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Posted by ブクログ
旅のご隠居が実は先の副将軍だったとか、旗本の次男坊が実は将軍様だったとか、時代劇でよくある「実は…」の設定。
が、これだけ「実は…」がてんこ盛りなのは見たことない。
登場人物それぞれに“裏の顔”をもっていて、それをひた隠して表向きの日常を送っている。
ある事件をきっかけに、それぞれが互いの思惑・目的に向かって交錯していくことに。
ありそうでなかった時代小説。
黒幕の正体とか、ラストの展開とか、途中でなんとなく読めてしまうのだが、水戸◯門とか◯れん坊将軍とか、ご長寿時代劇って、みんなそんな「お決まりパターン」で愛されてきたわけだし、そういうところも含めて、最初から最後まで楽しく読めた。
というか、気づいたら1日で読み終えていた…。
傑作時代エンターテイメント。
Posted by ブクログ
「次はお前か!」と言いたくなるほど、登場人物たちが次々と裏の顔を明かしていく展開がとにかく面白い。章タイトルも「実は〇〇は」と意味深で、「次は誰の正体が暴かれるのか」とワクワクしてページをめくる手が止まらなかった。
普段は深川の町に溶け込んでいる彼らの裏の顔は、どれも魅力的で驚かされるものばかり。
どこか昔テレビで見た「必殺シリーズ」を彷彿とさせる格好良さがある。著者の軽妙なタッチの文章はとても読みやすいが、ここぞという対決シーンでは臨場感たっぷりでドキドキさせられた。
黒幕の正体は途中でなんとなく予想がついてしまったものの、それでも失速することなく最後まで一気に楽しめた。
主人公・八五郎の「影の薄さ」には、喜んでいいのか悲しんでいいのか戸惑うが、その天性の薄さを活かして大活躍する姿には「お前は一体何者なんだ!」と思わず笑ってしまう。ラストも勧善懲悪でスッキリ爽快。最高の読後感だった。……でも読み終えた今、「もしかして私の隣にいるあの人も……」なんて想像してしまう。
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小説・文芸
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