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Posted by ブクログ
アメリカ人だから、日本人だから、男/女だから、マジョリティ/マイノリティだから。そういう風に単純に区別して、そこに全ての理由を求めてしまえば楽なのかもしれないけれど、そうじゃないことを思い出させてくれた。
異人種でも深く分かり合える人はいるはずだし、同じ言語を話していても心の距離はずっと遠いままの人もいる。どこに行ったってヤバい人はいるし、優しい人もいる。
国際結婚をした知り合いの話を聞く度に、母国語でない言葉で感情を擦り合わせていくのは本当に大変そうだなぁ…と思っていたけれど、言語が違うからこそ、一層の慎重さをもってその作業に当たったり、一定の諦めがあるから期待し過ぎずに住むという利点もあるのかもしれない。
同じ日本人だから、言葉にしなくても共有できる概念は確かに多く存在するかもしれないけれど、それにあぐらをかいてしまっていては、どんどんすれ違いも生じるかもしれない。2人以上の人間が言葉を交わす際には、常に「翻訳作業」を怠ってはいけないんだ、と感じた。
アドラー心理学の教えも思い出したし、最近傷ついた経験を話してくれた親友の顔も浮かんだ。外国人として異国で暮らす気楽さと必要な強さにも共感した。今の自分に刺さる言葉たちにたくさん出会えた。
殺傷事件や中絶や死別など、私の苦手なセンセーショナルな部分もあったけれど、不思議と優しさの方が心に残った。また読み返したい。
Posted by ブクログ
アメリカ国籍の男性を好きになった話(短編集)。女性はすべて日本人。
文化の違いや言語の違いによる伝わりにくいニュアンスから起こること、
芽生えることがうまく描かれている。
分かり合えない文化の違いは平行線で、そうなると心も通い合うことが難しくなるのだろうと思う。
同じ国で生まれ育っても、生活のなかで”当たり前”とすることが違う。
いくつもそんなことが起きて性格の不一致という理由で別れるカップルも少なくない。そう思うと国境を越えての結婚は、続いていくことが奇蹟に近いとさえ思えてくる。
けれど原点に戻って考えると、人と人との気持ちの行き交いで、
知らないうちに生まれる気持ちに国の違いなんて関係ないだろう。
相手を尊重し、自分本位にならず、お互いで育みながらの時間は
自然にふたりの間にあるものをゆるぎないものにしていくのかもしれない。
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