しょっぱいドライブ

しょっぱいドライブ

小説・文芸
437円 (税込)

2pt

港町に暮らす34歳のミホが、九十九さん(なで肩で筋肉がなく七面鳥のように皮膚のたるんだ天然パーマのへなちょこ老人)と同棲するに至るまでの奇妙な顛末。就職の保証人を「いいですよう」とふたつ返事でひき受け、町内会長の葬式で見かけた別居中の妻と愛人から逃げ隠れる九十九さん。ゆったりと走る車からオレンジ色の海を見たり、はんぺんのように軟らかく湿った唇と唇を合わせたり…。「人間と人間関係を描ききった」と絶賛された芥川賞受賞の表題作ほか、二編収録。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    しょっぱいドライブ
  • タイトルID
    :
    120195
  • ページ数
    :
    188ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年06月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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しょっぱいドライブ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2003年の芥川賞受賞作。あたしと同世代の女性ならかなり共感するのではないか。ドラマチックではないんだけど、ひとりひとりにある人生劇場で、読んだあとなんとなくいい気分。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    読書開始日:2021年11月27日
    読書終了日:2021年11月27日
    所感
    【しょっぱいドライブ】
    面白い作品だった。
    どうしても「わたし」を好きになることはできない。
    それは、自分が男で、さらに九十九さんと似たようなタイプだからだ。
    全ての言動、行動に自信が無いが、自分の中だけで対処する術を身につけている。
    全て背負い込む覚悟は持っている。
    わたしは気の弱さに付け込んだ。
    完全な優良物件のキープだ。
    部屋探しをしているときと似ている。
    表現がかなり上手い。
    既視感がある。
    それは自分の態度だったか、過去の女性の態度だったか。
    目を背けたくなるほど体験したことがある作品だった。
    【富士額】
    ひきこもってしまった中学生の女の子の話し。
    この女の子はつきつめればゆっくりしたかっただけだった。
    お相撲さんのペースがこの子にはあっていた。別れの場面はお相撲さんがペースを乱し、女の子は正気にもどった。
    お相撲さんから送られてきただるまのぬいぐるみで、お相撲さんの腕枕を思い出す。
    一つの思い出
    【タンポポと流星】
    毬子のような人間は確かに存在する。
    プライドが高いが精神的に弱いことを心のどこかでわかっているため、自分よりもさらに弱い人間を捕まえ威張る。
    威張られた人間は、衰弱し、次第に判断が出来なくなる。
    決死の覚悟で上京を1人で決めるも、委ね切っていた判断力は戻らず、会社でも男にもいいように使われてしまう。
    結局最後までうだつの上がらない女だったが、毬子との適切な距離感を見つけた。
    木崎のような男には反吐がでる

    あれは告白のつもりだったのだろうか。私としては頼んでもいないのに聞かされ、重たかった
    すれ違うたび、なにかひとつ、彼は楽しいことをしかけてきた。
    花言葉はね、はかない喜び
    このふたりはわたしをネタにして、引き合っているのだと思う。私抜きにしたいのに、まだ言い出せない仲だ。


    【しょっぱいドライブ】
    いいひとって結局ひとがいいってことでしかないんじゃないか
    しゃべっていないと間が持たなかったからだ。でもしゃべることはお互いの名前しかなかった。
    ああ役に立ったんだな
    九十九さんはもくもくと一人の世界にいた。あまりにも自分ことだけすぎていた。
    としよりにはとしよりの、秘密があるのだろう。全然おかしくないから、堂々としていたらいいじゃない
    まずは博識ぶらない
    遊さんはわたしの貞操なんてどうでもいい
    返し切ったところで、この罪悪感は消えないだろう。もう、ありがとうございました、ではなく、ごめんなさい、許してください
    夜のほう、からっきしだめで
    釣り人=遊さん ふぐ=わたし
    わたしがこのひとのそばにいたいのは、結局、先がみえているぶんやりやすいからなんだろう
    一から、始める。ああなんて新鮮な響きだろう
    九十九さんは、わたしの顔色ばかり見ている。だから車の中でわたしはまた!いいかげんなことをいって
    血生臭さなんか、まるで縁のないままここまできたのだろう
    こう言う暮らしには目が眩む
    右半分ごっそりない
    くるくる思考を変えて遊んでいる
    【富士額】
    どこにでもいるんだなとイヅミは思った。ずっと笑ってなきゃいけないって雰囲気を強制する人
    【タンポポと流星】
    あれは告白のつもりだったのだろうか。私としては頼んでもいないのに聞かされ、重たかった
    すれ違うたび、なにかひとつ、彼は楽しいことをしかけてきた。
    花言葉はね、はかない喜び
    このふたりはわたしをネタにして、引き合っているのだと思う。私抜きにしたいのに、まだ言い出せない仲だ。

    0
    2021年11月28日

    Posted by ブクログ

    「タンポポと流星」がなんか良かった。どの主人公たちもなんだか自分を大切にする事が憚られるかのような、適度にだらしない感じが少し苦手だったし、力抜けてていいようにも思えた。不思議な感覚。

    0
    2017年11月07日

    Posted by ブクログ

    30代の女性が60代の男性に徐々に惹かれていく話。
    芥川賞ということで読んでみた。
    読みやすい。

    他に短編が含まれている。

    0
    2010年03月13日

    Posted by ブクログ

    これは短編3作「しょっぱいドライブ」「富士額」「タンポポと流星」が収められている薄めの本です。人間と人間の関係をはっきり描ききったである。3作の主人公はどれも女性で10代、20代、30代と出てくるのですが、全員ちょっと普通の女性特有のキャピキャピ感はなくて、どこか達観してるって言うです、世間をちょっと上から見てるみたいな感じで、共感できるところもあるし、そんなに変に考えなくてと思えるところもありました。

    0
    2009年11月13日

    Posted by ブクログ

    表題作含む三編
    表題作は、九十九さんという妻子持ちで60代の冴えない男に
    日々の不満からか、恋人とは言えないかもしれないが
    つき合いだす主人公の30代の女性の話
    あらすじでは何のことかわからないだろうが
    題名の通りなかなか”しょっぱい”話
    残り二作は、相撲取りとつき合う中学生の話と
    幼なじみの女友達が嫌で逃げる女性の話

    どの作品も共通して言えるのは、見えない何かから逃げることを
    何かに具現化して逃げる女性を描いていると言うことか
    星々の舟と比べるとあちらが何となくリアリティの無い話だったのに対して
    本作はなんとなくリアルな話
    でもこんな女性は嫌だな

    正直、好きな本ではないが
    本としての評価は4はあるだろう

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    老いることの哀れさ、切なさにすごく弱いので、こんな老人の姿を描かれると惹かれます。三編目が一番好き。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    何とも言えない。
    読み終わった後、ネバネバする。

    セックスは愛に必要なのか。
    愛とは人を好きになることなのか。

    嫌い、だけど愛するってのもあるのかもしれない。
    拒絶の中の愛。

    0
    2025年04月06日

    Posted by ブクログ

    爽快なのかなんなのか、不思議な小説だと思いました。

    しかし、演劇や鄙びた地方ドラマの語られるこの作品は結構私ごのみの要素が取り入れられており、読みやすいと思いました。

    主人公がかなり確信犯的なのがイイのか悪いのか、なんとも判断がつきかねます。

    でもこの小説を読んでなんとなく、今の自分このままでいいのかしら~っと、思わなくもない感じがいたしました。

    0
    2012年06月12日

    Posted by ブクログ

    芥川賞を受賞した表題作を含む3作を収めた短篇集。
    いずれも20代前後の女性を主人公とした、ちょっとドロリな人間関係のお話。

    人々が日常抱きがちな、でも隠して過ごしている負の感情を、
    この登場人物たちは淡々とあけすけに見せてくれます。
    正直読んでてあまり気分のいいものではなかったんですが、
    身につまされるところがあったり、一方でそんな自分を
    肯定してくれているような気もして最後は少し癒されました。
    「タンポポと流星」が好き。

    0
    2012年05月17日

しょっぱいドライブ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    しょっぱいドライブ
  • タイトルID
    :
    120195
  • ページ数
    :
    188ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年06月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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