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「あなたが天国へ行った瞬間を知ってたわ。だって真夜中にきたわよね、私の部屋に。ごめんねって泣きながら…」「兄弟、おれに黙って、なぜ先に逝った。バカヤロー!」親友の葬式で、勝手に死者との絆を強調する自己陶酔型の弔辞に嫌気がさした会社社長の本宮は、自分自身の生前葬を企画する。だが彼は知らなかった。妻の涼子が重い病に冒されて、余命幾ばくもないのを隠していることを……。
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Posted by ブクログ
人ひとりの人生には、様々な人との出会いや別れがあること、そしてその「別れ」の中にははっきりとした区切りがなく、気づくと疎遠になっている、というものや、自分自身の力ではどうしようもないもの(事故や事件)があるのだということが描かれます。
決してエンターテインメントに富んだ本ではなく、また大きな事件が起こるわけでもありません。創業者として一部上場企業を経営するワンマン社長とその家族、また社長の愛人の「隠された歴史」がテーマです。
あらためて自身の人間関係(これまでの人生でかかわった人たち)について思い出そうと思いましたし、両親や妻など、身近にいる家族の「歴史」や「思い」を受け止めて、(あまり考えたくはありませんがいつでも「別れ」が言えるように)生きることができたら、とも思います。
とはいえ、『生きてるうちに、さよならを』言えないからこそ、人生は趣深いものであるのかもしれません。
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