【感想・ネタバレ】トイレのピエタのレビュー

あらすじ

最後の夏、世界にしがみつくように、恋をした。

画家への夢を諦めてフリーター生活を送っていた宏は、突然余命三ヶ月の宣告を受ける。残された時間を知るまでは、この夏もいつものように、ただやり過ごすだけの季節になると思っていた。それが人生最期の夏に変わってしまった時、立ちはだかるように現れた女子高生の真衣。
「私が生きてるんだから生きろ」
宏は、容赦なくありのままの感情をぶつけてくる真衣に翻弄され、戸惑いながらも、生と死の間に強烈な光を見る……。
もっとも純粋で痛切なラブストーリー。

漫画家・手塚治虫氏が亡くなる3週間前まで病床で書き続けていた日記を原案とし、
カリスマ的な人気を誇るロックバンド「RADWIMPS」のヴォーカル&ギター野田洋次郎が主演を務めた映画の原作小説!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

この松永って人は誰なの?天才??
生きていくことと、死んでいくことの葛藤を、眩しいくらいリアルに描いている。主人公の宏と真衣にも、すごく感情移入できるし、もうとにかく早く映画を見てみたい。

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2015年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

余命数ヶ月、心身ともに疲れ果てた主人公に健康体の真衣は「自分だけが辛いと思ってんじゃねぇよ。あたしだって辛いんだよ!」と叫ぶ

なんだかな。一方的で暴力的なまでに幼稚なエゴイズム
今はさ、健康体なだけでも幸せに思え、という暗黙の教えが浸透している、自分の悩みを口に出すことさえ罪のように思えてくる。耳を塞ぐ前に手を抑えられ、訴える前に共感され、叫ぶ前に口を塞がれる。


そんな中、あるがままの真衣が反対に眩しくて目を細めずにはいられない
真衣はほんと、怒りの塊だなと。世の中にあるすべてのものに苛立ち、かたっぱしから喧嘩を売るような。昔は私もそうだった。そんな全力疾走の真衣に対して、疲れないだろうか、と思う自分を大人になったなと思うと同時に、少し焦ってる。

映画では、真衣が主人公の描いた最後の絵、トイレのピエタに唾を吐きかけて手で擦りながら「勝手に死んでんじゃねぇよ!こんなもの残したって、ここに居なきゃなんの意味もねぇんだよ!」と血を吐くように叫んだ演技が、杉崎さん、圧倒

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2016年04月28日

Posted by ブクログ

引用

「世界はさ、変わることなく常に同じ高さにあるの。だから残酷なのとても。わかる?変わるのは自分だけ」

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2015年07月17日

Posted by ブクログ

映画の原作との事で読んでみました。
生きるとは、最後の瞬間まで人生を生き切ることなんだと思いました。近ごろなぜか死ぬまで生き切る人生を描く本に、出会う、そんなお年頃か…?

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2021年07月28日

Posted by ブクログ

死を間近にした人がどのように生き、どのように死んでいくのかがとても繊細に書かれていた。病気の話といえば最近は「君の膵臓をたべたい」を読んだが、その本の桜良とは正反対の考え方の主人公が描かれていた。この主人公の考え方には共感できる部分もあり、また私の考え方とはあまりにかけ離れたものもあったので新たな世界を見れた気がした。

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2015年09月13日

Posted by ブクログ

私はこの作品を映画で観てから読んだのですが、
映画の補足としては充分な作品です。
しかし、一々事細かに登場人物の心情が描写されているので、想像力をもぎ取られるような感覚に陥ります。
まるで答え合わせをしているような、黙々と、こうでこうでこうだから、と説明されているようで、自分の中で物語を広げることが極端に難しい小説でした。
暇潰しに読むには最適だと思うのですが、映画を観ていた分映画での沈黙を多く求めてしまい、惜しい気がしてしまいました。
映画を観たからこそプラスされたところもマイナスされたところもありですね。
色んな人の世界の広さや狭さなんかに触れていて、その中で葛藤する様は個人的にはとても好きでした。
あまり重くなりすぎずに難しいことを考えたい人にはオススメです。

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2015年07月29日

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