ガーデン・ロスト

ガーデン・ロスト

583円 (税込)

2pt

誰にでも、失いたくない楽園がある。息苦しいほどに幸せな安住の地。しかしだからこそ、それを失う痛みは耐え難いほどに切ない。 誰にでも優しいお人好しのエカ、漫画のキャラや俳優をダーリンと呼ぶマル、男装が似合いそうなオズ、毒舌家でどこか大人びているシバ。花園に生きる女子高生4人が過ごす青春のリアルな一瞬を、四季の移り変わりとともに鮮やかに切り取っていく。壊れやすく繊細な少女たちが、楽園に見るものは――。 『ミミズクと夜の王』 の紅玉いづきが挑む、初の現代小説

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ガーデン・ロスト のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年04月25日

    4人だけの放送部。部室にいる時だけ訪れる感情や想い。居心地がいいだけじゃない。仲がいいだけじゃない。それでも部室の扉を開けてしまう。そこにいつもの顔がいることに安心し嫌悪する。

    昨年紅玉いづきと出逢い、紅玉いづきの本を少しずつ読んでいます。その度に心が剥き出しにされ、鋭い爪で引っ掻かれます。ズタズ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年02月17日

    女の子によくある、仲良くてもそれぞれが嫉妬や羨望などの歪んだ感情で覆われた人間関係に共感すると共に、そこまで相手に対して感情を抱けるような人間関係を育めた四人に嫉妬してしまう。
    四人ともどこか危ない感じの部分があるのに助け合っているような部分が好き。
    それぞれが間違えながらも、自分の嫌いな部分と何と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年05月20日

    あとがきにある言葉を借りるなら、「彼女達」の存在は自分にとって、色々な感情や想いが入り交じった結果最も愛して止まない存在なわけで。未熟じゃないけど大人でもない、そんな思春期ならではの魅力に心奪われっぱなしの人間として、こういう作品に巡り会えたことがまず幸せ。
    4人の「彼女達」の物語がそれぞれの視点で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月26日

    紅玉さんの作品初読。

    面白かった。
    もう少しもやっとした表現をされててもおかしくない感情を、こんなにも的確に書いている。
    校舎の、制服の、気だるい空気が伝わってくる。
    エカもマルも、オズもシバも、どこかで見たことのあるおんなのこたち。もっと近いところにいた。

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    Posted by ブクログ 2013年08月28日

    もう、かえれない、そのことがすごく心に刺さった。もうもどれない。もう会えない。残酷だ。否応なしに、未来に行かないといけない。それってすごい悲しいしつらい。
    けれど、みんな成長して、すこしずつ変わっていって。できるだけ、大丈夫なようになっていく。こんな4人組だったらいいね。

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    Posted by ブクログ 2013年06月06日

    生々しくも、切ない4人の少女の物語。
    そのどれもに、どこか共感を覚え、涙を誘われます。
    永遠のように長い時を一緒に過ごしても、それにはいつか終わりが来る。そんな、ガーデン・ロストを経験するのは、誰しもあるからです。

    かつて、彼女らのように高校生だった人、そして今高校生である人、それぞれにお勧めした...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月06日

    登場人物とほとんど年齢が同じで、今の自分のなかなか言葉にしにくい気持ちが本当に綺麗に表現されているなって思った。今まで読んだ本の中で、結構上位に入るほどのお気に入りの一冊となって、この本と出会えてよかったっと思っている。

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    Posted by ブクログ 2013年02月08日

    高校時代、部活を拠り所にしていた私にとってこの楽園には覚えがある。
    そしてこの4人の少女たちの中にもそれぞれ私と似た部分があった。
    エカのように優しく騙されようとしたし、実行こそしなかったが、マルのように「誰でもいい誰か」を特別な誰かの代わりに求め、オズのように格好良くあろうとし、シバのように閉塞を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月07日

    いつもはぬるま湯で時々冷水や熱水の弾けるような学生時代。子供ではいられず、大人には届かず、小さな世界で笑い悶え苦しむ。話す側から忘れてしまうような会話のなんと愛おしいことか。
    あぁ、懐かしい。

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    Posted by ブクログ 2017年04月16日

    四人の女子高生の春夏秋冬のお話。
    女の子の友情大好きです。
    痛々しかったあの頃を思い出して胸が苦しくなった。
    特にエカとシバはまだ私の中にいる。
    マルとは趣味が一緒。
    オズが一番共感しづらかったかな。
    話の中で皆少しずつ成長していったように、変わらないものなんてない。から、失われたものはもう戻って来...続きを読む

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