松永大司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ余命数ヶ月、心身ともに疲れ果てた主人公に健康体の真衣は「自分だけが辛いと思ってんじゃねぇよ。あたしだって辛いんだよ!」と叫ぶ
なんだかな。一方的で暴力的なまでに幼稚なエゴイズム
今はさ、健康体なだけでも幸せに思え、という暗黙の教えが浸透している、自分の悩みを口に出すことさえ罪のように思えてくる。耳を塞ぐ前に手を抑えられ、訴える前に共感され、叫ぶ前に口を塞がれる。
そんな中、あるがままの真衣が反対に眩しくて目を細めずにはいられない
真衣はほんと、怒りの塊だなと。世の中にあるすべてのものに苛立ち、かたっぱしから喧嘩を売るような。昔は私もそうだった。そんな全力疾走の真衣に対して、疲れないだろうか、と思う自分を大人になったなと思うと同時に、少し焦ってる。
映画では、真衣が主人公の描いた最後の絵、トイレのピエタに唾を吐きかけて手で擦りながら「勝手に死んでんじゃねぇよ!こんなもの残したって、ここに居なきゃなんの意味もねぇんだよ!」と血を吐くように叫んだ演技が、杉崎さん、圧倒 -
Posted by ブクログ
私はこの作品を映画で観てから読んだのですが、
映画の補足としては充分な作品です。
しかし、一々事細かに登場人物の心情が描写されているので、想像力をもぎ取られるような感覚に陥ります。
まるで答え合わせをしているような、黙々と、こうでこうでこうだから、と説明されているようで、自分の中で物語を広げることが極端に難しい小説でした。
暇潰しに読むには最適だと思うのですが、映画を観ていた分映画での沈黙を多く求めてしまい、惜しい気がしてしまいました。
映画を観たからこそプラスされたところもマイナスされたところもありですね。
色んな人の世界の広さや狭さなんかに触れていて、その中で葛藤する様は個人的にはとても好きでした。
あまり重くなりすぎずに難しいことを考えたい人にはオススメです。