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翔佯の花嫁 片月放浪
和睦の証として、隣国の閃王・巴翔鳳のもとへ嫁ぐ瓔国公主・香月。だがそれは、母の命を奪った王への復讐を果たすためだった。しかし、その日のために研鑽を重ねた暗殺はあえなく失敗。捕らえられた香月に王は言う、「君は殺さない」と。――その目的は、いったい何なのか? そして、愛と憎しみの狭間で揺れながらも、次第に王への想いを深めてゆく香月の、新たなる決意とは!? -
ドロップアウト
白衣の堕天使――無資格医師、能瀬修哉。彼の診療所には、理由ありの患者たちが集ってくる。ある日、劉華勝がやってきた。相変わらず、野獣のような危険な匂いを放って。5年ぶりの突然の訪いだ。華勝はかつて、修哉を追いつめたのだ。逃げなければならないほどの、激しさで。再び見つめ合うふたりは、ただ墜ちてゆくだけなのか……。禁断のアウトローラブ、ここに妖しく開花! -
ハーレム・ナイト 瑠璃色の王冠
林商事に勤める高垣圭一は、油田の採掘権入札のためサラフ王国の宮殿を訪れていた。煌びやかな世界に圧倒され、若く華やかな皇太子・アサドに戸惑いながらも、挨拶を無事にこなした圭一。ところが、なぜか帰国間際の空港で指名手配犯として引き止められてしまった! 王家の秘宝を盗んだ罪で拘束された圭一が、無理やり連れて行かれた場所は……! -
白銀の民
精霊が見えるという秘密を持つ14歳の船乗りイオは、海賊に襲われ船長と仲間たちを失ってしまう。復讐を糧に生きることを決意した彼は、ジクルス率いる海兵隊に強引に志願する。敵のアジトに乗り込み、船長を殺した海賊を前にした時、自分でも知らなかった力が湧き起こり……。そして驚きの謎が解き明かされた! -
飛天のごとく
上皇が実権を握る院政が行われていた平安末期。関白家の次男、藤原頼長は本当は女だったが、母の嘘で男として育てられ、性別を偽ったまま元服した。ある日、ふとした悪戯心で女装し、綾と言う名で佐藤義清に会う。綾に一目ぼれした義清に恋を知らない頼長も次第に心惹かれ、はじめて女でありたいと思うようになる。が、すべてを捨てる覚悟はできず……。そして、綾を頼長の愛人と誤解した義清は!? -
百万ドルの愛人
オーストラリアの貧しい農家で育ったクレオは信じていた男にお金をだまし取られたうえ、旅先のロンドンで置き去りにされた。帰りの飛行機代を稼ぐため、クレオはホテルで住みこみの清掃係として働き始める。ところが数週間後、ホテルは突然、ギリシアの大富豪アンドレアス・ヘニデスによって乗っ取られた。職を失ったクレオはアンドレアスに猛烈な勢いで抗議する。するとアンドレアスは尊大な顔に笑みを浮かべながら、とんでもない話をクレオに持ちかけてきた。 -
売り渡された娘
16歳の孤児マリアンは後見人のミスター・カーステアズから、今後は彼の知り合いの貴族のもとで暮らすようにと告げられた。マリアンは相手が親切な老紳士にちがいないと思いこんだが、彼女を迎え入れたピーター・デズモンド卿は、まさに略奪者という言葉がぴったりの、野性的な若い男だった。なんと彼はポーカーでミスター・カーステアズと勝負し、マリアンの“後見人”の権利を勝ち取ったのだという。しかも彼女を高級娼婦だと信じ、さっそく寝室へいざなった。なぜこんなことに……。男の腕の中で、マリアンは運命を呪った。 -
龍の館の秘密 美波の事件簿2
行方不明になった父親を捜すための資金稼ぎに、高校一年生のわたし・倉西美波は日々アルバイトに励んでいる。葬儀屋のバイトで巻き込まれた事件のお詫びに、今度紹介してもらったのは「立っているだけで一日二万円」の仕事! なんと留学生と托鉢をすることになってしまった。バイト先の人たちとの宴会の末、なぜかたどり着いたのは「龍の館」と呼ばれる画家の館。龍をモチーフにしたトリックアートの数々に興奮するも、またもや殺人事件が勃発。しかも今度はわたしの目の前で被害者が息を引き取って……。『天使が開けた密室』で注目を浴びた著者が贈る、清新な本格ミステリ第2弾。短編「善人だらけの街」を併録。 -
ラストホープ
東堂と刈部が経営する小さな釣具店《ラストホープ》に送られてきた一枚のファクス、それがすべての始まりだった。病床の父のために多摩川の山女魚を入手したいという依頼を受け、東堂は山女魚を釣り上げるが、その途端何者かに襲撃される。ふたりは依頼人の正体を調べ始めるが、《ラストホープ》にはまたしても同様の依頼を書いたファクスが届いた。困惑するふたりは、いつしか一億円争奪ゲームの真只中に――。〈最後の希望(ラストホープ)〉を売る店の、愉快な悪漢コンビが奮闘する長編クライム・コメディ。『石の中の蜘蛛』で日本推理作家協会賞を受賞した鬼才が放つ快作。 -
世界一おもしろい戦国の授業
川中島で武田信玄に斬りつけたのは 実は上杉謙信ではなかった! 直江兼続が石田三成と謀って家康に「直江状」を送ったという事実はない! などなど、これまでの常識を破る衝撃の新事実! TVで大人気の現役高校教師の好評シリーズ第3弾! -
世界一おもしろい江戸の授業
今、江戸時代がブームです。江戸時代は環境にやさしいリサイクル社会でした。当時の人びとはモノを大切に長く使い、壊れてもそのほとんどが再利用されました。教科書の常識を打ち破る意外な事実が満載! TVで大人気・現役高校教師が教える歴史の授業、好評第2弾。 -
大東京の地下99の謎
帝都の地下に隠された驚愕の事実! 日比谷公園の地下に巨大な水がめが埋まっている/市ヶ谷自衛隊駐屯基地の地下に眠る壕の出口は?/地下鉄「桜田門駅」の上に将来、地下自動車道がつくられる?/地下鉄丸ノ内線「200ヤード」カーブの秘密/六本木駅はなぜ日本一の深さにつくられた?/大江戸線の原点は海のなかを走る道路だった?/千代田線国会議事堂前駅の謎……。 -
スクランブル 亡命機ミグ29
日本国憲法の前文には、わが国の周囲には『平和を愛する諸国民』しか存在しない、と書いてある。だから軍隊は必要ないと。ほかの国には普通にある交戦規定(ROE)は、自衛隊には存在しない。存在しないはずの日本の破壊を目論む軍事勢力。イーグルのパイロット風谷三尉はミグによる原発攻撃を阻止していながら、その事実を話してはならないといわれるのだった! (『僕はイーグル 哀しみの亡命機』改題) -
十二カ月の結婚
エレナは両親の求めに応じて、ロサンゼルスから故郷であるスペインのセビリアに戻ってきた。そこで彼女を待ち受けていたのは、驚くべき話だった。婚約を破棄して行方をくらました姉レイナの代わりに、スペイン屈指の銀行家、ビダル・マルケスと結婚してほしいという。レイナとビダルは愛し合って婚約したと思われていた。ところが実際は、姉妹の両親が経営する銀行をビダルに救済してもらうための政略結婚だったのだ。気が進まないながらも、エレナは両親の危機を救うため、帰国後すぐに開かれたパーティに出席してビダルと会うが……。 -
追憶のファースト・ラブ
初恋の相手、アレックスと数年ぶりに顔を合わせたレベッカは、彼の目に今もたぎる憎しみにおののき、凍りついた。かつて二人は令嬢とその使用人の息子という間柄ながら、惹かれあった。だが娘とアレックスの噂を耳にしたレベッカの父親は激怒し、アレックスの一家を追い出して路頭にさまよわせたのだ。今では彼もレベッカの父親と肩を並べる億万長者になったものの、過去に受けた仕打ちを恨んでいるのは明らかだ。そしてレベッカは、まだ皮肉な現実を知らずにいた。父親がどうしようもないほど多額の借金を抱えており、レベッカたち一族の命運を握っているのがアレックスだということを。■作家競作六部作〈華麗なる紳士たち:悩める富豪〉も最終話を迎えました。筆をとるのは人気作家デイ・ラクレアです。脇役として圧倒的な存在感を放っていたアレックスの恋をお楽しみください。 -
ひと月だけの恋人
フェイは意を決してダンテのもとに向かっていた。父の代から続く老舗レストランの経営が危機に陥り、大富豪のダンテに出資を頼むしか道がなくなったのだ。六年前、フェイは彼にデザインの才を見出され、会社に引き抜かれた。まだ十八歳だったフェイは、彼に惹かれる気持ちを抑えていたものの、ある夜、とうとうバージンを捧げてしまう――数日後、簡単に捨てられるとは想像さえもせずに。やっとその傷が癒えたのに、今さらこの憎い男に頼るしかないなんて。皮肉な笑みを浮かべてフェイを迎えたダンテは、出資する条件として信じられない言葉を口にした。一カ月間彼のもとで働き、六年前の関係を再開すること、と。 -
プリンスを愛した過ち
キャシーが客室係として働くホテルが改装されることになった。プリンス・ザビエロの宿泊先に選ばれたからだ。下調べにやってきた塗装職人にひと目ぼれしたキャシーは、失恋の痛手を癒したくて誘われるがままにキスをする。思わぬ邪魔が入って中途半端に終わったものの、キャシーは彼との再会を楽しみにしていた。ところが、その職人がザビエロ本人とわかり、愕然とする。数日後、リムジンでホテルにやってきたプリンスは、キャシーと二人きりになるや、ささやいた。「さあ、僕にキスをするんだ。今度は中断することなく」■勘違いでプリンスとキスをしてしまい、忘れられなくなってしまったキャシーの恋のゆくえは……。はたして二人は身分の違いを超えられるのでしょうか? -
女王陛下の侍女
西暦1558年、エリザベス女王が誕生し、時代の波は新たなうねりを生み出した。宮廷には女王に召し抱えられた廷臣たちが勢揃いして、すがすがしい空気に満ちている。侍女ペネロープもまた晴れがましい気持ちで謁見に臨んだ一人だった。たいした家柄ではない自分がこの場にいられるのも、姉が伯爵家に嫁ぐおかげだ。精いっぱい女王様にお仕えしよう。そう誓ったとき、見覚えのある男性の顔が目に入った。オリヴァー!甘ずっぱい記憶がたちまち彼女の胸を占めた。★16世紀半ば、イングランドでは急速にプロテスタント化が進み、英国国教会が設立されます。しかしいまだカトリックを信奉する者も多く、そのせめぎ合いの中でエリザベス女王の治世は始まりました。侍女ペネロープのけなげな献身ぶり、身を焦がす恋に、どうぞご期待ください!★ -
冷酷なプレイボーイ
夫を亡くしてから、リサはハウスクリーニング業を興し、生きていくために一人で必死に会社を盛りたててきた。退屈で隙がなさすぎる女だと思われるのにも、すっかり慣れっこだ。ある日、リサは捻挫をした従業員の代わりに仕事先へ行くことに。そこは豪華なペントハウスで、住人のジャックは、なんと彼女も大ファンの人気小説家だった。彼は初対面のリサに、翌日のパーティへの同伴を頼んできた。小説の主人公と同じく、ジャックも冷酷なプレイボーイに違いない。警戒心が頭をもたげたが、途方もなく魅力的でセクシーな彼に、リサは抑えきれないほどのときめきを感じはじめていた。★自分になかなか興味を示そうとしないリサの気を引こうとするジャックと、彼に抵抗しようとするリサの駆け引きを、ミランダ・リーが軽妙な筆致で描きます。★ -
妻を買った億万長者
ビクトリアは震える指で、別居中の夫アレクシスに電話をかけた。夫とは七年も会っていない。浮気をしたと疑われ、汚い言葉を投げつけられて以来だ。でも、もう潮時だ。別れなければ。久しぶりに聞いた夫の声は、敵意とあざけりに満ちていた。離婚するつもりはないが、彼の住むアテネまで頼みに来れば、少しは寛大になれるかもしれないと言う。横柄な態度は相変わらずだわ。でもほかに方法はない。ビクトリアは少ない所持金をはたいて航空券を買い、夫の待つアテネへと飛び立った。 -
美しい標的
★世界的ベストセラー『流れ星に祈って』の関連作を待望の文庫化。リンダ・ハワードが奏でる、愛と嘘のシンフォニー。★企業買収の内偵役としてマックス・コンロイに白羽の矢が立った。どんな女性もなびく容姿と話術を武器に買収先の社員に近づき、情報収集するというものだ。標的はクレア・ウェストブルック。男っ気のない独身の社長秘書で、人目を引くタイプでもない。きっと簡単に落ちるだろう、とマックスは任務の成功を確信した。だが、その自信は彼女と知り合った直後に脆くも崩れた。冷静沈着な物腰に、無表情だが印象的な瞳。その眼差しは、彼にまるで興味がないと告げている。思わずマックスは、仕事を超えた男の闘争本能をかきたてられた。 -
愛は命がけ
★リンダ・ハワードの最高傑作シリーズマッケンジー家の物語★暗闇に横たわり、ベアリーは恐怖と憎悪と闘っていた。ギリシア大使の娘を狙った政治的誘拐であるのは明らかだ。先ほど受けた暴行のせいで、体中が悲鳴をあげている。再び連中の言いなりになるくらいなら、死んだほうがまし……。そのとき暗い部屋にするりと黒い影が忍びこんだ。ベアリーの背筋に冷たいものが走る。だが男はすぐさま、合衆国の救出隊員だと名乗った。危険なほどに屈強な戦士ゼイン・マッケンジーとの、二人きりの逃亡劇が幕を開けた! -
侯爵に恋の罠
ナポレオンが流刑となり、群衆の歓声でわき返るロンドンの街。レクシーは古ぼけたボンネットと質素な服を身につけ、レディにあるまじき行為ながら一人でパレードを見物していた。だが、ほどなく粗野な男たちがレクシーを取り囲み、襲いかかってきた。危ういところで救い出してくれた背の高い紳士の顔を見て、レクシーは思わず息をのんだ。ストーマストン卿――7年ぶりの再会となる、悪名高き放蕩者だ。彼は鮮やかなブルーの瞳を輝かせ、驚くべき謝礼を求めた。「キスがいい」呟いた彼は抗う間も与えず、レクシーの唇に唇を重ねた。 -
じゃじゃ馬と公爵
初めての舞踏会の夜にアリシアは社交界を追放された。公爵夫人のミルドレッドに、いわれない醜聞を流されたのだ。3年後の今は大好きな馬の調教で生計を立てている彼女だったが、ある日のこと、父が厄介な仕事を引き受けてきた。ミルドレッドの息子である現公爵からの依頼で、事故に遭った愛馬の傷を癒してほしいというものだった。アリシアは敵陣に乗り込むような気持ちで公爵邸へ向かう。ヨーロッパ一ハンサムで裕福な男性と囁かれる公爵に、まさか自分がプロポーズされるとは夢にも思わずに。 -
花嫁泥棒
兄が決めた結婚相手は美しい。でも、さらってまで妻にしたいと思ったのは…。中世イングランドで剣と情熱が火花散る★四年前、イザベルの父は反逆罪で死刑となり、その日を境に彼女の運命は一変した。伯父に引き取られたものの、従姉イヴリンにいじめられ召使い同然の暮らしを強いられる、どん底の日々が続く。けれども、そんなイザベルを見初めた男性がいた。お節介な兄たちの差し金でイヴリンに求婚しに来たジャスティンだ。彼は、美しいが性格の悪いイヴリンではなくイザベルに惹かれ、イザベルを得るため、ある夜、大胆このうえない行動に出た。 -
夜だけの誘惑
結婚して五年がたつのに、ビッキーは夫ケイレブに自分のすべてを解放できないでいた。厳しい祖母に育てられたせいで、ベッドのなかで思うままにふるまえないのだ。こんな私を、ケイレブは本当に愛してくれているのかしら。だがある深夜、夫の出張先のホテルに電話したビッキーは、電話の向こうにケイレブの秘書の声を聞き体が震える。ケイレブにほかの女性が?呆然としつつも、ビッキーは決心した。きっと、彼をもう一度私に夢中にさせてみせる。 -
つれない花婿
リリーは医者から妊娠を告げられ、愕然とした。恋人のヴィートになんと伝えたらいいだろう。イタリア人の裕福な実業家ヴィートは、リリーと付き合い始めたときにはっきりと宣言していたのだ。結婚はしないし、子供も必要ない、と。勇気を振り絞り、彼女はヴィートに真実を話したが、結果は最悪だった。彼女は荷物と共に彼の家から叩き出された。六週間後、友人の元に身を寄せていたリリーの前にいきなりヴィートが現れて、傲慢に言い放った。「君には部屋も職も必要ない。すぐに僕と結婚してもらう」■ルーシー・モンローを彷彿とさせる作風で人気の作家、ナタリー・リバースがついに日本デビュー! 傲慢なラテン・ヒーローと一途なヒロインのロマンスは必見です。ぜひご一読ください! -
身代わりデート
ジョジーは汗ばむ手でミニスカートの裾を引っ張り、店に入った。過保護な姉が薦めてくるブラインドデートの相手が従順な妻を探す退屈な男性ばかりなことにうんざりした彼女は、今夜、デート相手を怖じ気づかせて早々に追い返すつもりだった。セクシーな衣装を身にまとい、奔放な女のふりをして。だが、待ち合わせた男と目が合った瞬間、彼女の思考は停止した。彼はまさに好みの、目がくらむほどゴージャスな男性だったのだ。一方、友人の代わりにデートを断りに来たニックは、ひと目でジョジーに心を奪われてしまい、事情を言いそびれ……。 -
オアシスはどこに
ジェニファーは父の死後、レストランチェーンの後継者になるためモハーベ砂漠のオブライエン・レストランにやってきた。店長候補として働き始めてまもなく、一人の男が現れる。男の名前はブラッキー・アーチャー。はき古したジーンズに薄いブルーのシャツを着た、尊大な男だ。ブラッキーは皿洗いでも何でもいいから店で働かせてくれと頼む。荒々しいが、同時にどこか洗練された魅力のある彼に、ジェニファーは言いようのないときめきを覚えた。「僕ほどの男を雇わない手はありませんよ」ブラッキーは青い瞳をきらりとさせ、ジェニファーに迫った。■レベッカ・ウインターズの最新作は、ハーレクイン・イマージュより来月発売予定です。こちらもどうぞお見逃しなく。 -
王妃になる条件
シアトル、バンクーバー、そしてウィーン。彼はどこまで私を追いかけるつもり?パーティ会場にサルク国王の弟であるシーク・ザイドの姿を認め、心理学者のルーはあきれかえった。数日前から彼女は旧知のザイドにつきまとわれていた。早急に結婚する必要があり、相手を探してほしいというのだ。ルーは専門知識を生かしてときどき結婚の仲介もしているが、ザイドには傷つけられた過去があり、頼みを引き受ける気はなかった。しかし、根負けして話を聞いてみることにしたルーは、結婚の成否が一国の存亡にかかわると知って動揺した。■好評をいただいたミニシリーズ『熱きシークたち』の関連作です。優雅な独身生活から一転して花嫁探しに追われることになったザイド。本物の恋は見つかるのでしょうか? -
プリンスの秘密
絵画の修復家のカリーは胸を躍らせていた。勤め先のギャラリーが、今回のオークションでジャック・ルナールの《海辺の恋人》を落札できれば、ずっと憧れていた絵の修復をまかされることになるのだ。ところが、その絵は謎の個人コレクターが法外な値段で落札した。ショックでやけを起こした翌日、カリーは一通のメールを受け取る。地中海にある島国のプリンス――モンテズ公が、代理人を通して絵画の修復を依頼してきたのだ。ほどなく届いた航空券で半信半疑のまま島を訪れたカリーは、案内された宮殿の華麗な部屋で声を失った。■シャロン・ケンドリックに師事した作家、サブリナ・フィリップスの作品をお届けします。日本デビュー作「砂漠に誓う愛」の主人公も顔を見せているロイヤル・ロマンスをお見逃しなく。 -
買われた妻
ロミーは意を決してシャビエルのオフィスに向かっていた。三年前、ロミーはシャビエルと生まれて初めての恋に落ちたが、女性慣れした大富豪に傷つけられただけに終わった。そして今、父がシャビエルの会社の金を横領してしまい、投獄を免れるためにシャビエルに懇願するしかなくなったのだ。会社の受付を無理やり突破し、彼のオフィスに踏み込んだロミーにシャビエルはただ嘲るような笑みを向けた。魅力的だけど、憎くてしかたのないこの男に頼るしかないなんて……。だが、話を聞き終えた彼は、意外にも告訴を取り下げてくれるという。彼の妻となり、子供を産むことを条件として。 -
愛は魔法でなく
諜報機関に勤めるジェイミーはザックが敵に捕らえられたと聞き、いてもたってもいられなくなった。7年前、優秀な諜報員ザックは新人研修で憧れの教官だった。だが彼はなぜかジェイミーに特別厳しく当たり、彼女は見返したい一心で過酷な研修をやり抜いたのだ。そして最初の任務でともに命の危機を乗り越えたとき、抑えつけていた情熱が解き放たれ、二人は貪るように求めあった。それきり彼とは顔も合わせていない。今でも忘れられないなんてばかげていると思いながら、ジェイミーは彼のもとへ向かった。周囲の制止を振り切って。 -
離れられない理由
親友スージーとその夫が事故死したという突然の知らせに、ヴィクトリアは声をなくし、くずおれた。家族も同然だったスージーがいなくなるなんて……。だが、悲しみに浸ってばかりもいられない。夫妻の遺された息子、ディランの面倒を見なくてはならないのだ。遺言で、ヴィクトリアはディランの共同保護者に指名されていた。もう一人の保護者はコナー・ノース。夫側の友人で、冷酷な富豪だ。どうせ子供に興味などないだろうと思っていたのに、意外にもコナーは、自分がディランを育てると言い張る。もちろんヴィクトリアは、コナーの申し出を断固として拒んだ。ディランを絶対に手放せない、誰にも言えない秘密があったから。■注目作家テッサ・ラドリーの新作です。親友の遺子を育てるため、大嫌いな富豪と暮らすはめになったヴィクトリアは……。読み進めるごとに新たな真実が明らかになる、目が離せない一作です。 -
罪と罰と小さな秘密
キャシーは六年ぶりにかつての恋人セバスチャンと再会した。しかし、今の二人はあまりにかけ離れた存在だった。キャシーは父親を殺害した罪で投獄され、今は仮釈放中の身。セバスチャンはまもなく即位を控えるアリスト王国の皇太子だ。仮釈放期間が過ぎたら、彼女は国を去る覚悟だった。セバスチャンには知られたくない秘密があるのだ。もしこの秘密が漏れたら、彼の立場が危うくなるばかりか、国中を揺るがす騒動に発展してしまう……。だが、キャシーに裏切られたと思いこんでいるセバスチャンは、復讐のため、彼女にもう一度近づこうと決意を固めていた。■人気シリーズ〈ダイヤモンドの迷宮〉もいよいよ佳境の第6話です。8月刊第7話はナタリー・アンダーソン、そして9月刊最終話には実力派作家キャロル・マリネッリが登場します。お楽しみに! -
灰色の伯爵
嘘よ! 私があの伯爵に買われたなんて。おじが賭事で作った借金を肩代わりする見返りに、冷徹と名高いコールドベック伯爵は私との結婚を要求した……。激しく動揺するキャサリンの耳に、力強いノックの音が響いた。「コールドベックです。あなたとお話ししたい」伯爵はキャサリンに反論を許さず、その日のうちに式を挙げ、2日後には彼女をヨークシャーの領地へ連れ去った。そのときのキャサリンは夢にも思わなかった。自分を買った夫に、狂おしいほど恋い焦がれる日が来ようとは。 -
略奪は甘く
観光ガイドとしてローマで働くフランチェスカは困惑していた。上流階級出身で大物実業家のカルロ・カルルッチが、婚約者のいる彼女に誘いをかけてくるのだ。プレイボーイのきまぐれとわかっているのに、経験したことのない熱い思いに駆られてしまうのはなぜだろう?事態が急変したのは、正式な婚約発表の夜だった。フランチェスカは婚約者の裏切りを目の当たりにして卒倒しそうになった。すると背後からカルロのたくましい腕が伸びてきて、彼女を優しく抱きしめた。あたかも、こんななりゆきを予測していたかのように。 -
あなたの面影を
私は夢を見ているのかしら?ダイアナの家に、十年ぶりにキャムが突然訪ねてきた。父に虐待されていたあのころ、唯一の心の支えだったキャム。だが彼の家族は、二人の単なる友情にさえ露骨に嫌悪を示した。名家の御曹司とダイアナとでは、住む世界が違いすぎたのだ。キャムが街を出たあと、ダイアナは生きる希望を失い、彼の面影を胸に生きてきた。なぜ今になって戻ってきたの?理由を聞いたダイアナは色を失った。キャムが結婚するなんて! -
愛は仮面の奥に
テレサは行方不明の双子の兄を捜しにベネチアを訪れた。ホテルに着いた彼女を出迎えたのはハンサムな長身の男。彼の鋭いまなざしにテレサは思わず身震いした。この人はなぜ、観察するような目で私を見るの?部屋に案内してくれたその男を彼女はポーターとして扱ったが、あとで従業員から彼はここミダス・ホテルのオーナー、マウリツィオ・ヴァンザーニだと告げられる。恥ずかしさのあまり赤面したとき、部屋の電話が鳴った。それは当のマウリツィオからのディナーの誘いだった。 -
麗しのハウスキーパー
予定より早く出張を終えたトリスタン・バークリーは、豪華な屋敷に戻るなり、まずエラがいないことに気づいた。エラはこの屋敷で働く、地味ながら非常に有能なハウスキーパーだ。彼女の車のキーはあるのに姿はどこにも見当たらず、ハンドバッグの中身はキッチンの調理台の上に散乱し、床にはくしゃくしゃの制服と靴が脱ぎ捨てられている。いったい何があったんだ? まさか、強盗でも押し入ってきたのか?慌ててエラを捜すうち、トリスタンはプールで泳ぐ人影に目を留めた。警戒しながら近づくと、その人物はあまりにセクシーな女性で――トリスタンははっとして問いかけた。「エラ……きみなのか?」■注目作家がお届けするのは、冴えないハウスキーパーと富豪のボスとのシンデレラストーリーです。いつもそばにいた使用人が、実は理想の女性だと気づいた彼は……?ドラマティックな物語をどうぞお楽しみください! -
愛は記憶のかなたに
コンピュータ・プログラマーのジョーは仕事の依頼を受け、その会社の社長との面会に赴いて思わず全身が凍りついた。マイケル・ハンター――三年間、かたときも忘れることのなかった人。三年前、妹が妊娠させられたと聞き、ジョーは相手の男性を訪ねた。その男性のいとこであるマイケルが、話をつけると約束してくれたが、翌日ジョーを訪ねてきた彼は前日とは態度を一変させ、妹をなじった。そのまま帰りかけたマイケルを追いかけ、妹は車に轢かれて即死した。事故だったとはいえ、最初に彼を信じてしまった自分が呪わしい。ジョーは憎悪に目をきらめかせながらも、なぜかわいてくる熱い思いを持てあまし、その場に立ち尽くした。■おかげさまでハーレクイン・ロマンスは2500号を迎えることができました。その記念として、未邦訳だったエマ・ダーシーの初作品をお届けします。ご堪能ください! -
オフィスの愛人
会社経営者リカルドの秘書をつとめるアンジーは転職を考えていた。何年もリカルドの手足となり、恋の後始末さえ手伝ってきた――彼に思いを寄せる自分の苦しい気持ちは抑えて。なのに、彼にとって私は単なる地味な秘書だと最近思い知ったのだ。クリスマスパーティが終われば、新しい職を探しはじめよう。そう決心するが、驚いたことにパーティの当日、リカルドはアンジーへの贈り物だと言ってドレスを取り出した。いったいなぜ? 訝りつつもパーティを終え、二人は夜をともにする。翌朝、彼の冷淡な態度に気づきながらもアンジーは幸せを噛みしめた。リカルドがドレスをプレゼントした理由は想像もせずに。■ずっと片思いをしてきたボスとの秘密の関係。でもそれは、新たな苦しみの始まりとなり……。人気作家シャロン・ケンドリックが一途なアンジーの恋をセクシーに描きます。 -
淑女は踊る
社交界にもデビューせずに館を切り盛りしてきたグエンだが、愛する父が亡くなると、男爵位を継いだ高慢ないとこから、借金のかたに知人と結婚しろ、さもなくば幽閉すると脅される。あまりの仕打ちに、彼女は親戚の住む町を目指して逃げ出した。いとこの追っ手に見つからないようジプシーの一団に加わり、踊り子に扮して旅するある日、紳士たちが野営地にやってきた。一人の男に視線を注がれ、グエンは警戒しつつときめきを覚える。日が暮れ、かがり火の周囲でダンスが始まると、彼は囁いた。「踊ってくれ……私だけのために」そしてグエンの唇を奪った。 -
隣人の華麗な誘惑
高級アパートメントに住むキャリーは、毎晩のように、あることに悩まされている。隣の部屋に悪名高いプレイボーイのトレントが住んでいて、彼のもとを訪れる“トレント部隊”なる女性たちが間違ってキャリーの部屋のドアベルを鳴らすのだ。おかげで睡眠不足とストレスにさいなまれ、ついに業を煮やしたキャリーは、トレントに直談判をしに行く。もちろんキャリーは、夢にも思っていなかった。トレントが今すぐ花嫁を娶らねばならない状況に陥っていて、まさかその花嫁候補として目をつけられてしまうとは。◆作家競作六部作〈パークアベニューにようこそ〉二話目は、人気作家ローラ・ライトが筆を執ります。前作のヒロインを悩ませた差出人のない脅迫状が、今度はトレントのもとに届いたようで……。来月は、カスピア国の王子が登場します。 -
無邪気なキューピッド
別れてから四年たってもリックは相変わらずハンサムだった。弁護士になり、高価なスーツに身を包んでいる今はもっと……。彼との予期せぬ再会にイザベルは動揺したが、リックが別の女性と婚約したと知って、さらに彼女の心は乱れた。二人で過ごした日々がよみがえり、胸を締めつける。あのころは確かに愛し合っていたはずなのに、彼は自分だけの夢を追い、イザベルを捨てて都会へ出ていった。すべては過ぎたこと。忘れようといくら自分に言い聞かせてもイザベルは彼を忘れられなかった。そして、実はリックも彼女を。再会した今、初めて彼もそれを知った。 -
恋に落ちたシチリア
エマは十カ月になる息子をかかえ、生活苦にあえいでいた。富豪の夫ヴィンチェンツォとは、別居して一年半になる。エマが子供を産めない体と診断されたのが要因だったが、皮肉にも家を出たのち妊娠がわかり、夫には知らせず出産した。旅先のシチリアで出会って電撃結婚したものの、幸せではなかった。離婚して少しばかり財産を分与してもらえないだろうか?エマはようやくヴィンチェンツォとの面会を取りつけた。意外なことに、彼は離婚したくないと言う。そして、どうしても離婚に同意してほしければ、最後に一度だけ、君とひと晩過ごしたい、と……。 -
天使を抱いた夜
タムシンは純白の花嫁衣装に身を包み、リムジンに乗っていた。倒産しかけた一族企業を救い、幼い妹を守るため、巨万の富と引き替えに、シークの甥に嫁ぐ覚悟を決めたのだ。恋に落ち、愛する人と結ばれる夢はついえた。これから悪評高き花婿と地獄のような日々を送るのだ。絶望に浸っていたタムシンは、突然リムジンが止まり、ドアが開いたのを見て悲鳴をあげた。冷酷な美しさを漂わせた男が、じっと彼女を見つめている。「タムシン・ウィンター、ついに君を手に入れた」次の瞬間、布で口をふさがれ、タムシンは気を失った。◆先月日本デビューしたジェニー・ルーカス。本作も期待を裏切らない華やかなジェットコースター・ロマンスです。来月5日にも彼女の作品を刊行予定。お見逃しなく! -
誘惑のらせん階段
自ら営む花屋のオフィスにいたクリスティーナは、不意に聞こえてきた話し声にどきっとした。昨日、ちょっとした窮地を救ってくれた男性に違いない。途方もなくセクシーな彼にクリスティーナは心を奪われた。彼はラファエルと名乗り、大企業の経営者だとわかったが、再会を約す言葉もなく、行ってしまったのだった。「僕がいないほうが君は幸せだろう……」どうやら花束に添えるカードを店員に書かせているらしい。花を贈って一方的に恋人との関係を絶つ魂胆ね。非情な男!クリスティーナは怒りに駆られ、彼の前に進み出た。 -
エメラルドの妖精
同行を頼んできたボスが急用で来られなくなったためファラは一人で仮装舞踏会の会場に足を踏み入れた。そこで、中東風のローブをまとった男性に目を奪われる。ひどくハンサムで、威風堂々たる印象だ。うっとりするあまり、ファラは給仕中のウエイターにぶつかり、その拍子にトレイ上のシャンパンが彼女と男性にかかってしまった。周囲が騒然となるなか、男性は青ざめるファラにセクシーな笑みを向け、二人でテラスに出ようと誘いかけてくる。名も知らぬ男性にすっかり魅了され、ファラは誘いに応じた。まさかすべてが、彼によって綿密に練られた策略だとは思わずに。◆期待の新星オリヴィア・ゲイツの三部作〈ジュダールの王冠〉第二話をお届けいたします。兄から王位の座を譲られたシェハブ。王位を守るため政略結婚をすることになりますが、あろうことか相手の女性に断られ、急遽ある計画を立てることに……。 -
アマルフィの庭
ロシア人看護師カーチャ・ペトローヴァはイタリアへ向かう飛行機の中にいた。機体がふわりと揺れるたび、おなかに感じる羽ばたきは決して気のせいではなく、小さな命が息づいている証だ。わたしの赤ちゃん……。思わず胸が熱くなる。込み上げる思いをカーチャは慌てて打ち消した。情が移らないようにしなければ。私に母親になる資格はない。だから今、子どもの父親に会いに行くのだ。まだ何も知らない、ベネデット・メディチ伯爵のもとへ。この子を彼に委ねられるかどうか、見極めるために。◆エイミー・アンドルーズによる久々の新作は、貧しい看護師と伯爵のシンデレラ・ストーリー。カーチャが頑なに子どもを拒む理由とは? プレイボーイの仮面を脱いだ伯爵の素顔は?思いがけず芽生えた命は、二人をつなぐ絆になるのでしょうか。 -
別れの日まで愛して
付き添い看護師として大富豪の主人の最期を看取ったエマに、驚愕の知らせがもたらされた。遺言により、故人が所有する不動産の半分がエマに遺贈されたという。ただし、父親と疎遠になっている息子のラファエルと結婚し、一年以上継続することが条件だ。数日後、ラファエルが訪ねてきて、いきなりエマをなじった。「父のベッドに忍びこんで、ひと儲け企んだわけか」エマがいくら否定しても、彼はまったく聞く耳を持たず、心底エマを軽蔑しているようだ。こんな男性と結婚生活を続けるなんて、可能だろうか。 -
乙女の告白 年上と恋に落ち
ロンドン社交界きっての伊達男マーカス・ラングリーは自ら独身主義を標榜し、美女たちと戯れていた。フランスとの戦から帰還した彼にとって、貴族社会の爛熟ぶりは虚しいだけだったのだ。そんな折、大おじが亡くなり、マーカスは領地の管理を任された。着いてみれば地所は荒れ果て、屋敷の中は見るも無惨な状態だ。家政婦がいるはずなのに、なんたる怠慢――怒ったマーカスは老僕が止めるのもきかず、家政婦の部屋に入っていった。だが、そこには瀕死の娘がベッドに横たわっていた。娘の青灰色にけぶる瞳を見たとたん、マーカスは胸をつかれた。◆“年上の男性との恋物語”――裕福で世慣れていて、罪なほど強引な大人のヒーローの魅力がちりばめられている名作をお届けします。◆ -
週末だけの花嫁
ドルーは、ティアが十四歳のときから憧れつづけた男性だった。故郷を出て働いていた町で偶然彼に会うなんて、信じられない幸運だった。六年ぶりに会うティアにドルーは気づかず、ティアは素性を明かさずに彼を誘惑した。数週間後、ティアは帰省し、彼を訪ねて妊娠を告げた。「ぼくたちが最初にするべきは、結婚だ」愕然としながらドルーが申し出たのは、かりそめの結婚だった。憧れの男性との形ばかりの結婚は悲しい。だが、二人には体裁を繕わなくてはならない理由があった。 -
危険な億万長者
フェイスは初めて訪れたアルゼンチンの広大な草原で、信じられないほどセクシーなラウルに出会い、たちまち恋に落ちた。億万長者で、財産めあてに彼に近づく女性しか知らなかったラウルもフェイスに新鮮な魅力を感じ、惹かれていく。彼に身も心も捧げたフェイスは満ち足りて、幸せだった。十カ月後――。フェイスは重傷を負って故国イギリスの病院のベッドで目を覚ます。結婚式の直後に逃げだしたあげくのことだった。もう二度と夫のもとには戻りたくなかった。しかし彼女の望みは叶わず、ついに夫が病室に現れた。 -
六年目の復讐
6年前──結婚式の前夜、メレディス家の令嬢レイチェルは、ある深い事情から婚約者コナーを置き去りにして旅立った。そして今、彼女はロンドンの公園で偶然彼の姿を目にした。瞬く間に悲しみがわき上がり、胸が張り裂けそうになる。あんなに愛した彼は、今でも私を恨んでいるに違いない……。予期せぬ再会に動揺したレイチェルが立ち去ろうとした矢先、彼女の馬車が事故に巻きこまれ、コナーが駆けつけてきた。一人で醜聞に耐え、伯爵となった彼はたくましさを増している。コナーは冷たく微笑んだ。それが復讐の序章の幕開けだった。 -
遠まわりの初恋
ゾーイは子供のころからグラントに憧れていた。十九歳になったとき、二人はなりゆきでキスをかわすが、先に進むのが怖くてゾーイはその場から逃げ出した。以来、グラントとは親友としてつき合ってきたものの、ほかの女性たちと派手にデートを繰り返す彼のことをゾーイはどうしてもあきらめられなかった。いったいどうすれば、苦い片思いから逃れられるのだろう?そんなある日、住んでいたアパートメントを追い出された彼女はグラントの家にしばらく居候することになる。彼への思いを断ち切るため、一度だけ誘惑してみるのはどうかしら。 -
禁じられた告白
双子の息子を持つケイティーは職も家も失い、途方に暮れた。もはやプライドにこだわっていては生きていけない。彼女は意を決し、大銀行の頭取アレクサンドロスに会いに行った。彼こそ息子たちの父親で、ケイティーを捨てた男性だった。だが、彼との対面はかなわず、徒労に終わる。二人の関係をタブロイド紙に高値で売りこんだらどう?悪魔のささやきに心を動かされかけたとき、ケイティーの目の前でリムジンが止まり、ドアが開いた。「今さらぼくになんの用があるというんだ?」懐かしくも冷酷なアレクサンドロスの声に、彼女は身を震わせた。 -
見せかけの恋人
ヘザーは、昼は補助教員、夜は海運会社で派遣社員として働いていた。ある晩、仕事先で空腹のあまり倒れてしまったところを、ずっと憧れていた社長のテオ・ミケルに助けおこされる。思わぬ幸運を噛みしめていたのもつかの間、彼のお節介のせいで派遣の仕事を首になってしまう。数週間後、責任を感じていたテオが、住みこみで家政婦の仕事をしないかと持ちかけてきた。ヘザーは大喜びで引き受けたが、息子の結婚を望むテオの母に恋人だと勘違いされたことから、彼と同じ寝室を使うはめに……。 -
妖婦を演じて
児童救済慈善ファッションショーの収益金が消え、元人気モデルのリディアは警察の取り調べを受けた。着服したのは彼女の母親だが、リディアは認めようとしなかった。自分が母を不幸せにしたという罪悪感にとらわれてきたから。窮地に陥った彼女に手を差し伸べたのはクリスティアーノ、リディアが一時期親しかったことのある大富豪だ。彼は紛失した収益金の立て替えを引き受けるという。だがその見返りに、ベッドをともにすることも要求してきた。彼の申し出は親切からではない。過去の経緯を思えば、この機会を復讐に利用するつもりに違いない。★リン・グレアムが初恋の人に誤解されて苦しむヒロインを描きます。★ -
プリンスの甘い罠
マギーは住み込みの家政婦をしながら大学生活を送った。雇主はトム・プリンスという魅力的な大学院生で、マギーは抗いようもなく彼に恋してしまう。しかしトムは別の女性と結婚し、マギーは傷心のうちに彼の家を出た。六年の月日がたち、妻に先立たれたある王国のプリンスの依頼により、彼女は幼い男の子と女の子の子守りとして働くことになった。ある夜、子供たちにベッドを占領されたマギーは、留守中のプリンスのベッドで寝ていた。すると深夜、ベッドに男性が入ってきた。夢にまで見たトムが……。★架空の国のプリンスをヒーローに繰り広げられるロマンチックなミニシリーズ〈三つのティアラ〉がスタートいたします。第一話では周到な計画のもとにヒロインが王国に呼び寄せられ……。★ -
誘惑される理由
サマンサは、幼なじみのジョニーに長いあいだ片思いをしてきた。だが二年前、淡い恋はあっけなく散った。彼がイタリア人女性と、電撃的に結婚してしまったのだ。サマンサがアレッサンドロ・ディ・リヴィオに出会ったのは、ジョニーの結婚披露宴の席上だった。花嫁の兄であるアレッサンドロは、なぜか、サマンサに敵意に満ちた視線を向けてきた。そしてそれは、以後二人が顔を合わすたびに繰り返された。どうしてなのかしら……なぜ彼は私を嫌うの?その答えは、ある日突然明らかになった。 -
過去が奪った愛
会社を起こし、女手ひとつでメロディーを育ててくれた母が仕事上のトラブルに巻き込まれてしまった。母を窮地から救えるに違いない人を、メロディーは一人だけ知っている。ジーク・ラッセル――敏腕弁護士にして、半年前までメロディーのフィアンセだった男性だ。ジークが出張先で秘書と浮気していたと知り、彼女は許せなかった。あのときのことを思うと頼み事を持ち込むのは気が引けたが、勇気をかき集め、断られるのを覚悟で連絡を取った。すると意外にも、ジークは依頼を引き受けてくれた。ただし、メロディーが友人として彼とつき合うという条件つきで。 -
憎しみは愛の横顔
一年前、エリーザはサルバトーレを愛し、彼の子を身ごもった。だがサルバトーレは自分の子だと信じようとしなかった。口論のあげくエリーザは小さな命を失い、憎しみをいだいたまま、彼のもとを去った。いまは宝石店で働くエリーザを、ある日サルバトーレが訪ねてくる。エリーザはさる王家の戴冠用宝玉を扱う立場にあり、その身を案じた彼女の父親の依頼で護衛しに来たのだという。エリーザにとってはつらすぎる再会だった。不本意ながらアパートメントまで同行を許したエリーザに、サルバトーレはさらなる要求を突きつけてきた。 -
二人で見る夢
アンナは主人のいない別荘の留守をあずかる管理人。これまで持ち主のドノヴァンが別荘を訪れたことは一度もなかった。それが突然、外科医の職も捨てて、ここで暮らすことにしたという。このままでは私はお払い箱だわ。住む家も収入も失ってしまう。不安になったアンナは家政婦として雇ってもらおうと必死に働いた。しかし、そもそもドノヴァンが来たのは、一人になるのが目的だ。幼い息子を亡くし、妻とも別れた心の傷を癒すために……。そんな彼が、アンナのひそかな願いを知って、なおさら彼女をそばには置けないと思ったのも無理はない。アンナの夢は、彼には決してかなえてやれないものなのだから。★シルエット・ロマンスで活躍したマーナ・マッケンジーのハーレクイン・イマージュ、デビュー作品となる本作は、やさしい愛の物語です。湖畔の別荘に逃げ込んだ元外科医に、運命が用意した未来は?皆さまの心がほんのり温かくなることでしょう。★ -
涙にこめた愛
亡夫の伯父にあたる伯爵、アンガスの城に厚意で住まわせてもらい、ようやく穏やかな日常を取り戻したスージーだったが、アンガスが亡くなり、城は新しい伯爵が相続することになった。彼はニューヨークの投資家で、興味の対象は金儲けのみという話だ。その日、城から追い出される覚悟でスージーが出迎えたのは、まぶしいほど魅力的な男性、ヘイミッシュ・ダグラスだった。だが、最愛の身内を亡くし、いまだ悲しみが癒えない彼女に、ヘイミッシュはにべもなく言った。「城は売るつもりだ」こんな冷たい人に思い出のこもった城をゆだねたくない。泣き虫のスージーの中に生まれて初めて強い決意が生まれた。★すぐれたロマンス小説に贈られるRITA賞受賞作家マリオン・レノックスによる二部作をお届けしています。完結編の本作では薄幸の女性、スージーがついに幸せをつかみます。★ -
恋の訪れ
シングルマザーの姉の愛娘が父親を知りたがっているのがわかり、レインは胸が痛んだ。なんとかして姪の願いを叶えたい。彼女はさっそく姪の父親探しを開始した。やがて、姉の昔の恋人で資産家のジャックを突き止める。新聞の社交欄をにぎわす、かなりのプレイボーイだ。電話をしても手紙を書いても反応なし。思いあまって待ち伏せし、面と向かって問いただしたが、身に覚えはないとにべもなく突っぱねられてしまう。今までさんざん浮き名を流してきたくせに!姪にそっくりな彼の目を見て、レインはますます確信を深めた。★おかげさまで、ハーレクイン・イマージュは1900号を迎えることができました。記念号としてお届けするのは、親日家のジェシカ・スティールの作品。優しい心を持った一途なヒロインが繰り広げるジェシカならではの恋物語です。★ -
シンデレラの階段
理不尽な里親に耐えられなくなってジョーはフランスに逃れ、ほんの偶然から、古いお屋敷に住み込みの整備士の職を得た。だが相変わらず心配事はある。主人は女性を雇わない主義だと聞き、男の子のふりをしているのだ。幸い、主人が訪れることはまず皆無というけれど、正体を知られたら即刻、追い出されるに決まっている。ある日屋敷の私有地で見知らぬ男性に出会って心引かれたものの、ジョーは逃げ出さないわけにはいかなかった。敷地に迷い込んだ旅行者であっても、かかわらないのが鉄則だ!まさか、その人がここの主人だったとは……。★世界中を旅した経験を生かし、華やかな物語を紡いできたソフィー・ウエストンが、今回は絵のように美しいフランスの一地方を舞台に、不幸な子供時代を送ったヒロインの愛のストーリーをお届けします。★ -
理想の独身貴族
美容師のケイトは家族に仕送りをしながら細々と暮らしている。ある日、彼女は客が手に取った雑誌に目を奪われた。表紙を飾るのは、最も理想的な結婚相手と評される大富豪、ダレン・カイザー・ジュニア。全国有数の大企業の重役だ。彼のような男性が目の前に現れたら、どんなにすてきだろう。一瞬、頭の中に夢を描いたケイトだったが、二人の生きる世界のあまりの違いにむなしさを覚える。最近アパートメントの上階に引っ越してきた、無愛想で、悪趣味な服装の、眼鏡をかけたコンピュータマニアがよもやダレン本人とも知らず、彼女はため息をついた。 -
ボスからのプロポーズ
ゾーイのボス、ニック・ベイトマンは不幸な生い立ちゆえに、早く結婚して家庭が欲しいと渇望している。だが彼は焦るあまり、いつも難のある女性を選び、あとになってからようやく過ちに気づくのが常だった。今回も例外ではなく、彼は土壇場で婚約者の本性を知って別れた。気落ちするニックを、ゾーイは部下として友人として慰めるが、あろうことか、燃えるような一夜をともにしてしまう。翌日、ゆうべの出来事はなかったことにしようと約束し、二人はただのボスと部下という関係に戻ったかに見えた。数週間後に、ある事実が発覚するまでは。 -
秘密への扉
~真夜中の館~と呼ばれる屋敷を見上げながら、シリーニは自分の幸運に胸をはずませた。インテリアデザイナーのシリーニは、住み込みでこの壮大な屋敷の改修を手伝うことになった。館の主エイドリアンは、扱いにくい人だというが、こんなすてきな屋敷に住めるのならそんなことはかまわない。だが、その夜、眠れないままにベッドを抜け出した彼女は男性の声に思わず立ちすくんだ。「暑くて眠れないのか?」幻かとみまがうほどハンサムな男性が、じっとこちらを見ている。なんてすてきな男性。だけど、なぜあんなに悲しそうなの?リーニーはなぜか胸騒ぎを覚え、その場に立ち尽くした。 -
愛は砂の城
ハリウッド女優のカイロは南仏の貸し別荘でくつろいでいた。映画プロデューサーの夫と離婚して以来、マスコミに追いまわされていた彼女には久しぶりの休養だった。ところが、それも長くは続かなかった。八年前に別れた恋人のレイフが突然別荘に現れたのだ。彼は俳優だけでなく、今や映画監督としても名声を博している。ここにはカンヌ映画祭の授賞式に出席するためにやってきたという。鋭さを増した彼の野性的な風貌に、カイロはたちまち心を奪われた。誘惑に負けてはだめ。彼の浮気が原因で別れたことを忘れたの?しかし、カイロにとってレイフの魅力はあまりにも強烈すぎた……。■ハーレクイン・ロマンスを代表する作家、キャロル・モーティマーの最新作をお届けします。彼女が得意とする、ショービジネスの世界で繰り広げられる大人のロマンスをどうぞお楽しみください。 -
運命に身を任せて
姉の婚約パーティで初めて会って以来、テイラーは義兄の兄、ダンテに憧れていた。数年後、彼女は思いがけぬ形でダンテと再会する。事故死した姉夫婦の遺児ベンの後見問題で話し合う必要が生じたのだ。作家としてデビューしたばかりのテイラーはシドニー住まい、世界的な実業家、ダンテの本拠地はフィレンツェだ。そんな二人が共同でベンを養育できるはずがない。「ベンの面倒を見るために、二人で同じ家に住もう」正気なの? でも彼の提案に従わなければ、愛する甥を手放すしかないとしたら……。■皆さまをめくるめく愛の世界にいざなうヘレン・ビアンチン。お待ちかねの新作をお届けします。美貌のヒロインを魅了するイタリア人ヒーローにご注目ください。 -
美しすぎる億万長者
これからいったいどこへ行けばいいの?エーンズリーはロンドンの地下鉄のホームで途方にくれていた。オーストラリアからイギリスに渡って、この三カ月は楽しかった。なのに今日突然、泥棒の濡れ衣を着せられてナニーの職を解雇された。住むところも、代わりの仕事も、見つかりそうにないまま……。そんなとき、小さな男の子の泣き声が聞こえた。癇癪を起こして暴れる幼児のそばで、高級なスーツに身を固めた男性が、慣れないベビーカーを広げようと悪戦苦闘している。エーンズリーは思わず、男性に助けの手を差し伸べた――彼がシチリアから来た億万長者エリヤ・ヴァナルディとも知らずに。 -
パリの情事はほろ苦く
昼間は販売会社の社員、夜は清掃のアルバイト。高い家賃を払うために、ジェシカは日々仕事に追われていた。唯一の楽しみは、毎晩掃除をしに行く会社のオフィスで彼を見ること。シチリアの名門カルディーニ一族を率いる、会長のサルヴァトーレだ。尊大だが魅力あふれる彼に、ロンドンじゅうの女性が熱をあげている。地味な彼女など眼中にないのは承知で、ジェシカは彼に憧れていた。ある日、そのサルヴァトーレが彼女をパーティに誘った!ジェシカは舞いあがるが、彼には冷たい計算があった。彼女を同伴すれば、うるさくまといつく女どもを追い払えるだろう。だが、当日ジェシカを見た彼は、とんでもない計算違いに気づいた。 -
遠き日の英雄でなく
CIA諜報員のゾーイは、ある極秘任務を依頼されて国防総省の一室に赴いた。ずらりと待ち構えた特殊部隊SEAL隊員たちのなかで、とりわけ存在感を放つのは海軍の伝説的英雄ジェイク・ロビンソン。憧れの人に燃えるような瞳で見つめられ、ゾーイは足が震え、その場に崩れ落ちそうになるのを必死でこらえた。今回の作戦では、ゾーイはそのジェイクと組んで反政府組織に潜入捜査することになっている。それも彼の新妻として寝室をともにするのだ。きっとこれはチャンスだわ。長年思い続けてきたヒーローの心を手に入れてみせる! -
もう一つのクリスマス
医師のセイラは同僚のダンとの将来を漠然と考えていた。だが、セイラが双子の妹ザラにダンの存在を知らせたとたん、ザラはモデルとしての魅力を発揮して、たちまちのうちにセイラからダンを奪い、結婚してしまった。そして今、セイラは妊娠できないザラの代理母として妊娠中だ。両親からのたっての願いで、そして大事な妹のために……。そう思いながらも、ダンへの思いはいまだに断ち切れない。そんなある日、セイラは車にはねられそうになり、重傷を負った。ダンが私の身を心配するのは赤ちゃんのことが大切だから。でも、もしもそれ以外の気持ちがあるとしたら……?
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