けた空也が、最後に母を許したとき奇跡が起きる。親鸞聖人と一遍上人の先駆をなした聖の感動の生涯。 ※文庫版に収録の「虚実のおもしろさ、仏教の核心」(ひろさちや)は、電子書籍版には収録しておりません。
  • 砂絵呪縛(上)
    -
    綱吉の後継将軍擁立をめぐり幕閣は二派に分かれて熾烈に対立。柳沢吉保は紀州綱教を立て柳影組をつくり陰謀をめぐらせば、他方、間部詮房は背後に水戸光圀がいて天目党を組織。誘拐、スパイ等々、両派の確執を横目に、首領の、凄艶な女の肌に刺青を彫る砂絵師――。阪東妻三郎主演で映画化されるや、ニヒルな主人公が多くの共感を呼び、熱狂的読者を獲得した、土師清二の名作伝奇小説、出世作。
  • 砂子のなかより青き草 清少納言と中宮定子
    3.6
    美しいあの方のお傍に、恥じることなくいられるだけの強さが、ほしい―― 平安中期、時の帝の寵愛を受ける中宮(平安時代の皇后)定子に仕えることになったなき子(清少納言)。 当時としては「年増」と呼ばれる年齢になってから才を買われて宮中に入ったなき子だが、定子に瞬く間に魅了される。 華やかな宮廷で卑屈に縮こまっていたなき子の心をほぐしてくれた、眩いほどに美しい年下の主人。 「女が学をつけても良いことは何もない」といわれていた時代、共に息苦しさを感じていた定子と清少納言は強い絆で結ばれていくが、定子の父の死によって栄華を誇った一族は瞬く間に凋落していく……。 定子の兄・伊周との身分違いの恋に苦しむなき子、そして紫式部との因縁。 悲運の時代を描いた哀切にして美しい平安絵巻に仮託した、女性の自立の物語。 「わたくしたちがずっとその心を忘れなければ、女が役に就ける御世がきっと来る。この悔しさを、のちの世の女は味わわなくてすむようになる」
  • 砂の守り 風烈廻り与力・青柳剣一郎[34] 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    4.0
    鮮やかな斬り口だった。矢先稲荷脇で発見された死体を検死した青柳剣一郎は剣客による犯行と判断。三月前の刃傷事件と絡め、連続殺人を疑い探索を始める。浮上したのは同じ頃に一刀流仁村道場の師範代を辞め、姿を晦ました神村左近という男だった。一方、その道場の門弟高岡弥之助は事件当日、現場付近で左近を目撃、独自に追っていたが、第三の死体が発見され…。
  • すべて辛抱(上)
    4.0
    貧農の子亥吉と捨て子の千造は青空寺子屋で読み書き躾を習い、十一歳にして江戸に発った。薬種問屋に奉公した亥吉の働きぶりは、若旦那の認めるところとなる。多角経営の一環として始めた小料理屋に派遣され、ここでも並々ならぬ腕を発揮、ついには店の運営までまかされるようになり…。半村良、最後の長編。
  • スマトラに沈む 詩人郁達夫の失踪
    -
    郁達夫は終戦直後スマトラで日本の憲兵に暗殺されたといわれる。郁達夫を連行して行ったのは中尉一人だけだった。ひき立てて行ったというよりは、まるでいたわりでもするように。彼ら二人が闇に消えてから三十分以上たって、遠いところで、二発の銃声がきこえた。ほんとにかすかな音であった。

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  • 墨染の鎧(上)
    3.5
    「いまはつまらぬ意地を張らず、刃を腹に呑んで毛利家に従うのが、宇喜多どのの生きる道ではござらぬか」「毛利家の使僧が抜かす言葉ではないな」。戦国時代、禅僧にしてただ一人、城持ち大名となった男、安国寺恵瓊(あんこくじえけい)。安芸の名家に生まれながら、家が滅亡して出家。西国の雄・毛利家の外交僧として才覚を現し、戦国乱世に飛び込んでいく。信長の死を予言し、秀吉の行末を読んだ男の生涯を、NHK大河ドラマ「天地人」の原作者が描く長篇歴史小説。
  • 純忠 日本で最初にキリシタン大名になった男
    完結
    3.5
    当時、異彩をはなっていたであろう大名・大村純忠について、清涼院流水氏が7年の取材をもとに記した渾身の歴史エンタテイメント。 「人は、俺を人外と呼ぶかもしれぬ。だが、それが何であろう。」 歴史の闇に葬られたキリシタン大名の全貌が、今、蘇る! 信長より1年早く生まれ、戦国時代を生き抜き日本で初めて洗礼を受けた大名「大村純忠」(おおむら すみただ) ザビエル来日の前年に18歳で当主となり、数々の合戦を戦い抜き、長崎港を開き、領内の寺社を焼き払い、天正遣欧少年使節をローマに派遣した稀代の戦国武将、大村純忠の波乱万丈の生涯。
  • 隅田川浮世桜
    -
    文化の花咲く明治の世。興隆を極める歌舞伎界の御曹司・人気役者の羽村市之助が、大事な舞台に穴を空け、失踪した。市之助と馴染みの芸妓・志津香が苦衷の日を過ごす一方、志津香を育てた向島芸者・お良(りょう)の身辺には陰謀の影が迫っていた。梨園と花柳界を舞台に描く、芸と愛と人情の物語。(『花の堤』改題)
  • 隅田川―慶次郎縁側日記―
    3.3
    あの頃は良かった。長屋で仲良く遊んでいた男の子二人、女の子二人。しかし、長じて男二人が女一人に惚れたのが運の尽き。おとよはあいつの嫁になり、俺は今あいつを殺そうとしている……。この四角関係に、さあどう片を付けるのか、晃之助! そして、義理の息子の奮闘を、隠居の余裕で暖かく見守る、元同心のおなじみ慶次郎。ままならぬ人間模様がせつない、大人気シリーズ第六弾。
  • 雁の宿~隅田川御用帳(一)~
    4.5
    自らの藩が取り潰しとなり浪人となった塙十四郎。生計を立てるのに苦労する十四郎は、ある日、襲われていた元幕閣の大物を助けたことをきっかけに、縁切り寺「慶光寺」の御用宿「橘屋」に雇われる。さまざまな悩みや問題を抱えて駆けこんでくる哀しき女たちを救うため、十四郎と橘屋の女将・お登勢たちが奔走する。著者の代表シリーズが光文社文庫に初登場!
  • すみだ川物語 宝善寺組悲譚
    3.0
    江戸の片隅で肩を寄せ合う、父・慎吉とお結・善太の姉弟。極貧の中で精一杯生きる三人には隠された大きな秘密があった……。子供達の儚い夢に容赦なく襲いかかる酷い現実。上納金を貪る、岡っ引き七蔵の企みが、姉弟の幼なじみ達を、そして慎吉を追い詰めていく──。鬼才待望の文庫書き下ろし第一弾!
  • 墨の華
    -
    (変わらぬもの、わしはそれが欲しい) 墨工羅小華はじっと考えていた。彼の前の机に「至宝」の二字を金であしらいその上下に鳳凰をあしらった墨が置いてあった。その墨がにおうのだ。墨はいくら歳月がたってもそのにおいは変わらない。においは墨のなかに封じこめられているのだ。変わらぬものがそこにあった。 (わしも変わらぬものをつくるのだ) 明代の三代名墨工と謳われるようになった羅小華は、晩年に名墨造りの秘訣を問われ、「心にわきかえる熱があって、造りたい気持ちを抑え、それをほとばしらせるのですよ」 と答えたという。

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  • 皇嫂と呼ばれるまで
    NEW
    -
    全1巻929円 (税込)
    名門の家が没落し、 一人の少女は国境へ逃れ、晋王の屋敷で下女として生きることになる。 身分は卑しく、命は軽い。 ――ただ、その美しさだけが、災いだった。 女に興味を示さぬ晋王を前に、太妃は焦っていた。 ある日、少女は大罪を犯し、処刑寸前まで追い込まれる。 命を救った太妃は、冷酷な条件を突きつけた。 「王爺を誘惑しなさい。  身を捧げれば、罪は許す」 生きるため、 少女は主君に近づくことを選ぶ。 二か月後、役目は果たされた。 命は繋がれた。 だが条件は、終わらなかった。 「世子を産めば、自由にしてやる」 一年後、男児が生まれる。 それでも解放はされない。 「もう一人。  娘を産めば、十万両で都を去らせてあげる」 三年―― 妾としての役目を終え、少女はすべてを捨てて姿を消す。 やがて家は雪冤され、 彼女は再び名門の令嬢として都へ戻る。 幼なじみである皇帝は、 「過去は問わない」と、彼女を皇后に迎えた。 ――すべてが終わったはずだった。 しかし三年後、 病弱な天子は急死し、天下は乱れる。 晋王が兵を挙げ、宮城を包囲する。 金鑾殿で再会する、 かつての主と、かつての妾。 今や彼女は、幼帝を支える皇太后。 「――皇嫂」 その一言に、すべてがよみがえる。 これは、 一人の女が“そう呼ばれる日”まで、 何度も身を差し出し、生き残ってきた物語。
  • 李の花は散っても
    4.0
    海峡を挟み、国家と戦争に引き裂かれながらも戦前・戦中・戦後を生きた二人の女性。政略結婚により皇室から朝鮮王室へと嫁いだ李方子、半島の革命家に寄り添った女性・マサ。それぞれの激動の生涯と時代を描いた、著者渾身の大河小説。
  • いろあわせ 摺師安次郎人情暦
    3.9
    神田明神下に住む通いの摺師・安次郎。寡黙ながら実直で練達な職人の技に、おまんまの喰いっぱぐれの心配がないと、ついた二つの名は「おまんまの安」。そんな中、安次郎を兄と慕う兄弟弟子の直助が、様々な問題を持ち込んでくる。複雑に絡み合い薄れてしまった親子の絆、思い違いから確執を生んでしまった兄弟など……安次郎は否応なしに関わっていくことに――。五つの摺りの技法を軸に、人々が抱え込む淀んだ心の闇を、澄み切った色へと染めていく。連作短篇時代小説、待望の文庫化。(解説・北上次郎)
  • 駿河城御前試合
    4.0
    巷説寛永御前試合は虚構である。 事実は、秀忠の次子・駿河大納言忠長の御前で行われた十一番の真剣試合が、その下敷きとなっている。 その日、駿河城内には腥風悽愴と荒び、戦国生き残りを賭ける武芸者たちは、だが、無骨さゆえの生きざまが宿痾となって、だれもが破滅の淵へと疾走し、血海に斃れていった。 日暮れ、人去った城内は寂として声なく、人心の倦厭の気のみ残されていたという。 時代巨篇。大人気コミック「シグルイ」(漫画/山口貴由)の原作小説!
  • 駿河の海~名奉行 筒井政憲異聞~
    -
    人柄よく、私欲なき名奉行・筒井伊賀守政憲。今日も出来する厄介事に、三人の個性的な仲間たちと全身全霊で対峙する。行方不明となった幕臣の奥方探索、伊能忠敬の地図略奪事件、江戸をにぎわす小普請坊主・河内山宗春の捕物劇……。剣呑な事件と息もつかせぬ剣戟に胸躍り、誉れ高き政憲の人情裁きが心を打つ新シリーズ、堂々たる登場。こんな奉行を待っていた!
  • するすみ九郎
    -
    歴史が語らなかった義経の“心”に迫る。 平家を滅ぼし、名将と讃えられた源義経。だが、その栄光の裏には、兄・頼朝との断絶と、深まる孤独があった。 史実をなぞるだけでは見えてこない、傷つきながらも生きた義経の心の姿を描いたもうひとつの物語。 生きるとは何か。むしろ名将としてではなく、過酷な挫折や苦悩、弱さを経て成長し、脱皮する一人の普遍的な若者の切ない魂の軌跡を、数多の修辞の美しさとともに描き出す。

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  • 素浪人梅津長門
    -
    『江戸群盗伝』の続編。将軍家斉の御落胤雪姫と所帯をもった梅津長門は、読本の人気作家となっていたが、ある日、北町奉行の遠山左衛門尉に見込まれ、因縁の相手が絡む事件に巻き込まれる。隠された財宝、引き起こされた殺人、雪姫とよく似た娘……謎は深まってゆく。『眠狂四郎』に先立ち書かれた美貌の剣士、梅津長門の剣が冴える痛快時代小説。
  • 素浪人 宮本武蔵(一)〈白刃の篇〉
    4.0
    十三歳の平田弁之助(幼名)が木刀で武芸者を撲殺した。美作国・宮本村生まれ。実父を知らず、山の和尚の許で山走りと棒打ちを習得したのだ。のち関ヶ原の西軍に参加、仕官の道を狙ったが、惨敗して山賊となる。殺(や)らなれけば殺られる。弁之助も殺人鬼と化した。が、虚しい。夢中で女を抱いた。十七歳で武者修行を志し、名も宮本武蔵に――。注目全十巻の第一弾!
  • 素浪人 宮本武蔵(九)〈牙狼の篇〉
    -
    武蔵は川越城の攻防戦で大活躍した。城番は江戸に招かれ、五千石の旗本に昇格。武蔵にも仕官の誘いがかかる。断わった。旅は人を磨く。江戸を去り、水戸、仙台を巡る。含み針の如雲斎も手強かった。同じ武蔵と名乗る武芸者とも戦った。敗北は死だけしかない。石巻街道で美男の剣士と擦れ違った。殺気を感じた。佐々木小次郎である。二人の前哨戦がもう始まった!
  • 素浪人 宮本武蔵(五)〈斬狼の篇〉
    4.0
    武蔵は摂津の西宮で強烈な風邪で倒れた。曽根という老婆が介抱を……。老婆は言う。「武蔵か。武芸者に多い名だ。みな強かった。でも体を壊せば弱い」。弁之助の武蔵は、最強の武蔵になると誓った。姫路を通る。藩主・池田輝政はまだ怒り、武蔵斬殺の忍者群を差し向けた。斬るしかない。流れ流れて、加藤清正が知行の熊本へ。だが、ここでも武蔵の命を狙う白刃が待つ。
  • 素浪人 宮本武蔵(三)〈修羅の篇〉
    4.0
    武蔵は江戸を離れた。憧れの小野次郎右衛門と対峙した瞬間が脳裡を去らない。450人も斬った人で、徳川家・剣術指南のひとりだ。小野は眼を閉じて武蔵の攻撃を避けた。貫禄が違う。甲州路に入った。またも女難剣難の嵐だ。下諏訪で黒曜石の利権を荒らす博徒一家を潰すための助っ人を引き受けた。斬る。斬りまくって小野を超えたい。だが修羅の旅はどこまで続くのか。
  • 素浪人 宮本武蔵(十)〈無常の篇〉
    -
    「負けないことが、生きること」を説きつづけた峰流武蔵。遂に、この最終巻で真価を発揮する。宮本武蔵、29歳。佐々木小次郎、27歳。互いに人を斬り、斬っては旅に出た。虚しくなれば女も抱いた。その同じ生き方が対抗意識を燃やしたのか、両雄は並び立たないのか。海上一里の孤島に死闘の時刻が迫る。「現代人の感覚に合う」と、好評の嵐を起こし、全十巻が完結!
  • 素浪人宮本武蔵(七)龍祥の篇
    -
    宮本武蔵は、柳生の庄に入った。剣豪の里だ。つい腕だめしをしたくなるが、撓え(竹刀)の打ち合いは遊びに等しい。武蔵は、奈良から伊賀上野へ旅立った。そのころ、佐々木小次郎は、越中・五箇山で山賊斬りをしていた。二人は、剣も強いが、女にも強い。伊賀上野で、武蔵は、鎖鎌の名手・宍戸梅軒と対決する。梅軒は敗北を知らない。危うし、武蔵! いかに戦うか?
  • 素浪人 宮本武蔵(二)〈青狼の篇〉
    5.0
    姫路城で凄絶な果たし合いが行なわれた。武蔵が次々と斬る。「強い。仕官せよ」と城主の池田輝政が誘った。が、武蔵は江戸へ出て、徳川家の指南役、柳生又右衛門と小野次郎右衛門との対決を考え、東海道を急いだ。輝政が怒って武蔵に上意討ちをかける。追っ手を斬った。斬りまくった。旅は、いつも死と背中合わせ。武蔵は江戸で二人の先人に遂に会った。その結果は?
  • 素浪人 宮本武蔵(八)〈腥血の篇〉
    -
    武蔵は川越城下に潜り込んだ。川に紙を浮かべて斬る。難しい。やがて、きれいに割れた。川越城は江戸城の出城だ。だが、城番と旗本二〇〇人が守るだけ。この城を落とすと浪人が武士に戻れるとか。関ヶ原の落武者が結集した。家康の巧妙な残党狩りだった。武蔵は剣友・夢想権之助と城の守りを懇願された。群がる敵を斬る。水切り術の体得で、武蔵は一層、凄みを増した。
  • 素浪人 宮本武蔵(四)〈剣鬼の篇〉
    4.0
    宮本武蔵は三人いた。各々一流の武芸者だった。その一人は年老いて名前を譲ってくれた人。もう一人が気にかかる。その武蔵が京の吉岡兵法所の総帥に挑戦状を突きつけた。引き分けた。だが、門人たちに叩き殺される。元・弁之助の武蔵は激怒した。京の一乗寺下り松にて遺恨試合となる。一人対二百人。武蔵は考えた。右手に刀、左手に鎧通しを持ち、先に叢で敵を待った。
  • 素浪人 宮本武蔵(六)〈餓虎の篇〉
    -
    宮本武蔵は、300人も斬った。斬り慣れた体が疼く。出雲・松江に足を向けた。暫く穏やかに生きたいが、武芸者の休息は死しかない。その頃、越前の剣豪・鐘巻自斎の高弟に、美男子で筋骨隆々の佐々木小次郎が出現した。三尺二寸の刀を背負い、京へ向かう。滅法強い。一方、武蔵は、またも師の仇討ちに勇む山伏らに狙われていた。二人の剣鬼の共通項は、素質か練磨か。
  • 諏訪はぐれ旅―大江戸無双七人衆―
    -
    土井利勝の讒言により父家康の怒りを買い、諏訪に流された松平忠輝。奸計を隠蔽するため、利勝は忠輝を亡きものにしようと、柳生十兵衛を刺客として諏訪に送る。一方、幕府転覆を企む海賊一味も、忠輝の附家老だった大久保長安の隠し金を狙い、諏訪へ。はたして難敵相手に、天海の命を受けた大道寺菊千代率いる大江戸七人衆は、忠輝の身を守ることができるのか?
  • 寸法武者
    -
    “長篠の役”の鳥居強右衛門ほか戦国武者の裏面を描く奇想天外異色歴史文学。八切止夫鮮烈のデビュー作。 --戦後の歴史小説界で異彩を放った伝説の奇才・八切止夫。古代から幕末までの2000年有余の日本史の謎に果敢に挑み、大胆な着想、膨大な資料の渉猟、比類なき想像力によって、既成の通説を次々と覆したその独自の歴史観は「八切史観」と呼ばれる。
  • 隋唐演義一 群雄雌伏ノ巻
    完結
    3.3
    六世紀末の中国、隋によって天下は統一され、平和と安定がもたらされるかに思われた。しかし、政治はさらに乱れ、激動の時代はつづく。数多の英雄、豪傑、智将、そして美女たちが織りなす歴史絵巻。『三国志演義』に勝るとも劣らぬ演義の傑作、第一巻。
  • 隋唐演義(上)
    3.0
    隋を建国した楊堅(ようけん)、晩年には酒色に溺れ、なんと息子の楊広(ようこう)に謀殺されるという憂目にあう。ところが楊広もまた、即位し煬帝(ようだい)となるや、全国から1000人を超す美女を集め、遊びにふける始末だ。当然、その隙をついて、在野の英雄たちが動きだす。皇帝と盗賊、英雄と悪女たちが入り乱れ、隋末唐初への歴史ドラマが幕を開ける! 『封神演義』に匹敵する面白さ。中国史上もっとも華やかな、隋唐の乱世を描き切る、歴史スペクタクル。
  • 隧道はるかに
    -
    太平洋戦争末期、大人達が軍に召集されたことで発生した人員不足のため、急遽蒸気機関車の機関助手見習いとなった汀真帆。しかし戦況が悪化するなか、米軍の爆撃機による空爆も激しさを増していく。そして遂に、真帆の乗務する蒸気機関車にも二機のグラマンが襲い掛かる。進藤機関士は鉄橋の先にある隧道(トンネル)に逃げ込もうとスピードを上げるが……。戦時下の悲劇を描いた物語。
  • 随筆三国志
    3.0
    流行りの梁父吟(ロカビリー)が大好きな諸葛孔明は当時のアプレ・ゲール! 強靱なレトリックと博覧強記で縦横に古典を論じ、同じく乱世の修羅にある現代の貌を浮き彫りにする花田流三国志論。戦争中に書かれた比類なき抵抗の書『復興期の精神』から最後の著作『日本のルネッサンス人』まで首尾一貫、転形期の人間像を描き続けた花田清輝が、三国志に託して今の世界を、さらに歴史の未来を透視する知的興奮に満ちた1冊。
  • 随筆集 柚子は九年で
    3.4
    「自分の残り時間を考えた。十年、二十年あるだろうか。そう思った時から歴史時代小説を書き始めた。老いを前にした焦りかと思ったが、二度とあきらめたくなかった」――50歳で創作活動を始め、第146回直木賞を『蜩ノ記』で受賞した、いま最も中高年に支持されている作家・葉室麟、初めての随筆集。若き日々への回想や出会った人々や書物、直木賞受賞後のあれやこれや。江戸時代の博多を舞台にした短篇小説「夏芝居」も収録。
  • ずくなし半左事件簿
    3.5
    父の跡を継ぎ郡方同心見習いになった半左は早くも逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。信越国境の調査に行くことになっただのだ。「ずくなし」(臆病者)のひよっこ同心は、無事に任務を遂行できるのか!?

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