【総論】
時間の都合で第5章は流し読みになってしまったが、かなり(おっと、「かなり君」になってしまう)、もとい、コストに関して大きく見方を変えた一冊。
【読書方法】
目についた言葉をノートに書き、即座に具体的事例が思いついたら合わせて書き記すような形で読み進めていった。
【所感】
最初に出てくる
...続きを読むのは「売上=(商品単価×アイテム数)×(新規客+リピーター)」という単純な方程式である。ここで、商品単価×アイテム数=客単価、新規客+リピーター=客数であるから、客単価を上げずに売り上げを伸ばすには、客数の増加、それも一定数が見込めるリピーターより新規客を増やす必要があると読み取れる。
ところが、そのあとに「新規客へのコストはリピーターへのそれの5倍以上」とあり、従来言われている「リピーターにこそ手厚いサービスを」という原則を思い知らされる。
また、自分も陥りやすいミスではあるが、相手に商品やサービス(まとめて「対象」と定義する)を紹介するときは、誰がどんな場面でその「対象」を必要とするのか、いわば「メリット」を伝えなければならない。誰もその対象のウンチクなど求めてはいない。
それと「じんざい」に関する話が興味深かった。「じんざい」には「人財」や「人材」はもちろんのこと、「人在」や「人罪」も存在する。会社の利益貢献や周囲への影響を考えると、「人財」や「人材」は黒字社員、「人在」や「人罪」は赤字社員となる。
さらに厄介なのは「デキるつもり」の社員と「ウイルスマン」の存在である。前者は、自分の実力を勘違いし、すべて自分が正しいと思っていて、ミスを人のせいにしたり、自分への批判に逆ギレする社員、後者は客や同僚の悪口を言う社員である。残念ながら、弊社にはどちらも存在しているので、この記述には大きく頷かざるを得なかった。
以下、箇条書きにて。
・人の話を聞くときは、インプットよりアウトプットを意識せよ。つまり、言われたことはすぐに実践せよということ。
・逆にデキる人間に追いつきたければ、その人の口癖や書類の書き方などの「アウトプット」を真似するよりも、その人がどのように情報を「インプット」しているかをしっかりと見つめることが大事。
・利益よりもお金の流れ(キャッシュフロー)。入金の事実を必ず確認すること。
・「守破離」の重要性。特に「守」は仕事の基本作法、礼法、技法といった「基礎基本」を確実にすることが求められており、自分流にアレンジする「破」、さらにステップアップした「離」に進化させるためには必要不可欠である。
・経常利益率が5%の場合、残業代5万円は100万円以上の売り上げに相当する。
・人を動かすには、盗人にも五分の理を認め、重要性を持たせ、人の立場に身を置くことが必要である(デール・カーネギー「人を動かす」より)
続きは、5章を読み終えた後に。