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七六六五日の物語 最終章
転生する猫・ネロに見守られながら成長していく龍二と茜の物語 子どもの頃、家庭内暴力にさらされ、両親が亡くなって施設で育った龍二。一方、両親、兄ともに空手家で、自らも空手家として育った茜。この二人が、空手を通じて知り合い、結婚する。二人はネロというネコを子ども代わりに可愛がる。 そんな時、茜が原因不明の昏睡状態に陥り、入院してしまう。心配しながらもネロと二人で生活することになった龍二だが、ある日パソコンで執筆中にネロに噛みつかれる。「いい加減にしろニャ! バカリュウジ!」という声が頭の中に聞こえて……。 七六六五日とは、龍二・茜・ネロがともに過ごした21年間の物語なのだ。 -
いつもあの子は踊っている
「今だって、わたしは踊り続けているの。ダンスはね、形通り踊ることだけがダンスでは、ないんだから」 大学1年生のスグルは、高校でも同級生だったサヤカと一緒に通学するようになった。やがて軽音楽サークルに入部し『Boketto』を結成したスグルと対照的に、ダンスが得意なサヤカはどのサークルにも所属しないと言う。 お互いに他愛もない話をするうちに、スグルは天真爛漫なサヤカに心惹かれていく。初めてのライブも大盛況で終わり、彼はついに想いのうちを彼女に明かそうと決意するのだが……。儚くも美しい、青春恋愛小説。 様々なジャンルで活躍する、総合芸術家である筆者の渾身のデビュー作。 〈著者紹介〉 アミュースケール 1987年9月11日生まれ。横浜市在住。 様々な芸術活動に没頭するなか、ドイツロマン派の文芸に触れる機会があり、感激し「現代版メルヒェン」として、独自の継承をしようと一念発起する。 ジャンルや形式には囚われず「総合芸術家見習い」と自らを称して、様々な芸術活動に精力的に取り組んでいる。 -
嗚呼、人とは⋯ ―せめて志は高く堅く―
戦争を知る最後の世代の著者が届ける自伝的物語。 人生は出口(正解)の無い超巨大迷路 やりたいことが見つからなければ とどまった所が自分の居場所と思い定めてベストを尽くせ(本文より) 本作は、著者自身の体験にフィクションの要素を加えながらまとめた自伝的物語である。 人生という超巨大迷路の中で、自由を求める現代の人々に宛てられた第一作だ。 戦争・差別・テロ等準備罪など、現代を生きる人々が無視できない多くの社会事象の背景には、いつの世も変わらない禍々しさが見え隠れする。 著者は物語の中で、現代の幅広い社会事象を整理し深化させようとしている。 今や自由を束縛しうるのは政治(権力)のみである。「戦争を知る最後の世代の著者」が、物語を通して描きたかった、人生の本質とは―。 -
サトゥルヌス 少子化の向こう側で声は届かない
少子社会の中で運命に翻弄されながらも懸命に生きる若者を描く。 日本の現在と未来を描いた、衝撃の社会派小説!! 独身の会社員、孝一の住むアパートにある日怪しい隣人が越してきた。 「姐(あね)さん」と呼ばれる女性とその息子が住む部屋には、日々謎の男が通っているようだ。恐れつつも興味を抱く孝一は、やがて衝撃の真実を知る事になる。 本書の第一部では所得格差に苦しみながらも、恋をして幸せをつかもうと懸命に生きる青年男女の姿が描かれ、現代日本の出産・子育てがしづらいという社会問題がリアルに映し出される。 第二部は舞台が近未来へ移り、それぞれの事情を背負いながら日本で育った子どもたちが、どう生きていくのか、将来への予見と未来へ託す希望が描かれる。 <著者紹介> 花田由美子(はなだ・ゆみこ) 技術団体の法務部門所属 来日間もない児童生徒とその家族を製造業が盛んな地域で二〇〇三年から支援 新卒後は金融会社正社員 親の転勤で転校七回 離島、対馬で四年弱生活 大分県別府市生まれ -
現代語訳 蜻蛉日記
王朝日記文学の代表作『蜻蛉日記』を、室生犀星の現代語訳で味わう。大政治家の藤原兼家の妻として、波瀾に富んだ生涯を送った道綱母が、その半生を書き綴った回想録。結婚生活の苦しみ、夫兼家とその愛人たちへの愛憎の情念が、流麗にして写実的な筆致で描かれる。作品中の和歌は、一段の精彩を放っている。韻文と散文が互いに交響することで、物語に独特の陰翳を与えている。(解説=久保田淳) (※本書は2013/8/11に発売し、2022/4/26に電子化をいたしました) -
きいろいゾウ
宮崎あおい×向井理主演映画化原作。 夫の名は無辜歩(むこ・あゆむ)、妻の名は妻利愛子(つまり・あいこ)。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会からやってきた若夫婦が、田舎暮らしを始める。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりゆっくりとその年の冬まで進んでいき、「ある出来事」を機にムコがツマを残して東京へ向かう。それは背中の大きな鳥に纏わる出来事に導かれてのものだった。 「いつかこの小説のツマを演じてみたいです」という帯コメントを寄せいただいた宮崎あおいさん、雑誌「ダ・ヴィンチ」でのオススメの一冊として紹介していただいた向井理さんの二人が主演となる映画化も決定(2013年公開)。 (底本 2008年3月発行作品) -
ライフスワップゲーム
クルーズ船『はるかぜ』に乗り込んだ大河朔空と芦田涼の卒業旅行(4泊5日)は西日本横断クルーズツアーと称され、神戸港を出るところから始まった。ツアーの参加者は全部で12人。女性同士や夫婦の旅、子ども連れのファミリー旅行と目的はそれぞれだ。心踊らせて乗船した大河と芦田、参加者だったがツアーはその日のうちに不穏な空気に包まれていく。ツアーの責任者・鬼ノ内の誘導で命の交換ゲーム(ライフスワップゲーム)のアプリをDLさせられ12人全員に残りの寿命時間が与えられた。「寿命を交換って? ゲームだよね……?」とゲームを始めた参加者だったが1日目の3月20日、午後7時、参加者の一人である長谷みどりが突然倒れて亡くなった。このゲームを操る鬼ノ内は何者なのか……。果たして朔空と涼は生き残れるのか? -
娘からの相続および愛人と息子の相続の結末
娘の突然の事故の知らせが、災難にも途切れていた関係を再びつなぎ合わせる。 身内間の悶着の末、最後に残るものとは。 娘の運転する自動車が衝突事故に巻き込まれた——。 ひろみの元に突然入った一本の電話。 ひろみは、定年を迎えるまで看護師としての職務を全うし、DV夫との離婚の後、 子供たちと孫と共に平穏な生活を送っていた。 非情にも突き付けられた娘の死をきっかけとして、遺産目当てに再び元夫がひろみの前に現れる。 元夫が関心を示すのは、娘の遺産のみ。 実の親としてあるまじき姿に、ひろみは憤りをおぼえる。 人間の本性が赤裸々に描写されたフィクション小説。 -
若冲、源内、応挙の噺
闘牛好きの落語家・川柳渡世人が巧みな話術であなたを誘います。 真打になって十年目、スペインの闘牛を愛してやまない落語家・川柳十西人(かわやなぎとせにん)の新作落語が時系列で語られる時代小説。 作品の舞台は宝暦5年(1755年)6月の京都(江戸時代)、動植物の姿を躍動的かつ繊細に描く伊藤若冲、地質学者、医者でもあり欄画家としても知られている平賀源内、中国の眼鏡絵に影響を受けた丸山応挙が登場し十日間に渡り江戸時代に一風景が語られていく。 川柳が高座に上がる時、舞台には出囃子のフラメンコ三味線がなり響く。観客はカポーテ(闘牛士が身にまとうケープ)を羽織った川柳に興味をそそられ、高座の最後、テレビドラマの主題歌が歌われる中、翌日の続きを期待する。 読み終わったあと落語を見に行きたくなる斬新で新鮮な作品だ。 -
携帯エアリー
幸か不幸か、真実は誰にも証明できない。 「エアリー」を除いては―― 容疑者の心を読み、現場の空気から真犯人につながる臭いを感知する―― そんな携帯を手に入れた捜査一課の刑事。 辿り着いた先は事件の真相か、それとも……?『携帯エアリー』 人生に行き詰まり、あてもなく訪れた某県の山中。 偶然出会った女性とともに古いつり橋を渡った元也だが、 渡りきると彼女の姿はおろか、橋さえもが消えていた――!『運命橋』 ゲストの思い出の人を探す番組の司会者に抜擢された元アイドルの柴田。実は彼自身も、幼い頃に唯一愛情をくれた“あしながおじさん”を探していて――。『救世主の逃亡』 -
シルダリヤ川に流した赤い糸
ウズベキスタンの知られざる歴史や文化も垣間見られる、異色の恋愛小説。 日本語教師として単身ウズベキスタンにわたった美由紀が、そこで出逢ったのが教え子ムハマドズンヌンだった。たった一人の存在によって人生が揺れ動いていく、出逢いと別れの壮大さを描いた、禁断の恋。閉鎖的な片田舎で育ち、孤独感を抱きながらもうまく人を受け入れることができなかった主人公が、愛する人との出会いによって、心を開き、たくましい女性へと成長していく。ウズベキスタンの異国情緒溢れる街並みとともに、想いを貫いて生きていこうとする女の葛藤や不安、真の強さが丁寧に綴られている。 -
プロポーズ アゲイン
父の猛反対にも関わらず香港からの留学生・タムさんを迎え我家は一気に険悪ムードに。しかしタムさんとの交流で、しだいに父の心がほぐれていき……(「父の留学生」) 突然の出向命令。新しい会社に馴染めないでいる経理部長が、吹雪の日に見つけた希望とは?(「大雪」) 東大卒で、銀行の運転手を勤める俺。透明人間に徹して活躍する俺の功績を、誰も何もわかっちゃいない(「俺は運転手だ……それがどうした」) 絶海の孤島・与那国島に伝わる悲しい物語に、うらぶれた男が自身の人生を重ね合わせる(「与那国の女」) ベビーブームの陰で起きていたという「取り違え」。しかし50歳を過ぎてから間違えたと言われても……今更どうする(「戻すんじゃあねえ」) 昭和の時代のどこにでもある迷惑な話。突如現れた親類に、平穏な日常が脅かされはじめた――(「波紋」) 毛むくじゃらで熊のような男・吾作。秋葉原を日本一の電気街に変えようと奮闘する優秀な銀行員だが、恋愛経験はなし。そんな呉作の運命が、一人の女性との出会いで動き出す――。(表題作「プロポーズアゲイン」) -
愛の終焉
40余年勤めた会社で定年を迎えた奥安克己。嘱託社員として残ることになったものの、晴れて自由な時間を手に入れた奥安は、第二の人生を謳歌しようと単身で北海道ツアーに参加した。そのツアーで彼が若いころ想いを寄せていた会社のマドンナ・明子と再会する。何という運命の巡り合わせであろうか。30数年ぶりの出会いに驚きながらも、旅に出た開放感も手伝ってふたりはほどなく打ち解け、実は相思相愛だったことがわかると瞬く間に恋に落ちる。互いに配偶者を持つ身でありながら、狂おしいほどに求め合い、与え合い、心身ともに結ばれるふたり。果たして、「男と女の究極の純愛」は成立するのか。そして、ふたりはこの愛をまっとうできるのか。熟年世代必読の官能的純愛小説。 -
ガールズシューター
ヘディングが届かない、低い背丈。軽くて当たり負けをする、貧相な身体つき。かといって特別に足が速いわけでも、特殊なカリスマ性があるわけでもない。自分は『選ばれた人間』ではない――非情な現実を受け入れ、一度はサッカーを諦めた主人公・志郎。そんな志郎に声を掛けたのは、女子サッカー部部長・渚だった。渚は気づいていた。いつも遠くからグラウンドを眺めていた、志郎の存在に。そしてなにより、志郎の心の奥底に眠る、サッカーへの未練に。「ねえ、君さ、私たちの部に入らない?」こうして志郎は、再びサッカーと共に人生を歩むことになった。ただし“選手”ではなく、“マネージャー”として――。 -
NHK連続テレビ小説 あさが来た
今の世の中には、もうじき新しい朝が来ます。 うちは……新しい商いをしたいと思うております。 京都の豪商の家に生まれ、おてんば娘に育ったヒロイン・あさ。しとやかで優しい姉のはつ。ふたりは生まれた時から結婚相手が決まっていた。 それぞれ大阪で一、二を争う両替屋に嫁ぐものの、明治維新の荒波にのまれ、はつの嫁ぎ先は倒産。あさの嫁ぎ先もやがて蔵の中は空っぽに。 しかし、あさは「気前のいいボンボン」の夫に代わって商いを学び、持ち前の前向きさで多くの人の助けを得ながら事業を成功させていく。 激動の幕末から明治・大正時代の大阪で、「いまより少しでも皆が幸せな世の中の実現」のため時代に先駆け、銀行・生命保険会社・日本初の女子大学の設立に尽力した白岡あさの感動の物語。平成27年度後期連続テレビ小説を完全ノベライズ! -
大連から
アカシアが美しい中国・大連。終戦ののちほとんどの日本人が引き上げた中、あえてこの地にとどまり中国人の男性と結婚し激動の時代を生き抜いた残留日本人女性がいた。やがて訪れた日中友好の流れの中、彼女は病をおして日本語教師になり、日中の架け橋としてかけがいのない存在となるが、それを支えたのは家族との深い愛情だった。表題作ほか、震災・原発事故の傷がさめやらぬ日本で、高校生二人が中国との往還を経てたくましく成長する様がまぶしい「つなぎ手」、死を前にして己の生の意味を問う武士の姿が印象的な「家路」を収録。生へのいとおしさと人との絆の大切さが心に沁みる感動の小説集。 -
少年と老婆
暗闇じゃないと光は見つからないの。「この世でもっとも美しい女性」は、嵐の夜に消えた夫を探して、5つの国を旅し6人の王に出会う。「E☆エブリスタ」で不動の1位を誇った伝説の人気作品がいよいよ書籍化! 『奴隷区』の岡田伸一による、この上なく残酷で純粋な、愛を求める冒険物語。学校に通うのをやめた「少年」は、近くに住む「老婆」に勉強を教わる。「老婆」は、不思議な話をして聞かせた。それは、「この世でもっとも美しい女性」が旅した5つの国と、神秘の力を持つ6人の王様の話。“やまない雨の国”“明日から戦争の国”“選択する恋愛の国”“夢見る黄金の国”“紅い地球の国”。「美しい女性」は、新婚旅行直前に失踪した「夫」を探していた。そして、ある国の愛を知らない「愚かな姫」との出会いが、彼女を過酷な運命へ突き落とす。正義、恐怖、弱さ、勇気、夢、憎しみ、不幸、美しさ――。人生の大切なヒントを探す旅に出よう。 -
オーダーメイド
30歳を過ぎた元モデルの麻穂。モデルから小説家へと転身しデビュー作はベストセラーになったが、今ではすっかり原稿の依頼もなくなり家賃を2ヶ月分滞納している。そんな麻穂のもとに、突然見知らぬアドレスからメールが届く。 「官能小説を書いて欲しい。他の誰にも読ませてはならない。報酬は、短編一本、100万円」 官能小説など書いたこともない麻穂は依頼の異様さを訝しむが、破格の原稿料を求め謎の依頼主の秘書を名乗る男とともに“取材”へと踏み出す――。 依頼主の正体と目的とは? 未知の世界を経験した麻穂が知る、彼女の“本当の望み”とは? したたかに、しなやかに生きる女性を描き、連載時から女の共感と男の衝撃を呼んだ傑作長編小説。 -
愛 It begins quietly as intense love.
大人の女性に読んでほしい。心揺さぶられる純愛小説。 たったひとつ、本当の愛があれば生きていける 神戸・元町にある喫茶店「ココ」。色とりどりのステンドグラスの窓、赤いビロードの椅子と黒の机。店内にはベートーヴェンの『運命』が流れていた。 それは、人生を変えるほどの激しい愛のはじまりだった。 It begins quietly as intense love. 激しい愛ほど、静かにはじまる。 「君を大事にしたいんだ」。そう言って、どうしても抱こうとはしなかった神矢。代わりに自分の裸体を絵に描くよう頼んだ登世子。画家とモデルとして苦しいまでに濃密でプラトニックな時間を貫いた二人。突然に去った神矢のことが忘れられず、年を重ねた登世子の元に一通の手紙が届く ─ 。 -
走ることから学んだ夢をかなえる方法 そして、僕らは風になる
小さくてやせっぽちで運動音痴の高校生と、年中サンタクロースの服を着て町をうろつく変なオトコ。ある日、それぞれの事情を抱えた人生どん底状態の二人が出会い、いっしょに大きな夢を追い始めた。そんな二人を支えるのは歴代のアスリートたちの言葉だった…。有森裕子、高橋尚子、瀬古利彦、宗茂、フランク・ショーター、ポーラ・ラドクリフ、ファツマ・ロバ……著名マラソンランナーおよび指導者たちが残した数々の言葉は、血と汗と涙から生まれた自己啓発の発露だった。それらの金言をキーワードに展開する、泣けて、笑えて、元気も湧いてくる、まったく新しい「自己啓発小説」の誕生! ●著者紹介 田中渉(たなか わたる) 1967年3月20日、長野県上田市生まれ。自身もランナーとして過去4回ホノルルマラソンを完走し、自己ベストは3時間34分。「松久淳+田中渉」名による小説『天国の本屋』がシリーズ累計100万部を超えるベストセラーとなり、2004年には『天国の本屋~恋火~』が映画化され、全国で公開される。著書に、『天国の本屋』新潮文庫、『プール』小学館、『四月ばーか』講談社文庫、『ホワイトグッドバイ』幻冬舎(以上、松久淳との共著)、『あなたはそこに』マガジンハウス(谷川俊太郎との共著)、『黄色い犬』『不思議自転車チャリィ』小学館ほか、多数ある。
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