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虚像の支配者Y
虚像の支配者Y 初めまして著者のJonyと申します。 作品紹介文です。 序章:鋼鉄の森の呼び声 鋼とガラスで出来た巨大な墓標のように、オフィスビルが空を突き刺す。その窓の一つ一つには、名もなき誰かの人生が、日々の営みが、そして声なき叫びが息づいている。 あなたもまた、そんな窓の向こうで、見えない鎖に繋がれてはいないだろうか。 組織という名の巨大な機械。 それは時として、私たちに安定と秩序をもたらすが、一度歯車が狂えば、容赦なく個人の尊厳を軋ませ、魂をすり潰していく。 正しいことが正しいと認められず、理不尽がまかり通り、声の大きな者、あるいはより狡猾な者が支配する世界。 そんな不条理は、果たして特別な場所だけの物語なのだろうか。 これは、どこにでもいる一人の平凡な男が、巨大な組織の闇に立ち向かい、仲間たちと共に一筋の光を求めて足掻き、 そして未来をその手で掴み取ろうとした、壮大な戦いの記録である。 「このままでいいのか?」「自分に何ができる?」「逃げ出すのか、それとも…戦うのか?」 彼の胸の奥で燻る小さな正義感と、組織の論理との間で揺れ動く魂。 それは、誰もが一度は経験するかもしれない、普遍的な葛藤の姿だ。 物語は、一人の男の絶望から始まる。だが、それは決して、闇に沈んで終わる物語ではない。 絶望の淵で灯った小さな勇気の火花は、やがて仲間たちの心を照らし、大きな炎となっていく。 過去の亡霊「バッファロー事件」の謎。会社ぐるみで行われた不正と隠蔽。 そして社内に潜む見えざる敵との息詰まる攻防。幾度となく訪れる絶体絶命の危機。 続きは本書でご覧ください。 ※本作はJonyの個人誌作品の電子書籍版となります。【99ページ】 -
光を受ける者たち
特別支援学校での出会いと葛藤、日常の煌めき。現役早大生が高校在学中に書いた、色鮮やかな短編小説。 早期に進路が決定した女子高生たちが、校外活動としてボランティアにやってきたのは、肢体不自由の生徒が通う特別支援学校だった。登下校の様子や教室の備品、授業など何もかも自分たちが知る学校とは異なり、戸惑う彼女たち。そして、彼女たちを引率する教員や、そこで働く教員たちもそれぞれ葛藤を抱えており――。 「こうして、皆で隣にいられたら、どんなにいいだろう」 暖かな光が、彼・彼女たちを等しく包み、新たな一歩を照らし出す。 第1回ハナショウブ小説賞 短編部門大賞受賞作品。 【著者】 那月珠雨 2004年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学在学中。 -
檸檬先生
お前は独りじゃないよ、少年。 これは、「普通」じゃない僕だから出会えた、ある奇跡の物語――。 Z世代の新鋭が放つ、これが令和青春小説の新スタンダード! 小説現代長編新人賞を史上最年少で受賞! 小説紹介クリエイターのけんご小説紹介さん激賞&水野良樹さん(いきものがかり)、茂木健一郎さん(脳科学者)など各界からも絶賛された伝説のデビュー作を待望の文庫化! 小学三年生の私は、音や数字、人に色がついて見えるせいで、クラスメートたちからいじめられ、孤独な日々を送っていた。ある日、逃げ込んだ音楽室で中学三年生の少女と出会う。彼女もまた音に色がついて見える共感覚を持っていた。檸檬色に見える彼女のことを「先生」と慕い交流することで、私の人生は一変する! 第15回小説現代長編新人賞受賞作。 カバーイラスト:山口つばさ -
光をえがく人
東アジアのアートが照らし出す五つの物語。その一つ一つが大切な人との繋がりを浮かび上がらせる。世界の「今」を感じさせる小説集! 【ハングルを追って】 ハングルが書き込まれたアドレス帳を拾った美大事務職の江里子は、油画科の親友に相談し、ソフィ・カルにちなんで韓国へ行ってアドレス帳の持ち主を探すことに……。 【人形師とひそかな祈り】 伝統の御所人形を作り続ける正風は子どもにも弟子にも恵まれず、そろそろ工房を畳もうと考えていた。そんな折、フィリピンからの留学生を紹介され心を開いていく……。 【香港山水】 現代水墨画家の成龍は、コレクターたちのパーティに駆り出される。そこで本土の実業家の夫人・美齢と出会い、デモ隊と警察が衝突する混乱のさなかに二人は再会し……。 【写真家】 有名な写真家だった父が、記憶をなくして海外から帰国。娘は世話をしながら、母から写真家としての父の話を聞き、生涯を辿ることになる。知らなかった真実がそこに……。 【光をえがく人】 ミャンマー料理店の店主に、自国の政治犯についての話を聞くことになった。学生のころ反政府運動に加わって投獄され、劣悪な監獄生活のなかでの奇妙な体験とは……。 -
ママ
★★★★戦慄の声、続々!★★★★ ・苦しくて苦しくて、でも続きを読みたい ・読みはじめから心がザワつきヒリつき、随所で涙が出そうになる。 ・胸が張り裂けそうな絶望の中に、子を思う母の気持ちが痛いほど心に突き刺さる。 ・どうしてこんな目に 愛する娘と二人、ささやかだけど幸せな日々を送っていただけなのに――。 目を覚ますと手足を縛られ、見知らぬ部屋に監禁されていた! シングルマザーを襲う絶望的な恐怖。 デビュー作『スイート・マイホーム』がスマッシュヒット! 令和ホラー界の異才が放つ、監禁パニックホラー! 後藤成美はパートで生計を立てるシングルマザー。貧しいけれど、娘のひかりがいれば何もいらない。ささやかでも幸せな日々を送っていた。なのに――突然、首を絞められ意識を失い、目を覚ませば見知らぬ密室で手足を拘束されていた。一体どうして? 目の前の男はだれ? 娘は? 戦慄のパニックホラー! -
おすすめの恋人・他短編集
◆おすすめの恋人 健二の口調は“僕が君を守る”だった。 ある日、海辺で礼子は暴漢達に襲われる。 健二は口癖通りに暴漢達から礼子を守り死ぬ事に……。 ある日、礼子は健二に似た男性を見かける。 ◆幽霊の引っ越し 亜莉沙が引っ越してきた場所では異変がする。 どうやら、若い美青年の男の幽霊二人組がその家には住んでいたみたいだった。 幽霊二人組は気さくで、まるで漫才師みたいな感じで亜莉沙に接してくる。 亜莉沙は幽霊である東次郎と茂一の二人と仲良くなった。 ある日、茂一が引っ越し先を見つけて出ていく事になり、二人きりになった亜莉沙と東次郎は…………。 ◆姿無き編集者 作家志望の里子には、ようやくチャンスが舞い込んでくる。 里子は編集者と会う事になるが、その編集者は事故により亡くなってしまう。 ある夜から里子の元に亡くなった編集者の霊が現れて……。 ◆饅頭屋の女房 吾郎は時計屋をしていた。 ある日、屋上に行くと時計屋の横の饅頭屋の女房が自殺しようとするのを吾郎が止める。 その日から、吾郎はその女と関係を持つが……。 ◆マシム マシムはシンガポールで正人に拾われた犬だった。 ある日、正人の恋人である麻美が現地にやってくる。 正人はマシムに興味を無くし、代わりに麻美がマシムを世話する事になる。 マシムは麻美の事が好きで、ある日、マシムの前に神様が現れる。 マシムはある願い事をする事にした。 ◆ さら・シリウス:あらすじ ◆ 朧塚:文章 -
中卒の指揮者
家田鉄平は子供の頃にテレビで見たオーケストラの指揮者に憧れた。とはいえ家は貧乏で、中学を卒業すると同時に工場に働きに出ることになった。 居酒屋で働く美しい里美と出会い、テレビ番組の企画でドイツへの指揮留学が実現する。 教育者アトマンの家にホームステイしながら、同世代の天才スティーブとともに指揮の練習に励む。青春の情熱を指揮の向上させることに使い、最後には見事オーケストラを指揮して、ラベルの「ボレロ」を振り切った。 しかし日本に帰ってくると、音楽とは無縁の貧乏生活に戻ってしまった。 アルバイト生活しながらもオーケストラの雑用係になると、指揮者のアシスタントになった。時にオーケストラから意地悪されたりしながらも、鉄平は成長していく自分を感じていた。 指揮者の田中巧が引退する際、鉄平は後継指名を受けがその条件は、巧の娘と結婚することだった。巧の娘の面倒を見る代わりにオーケストラを譲るというのだ。そしてそのことを知らないはずの里美が失踪してしまう。見つからない里美を諦め、鉄平はクミとの事実婚関係になる。 テレビで自分を切り売りしてオーケストラのチケットを売ろうとする鉄平だったが、世コンサートマスターに端本恵美子を招聘し、人気は落ち、アトマンの死や、クミとの関係解消が重なることでうつ状態に陥る。 数年後、鉄平は路上生活者となるが再び運命のドアが開く。旧友や里美との再会、鉄平はもう一度指揮台に立つ。 さら・シリウス:あらすじ 春日 寛:文章 -
台所のおと 新装版
台所からきこえてくる音に病床から耳を澄ますうち、料理人の佐吉は妻のたてる音が変わったことに気付く。日々の暮らしを充たす音を介して通じ合う夫婦の様を描く「台所のおと」のほか、「濃紺」「草履」「雪もち」「食欲」「祝辞」「呼ばれる」「おきみやげ」「ひとり暮し」「あとでの話」を収録。鋭く繊細な感性が紡ぐ名作集。 なにげない日々の暮しに 耳を澄ませ、目を配り、 心を傾ける。 透徹した感性が紡ぐ珠玉の短編集。 女はそれぞれ 音をもっている とかくあやふやに流しがちな薄曇りの感情に 端然とした言葉をあてがい、作中人物に息を吹き込む。 幸田文による人間観察の手つきについて考えていると、 江戸川乱歩とのある対話が脳裏に浮かんできた。 ――平松洋子(解説より) 新装版に寄せて、青木奈緒によるエッセイも収録 -
さくらさくら
彼は青い月光を含んだ冷たい夜の空気で胸を満たしたかった。けだるい足を運んで、彼がその開けはなった高窓の鉄枠に身をもたせかけた、その時だった。青い桜の下に、ふいに白い影が浮かび上がった。ぎくりと身を起こして凝らした目に淡く儚げな少年の姿が一瞬映り、瞬きする間もなく青い闇の中に溶け入って消えた。(本文より) 精神科医である安達実彦は、赴任先である郊外の病院を訪れた。中庭の中央には、明らかに古木と知れる、なんともいえない妖しい息づかいを感じさせるような桜があった。やがてその桜にまつわる不吉な伝説を聞かされて……。本格耽美サスペンス。 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。 -
若様とロマン
明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子店を開いた。店には、旧幕臣の「若様組」の面々や、女学校に通うお嬢様・沙羅が甘い菓子と安らぎを求めてやってくる。しかし平和そうに見える世の中に、不穏な空気が漂いはじめていた。数年以内に“戦争”が始まるかもしれない――。 明治になって現れた「成金」のひとり、小泉琢磨は、戦へと突き進む一派の意向を押さえるべく動いていた。が、このままでは開戦派のやりたいようになってしまうという懸念から、今いる仲間以上に人を集めようと考える。 その秘策がなんと、「若様たちのお見合い」だったのだ! はたしてその成り行きは――? -
ニッポニアニッポン
21世紀の始まりを告げる、戦慄のテロ文学!地元を追い出され東京でひとり暮らしする17歳の少年・鴇谷春生(とうやはるお)は、日夜インターネットを渉猟し、トキに関する情報を集めていた。種の保存のために管理されるトキを解放することが自分の使命だと信じるようになった彼は、スタンガンと催涙スプレーを購入し、佐渡島を訪れることを決意するのだった。中学時代の同級生・本木桜への春生の思いと、地元を追い出される原因となった罪、明かされていく「ニッポニア・ニッポン問題の最終解決」の全貌……すべての妄執に囚われたまま、運命の時は近づいていく。 著者は、渋谷を舞台としたプルトニウムをめぐる攻防を刺激的に描いた『インディヴィジュアル・プロジェクション』で注目を集めた「J文学」の旗手。第125回芥川賞候補作となった本書は、国の天然記念物「トキ」をテーマに、日本という「国家」の抱える矛盾をあぶりだした中編小説だ。 17歳の鴇谷(とうや)春生は、自らの名に「鴇(とき)」の文字があることからトキへのシンパシーを感じている引きこもり少年。日本産のトキの絶滅が決定的であるにもかかわらず、中国産のトキによる保護増殖計画に嬉々とする「欺瞞」に違和感を抱いていた春生は、故郷を追われたことをきっかけに「トキの解放」を夢想しはじめる。その選択肢は「飼育、解放、密殺」のいずれか。「ニッポニア・ニッポン問題の最終解決」という自らが描いたシナリオを手に、スタンガン、手錠、催涙スプレーで武装した春生は、やがて佐渡トキ保護センターを目指す…。 「俺を一人にしたことを、この国の連中すべてに後悔させてやる」と決意する春生は、拠るべき場所もなく孤独にさいなまれながら生きる現代人の「いらだち」を増幅させた人物。現実と虚構との境界が崩れてしまった若者だ。本書がきわめてスリリングなのは、その虚構への扉が読み手にも開かれている点だ。春生が情報収集するサイトは、ほとんどが現実に存在する。「虚構」の象徴とされるインターネットが、本書では読み手と春生をリアルにつなぐ重要な接点となっている。読み手をたえず挑発し、いつしか作品世界へと巻き込んでしまう快作だ。(中島正敏) -
IP/NN 阿部和重傑作集
時代を小気味良く射抜いた峻烈なマスターピース、『インディヴィジュアル・プロジェクション』と『ニッポニアニッポン』。過激で真摯な言葉が吼えるように奏でるストーリーは、今なお新しく、その奇妙で暗示的な読後感は、当代無二のものがある。代表作2編を同時収録した贅沢な一冊。<解説・古泉智浩><収録作品>●『インディヴィジュアル・プロジェクション』最後の一文字に驚愕する、知的スリルに満ちた現代文学の金字塔渋谷で映写技師として働くオヌマは、かつてスパイ養成塾に在籍していた。オヌマの日記から伝えられる、プルトニウム爆弾を巡るヤクザとの攻防や、その撮影フィルムの存在……次第に気味悪く変調する日記は、一体何を明かすのか?●『ニッポニアニッポン』滑稽にすら映る少年の孤独が、テロルの可能性に変わるとき――引きこもりの童貞・鴇谷春生(とうやはるお)は、世間に対する嫌悪と怨念を一身に漲らせた17歳。「俺を一人にしたことを、この国の連中すべてに後悔させてやる……」そう誓った春生はネットを渉猟し、情報で武装。そして、ある復讐計画を企てる。文句なしに面白い! ストーリー至上主義のマンガ家であるオレが言うから間違いない!――古泉智浩氏(漫画家)なにもしないでいられない。けどなにしたいかわかんない。それならこれ読むっきゃない!――やついいちろう氏(エレキコミック)※本書は、2000年6月に新潮文庫より刊行された『インディヴィジュアル・プロジェクション』と2004年7月に新潮文庫より刊行された『ニッポニアニッポン』の合本です。 -
枕草子
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『源氏物語』が「あはれ」の世界なら、『枕草子』は「をかし」の世界という。才たけた美貌の中宮・定子の豊かな文芸サロン。その自由で対等な、エスプリに溢れ、遊び感覚の男と女の交歓を、とりわけ中宮への深い敬慕をこめ、清少納言が、鋭い感性と知的批評的精神で活写した。平安の華麗な中宮生活の実態をつづった、唯一の記録文学。原文の巧みな表現を生かした、川瀬一馬の全訳付き。 -
サクラクエスト エピソードゼロ
短大に入学し、憧れの東京生活をスタートさせた由乃。胸に抱いた思いは「特別な“何者か”になりたい」。由乃には小学生の頃から、コンプレックスがあった。それは、自分があまりにも「普通」であること。いたって普通の両親の間に生まれ、金持ちでも貧乏でもない家庭に育ち、他人と比べて特に秀でたところも、目立つこともない。そういう自分が嫌だ。「普通」は嫌。「みんなと同じ」は嫌。具体的な夢やビジョンはまだない。でも、田舎を飛び出して、キラキラした東京で暮せば、普通でない何かにきっと出会えるはず……。だが、短大では「普通」に友達ができ、カフェやハンバーガーショップにも「普通」に通い、合コンにも「普通」に参加する。東京の女子大生として、ごく当たり前の日々が過ぎていく――そんな矢先、由乃はティッシュ配りのアルバイトを通じて、「有名になりたい」と夢を語る可愛い女の子・櫻子と仲良くなり、二人揃って芸能事務所のスカウトマンから声をかけられる。“何者か”になれるチャンス到来!? ただし、仕事は露出度かなり高め。櫻子は乗り気。由乃はどうする……? -
銀輪に花束を
ライディングはいくつもの対話で成り立っている……フリーホイールの金属音、コントロールレバーの操作感、景色や風切り音との対話。何よりも、自分との対話。そして自転車で出会う景色は、いつもどこか懐かしい。故郷の町で、旅先の自然の中で、巡り合う風景と小さな物語。人間に最も近い乗り物である自転車の上では、出会いも別れも、呼吸や鼓動と同じテンポで通り過ぎていく。早足で通り過ぎる時間の中から切り出された、いくつかの対話や物語を集めた、ショート・ストーリーの花束。その静かな片隅には、つねに一台の自転車がある。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。 -
探偵見習と化け猫
この世に 山田 海という男がいるが、身体の中には守護霊の男がいる。その守護霊は、生前の時の仲間である、天猫という千年以上も生きている化け猫に助けを求めるのだった。海という男は、生前に父から渡された遺言書というタイトルが書かれた本の内容の通りにしか生きられない人だった。それだけではなく、人から命令をされなければ行動することも食事を摂ることも出来なかった。乳を与えるにも、母親が手元まで抱きしめ口元まで導かないと飲めない。いや、プログラムが設定されていないロボットのような状態のために、口の開き具合から、含み加減まで言ってから、さあ吸って飲みなさい。そう言う命令をしなければ乳も飲めない赤子だった。二親は、歳を取れば普通の子になる。そう思いながら七歳が過ぎても治らなかった。父は、悲しみ、息子のことが心配になり。遺言書という本を書くのだ。それは、ロボットを動かす計算式のような内容であり。全ての事柄を思案しなくても良い。辞書のような物であり。父は生涯で十万冊以上も書き残した。そして、海と同じ?・・奇病であるロボット病が蔓延し・・・守護霊の鏡・・・化け猫の天猫・・・幼馴染の田中 沙那子・・・静・・・猫の天国・・・宇宙を航行できる都市型の船・・・箱舟・・・人類の誕生地・・・気付くのだ。全ての原因は竜なのだと・・・いや、違う。全ては・・・月人・・左手の小指の赤い感覚器官が導く世界・・・恋・・・誰の運命の導きの時の流れなのか・・・皆の幸せとは・・ -
true tears 小説版
それは「真実の涙」の物語――。 富山県の門前町で代々続く酒蔵の一人息子・仲上眞一郎は、絵本作家になることを夢見る高校生。仕事熱心で寡黙な父、家族思いだが過干渉気味の母、そして幼なじみの湯浅比呂美と共に暮らしている。 突然の不幸で両親を失ってしまった比呂美が、親の縁で仲上家に引き取られたのは1年ほど前のこと。学業成績優秀、バスケット部では1年生ながら主力選手を務め、校内では抜群の人気を集めて笑顔を絶やさない比呂美が、家に戻ると息を詰めるように過ごしていることに、眞一郎は心を痛めている。眞一郎の母・しをりは、身寄りのない比呂美を家に迎えながらも、なぜか彼女に冷たい目を向けているのだった。 小学生のころから比呂美の笑顔に惹かれている眞一郎は、母の態度に反発し、母をいまひとつ強く咎めようとしない父の姿勢にも不審を抱く。彼女を守りたい、あの笑顔を取り戻せるのは自分だけだと思うが、しかしながら彼女との心の距離にも気づいて、眞一郎はもう一歩を踏み出せずにいた。 そんな矢先、眞一郎は学校の裏庭で、木に登って降りられなくなっていた別のクラスの女子生徒・石動乃絵と出会う。ある出来事から「涙を流せなくなった」と語る乃絵の不可解な言動に戸惑いつつも、眞一郎は、比呂美とは異なる魅力を放つ乃絵と急速に親密になっていった――すると、眞一郎に久しぶりの笑顔を向けた比呂美が、どういうわけか「石動乃絵を紹介してほしい」と言い出して……。 -
小田切しん平 劇作集(1)2012~2017
歌舞伎台本、オペラ台本、映画台本、そして小説。コンテンツの面白さを満喫する多彩な台本を集めて 歌舞伎台本で、東日本大震災に取材した「陸奥下絡繰白波」、同じく未解決の東電女子社員殺人事件に取材した「紅地蔵夜鷹絵暦」。シャカ族殲滅という釈尊晩年の悲劇をオペラ化した「ビルーダカ〜シャカ国を滅ぼした哀しみの王」。防衛大学校に落語部を、と奮闘する防衛大女子学生を描く映画台本「武人娘あすか〜噺版・防衛大学校物語」。国際法を無視した中国の海洋最前線基地へ果敢に殴り込むアニメキャラの水着美少女たちを描く短編小説「南シナ海マリン・エンジェル作戦」。以上、ギリギリのテーマ設定で上演が危ぶまれる5篇を収録。 【目次】 劇作集刊行にあたって 陸奥下絡繰白浪 ビルーダカ〜シャカ国を滅ぼした 哀しみの王 武人娘あすか〜噺版・防衛大学校物語〜 紅地蔵夜鷹絵暦 怪談・東電女子社員殺人事件 南シナ海マリン・エンジェル作戦 【著者】 小田切しん平 1955年愛知県生。私大の文学部仏文科卒。卒論は後にノーベル賞受賞のル・クレジオ。広告会社、テレビ番組制作会社、クラシック音楽事務所を経て、21世紀からライター業。著書「東京パルチザン」「世界街頭広告図鑑」「老犬コロが教えてくれた幸福」、翻訳各種(英、仏、伊)。 -
まずはめでたや
思想犯の夫を刑務所にさらわれ敬遠されている私。しかしたった一人私に声をかけてくれたのが茂やんだった。 詩人生田春月の詩碑は私の生れた村の墓地のある小さな丘の、海の見渡せる景勝の地にあった。そこには私の祖父の墓もある。それへの思いと同じつながりでいつも春月碑をたずねていた。思想犯の夫を刑務所にさらわれていた私は、詩碑への道すがら幾人かとすれ違うが、むこうはだまってゆきすぎ、ぜったいに話しかけてこない。詩碑から立ち去ろうとしたとき、足音を聞き立ち止まった。薪を背負った男が近づいてくるのをみて碑のうしろにかくれようとすると「おしまい」と突然の仕事じまいのあいさつをされた。それは笑顔の茂やんだった。 【著者】 壺井栄 小説家 1899年 - 1967年 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。 -
屋根裏の記錄
島の南端S港の村にある飲食店「おきん」。コウの記憶に消しがたい印象を残した数々の女たち。 黒々とそびえ立つ山の麓にひそやかに眠っている島の南端S港の村。三百戸足らずの家々がかたまっていて、この真夜中に起きているのは宿屋と料理屋と駐在の赤い灯と、そして汽船宿だけである。それからもう一軒、飲食店「おきん」があった。コウはおきんの裏に立てましした四畳半の屋根裏の部屋で思春期をおくる。おきんと屋根裏部屋に出入りをする人たち。コウの記憶に消しがたい印象を残した数々の女たち。その一人にすま子も入っていた。 【著者】 壺井栄 小説家 1899年 - 1967年 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。 以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。 -
桟橋
皆から仲間はずれにされていた千代だったが手をとって笑い、走るきっかけを作ってくれたのがミユキだった。 ものごころついて以来の千代は、夕方になると桟橋に出ている父親を呼びにやらされていた。十歳の時はもう母親の役目をしょわされていた。赤ん坊のころにはった「てっぺごうやく」でできてしまった禿のせいで、付いたあだ名は二銭銅貨。しがない境遇のせいで学校では何となく仲間はずれになっていた。 千代は小さくなってうしろの席に甘んじ、自分を主張することを忘れていった。勉強ができても彼女は手をあげなかった。そんな千代の手をとって、みんなが笑うときには笑い、走るときには走るきっかけを作ってくれたのがミユキだった。 【著者】 壺井栄 小説家 1899年 - 1967年 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。 以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。 -
35歳からの女道
30代は、女性が一番悩み、試行錯誤して、成長する時期なのではないだろうか。私も30代は、「ここまでやるか!」ってくらいいろいろ試した。そして今、思う。幸せになるのは、案外シンプルなことなんではないだろうかと。(本文より) 30代の過ごし方ひとつで、この後がもっと楽に、自分らしく生きられるとしたら…。35歳で結婚、子宮筋腫、流産、不妊を乗り越え、39歳で無事子供を出産。山あり谷ありの30代を過ごした著者が贈る、30代をもっと楽しく、もっと幸せに過ごすコツ。 ●横森理香(よこもり・りか) 作家、エッセイスト。現代女性をリアルに描いた小説と、女性を応援するエッセイに定評があり、『40代大人女子のための“お年頃”読本』がベストセラーとなる。代表作『ぼぎちん バブル純愛物語』はアメリカ、イギリス、ドイツ、アラブで翻訳出版されている。東京渋谷でコミュニティサロン「シークレットロータス」を持ち、「ベリーダンス健康法」の講師としても活躍。 -
小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ
クリスマスイブの夜、再び悪が目を覚ます。過去にロイミュードに操られ、犯罪を犯したものたちが次々と刑務所から脱獄。アメリカから帰国した詩島剛は、元特状課に合流し、事件解決に協力する。捜査を進めるなかで、明らかになる驚愕の真実。そして、剛が仮面ライダーマッハに変身することになったきっかけとは!? -
艪
壺井栄はダメ男をいい男に描くのが巧い 小学校を普通は6年のところを8年皆勤したボンヤリ茂一は卒業すると、漁師の父親と海へ出て行った。 嫁は二度きたが交わり無くいなくなる。身体は大きいが、人と交わるのも争うのも下手な引き蘢りな茂一。 母親キシは40を超した茂一にどうぞ嫁をと願うのだが。 【著者】 壺井栄 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。 -
同い年
登場する男たちは現在の島の男にも通じる これは戦争前、1940-41年頃の物語ではないだろうか。 壺井栄本人と思われる作家となったミネが島へ帰ると、 小学校同級会が急遽開かれる。8人の同い年が集まると40年の歳月が一挙に巻き戻される。 島の同級生たちの暮らしぶりが、現在の島のありようにも繋がっている。 【著者】 壺井栄 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。 -
女委
鵜飼見習いの太助は偶然立ち寄った村が兵士達に襲われているのを見つけ、村の小作人・おりんを助け小さな洞穴に逃げ込む。おりんは三十路を過ぎても子供ができず、亭主に「石女≪うまずめ≫」と罵られ捨てられたばかりだった。 真っ暗で狭い穴の中、女性に触れたことのなかった太助は、おりんと密着せざるを得ず…… -
まちあい
31歳、独身女のハルは、自分の現状に迷いを抱いていた。仕事は楽しいがキャリアアップの見込みは無し。三年間不倫交際している間山修との将来は望めず、気持ちは冷めつつある状態。人前で弱音を吐くのを嫌うハルが、素の顔を晒せる相手は、幼なじみの美容師・アキだけ。 ある日、地元雑誌にアキの紹介記事が載っていることを知ったハルは、同じ立ち位置にいたはずのアキに差をつけられたような焦りを覚える。 そんな中、修から「会いたい」という連絡が入る。今の気持ちを確かめるために、ハルは修との待ち合わせ場所に向かう。 -
小説 仮面ライダー鎧武
鎧武とバロンの最終決戦が行われたのち、終末思想を信奉する秘密結社「黒の菩提樹」が暗躍を始める。そして、異空間をさまよう謎の男・狗道供界。謎のロックシードが沢芽市にばらまかれ、ふたたび混乱が訪れる。狗道供界と「黒の菩提樹」を倒すため、呉島貴虎、光実たちが立ち上がる! -
夕焼けとにょろり
突然、舌がしゃべりはじめた。 「にょろり」が彼の舌に寄生したのだった。 それは、どんなダサイ男も魅力的でモテモテにしてしまう性の魔物。 初体験 の苦い傷を心に抱える主人公「省吾」は、そのトラウマによる吃音にくわえデブで剛毛でニキビ面で、あげく酷いワキガの男だったが、「にょろり」の力によって生活は激変する。 話術のみならず容姿や体臭まで生まれ変わった彼は超モテ男に変身。 あらゆる年齢層の女性達(時に男性)を片っ端から口説き落としていく。 それは夢見ていた自分の姿だった。 ひたすら淫蕩生活にふける日々。 そんなある日、省吾の理想を具現化したような絶世の美女と出会い、恋人として付き合い始めるのだが・・・。 ※本作品は2008年に、ぶんか社より電子出版されていたものを加筆訂正し再発売。 表紙絵・寺澤晋吾 -
七日目の蝉
ミレニアムを迎えるすこし前の年、19歳の「きみ」と21歳になる「ぼく」は出会った。ふたりが恥じらいながら近づき、互いを求めあい、抱きしめあった時間は幸福そのものだった。永遠につづくように思えた。 しかし、突然きみは自殺してしまう――分厚い手紙を残して。そこに語られた衝撃的な体験と苦悩、知る由もなかった深い闇。物語はきみの死で終わらず、ぼくの日常は続いていく。 「きみ」の残してくれた甘く切ない思い出と救えなかった後悔、抱えるには重すぎる事実と向き合う「ぼく」。のどかな田舎の少女が闇から光を求めてきたはずの都会。そこは人のつながりさえもかき消してしまうような喧噪にあふれ、少女は心をすり減らしていった。 冒頭での蝉の童話と少女の姿が二重露光写真のように重なりあう、美しくも儚い恋愛小説。 ※本作品は2008年に、ぶんか社より電子出版されていたものを加筆訂正し再発売。 表紙絵・寺澤晋吾 -
放課後カイダン倶楽部
セーラー服姿の幽霊が出ると噂のある高校に赴任した岡村は、宿直の夜、校舎内に響く不審な足音を聞く。彼は噂の幽霊かと思い、その正体を確かめようとする。しかし、その足音の正体は、浜口と言う名の男子生徒が繰り返し校舎の階段を駆け上がる音だった。深夜の学校での奇妙な行動の理由を問い詰める岡村に、浜口は目標のタイムを出すためだと言うだけで納得できる答えは口にしなかった。だが、浜口の言動になぜか惹かれるものを感じた岡村は、階段を駆け上がる浜口に付き合うようになる。まるで部活の顧問でもするかのように。やがて岡村に心を開いた浜口は、なぜ階段を駆け上がるようになったのか、ようやくその理由を口にする……。 第4回「マイナビeBooks作品コンテスト」学園部門・優秀賞受賞! ■著者コメント■ 読みやすい短編小説です。タイトルにカイダンがつき、作中に幽霊も登場しますが、怖い話ではなく、さわやかな読後感です。 -
九十九耕一短編集
ぼくは畑のすみの小さな野菜売り場で出会った。「トゲなしサボテン 三百円」、そう書かれた紙とともに売られていたきみと。それから一緒に暮らしはじめて二ヶ月。相変わらず無口で名前さえ教えてくれないけれど、ぼくはなんとなく、きみの気持ちがわかるようになった。だけど突然、別れがやってきて……。 ――表題作『トゲなしサボテン』ほか、『さん・ちょっと・クッキー』『大臣のユウウツ』の3本を収録。 ■著者プロフィール■ 1970年10月10日生まれ。1994年『トゲなしサボテン』で「アンデルセンのメルヘン大賞」入賞。1995年『夜風のウィンディア』で同賞大賞受賞。以降、童話作家として活動。2000年に作品集『トゲなしサボテン』を愛育社より出版。WEBサイト「ストーリーゲート」に多数執筆。「つくも堂まめ本舗」として、豆本の制作やワークショップも行っている。 -
蟲籠のブルース
あたしはセックスでできてるお人形なんかじゃない あたしは水晶(みあき)。16歳のAV女優。嫌われ者の芋虫が、日本のゴダールと豪語する哀しいペテン師・大沢監督の手で、美しい蝶になり世間に羽ばたき出した。だけど恋人・達也は言う。裸のおまえには中途な恋愛感情しか湧かない、レンアイカ……の先の『ンジョウ』が見えないと。最後の『ンジョウ』を手に入れるためにあたしは……。「電子版あとがき」を収録。 ●末永直海(すえなが・なおみ) 1962年福岡県北九州市に生まれる。漫画家小林よしのりの秘書、ホステス、旅回り演歌歌手など数多くの職歴を経て、1996年デビュー作となる「薔薇の鬼ごっこ」で第三回蓮如賞優秀賞を受賞。2002年「百円シンガー極楽天使」が文化庁の主催する海外輸出小説、昭和~平成の優れた日本文学27作品に選出され、アメリカ、イギリス、ロシアで翻訳刊行される。
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