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翳った旋舞
東京の女子大学を卒業してR新聞社資料調査部に働く順子は、ある日外国要人の写真を係に取り違えて渡し、その日の夕刊の写真誤用は社内に大きな波紋を呼んだ。部長末広と次長の左遷。――責任を感じた順子は編集局長川北に辞表を提出するが、川北は意外にも彼女を銀座のクラブに誘う。二人の接触は、川北に恨みを抱く末広により、スキャンダルとして暴露された。社内に激化する醜い派閥争い。職場への夢を失った順子は、一夜川北から財界の怪物海野を紹介されるが…。人生の確かな手ごたえを求めてさまよう、一女性の心と行動を鮮やかに捉えた巨匠の長編現代ロマン。 -
過去で君が待っている。
彼女の死から喪失感を抱えて生きる僕。死ぬ前に別れを切り出した彼女の行動が今も引っかかっていた。もし、あの時引き止めていたら未来は違った? そんな僕に18歳の失敗をもう一度やり直すチャンスが訪れて…。 -
傘をもたない蟻たちは
かなわない――。天才肌の彼女に惹かれた美大生の葛藤。 書いた原稿がそのまま自分の夢で再現される不思議な現象にのめりこんでいく小説家の後悔。 幼なじみの秘密を知り、彼との接し方がわからなくなってしまった男子中学生の苦悩。 自分の心に正直でいたいだけなのに。 誰もが胸に抱える生きづらさを鮮烈に切り取った、著者初の短編集。 単行本未収録作品であるタイムリープSF「おれさまのいうとおり」を加えた全7編。 ※本書は二〇一五年六月に小社より刊行された単行本に、「小説野性時代」(二〇一六年八月号)に掲載された「おれさまのいうとおり」を加え、文庫化したものです。 -
華族の吸血鬼は穢れの巫女を娶った
癒しの手を使うたびに、顔に痣が広がる悲運の少女・薫子。実家は没落し、引き取られた風祭家では、その痣のせいで虐げられ生きていた。 さらには義姉から濡れ衣を着せられ、薫子は追放の危機に立たされてしまう。絶望の中、彼女は傷つき倒れていた美しい青年――赤く冷たい瞳を持つ、逢魔ヶ辻惣介を救う。 彼は神と崇められる名門華族の嫡男であり、悪しき鬼を狩る吸血鬼だった。その手に秘めた力と美しき魂を見初められた薫子は、否応なく娶られてしまい……。 -
片想い中の幼なじみと契約結婚してみます。
三十歳にして突如住所不定無職となった朝香。途方に暮れる彼女が憧れの幼なじみ・佑紀から提案されたのは――、 「婚姻届を出して、ぼくの家に住むのはどうかな」 大地主の跡継ぎとして婚約相手を探していた彼との契約結婚だった! 幼い頃に両親を亡くし、大きな屋敷でぽつんと暮らしている佑紀は、地元でも謎多き存在。孤独な彼に笑ってほしくて“愉快な同居人”を目指す朝香だけど、恋心は膨らむ一方で……。 優しい海辺の町で紡がれる、契約夫婦物語! -
花鳥風月
ある夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女、譲原紗矢を助ける。どこにも帰る場所がないと語る彼女は居候を始め、次第に猜疑心に満ちた零央の心を解いていった。やがて零央が紗矢に惹かれ始めた頃、彼女は黙していた秘密を語り始める。その内容に驚く零央だったが、しかし、彼にも重大な秘密があった。 二人は自分の居場所を見つけるため、互いに秘密を打ち明け始める。まるで、雨宿りでもするかのように。巧妙に張り巡らされた伏線が、いくつも折り重なったエピソードで紐解かれる、新感覚の青春群像ストーリー。 -
カナコと加奈子のやり直し
母校に赴任した教師、菅野京平31歳は生徒に慕われ保護者対策もぬかりない有能教師。しかし、内心は人生への虚しさを感じる毎日だった。新学期の1日目、菅野はイシイカナコの幽霊に遭遇する。彼女は高3の冬、受験に失敗して自殺した。驚きの余りベランダから落ちた菅野、しかしなぜか意識だけ高3の時間軸へ飛ばされてしまう。同じクラスには生きている石井加奈子、そして自分がいた。「イシイカナコの人生やり直し事業に参加させてあげる」そう話す幽霊の申し出を止む得ない事情で受けた菅野だったが、ノーコントロールの幽霊は京平の意識を誤送球をしまくり、友人たちの身体を転々とさせられる。菅野は人生を、そしてイシイカナコの人生を変えられるのか? 「人生は失敗が許されないわけじゃない」少しビターな青春物語。 -
彼女たち
\「泣いてしまった!」と共感の声が続々/ 直木賞作家と人気写真家が贈る 心に寄り添うフォトストーリー ・みんなさまざまな「いま」を乗り越え、「よく生きる」道を歩んでいるのです。五十代の私もそんな『彼女たち』のひとりなんだ。今日を楽しみ、笑って明日を迎えたらいい―。(おーちゃん) ・今、入院生活を送っています。天井を見上げる日々のなか、何気ない日常の匂いを思い出し、優しい気持ちになりました。元気をくれたこの本を、誰かにプレゼントしたい。そんな優しさの連鎖が続くといいな。(あおい) 人間関係につまずき、ひとりぼっちを選んだイチコ。「自分のために、納得ゆくまでやってごらんよ」のことばに背中を押されて生き方の舵を切り直した彼女は、一匹の猫との出会いで新たな感情を手に入れる。イチコ、モネ、ケイ。年齢も生い立ちも異なる三人の女性の物語。それぞれやっかいごとを抱える彼女たちの人生は、とある喫茶店でかすかに交わる。店でひととき過ごしたあと訪れる、ささやかだけれどたしかな変化とは。 ひたむきに、今を生きるあなたに届けたい。読んだあと誰かに贈りたくなる一冊。 * 中川さんの作品集をはじめて開いたとき、「きれいな空をもった人だな」と感じました。空に誘われ、大切な友人を想いながら書いていたら、贈りたい人の顔がたくさん浮かぶ一冊になりました。私も光を求めて生きる「彼女」のひとりでした。 (桜木紫乃) 紫乃さんの切り取る「彼女たち」の日々。それぞれの目に映る色や光を思いました。今日も赤く暮れていく空の下、彼女たちは自分の歩幅で進んでいるのでしょう。わたしは、どんなふうに歩いていこうか。今日をどう、始めようか。気づけばわたしも「マサコ」として、この物語の中で息をしていました。 (中川正子) -
彼女と僕の伝奇的学問
明応大学・民間伝承研究会のメンバーは、ある日 『実地調査(フィールドワーク)』 のため、山奥にある葦加賀村を訪れた。高校からの知り合いである新垣七海の誘いで会員になった民俗学初心者の大学1年・能美啓介はその矢先、白いワンピースを着た謎の人影を目撃する。彼女に大学の同級生 「弓立桜花」 の面影を見た啓介は、訝しみながらも村で行われる祭事のリサーチを進めていく。 だが村の人々と交流を深めるうち、彼らは村人たちに不審な点があることに気づく。深夜の謎のかがり火、メンバー以外のよそ者に対する過剰な反応……。 果たして《祭事》に秘められた真相とは。そして啓介が見た人物との関係は――!? -
彼女のトカレフ
新宿・歌舞伎町のビルから飛び降りて亡くなった母親の形見を整理していた女子高生の摩耶。荷物を探るうちに彼女が見つけたのは、ずっしりと重い、黒光りする拳銃。 トカレフ。 やはり母は、なにか事件に巻き込まれたのだ――。 そう確信した摩耶は母の死の真相を探ろうと、トカレフを手に歌舞伎町へと向かい、ヤクザ抗争に巻き込まれる。 不条理なルール、納得できない暴力――立ちはだかる様々な困難に心折られながらも、歯をくいしばり、死にものぐるいでぶつかっていく摩耶。 そして彼女は、新たな人生を歩き始める……。 -
彼女の隣で、今夜も死人の夢を見る
大学2年生の奥津湊斗(おきつ・みなと)は霊が視えるのに加え、「死人の夢」を見る力を持っている。 それは、霊に取り憑かれた人の近くで眠ると、夢でその霊の“死の瞬間”を生々しく追体験させられてしまうというもの。 幼い頃よりこの特異な霊感体質に苦しめられてきた湊斗は、なるべく他者と接触を持たないようにして生きていた。 だが、同じ学年に復学してきた高原玲奈(たかはら・れいな)と出会い、事態は一変する。 彼女は、10年間行方不明だったが突然「神隠し」から帰ってきたと噂されている女子で、とびきり美しい容姿ながら周囲から奇異と偏見の目で見られ、距離を置かれていた。 それというのも玲奈は講義中に、度々前触れもなくバケツの水を被ったかのようにずぶ濡れになり、本人は「怪異の仕業だ」と頑なに言い張るのだ。 実は玲奈は、「神隠し」という異境から帰ってきたせいで、特異な霊感が生じてしまっていた。 死体が発見されていない霊、つまり神隠しとも解釈できる霊に寄り憑かれやすくなっており、さらに霊障が具現化しやすくなってしまっているらしい。 湊斗は色々な意味で目立つ存在の玲奈を避けようとするが、あるきっかけから思わず手を差し伸べてしまう。 それ以来、「死人の夢」を使って彼女に憑いた霊の行方不明の死体の在りかを捜していくことになり……。 「死人の夢」を見る湊斗と「本物の神隠し」から帰ってきた玲奈。 誰にも理解されない孤独な大学生2人が、唯一無二の関係を築いていくまでの、苦くて甘い青春ホラーミステリ。 -
彼女は僕の「顔」を知らない。
「私は犯人を知りたいんです。私に与えられた時間は――もうきっと長くないから」 死者複数名を出した凄惨なキャンプ場放火事件から10年。僕の前に、同じ事件の生存者・静葉が転校生として現れる。事件当日に怪しげな男と遭遇したと言う静葉だが、彼女は“失貌症”――人の顔が認知できない病だった。 差出人不明の脅迫状、黒服の男、不審火の記録。10年を経て再び事件は動き出す。 これは――僕が静葉へ捧ぐ【贖罪】の物語だ。 ラスト僕らは「愛」を知る。二度読み必至の青春ライトミステリ! -
彼女を好きになる12の方法
なんとなく 『彼女』 を好きにならないといけない気がする。そのためには 『彼女』 と一緒にどこかへ出かけたり遊んだりしないといけない。 今年で俺と彼女は大学三年生。この一年をのんきに過ごしてしまったら、就職活動も控えて、顔を合わせる機会は激減するだろう。 だからこの一年が、彼女と暢気に過ごす最後の年と言っても良い。その一年の間に、俺は 『それ』 を見つけたいと祈った。 これは、優柔不断な大学生の 『俺』 が過ごす一年間の記録だ。必ず、一年の間に見つけなければ。 彼女を好きになる方法を。 -
カブキブ!【3冊 合本版】
歌舞伎大好きな高校生、来栖黒悟(クロ)の夢は、部活で歌舞伎をすること。 けれどそんな部は存在しない。そのため、先生に頼んで歌舞伎部をつくることに! まず外せないのはメンバー集め。 親友の眼鏡男子、トンボとともにリストアップしたのは、 演劇部のスターで誰よりも二枚目な女子(!)、浅葱芳(あさぎ かおる)、 歌舞伎経験があるらしいが、なんとも残念な性格の自称ロッカー(音痴)、阿久津新(あくつ しん)、 日本舞踊の師範の息子だが今ではやめたという丹羽花満(にわ はなみち)。 まずは彼らにトライするものの、けんもほろろな状況。 メンバーだけでもままならないのに、 歌舞伎をするには他にも様々な試練がてんこもりで……? クロの夢の舞台は実現するのか!? ひたむきに走り続ける子犬系高校生と仲間達の、青春歌舞伎物語!! ※本電子書籍は「カブキブ! 1」「カブキブ! 2」「カブキブ! 3」を1冊にまとめた合本版です。 -
髪切りますか?
高2の心葉は、地味な自分を変えたい女の子。勇気を出して“ヘアモデル募集中”の美容室ANYMOREの扉を叩いた――。人気美容師・聡によって、心葉はみるみる可愛くなっていく。自信をくれる魔法使いのような聡に、心葉は恋をしていた。でも、告白する勇気はない。溜め息ばかりの心葉は、ある日、聡の同僚の、口が悪くて超俺様な不良美容師・水翔に気持ちを知られてしまう。「そんなんじゃ聡の相手にされねぇぞ」。さらに、聡に恋人がいることがわかりショックをうける。そんな心葉を温かく励ましてくれたのは、まさかの水翔で――。 サイトで大・大・大人気。地味っ子女子の恋と青春を描いた胸きゅんラブ! -
神様がくれた誰かの一日
上司のパワハラに耐えかね、世話になった先輩が会社を去った。もし僕が先輩を庇っていれば、去り行く彼女に声をかけていれば…あるいは何かが違ったのだろうか? そんな後悔を引きずったままクリスマスイブを迎えた僕は、気づけば知らない他人に乗り移っていた。 イジメられている高校生、幼馴染と疎遠になり寂しさを感じる小学生、妻を亡くしひとりで暮らすおじいさん。様々な人のクリスマスイブを体験することで、僕は自分に足りなかったものを見つめ直すことになる。 -
カミサマ探偵のおしながき
東京都某所の隠れた名店、居酒屋「とりい」には神様の探偵さんが居着いている――。金髪碧眼にライダースジャケットを羽織った酔っ払いのロクデナシ美女、葛城コトハ。その正体は、古代より託宣の神として祀られた「葛城の一言主の大神」の成れの果て。暖簾という名の「鳥居」をくぐり、御神酒代わりのビールと焼酎を報酬として振る舞えば、彼女はどんな難題でも答えを導いてくれる。――ただし、受ける依頼は、「一言」だけに限ります。ポジティブ&脳天気な元神様と、苦労人の店主が織りなす、季節の料理と日常の謎をどうぞ。 -
神様の跡つぎ
鎌倉の鈴ノ山神社の息子・伊吹は短気で喧嘩っぱやい。 俺は跡継ぎの器ではないと、十年前に神隠しに遭った優秀な弟を待ち続け、頑なに後継を拒んでいる。 後継の儀式が迫り焦る伊吹の前に、弟の行方を知るらしき《神様の跡継ぎ》と名乗る美青年が突如現れる。 「弟の行方を知りたければ、神様修行を手伝え」 という彼に連れ回され、知人を訪ねたり、神社の仕事を手伝う内に伊吹にも変化が生まれ……。 二人の跡継ぎの絆に涙する、 切なくも心温まる物語。 -
神さまの探しもの
猫たちを統べる猫神様に見守られ、賑わう日立門商店街に一人の神様がやってきた。「はじめまして、商店街のみなさん。わたしの名前は見つけるさん。新米の神様です! 先輩の猫神様と一緒に皆さんの失くしたものを探すお手伝いをさせてください」 みんなの抱える問題を失くしもの探しを通じて解決します。時には自分では気付いていない、淡い絶望を晴らすことも――。困ったときにはご用命を。これは小さな女の子の姿をした、なりたての神様の「答え探し」の物語。 -
神様の絆創膏
東京は浅草に建つ、小さくも美しい日和神社には、ある伝説が残っている。 はるか昔。人間に助けられた猫が恩返しをするために、町が洪水に襲われるのを住民に知らせた、という。 時は現代。隣接する春日野病院に通院する人々が、日和神社を訪れる。乳房を切除することになる女性、うつ病になった高校生、父親が脳梗塞に倒れた役者志望の若者……。 心に悩みを抱えた彼らは、神社と猫がとりもつ不思議な縁によって、心の傷を癒やし、幸せを見つけていく――。 -
神様の本
現存する最古の日本語訳聖書を追い、その謎を紐解く古書店の女店主・栞子(三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」)、「ゴッド オブ 、神様 団子」と言い残して倒れた青年と、あるミステリー作家(似鳥航一「下町和菓子 栗丸堂」)、パパ活中の女子大生と『人間失格』(紅玉いづき「カミサマは待ちぼうけ」)、落ちぶれた元人気作家が「本の神様」に導かれ、宮沢賢治の物語世界に迷い込み……(「深夜0時の司書見習い」)、天国にある出版社が聖書の矛盾を修正すべく神の監修のもと奔走(杉井光「ハレルヤ出版編集部」)、光源氏の最期を記したといわれる『源氏物語』幻の帖「雲隠」を求め、神と御用人の良彦が大奔走!(浅葉なつ「神様の御用人」) 温かくほろりと泣けて、時にユーモラスで大胆。豪華執筆陣が「神×本」というテーマで紡ぐ、珠玉の6編。心満たされる至福のアンソロジー。 【参加作家一覧】 三上 延/似鳥航一/紅玉いづき/近江泉美/杉井光/浅葉なつ -
神さまは五線譜の隙間に
念願かなって町の小さな調律事務所に就職が決まった幹太は、業界内で「エスピー調律師」と揶揄される時子の助手として働くことに。シンプルな黒スーツに鋭い目つき、無愛想な態度――時子の醸し出すエスピーのような雰囲気に最初は尻込んでいた幹太だが、彼女の天才的な手腕と真摯な仕事ぶりに尊敬の念を抱き始める。依頼人たちが望むさまざまな「音」を作り上げるために奮闘し、ときにピアノと音に隠された謎を解き明かしてゆく時子たち。そして調律が終わり、ピアノに神さまがおりた瞬間、それぞれの依頼人の心に小さな奇跡が訪れる――。 -
神様もう一度だけ愛してると言わせて
幸せな交際を経て結婚した宗一と瞳。だが入籍当日、宗一は事故により急逝し、瞳を見守るだけの幽霊のような存在となってしまう。瞳が再び幸せ掴むことをひたすら願う宗一だが、瞳は亡き宗一を変わらずに想い続ける。「生前にプレゼントしたものにだけ触れることができる」という事実に気づいた宗一は、それを使って自分の願いを伝えるべく苦心する。交錯する二人の想いの行方は果たして――? -
神のゴミ箱
ある日。とあるアパートの住人、神 喜助(じん きすけ)のゴミ箱の中身が、ひとりでに増えた。ここの住人の誰かのゴミが、何故か転送されてきている。糸くず、美しい髪の毛、小説の下書き、そして『恥ずかしいポエム』。 しかし、読んでいるこちらが赤面するそのポエムは、どうやら『遺書』らしい。つまり、ここの住人の誰かが、死のうとしている? 自殺防止に奔走したり、女子中学生の援助交際を諭したり。 神(のゴミ箱)のお告げにより、退屈だった彼の人生は、ささやかに動き始めた。 これは、『どこかとつながっている』ゴミ箱を巡る、すこし不思議な住人たちの物語。 -
「紙屋ふじさき記念館」シリーズ全7冊合本版 『紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード』~『紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所』
編集者の母と二人暮らしの百花(ももか)はある日、叔母に誘われた「紙こもの市」で紙雑貨の世界に魅了される。会場で紹介されたイケメンだが仏頂面の藤崎一成(ふじさき かずなり)が、老舗企業「紙屋ふじさき」の親族でその記念館の館長と知るが、全くそりが合わない。だが、百花が作ったカードや紙小箱を一成の祖母の薫子(かおるこ)が気に入り、誘われて記念館のバイトをすることに。初めはそっけなかった一成との関係も、ある出来事で変わっていき……? 「紙」がつなぐ、人々の想いとあたたかな絆の物語! ※本電子書籍は「紙屋ふじさき記念館」シリーズ全7冊を収録しています。 【収録作品】『紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード』『紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー』『紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆』『紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色』『紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱』『紙屋ふじさき記念館 結のアルバム』『紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所』 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。 -
カムイの剣 1巻+2巻 合本版
海賊の黄金時代、彼らの覇者として7つの海を暴れまくったキャプテン・キッド。彼が生涯をかけて世界各国に残した莫大な秘宝の謎は、今もって解明されていない――。時は幕末、西洋文明の嵐が日本を襲おうとする時、下北半島にアイヌ人の血を引く赤ん坊が流れ着いた。だが、この子の身につけていた剣こそがキャプテン・キッドの秘宝の謎を解く鍵であり、彼を波乱の渦の中へ落し込むのだ…。幕末・維新の時代の子、忍者・次郎の半生を壮大なスケールで描くエンターテインメントの最高傑作。 ※本書は「カムイの剣」シリーズ全5巻のうち、1巻と2巻を合本にしたものです。 -
鴨川貴族邸宅の茶飯事
京の風情あふれる鴨川ぞいをそぞろ歩き。するとその貴族邸宅が見えてくるでしょう。あなたは優雅な仕草の四人の執事たちに迎え入れられるはずです。 優しさにじむ笑みの遠矢、鋭利で奔放な晴、穏やかで優美な瑪瑙、静謐にして清冽な真。彼らはあなたとともに笑い、そしてともに悲しんでくれます。ですが、彼らにはお気を付けください。抑圧されたあなたを解き放ち、京の町へと誘うからです。まるで恋人のように。 え? 何に気を付けるのかですって? それは彼らが隠している大きな秘密に、です。 -
かもめ高校バドミントン部の混乱
初速400キロとも言われるスピードで飛び交う、真っ白なシャトル。目にも止まらぬ小さなそれを打ち合う華麗かつ苛烈なスポーツ――それがバドミントン。 自らの力を信じて、入学した高校でも意気揚々とバドミントン部に入った南太一は、先輩たちとの実力の差に愕然とし、落胆する……。それでもバドミントンを続けていこう。そう決意した太一は、ライバルや先輩たちに、正面からぶつかっていく――。 第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞し、『おちゃらけ王』 でデビューした気鋭・朽葉屋周太郎が贈る、青春ストーリー! -
火曜ドラマ おカネの切れ目が恋のはじまり シナリオブック
中堅おもちゃメーカーの経理部で働く主人公・九鬼玲子(くき・れいこ)は、とある過去が原因で「清貧」という価値観で生きるアラサー女子。金銭感覚が独特で、お金の価値ではなく、自分が愛する”モノ” の本質を大切にして暮らしている。その玲子が勤めるおもちゃメーカーの御曹司・猿渡慶太(さるわたり・けいた)は、「浪費」にかけては天賦の才能を持った男。営業部に在籍していたが、浪費のしすぎで玲子がいる経理部に異動になる。そんな金銭感覚が両極端な、「清貧女子」と「浪費男子」が出会い、ひょんなことから鎌倉にある玲子の実家に慶太が住み込むことになり……。 【シナリオブックTOPICS】 ◎テレビで放送されなかった5話以降の全話シナリオを完全収録。 ◎巻末に収録されている口絵には、ドラマで使用予定だった小道具の写真なども特別掲載。 ◎プロデューサーによるまえがきと、脚本家によるあとがきも収録。 ※電子書籍版には、紙の書籍に収録されていた人物相関図は収録されておりません。 -
火曜ドラマ 監獄のお姫さま
2017年秋のTBS系火曜22時枠「監獄のお姫さま」宮藤官九郎の書き下ろしシナリオ集。全10話分を完全収録。監獄で出あった5人前科アリ女性と罪を許せぬ刑務官、6人の復讐の行方は。 女たちの過去、今起こっている誘拐事件のメリハリ、スピーディな展開、ピリっとしたセリフの応酬に、監獄ゆるキャラや劇中歌などの脱力アイテムもちりばめられる、宮藤官九郎作の秀逸な“犯罪エンターテイメント”。 主演は16年ぶりのTBS主演となった小泉今日子はじめ、菅野美穂、満島ひかり、森下愛子、坂井真紀、夏帆の6人の女優陣と、その6人に相対するイケメン社長は民放連ドラ初出演の伊勢谷友介。 シナリオ完全オリジナル版をフルで収録し、今ドラマへの思いをつづる宮藤官九郎の寄稿、出演者のアンケート調査などを収録。 ・まえがき 宮藤官九郎 ・第1話、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話、第7話、第8話、第9話、最終話シナリオ完全オリジナル版 ・出演者アンケート ・劇中歌 ・キャストリスト、スタッフリスト -
カラ売り屋vs仮想通貨
元官僚の日本人と2人のアメリカ人が運営するウォール街のカラ売りファンド、パンゲア&カンパニーが、新たに3つの日本企業に照準を定めた。狙われたのは、濡れ手で粟の利益を上げる仮想通貨交換業者、グレーゾーンぎりぎりの会計手法で生き残りを画策する巨大航空会社、業界にEV旋風を巻き起こす新興電気自動車メーカー。財務諸表を徹底的に読み込み、株価を下げようとするパンゲアを、追い込まれた企業がマージン・コールで締め上げる――。金融ジャングルの勝者は、果たしてどちらか!? 「仮想通貨の闇」「巨大航空会社」「電気自動車の風雲児」三編を収録。 -
かりそめ夫婦の縁起めし
『幸せにならなくていいから一人でいたくない』 ブラック職場に疲れ果てた花澄が辿り着いた、閑古鳥鳴く老舗小料理屋「春霞亭」。店主の敦志と利害の一致から契約結婚した花澄は、共に店の再建を目指すことになる。 華やかな街並みから浮いた古びた店構えに、センス無しの盛り付け、ヘンテコな内装。味は絶品だけど問題が山積みな店を繁盛させるため協力する二人の間には、次第に特別な想いも芽生えていき――。 幸せ願う縁起めしを届ける、美味しい小料理屋奮闘記。 -
かりゆしの島のお迎えごはん
沖縄の南西外れにある小さな島、嘉例吉島にひっそりと佇む民宿「カリー!」。 どこか変わった雰囲気を醸し出すそのお宿では、宿を預かる不思議な女主人・金魚さんが、愛情を込めた美味しい沖縄郷土料理のおもてなしでお客様の心も身体も優しく解きほぐしていく――。 人情薫る沖縄料理とやさしい気持ちが、人とあやかしの縁を結ぶ――。 -
華麗なる絵魂術師の面倒事
各地を訪れながら襖絵や屏風絵を描き、生計を立てる画学生の舟木和豊。彼は、不思議な力を持っている。 描いた絵に魂を“与え”、また生きているものの魂を絵に“封じ込める”こともできる「絵魂術」。この怪しの術を幼少時代に会得した和豊だが、能力はひっそりと隠しながら暮らしてきた。 旅のお供は、不思議な“喋る”学生帽、無邪気な愛弟子・サナ。そんな三人(?)が赴いた先で何故か次から次へと事件が舞い込んでくる。その陰に見え隠れするのは、かつての恩師の姿で――!? 優しく、心温まる人情物語の幕開け。 -
かわうそ堀怪談見習い
わたしは「恋愛小説家」と肩書きにあるのを見て、今のような小説をかくのをやめようと思った。 恋愛というものにそんなに興味がなかったことに気づいたのだ。これからなにを書こうか。 環境を変えるため、三年住んだ東京を離れ、中学時代に住んでいた区の隣り、かわうそ堀に引っ越した。 そして、考えた末に怪談を書くことにした。そう決めたものの、 わたしは幽霊は見えないし、怪奇現象に遭遇したこともない。 取材が必要だ、と思い立ち、たまみに連絡をとった。 中学時代の同級生・たまみは、人魂を見たことがあるらしいし、怖い体験をよく話していた。 たまみに再会してから、わたしの日常が少しずつ、歪みはじめる。 行方不明になった読みかけの本、暗闇から見つめる蜘蛛、 こっちに向かってきているはずなのにいっこうに近くならない真っ黒な人影、留守番電話に残された声……。 そして、たまみの紹介で幽霊が出るとの噂がある、戦前から続く茶舗を訪れる。 年季の入った店内で、熊に似た四代目店主に話を聞くと、 絶対に開けてはいけないという茶筒、手形や顔が浮かぶ古い地図があるという。 そして、わたしはある記憶を徐々に思い出し……。 わたしの日常は、いつからこんなふうになっていたのだろう。 別の世界の隙間に入り込んでしまったような。 柴崎友香が、「誰かが不在の場所」を見つめつつ、怖いものを詰め込んだ怪談作品。 -
観
天性の美貌と才能を持つ猿楽師の三郎は、父の死をきっかけに兄の一座を離れた。そして自分の一座を建て、将軍の前で舞いたいという野望を抱く。能楽の大成者・観阿弥が新たな芸術の創造に向け試行錯誤する若き日の姿を鮮烈に描く。 -
かんかん橋の向こう側(角川文庫)
父の亡き後、常連客に支えられながら残された食堂『ののや』を守リ続ける継母の奈央と高校生の娘真子。客の笑い声があふれる店にある晩、新顔の青年が現れる。東山と名乗るその男は、ネットで評判の小説を読み、その舞台になっている『ののや』と登場人物のモデルを見にやって来たという。「小説? ののやが?」「いったい誰が?」みなの驚きをよそに、すっかり気に入って町に滞在する東山。しかし間もなく、胡散臭い探偵が町にやってきて……。「人は帰る場所があるから、旅立つことができる」小さな食堂を舞台に、毎日をせいいっぱい生きる人々の絆とそこから巣立っていく少女の成長を描いた傑作長編! -
監獄に生きる君たちへ
廃屋に閉じ込められた六人の高校生たち。あるのは僅かな食糧と、一通の手紙――。【私を殺した犯人を暴け】 差出人は真鶴茜。七年前の花火の夜、ここで死んだ恩人だった。 謎の残る不審な事故。だが今更、誰が何のために? 恐怖の中、脱出のため彼らはあの夜の証言を重ねていく。 児童福祉司だった茜に救われた過去。みんなと見た花火の感動。その裏側の誰かの不審な行動。見え隠れする嘘と秘密……この中に犯人がいる? 全ての証言が終わる時、衝撃の真実が暴かれる。 一気読み必至。慟哭と感動が心に突き刺さる――! 発売から大重版が続く『15歳のテロリスト』『僕が僕をやめる日』松村涼哉の、慟哭の衝撃ミステリーシリーズ、待望の最新作。 -
観測記録
舞台は“扉”で物語世界を“観測”する研究室。 研究員Jは、物語から現実世界に迷い込んだ盲目の少女と日々を共に過ごすことになる。 少女を元の世界に帰すという大義と、少女を救いたいという個人的な感情の間でJは葛藤する。 少女の言葉は、フィクションか、現実か。 “観測者”の貴方がその結末を選ぶ。 【目次】 01 約束の海 02 “観測” 03 件の少年 04 包帯 05 星見の塔 06 散歩 07 鋏の音 08 其々 09 匙ノ咒 10 反目 11 未題 12 現実 【出版社からのコメント】 r-906さんの小説家としての魅力は、情景描写の美しさと、設計の緻密さにあると感じています。 作詞の力を活かした耽美な文章に、音や風、香りを感じながら、気づいたらSFとしての大きな渦に呑み込まれている感覚。 中盤からがらっと世界が変わっていく仕掛けにも驚かされました。 眠れない夜更けに、満たされない朝方におすすめの一冊です。 ※カバーデザイン等は予告なく変更になる場合がございます。