余命数ヶ月、心身ともに疲れ果てた主人公に健康体の真衣は「自分だけが辛いと思ってんじゃねぇよ。あたしだって辛いんだよ!」と叫ぶ
なんだかな。一方的で暴力的なまでに幼稚なエゴイズム
今はさ、健康体なだけでも幸せに思え、という暗黙の教えが浸透している、自分の悩みを口に出すことさえ罪のように思えてくる。耳
...続きを読むを塞ぐ前に手を抑えられ、訴える前に共感され、叫ぶ前に口を塞がれる。
そんな中、あるがままの真衣が反対に眩しくて目を細めずにはいられない
真衣はほんと、怒りの塊だなと。世の中にあるすべてのものに苛立ち、かたっぱしから喧嘩を売るような。昔は私もそうだった。そんな全力疾走の真衣に対して、疲れないだろうか、と思う自分を大人になったなと思うと同時に、少し焦ってる。
映画では、真衣が主人公の描いた最後の絵、トイレのピエタに唾を吐きかけて手で擦りながら「勝手に死んでんじゃねぇよ!こんなもの残したって、ここに居なきゃなんの意味もねぇんだよ!」と血を吐くように叫んだ演技が、杉崎さん、圧倒